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2005年11月30日 (水)

酔っ払いの船乗り…と呼ばれる花

Quisqualis indica

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シクンシ科   Combretaceae (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地:インド~マラヤ or ビルマ (どっちやねん??本によって違うのでよくわからん)

Common Name: R angoon Creeper, Drunken Sailor, Akar Dani, シクンシ(使君子)

今回、タイトルに使ったのは英名のDrunken Sailorの直訳。面白い名前だなあって思って。

このお花は咲いたときが「白」だんだん赤みが増して、「ピンク」「赤」と花の色を変えていきます。多分、このお花の様子が「だんだん酔っ払っていく人のようだ」ということで「酔っ払いの船乗り」という名前が付いたのかな?と思います。

日本には「スイフヨウ(酔芙蓉)」と呼ばれるお花がありますよね。あれも同じように「白」から「赤」へと花色を変えるので、この名前があります。洋の東西で同じ意味の名前が花に付けられる…というのは、すっごく面白い!人間って考えることが同じなんだなあ…って。

quisqualis_indica5s

このツル植物公園などのアーチに使われているのを時々見かけます。本によると、成長が早いので大きなアーチとかトンネルとかも早く覆ってくれるんだとか…。

日本では見た記憶がないので、まだ導入されていないのかな?と思いました。とにかくお花が可愛くて、きれいなので、夏場のアーチによいと思うのだけど、どうだろう? 導入済みの情報をお持ちの方がいらしたら教えて下さい。

八重と一重の2種類があって、八重の方が見かける回数は多いような気がします。よく似た花だなあと思っていたら、同じ種類のものだということを、今回調べていて知りました。

一重のお花はテロックブランがヒルパークのアルカッフマンションの裏で撮影。八重のお花はマクリッチリザーバーパークの中で撮影。この公園のアーチはきれいだよ!

資料:「A Guide to the Common Horticultural Shurubs 」 P92

        「1001 Garden Plants in Singapore」 P30

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2005年11月29日 (火)

コンペイトウの木

Mallotus paniculatus

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トウダイグサ科 Euphorbiaceae (バラ亜綱 トウダイグサ目)

原産地:中国南部~マレシア~オーストラリア北部、石垣島、西表島

Common Name: Balek Angin, Turn-in-the-Wind,ウラジロアカメガシワ

良い写真じゃなくてごめんなさい。実際は直径1cmもないトゲトゲの実。まるでコンペイトウみたいなんです。日本名がない、でもよく森の端っこなどで見かけるこの木のことを私たちは「コンペイトウの木」と呼んでいます。

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これはつぼみと花の写真。とても小さな目立たないパフ状の白い花が咲きます。

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葉の裏は白い色をしていて、風で揺れると、白と緑のコントラストが目に入ります。そのため英名はTurn-in-the-Wind。本当に目立たない木だけど、こう呼ぶとちょっとおしゃれな感じですよね

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2005年11月28日 (月)

七里香(しちりこう)

  Murraya paniculata

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ミカン科 Rutaceae (バラ亜綱 ムクロジ目)

原産地:アジア南部 インド~オーストラリア

Common Name: Orange Jasmine, Satinwood, ムラヤ、シチリコウ、モックオレンジ、ゲッキツ(月橘)

シチリコウ(七里香)というのは日本ではジンチョウゲのことを指すと聞いたこともある。七里もの遠くまで香りが届くという意味らしい。名前の通り、強い、甘い香りがするお花

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東南アジアでは広く公園や庭に使われている木。刈り込みをすると丁度日本のツゲとかのようで、(もっと葉はソフトな感じだけど)、生垣とかによく使われている

花が終わると2~3cmの赤い実が実る。かわいい。

資料: 1001 Garden Plants in Singapore P172

           500 Popukar Tropical Plants P111

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2005年11月27日 (日)

ノニジュースの木

Morinda citrifolia

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アカネ科 Rubiaceae ( キク亜綱 アカネ目)

原産地: オーストラリア クイーンズランドあたり (ここから海にのってインドを経て太平洋各地へ広がった??今では東南アジア一帯で見られるそうです)

Common Name: Noni , Awl Tree, Brimstone, Indian Mulberry, Morinda,  ノニ、 モリンダ

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はっきり言って異様な姿の果実です。最初見たときは「何だこれ?」って思いました。健康食品として最近よく話題にのぼっている「ノニ」の木と知ったのはだいぶ後になってからでした。

面白いのは実だけじゃありません。花のつき方も面白い!白い直径1cmくらいの花なんだけど、小さな変な塊があって、そこにもじゃっと付きます。だけどいっぺんに咲いているのは数輪。で、花の根元の細胞みたいなのがそれぞれ大きくなって、ノニの実になるわけです。

実はどの本を見ても「まずい」と書いてあります。インドネシアでは塩をかけて食べるんだって。ジャワでは若い葉は野菜として食べるそうです。

木の根の皮は染料に使うそうです。バティックの赤はノニから取るんだって。知らなかった。そう言えば「アカネ科」だ。日本のアカネ(赤根)と同じだねぇ。

この植物は伝統的な薬として使われてきました。根や葉やフルーツ、色々な場所が、色々な用途の薬として使われてきたようです。最近、売られている「ノニジュース」はフルーツを使った健康食品で、ノニはポリネシアでのこの植物の呼び名なのだそうです。

資料:「Tropical Trees and Shrubs」 P317

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2005年11月26日 (土)

ビンロウジュ

Areca catechu

areca_catechu4s areca_catechu1s  

檳榔樹 ( ビンロウジュ)という言葉は日本にいたときから聞いたことはあったけど、シンガポールに来るまで何のことかわかってなかった。じつはヤシの名前。薬用・染料として、日本にも古くから、このヤシの実が輸入されて使われていたということなので、だから「びんろう」という言葉を聞いたことがあったのかなぁ…。

果実(卵くらいの大きさ。熟れるとオレンジ色~赤)は葉の下につくのだけど、この中の種を、台湾やインドをはじめとする東南アジア一帯に広がる風習に使うのだそうだ。

風習というのは嗜好品の一種と言うべきか。「ベテルナッツチューイング」という風習。この種子を薄くスライスして、石灰の粉にまぶし、コショウの仲間のキンマの葉に包んで噛む(シンガポールではペースト状にした石灰をキンマの葉に塗りつけるそうです)…というもの。これにスペシャルフレーバーとしてギャンビアやドライココナッツ、サフラン、砂糖、クローブ、カルダモン、ターメリックなどをお好みでプラスして楽しむのだそう。すっとするとかしないとか…。

お客様が来た時などは、きれいな入れ物にこれらのセットを入れて出し、もてなす…そんなことがつい最近までよく行われていたとのことで、シンガポールの博物館に行くと、お客様をもてなすための銀で作ったセットなどが、展示されていて面白いです。最近は発がん性が指摘されて、楽しむ人は減っているとのことでした。

       (詳しく知りたい方はウィキペディアに飛んで「ビンロウ」と入力してください。)

そんな風に、シンガポールを含むこの地域では重要な産物だったので、シンガポールのちょっと外れとかウビン島とかちょっと田舎に、野菜などと一緒に植えられています。

シンガポールでは今でもインド人街に行けば、キンマの葉に石灰とビンロウジュの種のスライスをセットで売ってくれるお店があります。最後まで食べてしまうのではなく、チューインガムのように、吐き出すのだとかで、売っているお店の周りの床は赤っぽい色にあちこち染まっていて、誰かがテキトーに吐き出した跡を見て取ることができます。

売ってる檳榔子(ビンロウジ)の写真が載っているブログ。(木の写真は多分クリスマスパームの方だと思うけど。)こちらもどうぞ。

関連ページ ビンロウジュの花 http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2006/08/post_bbe6.html

ヤシ科 Arecaceae

アレカヤシ亜科 アレカヤシ連 アレカヤシ亜連

Arecoideae Areceae Arecinae Areca

原産地: マレー半島原産???(実を使うために東南アジア一帯で栽培されているけれど、wild plantは知られていないと書いてありました)

Common Name: Betel Nut Palm, Pinang, Areca Palm, ビンロウジュ

2005.11.8 ウビン島で撮影。

資料: 「観葉植物 」山と渓谷社 P564

     「Tropical Trees and Shrubs 」 P165

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熱帯植物図鑑 目次 (時々更新中)

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2005年11月25日 (金)

野菜時計草

Passiflora foetida

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トケイソウ科 Passifloraceae ( ビワモドキ亜綱 スミレ目)

原産地:ブラジル…でも熱帯各地に自生

Common Name: Wild Passion Fruit, クサトケイソウ、ヤサイトケイ

passiflora_foetida4s ウビン島の庭先で発見。でも先日はシンガポール島内の学校の端に植えられているのを見つけました。

花は小さめ、直径3cmくらいかな。ほのかにピンクでとってもカワイイ。

面白いのは実がイガみたいな「ほう」に包まれています。中が熟すとオレンジ色になります。花と同じくらいの大きさ。3cmくらい。

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果物を時には食べるそうですパッションフルーツの親戚だからたしかに食べられないことはないだろうけど…。左の写真のようにオレンジ色になったものはなかなか見かけないので、まだ食したことはありません。

は煮て食べるそうです

そんなこんなで「ヤサイトケイ」ってな日本名がついているんだろうね。…ってことは日本でも食べる地方があるのかな?情報もとむ!

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つる性で被覆作物として利用すると資料には書いてありましたが、どんな場所に植えるのかは実際の場所を見たことが無いのでわかりません。(知ってる人がいたら教えてーー!)

資料:「熱帯植物要覧」 養賢社 P322

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2005年11月24日 (木)

テロックブランガヒルパーク

2005年11月22日自然友の会の探検隊のメンバー達とテロックブランガヒルパーク(Telok Blangah Hill Park)へ行って来ました。自然友の会の探検隊の目的はシンガポールの未知の場所へ行ってみること。マウントフェーバーパークの隣にある小高い丘は探検隊隊長Mさんが気になる場所として提案してくれ、いざ、出発。でも当日はあいにくの雨。それでも探検隊は気にせず歩いたのでした。

20051122_003ss 20051122_032s   

上は入り口のサイン。

中は左のような風景。その他に散歩に良さそうな散策路がありました。

20051122_035s

アルカッフマンションという昔のお金持ちのおうちが、中腹にあります。何年か前まではペラナカン料理のお店だったそうですが、今は廃業中。Mさん他、在星歴の長い人は行ったことがあるとのことで、「眺めがよかったよー」との話。誰か、またレストランで復活させてくれないかなーと思ったのでした。とってもステキな建物でしたよ。

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アルカッフマンションから少し昇ると「Terrace Garden」の看板。階段を昇ったら、見晴台がありました。階段が少しきついけれど頑張って昇ったらとっても気持ちのいい場所。「おにぎりを持って家族でお弁当を食べたーい!!」そんな場所でした。

晴れていたら、きっとセントーサ島とかもよく見れて、もっと気持ちがよい場所だったと思います。

20051122_057s

下っていって上とは違う入り口から撮った写真。植物は特に目新しいものはないのですが、車で中腹まで登れるし、人があんまりいなくて静かなので、散歩に来て、近くのHDBのホーカーでご飯、なんて休日のメニューもいいじゃないかなー。

私たちもHDBでお昼を食べたけど、さすが、HDBのホーカー。ラクサが2ドルでした。

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ブタブタの実

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トウダイグサ科 Euphorbiaceae (バラ亜綱 トウダイグサ目)

原産地:南インド~日本の南の方 東南アジア 太平洋の島々

Common Name : Buta-buta, Blind Your Eyes, ブタブタ,シマシラキ

原産地を見ると日本にもあるというから、日本名もあると思うのだけど、わからないのでパス!…(と書いたら教えてくださった人がいました。ネットってすごいなあ。日本名をシマシラキと言うのだそうです。奄美以南に分布しているそうです。)

ブタブタというのはマレー語なんだそうで、「ブタ」は豚ではなくて、「目の不自由な人」の意なのだそう。マレー語は同じ言葉を2回続けて強調の意味をあらわすとのことで、まあ、つまりは「「目の不自由な人」という意味の名前を持つ木なんだって。どうしてかというと、この木を傷つけると白いラテックスが出てくるのだけど、この汁が目に入ったりすると激しい痛みを伴って目が見えなくなってしまうとのことで、そこからついた名前なのだそう。ちょっと怖いけど、熱帯の木はアブナイ木がけっこういっぱいあるので、そういうものだと思って注意してあまり触らないというのが大切ってことだね

これはウビン島で撮った実の写真。若いのでまだ緑だけど、熟すと茶色になってはじけて種が飛びます。トウダイグサ科の植物はこんな3食パンみたいな形をした実がなるものが多いけど、これもその通りだなあと、まじかで写真を撮りながら感心した次第…。この写真では拡大していますが、本当は6~7mmしかない小さな実。だからね。本当に目立たないのだ。

マングローブの中の高木で20mくらいになります。原産地の範囲が広いのは、小さいながらも実が海をわたってココナッツのように旅をするからなのかなあ。スンガイ・ブローでもよく見るのだけど、特徴があんまりない木でついつい見過ごしてしまう木の1つです。

資料:「A Guide to the MANGROVES of Singapore 1」 P111

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2005年11月23日 (水)

甘い香りのスイメイ

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Wrightia religiosa

キョウチクトウ科 Apocynaceae (キク亜綱 リンドウ目)

原産地:タイ~マレーシア

Common Name : Wild Water Plum, Water Jasmine ,スイメイ

厚ぼったい葉が多い熱帯の植物の中で薄手の葉を持つこの木は、公園の中でも涼しげな感じを与えてくれてふと振り返ってしまいます。この植物の特徴はとにかくお花の香りがよいこwrightia_religiosa2s。花は1.5cmくらいかな?下向きに咲くのでちょっと日本のエゴノキを思い出させてくれます。

キョウチクトウ科の植物なので、実が二つ対でなるのも面白いです。

こちらでは盆栽の材料の木としてよく使われているようです。英語のサイトでは盆栽材料としての記述が多く見つかりました。

日本語のサイトで探すとお花の写真はみんな八重。どっちも同じ種類だけど、八重のは挿し木でしか増やせないということなので、突然変異かなんかなのでしょう。八重の方が見栄えがいいので、鉢植えとして売られているんでしょうね。でも私は一重の清楚な感じがとーっても好きです。

ウビン島で撮影。でもシンガポールの公園のあちこちによく植えられています。

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2005年11月22日 (火)

カマバアカシア

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Acacia auriculiformis

ネムノキ科((マメ科))Mimosaceae (バラ亜綱 マメ目)

原産地: ニューギニア、北部オーストラリア

Common Name : Earleaf Acacia, Northern Black Wattle, カマバアカシア

和名は葉がカマのような形をしているところからついた…らしい。おかげでシンガポールに来てすぐ覚えられた高木の一つです。

花はおしべが房状に伸びてそれがたくさんブラシのようになって咲きます。(写真右)太さ1~2cm。長さ10cmってところかな?

種が面白いの。種が熟すとわれて中からマメが出て来るんだけど、写真のようにオレンジ色のふりふりを着けて出てきます。このオレンジのところを鳥が好きで食べて、それで種を遠くに運んでもらうんだって。この種、わずか7mmくらいです。

街中ではあまり見かけません。公園とか、森の端っことか、そういったところにたくさん生えています。勢力が旺盛なので、鳥が運んだ種子がどんどん育って、外来種だけど今ではシンガポールのあちこちで我が物顔で大きな木に育っています。あんまり元気なので、シンガポールではちょっと嫌われ者です。

資料: 「1001 Garden Plants in Singapore」P289 & 「Tropical Trees and Shrubs」 P117

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2005年11月21日 (月)

ミッキーマウスの木

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Ochna serrulata

オクナ科  Ochnaceae (ビワモドキ亜綱 ツバキ目)

原産地:南アフリカ原産

Common Name : Mickey Mouse Plant, オクナ、ミッキーマウスの木

上の写真では緑色の実の部分が最終的には黒くなる。そうするとミッキーの耳みたいに見える…かな?ともあれ、魅力的なネーミングで日本で鉢植えでも人気があったと記憶しています。花も実も楽しめるオトクな低木。

オクナ科はブラジルなど南アメリカを中心に、世界の熱帯に約40属600種もあるのだそう。多くは木本で有用高木も多いと「観葉植物」に書いてありましたが、これ以外のオクナ科、私はまだ出会っていません。日本でも身近なオクナ科の植物を知っていたら教えてね。

写真はウビン島の民家の前で撮影。

資料:「観葉植物」山と渓谷社 P334 

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2005年11月20日 (日)

ホワイトリーフドフィグ

ficus_grossularioides1s Ficus grossularioides

クワ科 Moraceae (マンサク亜綱 イラクサ目)

Common Name : White-leafed Fig

原産地:シンガポール近辺の二次林

ウビン島で撮った写真ですが、ウビン島でなくても森に行けば見られます。イチジクの仲間です。

二次林の端のそこそこ明るい場所で黄色の実をつけていて、葉を裏返すと白い低木を見つけたらこれ。目につくのは黄色だけど、熟すと赤くなるらしい。本には赤く熟した実の写真が載っていました。

葉は色々な形をしていて面白い。ぎざぎざのついているもの、まったくないもの。色々あります。

資料:A Guide to the Fabulous Ficus of Singapore P86-87

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2005年11月19日 (土)

グロリオーサリリー

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Gloriosa superba

ユリ科 Liliaceae (ユリ亜綱 ユリ目)

Common Name : Crisped Lily, Flame Lily, Glory Lily、キツネユリ

原産地: 熱帯アフリカ~熱帯アジア

ウビン島の民家の前で。

グロリオーサリリーは形が特徴的でちょっと情熱的な印象があって、日本では切花で花束の材料としてよく使っていたけれど、今回見て初めてつる植物だと気がついてびっくり。民家の垣根に無造作に絡み付いて咲いていました。

詳しく解説してる日本語のサイトがあったので。興味がある方はこちらへ。http://www2.tky.3web.ne.jp/~hidamari/photo123.html

資料:A Guide to Common Horticultural Shrubs

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2005年11月18日 (金)

ホウガンヒルギ

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Xylocarpus granatum

センダン科 Meliacea ホウガンヒルギ属 ( バラ亜綱 ムクロジ目) 高木だけどせいぜい10mくらい。

Common Name: Nyireh bunga, ホウガンヒルギ

原産地: 西アフリカ~東南アジア

ウビン島北部のマングローブ林の中で見つけた。じつは、ホウガンヒルギは2種類あるらしくて、どちらかわからない。もう一つの種類は Xylocarpus moluccensis 。赤ちゃんの実とそこそこ大きい実の2つの写真を載せたけど、この大きい方が直径13cmくらいあったので、こっちかな?…と。本には granatum の実はグレープフルーツからポメロくらいの大きさと書いてあり、moluccensis はオレンジくらいの大きさとあったので。

スンガイ・ブローでもよく見かけるホウガンヒルギ。日本のヒメシャラを思い出させるまだらの幹の模様で簡単に見つけられる。無意味に大きいと思える実の大きさに、いつもなんだか顔がにやけてしまうのは私だけなのかな?

資料:A Guide to the MANGROVES of Singapore 1 P146

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2005年11月17日 (木)

ベビーマラカス

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Crotalaria sp. ( もしかしたら Crotalaria retusa …かな?)

マメ科 Fabaceae (バラ亜項 マメ目)

Common Name: ベビーマラカス

原産地: 熱帯アジア

ウビン島の北側の海岸で咲いているのを見つけました。

完熟した実を採って振ると、実の中の種がシャカシャカと音を立てるので、ベビーマラカスと呼んでいます。

日本で娘が小さい頃、草笛や草花遊びを広げる活動をしている加茂さんから、ベビーマラカスをもらってとっても大切にしていましたが、それととてもよく似ています。Crotalaria retusaがそれなのですが、ウビン島で見たものは花に茶色の筋が入っていたり、実も少し小型で種の色も少し違うので、変種なのか、別のものなのか私には判断できませんでした。retusaは茎の繊維でなわやキャンバスを作るのだそう。

属名の日本名は「タヌキマメ属」。タヌキマメという名前が面白いので調べてみたら、日本で野生化している仲間の花のことでした。狸を連想させる造詣の写真をインターネットで見ることができます。でもベビーマラカスとは大分違っていました。タヌキマメ属は全部で600種ほど。マダガスカルに多いのだそうです。

学名はギリシャ語で「ガラガラ箱」って意味なんだって。ベビーマラカスと同じ意味だねぇ。

草笛の加茂さんに興味があれば…    http://www.k-sw.co.jp/artist/yukai_2.html

ベビーマラカスのページを見つけました。面白いよー。  http://www4.plala.or.jp/momochan/

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2005年11月16日 (水)

四角マメ

psophocarpus_tetragonolobus1s Psophocarpus tetragonolobus

マメ科 Leguminosae  ※

原産地:アジアやアフリカの熱帯・亜熱帯で古くから栽培されている…とのことだけど、本当の原産地は…どこ??

豆のさやを見れば、名前「シカクマメ(四角豆)」の由来はすぐにわかりますよね。さやごと、完熟した豆、根茎、若い葉、花までぜーんぶ食べることができるのだそう。捨てるところが無いんだって!すごーい。

psophocarpus_tetragonolobus2s

お花、きれいですよねぇ。エディブルフラワーにできるなら、日本に帰ったら育ててサラダやケーキを飾るのに使おうかなあ。1年草または多年草…とのことだけど、日本なら1年草扱いだね。

「さや」がはぜる時に大きな音をたてるのだそうで、学名の「 psophos」は「騒音 」 kaposは「果実」というギリシャ語からきています。

ウビン島には畑から野生化したような植物があちこちにはえていて、これもその一つでした。シンガポールの街中や公園ではまず見かけない、こういうものが見れるのが、ウビン島の楽しみの一つです。

資料:朝日百科 植物の世界 4-284

※Legminosaeは「新エングラー」による分類での科名(バラ目 マメ科)。シンガポール植物園で豆の仲間はこの科名で記してある。このブログでは「クロンキスト」の分類で亜綱や目を記しているので、その分類からいくと「マメ科 Fabaceae (バラ亜綱 マメ目)」なんですが、自分的にLegminosaeの方が身近な感じなので…。まあ、どうでもいいことですけど。

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2005年11月15日 (火)

カスタードアップル

annona_squamosa1s Annona squamosa

バンレイシ科 Annonaceae (モクレン亜綱 モクレン目)

Common Name: Custard apple, Sweetsop, Suger Apple, カスタードアップル、 シャカトウ(釈迦頭)

原産地: 南アメリカ

高さ5mくらいになるので、低木とすべきか高木とすべきか変なところで迷ってしまったけど、熱帯の高木の大きさは半端じゃないので、あえて低木としてみました。

これはウビン島の民家の周りにあったフルーツの木の中にカスタードアップルがあったので撮った写真ですが、私がカスタードアップルをはじめて食べたのはオーストラリアのケアンズでのことでした。見た目の不気味さからは想像できない甘ーいフルーツ。シンガポールでも実の季節になるとローカルのスーパーではよく見かけるようです。

熱帯のフルーツの代表種の1つだけど、汁気が多くて傷つきやすいために「輸送が難しく、なかなか輸出ができない!」とのことで、食べるなら現地で!というフルーツなのだそうです。そう言えば、マンゴスチンとかは日本でも見かけたことがあるけど、カスタードアップルは見たことない気がする…。

日本名の「釈迦頭」はフルーツの形を見ればわかるよね。まんまや…。

資料:朝日百科 植物の世界 9-102

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2005年11月14日 (月)

パパイアのお花

caria_papaya2s Carica papaya

パパイア科 Caricaceae ( ビワモドキ亜綱 スミレ目 )  

原産地 熱帯~亜熱帯アメリカ

パパイアという果物の名前は誰でも知っているけれど、パパイアの木を見たことがある人はあんまりいないんじゃないかなー。ましてやお花なんて!

パパイアの木…木と言ってもせいぜい3mくらいだから草というか低木と言うか悩んでしまうのだけど、そんな感じのものなんです。マンゴーはれっきとした木なので、パパイアも同じ感じかと思っていたから最初に見たときは本当にビックリしました。

 

caria_papaya3s 

雄と雌の木は別々でお花の様子も違います。1枚目.2枚目の写真は雄木の花の様子。ペンダントみたいにぶら下がっていてすっごく可愛かったよー!

シンガポール ウビン島にて。2005.11.8撮影。

caria_papaya1s

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2005年11月13日 (日)

サナダムシの草

homalocladium_platycladum1s homalocladium_platycladum2s

Homalocladium platycladum

タデ科 Polygonaceae ( ナデシコ亜綱 タデ目 )

原産地: ソロモン諸島

Common Name: Centipede plant, Tapeworm bush, カンキチク(寒忌竹)

ウビン島の村長さんちの前には色々な植物があって楽しい。この変な草もその中の1つ。

葉みたいに見える緑の部分がとっても薄べったくてヒラヒラしてる。よーく見ると節みたいになっているところに小さな小さな花が咲いてるんだよー。びっくり。小さすぎて写真はボケボケ。残念。

実はこの薄べったい葉のようなものは茎。葉はほとんど無いんだって。

英名の「tapeworm」はサナダムシという意味。サナダムシ草…あんまり嬉しい名前じゃないね!

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2005年11月12日 (土)

珍しいイチジクの木

ficus_crassiramea1s  Ficus crassiramea

クワ科 Moraceae (マンサク亜綱 イラクサ目)

Common Name : Collared Fig

原産地:シンガポール辺りかなあー(本には書いてない)

ウビン島で「珍しいイチジクなんだよー」と教えてもらったのがこれ。シンガポールではわずかにウビン島とテコン島で見られるだけなんだそう。テコン島は気軽に行ける島ではないから、普通の人が見られるのはウビン島だけと言ってもいいかも。

日本人には果物としてポピュラーなイチジクだけど、熱帯には普通は人間は食べないけれど、イチジクの仲間がいーーーーっぱいいる。クワ科イチジク属のものだけで、800種類もあるとか。うーん。いっぱい。

このとってもレア―なイチジクの特徴は実のつき方。果物のイチジクで言うところの「柄」の部分が全然ない。べたーっと枝にくっついてる。面白い!

もう少し育つと1.5~1.8cmくらいの大きさになり、赤くなるのだそうだ。

ウビン島に桟橋から入り、「ようこそウビン島へ」と書かれたアーチをくぐって、右に歩いていくと砂浜に出る。砂浜沿いの3m位の小さめの木を観察してごらん。変な実がくっついているかもしれないよ!

資料:「A Guide to the Fabulous Figs of Singapore」

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2005年11月11日 (金)

村長さんのおうち

sontyousannti-s ウビン島の真ん中あたりにある通称「村長さんのおうち」。

ウビン島は今はシンガポール市民の憩いの島として昔の面影を残しながら保存されています。だから積極的に人が住むようにはしていません。家もまばら。

その中で、何件かの家がまだ人が住み、訪れる人たちに冷たい飲み物を提供したりしています。村長さんのおうちの前にも「冷たい飲み物あるよー」という看板がいつも出ています。

人が住めば、ましてやそれが田舎なら、その周りに何かしら植物が植えられます。多いのは食べられる果物の木。次には花がきれいな植物。…というわけで、ウビン島に行くとあちこちで昔の住居跡の庭先にドリアンやマンゴーパパイヤなどの果物を見ることができるんです。

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カブトガニだー

kabutogani-2s

kabutogani1s

Carcinoscorpius rotundicauda

ウビン島の海岸でカブトガニの死骸を見つけた。マングローブの生物が観察できるスンガイ・ブローでも時々甲羅のかけらを見るけれど、こんなに完全な形をしているのを見るのは初めてで興奮してしまったーー。裏返したら足までちゃんとついてる。ウビン島の東海岸にはチェックジャワと呼ばれる干潟の貴重な生物群が生育するエリアがある。そこには2種類のカブトガニがいるということなので、その辺りのものが流れ着いたのかな?

海の底で暮らし、海の中の虫や貝や死んだ動物や藻類を食べて暮らしている。

カブトガニは英語ではHorseshoe Crabと言うそう。

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2005年11月10日 (木)

海辺に咲くハイビスカス

hibiscus_tiliaceus1s Hibiscus tiliaceus

アオイ科 Malvaceae (ビワモドキ亜綱 アオイ目)

Common Name: Linden Hibiscus, Mahoe, Sea Hibiscus, シーハイビスカス

原産地:Pantropic

シンガポールのマングローブや海辺で見かけるのがこのハイビスカス。日本にいるとハイビスカスは潅木というイメージがあるけれど、これは立派に高木の類に入るかな?大きいものなら10m位にはなるだろう。花はハイビスカスの例に漏れず1日花で翌日にはオレンジ色になって落ちてしまう。ウビン島で。

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植物の探し方

このブログはシンガポールの街中、山の中、マングローブの中をほっつき歩居ているTOMの、植物の写真の整理用のブログです。内容はできる限り、まちがいないようにと思っていますが、日本のガーデニングのことはともかく、熱帯植物について専門教育を受けたわけではないので、もしまちがいがあったらごめんなさい。気がついたら、せつにせつにコメント欄にご投稿くださいませ。コメント欄に登場なんてハズカシー!って方はメールをくださいませ。メールアドレスは「tomtom77」の後に「@nifty.com」を付けていただけると助かります。お手数ですが、タイトルで「ブログでまちがい発見!」とか明確にうたってくださると助かります。(あまりにも迷惑メールが多く迷惑しているので、「info@」で始まるもの、「タイトルが不明確なもの」は問答無用で捨てています。)

カテゴリーについて

シンガポールで、また、ご近所の東南アジアで、旅行中などに「これ何ー??」って思ったことはありませんか?そんな人のお役に立てたらウレシーなと思って組み立てています。こちらでは掲載する植物の量が増えていったときに、カテゴリーで植物探しができるように考えてカテゴリーを分けています。

本来はいくつものカテゴリーの組み合わせで検索できると良いのですが、ブログでどうすればそんなことができるのか、私にはわかりません。なので、今のところ、「高木や低木」「赤い花、黄色い花」「どこで見かけたか?」などのカテゴリーで当てはまるものを片っ端から見ていっていただければ、そのうち植物の種類が増えてくれば、お探しのものが見つかると思います。

カテゴリーは実際とは違うものに分けてあることがあります。その植物が何者か?なんて勉強した人じゃないとなかなかわからないので、ぱっと見た印象でカテゴリーを分けて、見つけやすくしようと思うからです。

例えば、トラベラーズパームのようにヤシではなくてもヤシに見えたり、一般に勘違いされていることが多い木は「高木」と「ヤシ」の両方のカテゴリーをつけていますし、実際は花ではなく、葉だったり、包だったりしても、ぱっと見たら「花」に見えるものは「赤い花」とかいうカテゴリーに入れてあります。ブログを始めた頃とカテゴリーの分け方が自分の中でも変化してきていて、同じようなものが違うカテゴリーに入ってしまっていることもありますが、この辺りもだんだん統一していきますので、お許しください。

高木、低木、潅木に関しては、こんな感覚で分けています。

「高木」は高さが最終的に10m以上に育つもの。

「低木」は最終的に育っても高さが10m以内に納まるもの。

「潅木」は日本で言うところのサツキみたいな使われ方をしているものとかで、せいぜい高さが2~3m以下のものをカテゴリーに振り分けています。

全部、実際に町や森で私が見た印象で、こんな感じと分けていますので、最終的にすごく大きくなるものでも、町の中で見かけるものが潅木の状態しか見られないのであれば、「潅木」に入れています。

そのうち、ほんちゃんのホームページの方できちんと検索できるようにできたらいいなあ。まずは植物をたくさんリストにしないとだめですね。頑張ります。

科とか分類について

科は調べた本とか、ついていた樹名札から調べています。でもって、その後に亜綱と目も()書きで入れています。

時々ここに、新エングラーとかクロンキストとかいう言葉が出て来るんですが、これは植物の分類体系の種類です。これらの分類は進化の進んだものと考えられるものから順番に並べられていたりして、植物の仲間同士を結びつけるのに役立つのですが、こういったことは観察から類推されるもので答のあるものじゃないので、いくつか分類の系統があるんです。で、本や樹名札によっては、新エングラーを採用していたり、クロンキストを採用していたりしていて、このブログの中ではちょっと混乱してるんです。できるだけ、クロンキストに沿って書きたいと思うのですが、本や樹名札は新エングラーの科名を採用していることが多いみたいで、でもって、クロンキストの方が分類が細かかったりするので、よくわかんないと新エングラーのままで書いちゃったりするわけで…すみません。混乱していて。一言だけここで断っておこうと思いまして…。ハイ。

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シンガポールを散策していて、こんなの見つけたけどわからない!教えて!というメールも受け付けます。上記のメールアドレスに内容のわかるタイトルを付けて送ってくださいね。わかればブログで公開するし、わからなければ「教えてーー!」で公開して情報を集めます。

植物や生き物って、名前を知らなくてもよいものだけど、名前を知ると、もっと興味を持てて、楽しくてわくわくした気持ちになることはありませんか?そんな気持ちを共有できたら嬉しいなあ。

ブログを見ての感想、叱咤激励、アドバイスなど何でもお知らせくださいね!今後ともよろしくお願いいたします。

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2005年11月 9日 (水)

マヤプシキ

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Sonneratia alba (多分…違ってるかも…)

ハマザクロ科 Sonneratiaceae (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地:どこ?…そのうち調べます

ウビン島らしい植物と言ったらやっぱりこれが浮かんだ。ウビン島へ渡って入り口のアーチをくぐる前にまずはマヤプシキがある。マングローブ植物の一つだけど、シンガポールのマングローブを観察できるスンガイ・ブローでは見かけないので、(あるのかもしれないけど、私は見てない)ここが一番簡単に見られる感じ。

海の中で干潮時に土が露出する場所にマヤプシキはある。実は写真のような愛嬌ある形。可愛いでしょ。2005.11.8撮影

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ウビン島

ubin-1s 1年ぶりくらいでウビン島へ散策に行ってきました。チャンギジェッティーはいつの間にかすっかりきれいになっていたけど、船は昔のまま。船に乗り込んで2ドルを払って10分でウビン島に到着。

ウビン島は昔のシンガポールの面影を残した島で、歩くと昔の民家の跡らしいところに沢山の果樹が植わっていたり、ココナッツなどのプランテーションの跡があったり、マングローブがあったりと、今のシンガポールでは見られない見所がたくさんある。今回はゆっくり、マングローブを見て、村長さんの家の前を通り、北側のジョホール海峡の方まで歩いて帰ってきた。しばらく、ここで見たものをレポートしようかな?と思ってるのでお楽しみに。

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2005年11月 8日 (火)

ナツメグの実

myristica_fragrans2s   

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Myristica fragrans

ニクズク科 Myristicaceae(モクレン亜綱 モクレン目)

原産地:モルッカ諸島

Common Name: ナツメグ, Nutmeg, Pokok Pala

ハンバーグに入れるスパイスのナツメグも熱帯植物の一つ。木を見ると上の写真のような丸い実がたくさんぶら下がっていて、中の実が熟すと2つにぱかっと分かれて、赤い色をまとった中身が表れる。

この赤い色は鳥を誘うための色。この赤い部分を食べるために鳥が訪れ、ついでに種を運ぶ。この赤い部分をメース(Mace)と呼び、スパイスの中でも値段が高い。

我家の娘はこの赤いメースを刻んで入れて作ったハンバーグが大好きで、ボタニックガーデンに行くとナツメグを拾いに走る。これらは11月6日の収集物。たくさん拾えて気をよくして、いつもより多めにナツメグを入れたら、ちょっと香りがきつすぎた。反省。

本来はメースを取り除いた黒い種の部分をナツメグと呼び、粉にしてスパイスとして使うのだそう。消化不良、腹痛、下痢などにも効くという。

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2005年11月 7日 (月)

シンガポールを自然散策

sannsakuro シンガポールは買い物や食を楽しむための旅行先と日本人には思われてるし、実際ほとんどの旅行者はその通りのことしかしない。せいぜい歩いていてもオーチャドロードあたりと泊まっているホテルの周辺だけが旅行者のエリアのよう。

でも、自分が実際に来て見て自然が好きな仲間達と歩いてみて、実はシンガポールの面白さはそれだけではないということに気がついた。

それはシンガポールが熱帯…それも赤道直下だということ。

世界最大で今も整備が続けられているシンガポール植物園は何度行っても新しい発見があるし、シンガポール島内の中心部にある自然保護エリアは、本物の熱帯雨林を含む広大な自然保護エリア。海沿いに行けば、マングローブの自然保護区もあり、ここはラムサール条約に加盟してる湿地になっている。

アジアのほかの国にはもっと立派な熱帯雨林もあるけれど、シンガポールのいいところは他の国と比べて治安が格段にいいこと、自然保護区まで特別なツアーに入らなくても個人でタクシーで気軽に安価に行けること、町に近くて午前中自然散策を楽しんだら昼には高級レストランで優雅に食事を取って、午後には普通の観光にも出かけられるという自由度があること、自然保護区に散策路がきちんと整備されて案内板があちこちにあること、など数え上げればきりがないくらいに旅行者が熱帯を探検するには丁度いい条件が全て揃ってる

でも海外旅行初心者が多い、シンガポール旅行は大体が旅行日程ががちがちに組まれた旅行会社のツアー。自由度があるとしてもせいぜいオプショナルツアーくらい。せっかく面白いものがいっぱい転がってるのにああー、もったいない!

それじゃ、いや!って人には絶対に個人旅行がオススメ。個人旅行案内はサイトを探せばいっぱいあるので、ぜひぜひ個人旅行の計画を練ってシンガポールに行くとよいと思う。

もし、シンガポールで個人旅行で自然散策がしてみたかったら、こちらのサイトを覗いてみて。おもな自然散策場所の案内をまとめてある。http://homepage2.nifty.com/fc-wakakusa/singapore-nature-walking.htm

わからないことがあったらTOMにメールで聞いてみて。メールアドレスはtomtom77の後に@nifty.comをつけて。

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シーアップル:白いぽんぽんの花

syzygium_grande Syzygium grande(Eugenia grandis)

フトモモ科 (Myrtaceae) (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地:シンドシナ、マレーシア

Commom Name: Jambu Air Laut, Sea Apple

街路樹定番の種。白い直径3cm位のぽんぽん型の花が特徴。花が終わるとオリーブを一回り大きくしたような実が成る。葉は椿のように肉厚で、光沢があり、葉の先がくるりと反り返ったようになっているのが特徴でわかりやすい。

syzygium_grande

シンガポールの森の中にもある樹木だけれど、森の中のシーアップルはとっても大きくて、花や葉を見ることはできない。だから、森の中で「それ」とわかることは少ない。樹名札がついていて初めてわかる。

写真は River Valley Rd. のリャンコートの近くの街路樹のシーアップル

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2005年11月 6日 (日)

リバーバレーのコーヒーショップ

bacteya シンガポールを歩いていると、絵になる風景が本当に多い。よく行くバクテー屋の建物もそう。建物には1927と書いてある。てことは昭和2年!80年近く同じ風景なのかと思うと、色々と想像して楽しくなってくる。

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2005年11月 5日 (土)

ハリラヤのライトアップ

hariraya2005こっちは2005年のハリラヤのライトアップです。

先週の土曜日にマレービレッジに行ったけど、あまりの人の多さに息が出来なくなってすぐに外に出てしまいました。

何年か前にハリラヤ当日に行ったら、あまりに閑散としていてビックリしたんですが、そのときに気がついた。ハリラヤというのは、どうも日本人にとってのお正月のようなものらしい。つまり、ハリラヤ前のあの混雑振りは大晦日の「アメ横」を歩くようなものなんですね。そう覚悟していくとよく理解できるし、楽しめます。

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2005年11月 4日 (金)

ホウオウボク(鳳凰木)

delonix_regia1 Delonix regia (Poinciana regia)

マメ科 (バラ亜綱 マメ目)

原産地 :マダガスカル島

Common Name: Flame of the Forest, Flamboyant, Royal Poinciana

日本名:鳳凰木(ホウオウボク)

熱帯の3大花樹の1つ。縦横10cm以上もある大きな花を咲かせる。1枚だけ花びらが白い色をしているけれど、これは新しく咲いた花。古くなると赤っぽく変化する。豆のさやは40cmもの長さになり、大きい。

フォートカニングパークのヘリティジツリー。2005.10.19撮影。これより1週間くらい前にそれまで見事だった樹形の枝が折れてしまって残った枝が折れないようにつっかえ棒がしてあった。本当に見事な樹形の木だっただけに残念。おじいちゃんだったんだねぇって思った。例年そんなにたくさん花を咲かせない木なのに、今年はたくさん花をつけた。

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2005年11月 3日 (木)

自然散策をするときの注意事項

・シンガポールの治安がよいと言っても犯罪がないわけではありません。数人以上のグ ループで、必ず緊張感を持って行動してください

・土地感のない場所です。事前の下調べをして、地図は必ず用意するようにしましょう。

・持ち物は、多めの飲料水、薄手の長袖のシャツ、カサ(雨傘・日傘兼用)、虫よけスプレーは必須。くつは歩きやすい靴。長ズボンの方がベターです。それから帽子も。(都市の公園はもう少し軽装でもかまいませんが、必ず、飲料水とカサは忘れずに)

・タクシーに乗るときは、「行き先」と「どの道を通っていくか(道路名)」をメモ(英語)した紙を用意しておきましょう。口頭では行き先を理解してもらえないことが多いです。(発音が民族によって違っていたりするので)事前に道順を示しておけば、故意に遠回りされるのを防ぐことができます。

・自然保護区を散策する際は、静かに、鳥や動物を怯えさせないように歩きましょう。

・自然保護区では動物にえさをあげたり、落ち葉や木の実を持ち出したりすることは禁止されています。違反をすると日本円で何十万円もの罰金を科せられますので、禁止事項は絶対にしないでください

・日本と違い、とても暑いです。その分、疲れ方も日本より大きいので、体調と充分相談して出かけてください

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ジャイアントミルクウィード

calotropis_gigantea1Calotropis gigantea 

ガガイモ科 (キク亜綱 リンドウ目)

Commom name: Crown Flower,  Giant Milkweed, Ivory Plant

原産地: インド、インドネシア

これもアレキサンドラホスピタルで撮影。

花の造詣がよく見るとまるで作り物のようで、自然のものではないように見える。日本で切花によく使われる「ブルースター オキシペタラム」も同じガガイモ科で、花の形がよく似ていることに気がついて面白いなあと思った。個人のお庭や公園によく植えられています!

ジャイアントミルクウィードのミルクウィードは「トウワタ(唐綿)」のこと。種子にくっついた白い毛からついたのかな?

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2005年11月 2日 (水)

ディーパバリのライトアップ

deepavali2005 今年も行ってきました。10月31日のディーパバリ前夜です。テッカセンターのホーカーでスコンという名前のブレッドフルーツ(パンノキ)のお菓子(??)を食べ、ヒンズー寺院を見て、あとはMRTでマレービレッジへ。2つのライトアップを見て、友人の本帰国の見送りでチャンギ空港へ。忙しい夜でした。オーチャードロードのライトアップの準備も始まっています。

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チェーン オブ ラブ

antigonon_leptopus1 Antigonon leptopus (Polygonaceae)

タデ科 (ナデシコ亜綱 タデ目)

Commom Name: Chain of Love,Coral Vine

原産地: メキシコ

種別:つる

アレキサンドラホスピタルバタフライガーデンで撮影。

花がきれいなので、あちこちの公園のアーチなどに使われています。

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2005年11月 1日 (火)

ブログ開始

シンガポールという国を旅行したことがありますか?

マーライオン、ショッピング色々楽しいことがあるけれど意外ともう一度行きたいって人が少ない…。

いわく「もう1回行ったからいいわー」残念

観光バスが行かないところでもいいところがいっぱいあるし、何よりも、安全に楽しく気軽に熱帯植物が観察できるガーデニング好きにはたまらなくおいしい場所

毎日ちょっとずつ、他の人は知らないシンガポールを紹介していきますね!

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