酔っ払いの船乗り…と呼ばれる花
Quisqualis indica
シクンシ科 Combretaceae (バラ亜綱 フトモモ目)
原産地:インド~マラヤ or ビルマ (どっちやねん??本によって違うのでよくわからん)
Common Name: R angoon Creeper, Drunken Sailor, Akar Dani, シクンシ(使君子)
今回、タイトルに使ったのは英名のDrunken Sailorの直訳。面白い名前だなあって思って。
このお花は咲いたときが「白」だんだん赤みが増して、「ピンク」「赤」と花の色を変えていきます。多分、このお花の様子が「だんだん酔っ払っていく人のようだ」ということで「酔っ払いの船乗り」という名前が付いたのかな?と思います。
日本には「スイフヨウ(酔芙蓉)」と呼ばれるお花がありますよね。あれも同じように「白」から「赤」へと花色を変えるので、この名前があります。洋の東西で同じ意味の名前が花に付けられる…というのは、すっごく面白い!人間って考えることが同じなんだなあ…って。
このツル植物は公園などのアーチに使われているのを時々見かけます。本によると、成長が早いので大きなアーチとかトンネルとかも早く覆ってくれるんだとか…。
日本では見た記憶がないので、まだ導入されていないのかな?と思いました。とにかくお花が可愛くて、きれいなので、夏場のアーチによいと思うのだけど、どうだろう? 導入済みの情報をお持ちの方がいらしたら教えて下さい。
八重と一重の2種類があって、八重の方が見かける回数は多いような気がします。よく似た花だなあと思っていたら、同じ種類のものだということを、今回調べていて知りました。
一重のお花はテロックブランがヒルパークのアルカッフマンションの裏で撮影。八重のお花はマクリッチリザーバーパークの中で撮影。この公園のアーチはきれいだよ!
資料:「A Guide to the Common Horticultural Shurubs 」 P92
「1001 Garden Plants in Singapore」 P30
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コメント
お久しぶりです。最近、忙しくて、あまりこちらに来られませんでした。
「酔っ払いの船乗り」ことシクンシの花は、きれいですね。残念ながら、私は実物を見たことがありません。
日本でも、西表島と石垣島に導入されているそうです。
シクンシは、現在、アフリカ、東南アジア、ニューギニアの熱帯に広く見られます。早い時代から栽培されたために、人為的に分布が広げられました。おかげで、原産地がどこなのか、わからなくなっています。
栽培された理由は、花がきれいだから、だけではありません。果実が薬になるからです。漢方で、果実をカイチュウの駆虫薬にします。
投稿: 松沢 千鶴 | 2006年5月11日 (木) 15時43分
松沢さん
いつもながら生き物のみならず、植物知識の豊富さに感動しています。ありがとうございます。ドランケンセイラーの果実には今まで注目したことがありませんでした。次の機会には果実にも注目してこよう!っと。
投稿: TOM | 2006年5月13日 (土) 16時09分