« 甘い香りのスイメイ | トップページ | テロックブランガヒルパーク »

2005年11月24日 (木)

ブタブタの実

Excoecaria agallochaexcoecaria_agallocha1s

トウダイグサ科 Euphorbiaceae (バラ亜綱 トウダイグサ目)

原産地:南インド~日本の南の方 東南アジア 太平洋の島々

Common Name : Buta-buta, Blind Your Eyes, ブタブタ,シマシラキ

原産地を見ると日本にもあるというから、日本名もあると思うのだけど、わからないのでパス!…(と書いたら教えてくださった人がいました。ネットってすごいなあ。日本名をシマシラキと言うのだそうです。奄美以南に分布しているそうです。)

ブタブタというのはマレー語なんだそうで、「ブタ」は豚ではなくて、「目の不自由な人」の意なのだそう。マレー語は同じ言葉を2回続けて強調の意味をあらわすとのことで、まあ、つまりは「「目の不自由な人」という意味の名前を持つ木なんだって。どうしてかというと、この木を傷つけると白いラテックスが出てくるのだけど、この汁が目に入ったりすると激しい痛みを伴って目が見えなくなってしまうとのことで、そこからついた名前なのだそう。ちょっと怖いけど、熱帯の木はアブナイ木がけっこういっぱいあるので、そういうものだと思って注意してあまり触らないというのが大切ってことだね

これはウビン島で撮った実の写真。若いのでまだ緑だけど、熟すと茶色になってはじけて種が飛びます。トウダイグサ科の植物はこんな3食パンみたいな形をした実がなるものが多いけど、これもその通りだなあと、まじかで写真を撮りながら感心した次第…。この写真では拡大していますが、本当は6~7mmしかない小さな実。だからね。本当に目立たないのだ。

マングローブの中の高木で20mくらいになります。原産地の範囲が広いのは、小さいながらも実が海をわたってココナッツのように旅をするからなのかなあ。スンガイ・ブローでもよく見るのだけど、特徴があんまりない木でついつい見過ごしてしまう木の1つです。

資料:「A Guide to the MANGROVES of Singapore 1」 P111

|

« 甘い香りのスイメイ | トップページ | テロックブランガヒルパーク »

コメント

この学名を調べてみると、日本名が出てきましたので、貼り付けてみますね。
http://www.kaiyo-net.com/cgi-bin/mangrove/detail.pl?sc_code=SC009

投稿: すずきみのり | 2005年12月11日 (日) 10時07分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブタブタの実:

« 甘い香りのスイメイ | トップページ | テロックブランガヒルパーク »