ベニノキ
Bixa orellana
ベニノキ科 Bixaceae ( ビワモドキ亜綱 スミレ目)
原産地:中南米一帯、カリブ諸島、メキシコの一部
Common Name: Anatto, Kesumba, Lipstick Tree, ベニノキ、アチオテ
シンガポール植物園のエコガーデンアリアにある低木。3m~5mくらいになるのではないかなと思います。
上の写真のようなピンクの花(10cmくらい)が咲いた後に、左の写真のような赤い実がなります。
赤い実が熟れて縦に裂けてはじめると小さな5~6mmの赤い粒々が出てきます。赤い部分はタネを覆ってるもので触ると手に赤い色がつきます。
この赤い部分は、オレンジや黄色の顔料の原料になります。
種をつぶして水につけ、水分を蒸発させると色鮮やかなペーストができるのだそうで、このペーストは南米から北米やヨーロッパへ輸出され、マーガリンやチーズ、ポップコーンなどの食材の天然着色料として、またサフランの代わりに使われることもあるそうです。繊維の天然着色料やペンキ、化粧品などに使われることもあるそうです。
シンガポールに来るまで知らない植物だったけど、知らず知らず、私達の生活とかかわりがある植物もたくさんあるんですねー。
資料:「1001 Garde Plants in Singapore」 National Parks' Publication P71
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コメント
インプル樹名板にご訪問頂きありがとうございました。あちらはあまり人気がないのでこちらの名前でお訪ねします。
熱帯の植物は豪快で種類も豊富ですね。私は、つい半年前にはじめて日本の植物に関心を持ってみるようになったばかりなので、ごく普通の花の名前も知らないものばかりです。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: Rocky03030 | 2005年12月15日 (木) 11時15分