窓かずら
Monstera sp. もしかしたら Monstera friedrichsthalii かな?
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サトイモ科 Araceae ( ヤシ亜綱 サトイモ目 ) クロンキストによる分類
原産地 : 熱帯中央アメリカ原産
Common Name: もし friedrichsthalii なら、マドカズラという和名があります
ブキバトネイチャーパークのグラウンドカバーとして植えられていたサトイモ科の植物。
モンステラの一種であることは間違いないと思うのだけど、種までは特定できませんでした。日本でよく売られているモンステラと違って、葉の周りに切れ込みがなく、普通の葉っぱのように見えるのに、穴が開いてるって感じが面白かったです。葉の大きさは10cmくらい。株の高さもせいぜい30cmってところでしょうか?
シンガポールでは(アタリマエのことですが)1年中暑いので、日本で観葉植物として家の中で大事に育てられている種類の植物達が、外に植えられています。こういった植物達は、熱帯雨林の林床に自生していた植物が多いので、かなりの日陰にも耐える性質があるために、観葉植物に使うことができるのです。
日本でもおなじみのサトイモ科の、アンスリウム、カラジウム、モンステラ属などは中央アメリカや熱帯アメリカ原産の熱帯雨林の林床に育つ植物達。カラジウムの葉は色のバラエティーが豊富できれいで重宝するし、モンステラは切れ込みや穴の開いた葉の様子が面白く、人気があります。
でもこれは人間を喜ばせるために植物がやっていることではありません。実はこれは彼らの熱帯雨林の中での生き残り作戦の結果なのです。
チョウなどの昆虫は卵を産み付ける植物を物色する際に、色艶がよくて、虫食いのない、健康そうな葉を選ぶのだそう。
色が赤かったり、穴が開いていたり、…虫達から見たら、カラジウムのきれいな葉っぱや、モンステラの穴あきの葉っぱは不健康そのもの! というわけで虫達が卵を産み付けないのだとか…。本当かよ…ってな感じですが、信憑性のある資料にそう書いてありました。
今日のお題のモンステラから少し、話題がそれてしまいましたが…。
この写真の子の種を特定できる方がいましたら、教えて下さい。「観葉植物」のfriedrichsthalii の説明は「葉は淡緑色で卵形となり、大小の穴があき…」と書いてありました。マドカズラの和名は「窓かずら」って意味なんでしょうね。開いた穴が窓みたいってことなんだろうね。和名って面白いなー。
シンガポールにいらしたら、是非、街路樹の下の植物達を観察してみてください。木々は…はっきり言いましょう…日本の人は多分1本もわかる植物がないと思います。…が。その下にグラウンドカバーや低木として植えられている植物達は、日本人にもおなじみの子達がザクザク…。家の中でお行儀よくしている姿しか知らないと「あらまー!」と声をあげてしまうこと請け合いです。
資料:「観葉植物」山と渓谷社 P479 その他
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コメント
"1001 Garden Plants in Singapore" p22 Monstera obliqua 'Dwarf' ではありませんか?
Thunbergia erecta の白花 と 青花 は p221 を見てください。seiko
投稿: seiko | 2005年12月18日 (日) 01時02分
seikoさんありがとう。私も…かな?とも思ったのだけど、どっちと決められなかったんです。もう少し探してみます。
投稿: TOM | 2005年12月19日 (月) 12時00分