« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

2006年2月28日 (火)

コカコーラの実

Cola nitida

cola_nitida2s

アオギリ科 Sterculiaceae (ビワモドキ亜綱 アオイ目)

原産地:西アフリカのガーナ~象牙海岸の森林

コカコーラってどこからきた名前かと思っていたら、コーラは「コラの木」の「コラ」だった。ビックリ。植物の名前だったんだー。

シンガポール植物園のシンフォニーレイクの近くに樹名札は付いていないけど、コラの木だろうという木がある。

cola_nitida6s花は左の写真みたいなのが咲きます。これは私たちがいつも観察している木に咲く花なんだけど、本にはコラの木の花は「黄色」と書いてあるので、色違いか、ともすると違う種類の木なのかもしれません。でも、実や種の様子は本の写真にそっくりだし、色以外はお花も本の記述とそっくりの大きさと形をしてるんだよね。誰か分かる人がいたら教えて下さい。

cola_nitida3s

実は15cmくらい。中を割るといくつかの種が入っていて、種は白い果肉に包まれています。白い果肉を取ると表面が赤い種が出てきます。

cola_nitida4s

この種は現地ではコラナッツと呼ばれ、市場でよく売られているのだそうです。カフェインを含んでいるので、そのまま生のまま噛んで興奮作用を楽しむのだと資料にはありました。そのほかにはコラニン、デンプンを含んでいて、このナッツを食べると疲労回復に効果があると言われています。

この種がコカコーラの原料になるのだそうで、あの薬みたいにいやーな香りは(あくまで個人の好みです)この種から来ていたものなのかしら?とにかくコカコーラに原料になる植物があるなんて考えたこともなかったので、ビックリでした。

資料:朝日百科「植物の世界」7-P115

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

**************************************

いつも色々教えてくださる松沢さんがコラの木情報をコメントしてくださっています。ぜひぜひコメント覧も読んでくださいね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年2月27日 (月)

カムウッド

Baphia nitida

baphia_nitida1s

マメ科 

原産地: 西中央アフリカ(シエラレオネ リベリア コートジボワールなどなど)

Common name: Camwood

baphia_nitida3sシンガポールで生垣に出会ったら、こんな白いお花が咲いていないか探してみて。

baphia_nitida2s本来は10mくらいまで育つ木らしいですが、シンガポールではもっぱら生垣に使われて、3m~5mくらいの高さで剪定されて写真のような感じになっています。

葉の長さが10cmくらいあるのに対して花は1.5cmくらいかな?1個ずつしか咲いていないので、目立たないけど、こんな可愛いマメのお花が咲いています。

樹皮と木の芯の部分を赤色の染料として使うそうです。

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月26日 (日)

森の癒しにかかる時間(ブキティマ自然保護区説明版 -13 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.13  Nature Takes Time to Heal

森の癒しにかかる時間

bukit_timah13

.

.

.

.

.

.

.

.

.

森は常に変化し、自己再生を繰り返しています。ある1本の年をとった木が、病気や落雷によって枯れて倒れると、他のたくさんの植物達がぽっかりと開いた林冠のスペースを求めて競争を始めます。自然の世界では、世代交代は、このように破壊が起きた後にそれが再生される過程で行われるのです。

これとは別に、確かなことが1つあります。世界中の森林が、材木を採るためにかなりの速さで破壊されているということです。そしてそこでは上記のような世代交代は行われず、森は回復しないまま残されています。研究者たちは、その破壊が度をこしてしまうと、完全に森が再生されるには800年か、それ以上の時間が必要だろうと言っています。

*************************

TOM情報

この看板の最後にも書いてありますが、ブキティマ自然保護区のエリア内にもひどく荒廃して、木が生えなくなってしまったエリアがあります。ここでは研究者たちによって森林再生の試みが行われ、シンガポール原産の樹種の苗を植え、熱帯の森林再生に必要な労力の種類やコストなどを知るための研究が行われています。

*************************

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月25日 (土)

つる植物たち(ブキティマ自然保護区説明版 -12 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.12  Vines and Lianas つる植物たち

bukit_timah12.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

つる植物は樹木たちとは違って、自分だけで立ち上がることはできません。つる植物の一生はまず森の地面の部分で始まり、その後、光を求めて林冠へと這い登っていきます。

つる植物は様々な適応をして、例えば、まきひげを出したり、トゲで引っ掛けたり、気根を出したり、茎を巻きつけたりして、木を這い登っていきます。しかし、彼らは這い上がっていくその木(ホストツリーと言います)にはサポート役だけを求めて、それ以外の養分などを求めることはありません。

********************

TOMの補足説明

熱帯雨林の特徴の1つは、つる植物が多いことです。草の茎のような「ツル」を思い浮かべる人も多いと思いますが、どんどん太くなってまるで木のように見える「ツル植物」もいっぱいあります。そういった「木性ツル」のことを「リアナ」と呼ぶようです。

ツル植物は森の天井(林冠)部分をつなぐ役割をしていて、オランウータンなどの樹上だけで一生のほとんどを送るような動物達は、ツル植物が作ってくれる森の林冠の道を使って移動をしています。

樹木を伐採する人々からは、ツル植物は邪魔者扱いされ、研究もあまり進んでいませんが、ツル植物もまた熱帯雨林の生態系の中で重要な役割を果たしているということは確かなようです。落ち葉のじつに4割がツル植物からのものだという話もあります。

**************************

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月24日 (金)

バナナの花の謎

banana-2s

「また、バナナかよー?」ってうんざりしてる人がいたらごめん!バショウ科について調べていたら、「ブログにまちがい、書いちゃったよー!」と気がついたので、お詫びのページです。まちがいはこのページ「バナナの花」です。

朝日百科 植物の世界 のバショウ科10-P195にはこんな風に書いてありました。

「花茎は偽茎の中心部を貫いて伸び、花が段になってつく。基部は雌花群、先端部は雄花群で各花段はほうに包まれる。 」

「バナナの花」の回では「こんな形をしていて、ちゃんとオシベとメシベがあるんだよ!」なんて書いてしまったけど、バナナはじつは両性花ではなくて単性花だったのです!!!

bananaおまけに「おしべは6本だが1本は不稔である」とまである。

ちゅうことは上の写真のめしべに見える部分は「不稔のおしべ」!!!

失礼いたしました!

バナナよ…まぎらわしい格好するなって… (いや私がいけないんですけど…涙!)

で、最初に抜書きした部分の説明がよくわからなくて悩んだんですが、左の絵のようなんではないかと…想像しています。

これだとつじつまが合うんだよ。

今度バナナに出会ったら、雌花の写真も撮れる様にじーっくり観察してきます。ねぇねぇ、間違っていたら、誰か教えてーーー!

ある本には「雄花を食用にする」と書いてあるそうです。確かにね。インド人街に行くと左の絵にあるようなバナナのお花の塊が野菜として売られてるんだよね。ってことは「雌花が咲いてしまって、伸びた先についているこれから雄花だけが咲くはずの塊」を取って来ているのかな?だとしたら、バナナも食べられるし、雄花の塊も食べられて一石二鳥! うーーん、賢い。

バナナの謎はTOMの中で深まるばかりなのであった…(悩んでいる間に家事をしろーと夫の声が聞こえてくる…涙!)

**********

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年2月23日 (木)

マニラパーム

Veitchia merrillii

veitchia_merrillii3s

ヤシ科 (ユリ(単子葉)綱 ヤシ亜綱 ヤシ目)

原産地:フィリピンのライムストーンヒルズ

Common name : Manila palm , Merrill's palm

シンガポールの街路樹で見かける小型のヤシ。高さがせいぜい10mくらいにしかならないそうだ。ロイヤルパームが25mとかにもなるのに、これは小さい。

フィリピン出身だけど、今では造園材料として東南アジア全体によく植えられているらしい。

veitchia_merrillii1s

お花はこんな風。直径2cmくらい。花びらみたいに見える細長いところはおしべ。花びらとガクは3枚ずつ。

花が終わると小さな、まるでうずらの卵のような赤い実がたくさん咲きます。

veitchia_merrillii2s

花序はこんな風に、葉の下のほうからまとめて出てきます。

資料:「Tropical Trees and Shrubs」P189

**********

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月22日 (水)

アフリカのマホガニー

Khaya grandifoliola

khaya_grandifoliola5sセンダン科 Meliaceae (バラ亜綱 ムクロジ目)

原産地:中央アフリカ

Common name:African Mahogany

高級木材として有名な「マホガニー」という言葉を聞いたことがない人はいないでしょ。

この子は本家本元のマホガニーの親戚です。本家のマホガニーちゃんは中米出身。この子はアフリカ出身。でもまあ、けっこう材も美しいので、本家のマホガニーちゃんの代用品としてもよく使われているようです。

khaya_grandifoliola3s2アフリカンマホガニーちゃんは、シンガポールでは街路樹にとってもよく使われていて、樹形や幹肌に特徴があるので、すぐにそれとわかります。

葉っぱの上を見ると、特徴のある実がなっているのを遠くからも観察できます。12cmくらいのまん丸のげんこつを一回りでっかくしたような実がなっていて、それが縦に5列して、薄い膜のような種がたくさん風で飛ばされていきます。写真で、丸い実と、裂けた実のシルエットがわかるかな?

種が飛んでしまうと1枚目の写真のようなチューリップみたいな形の実の残骸が落ちてきます。

khaya_grandifoliola1sこんな頑固な実に反して、お花はすごーーく小さいの!5mmくらいでしょうか?指の上に乗せて写真を撮ったんだけど、小ささがわかるでしょ?真ん中のめしべと、おしべみたいなのが見えるよね。

もう1枚はお花の中を覗くと赤いんだよ…という様子を撮りたかったもの。なかなかピントが合わなくてねー、接写ができるカメラが欲しいよーーー!

資料:シンガポール日本人会自然友の会「Singapore Botanic Gardens」P183

*********

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

khaya_grandifoliola3s

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年2月21日 (火)

ドゥアバンガの実

Duabanga grandiflora

以前、ドゥアバンガの花 を紹介したことがあったんですが、今日は実とか種を見ることができました。

duabanga_grandifloraa7s

これは「つぼみ」。

ミソハギ科 Lythraceae ( バラ亜綱 フトモモ目 )

原産地:北東インド~マラヤの低地~1000mくらいまでの山

Common Name:Beremban Bukit

duabanga_grandifloraa8s

お花はこちらのページをごらん下さい。

ドゥアバンガの花

お花が終わると左のような星型のものが残ります。

duabanga_grandifloraa1s

お星様の真ん中が大きく盛り上がってきてになります。

duabanga_grandifloraa5s

やがて実が縦に裂けてきて、中から細長い埃みたいな、種が無数に出てきます。軽いので、ふっと吹くとすぐに飛んでいってしまいます。種の長さは7~8mmくらいでしょうか?

duabanga_grandifloraa1s2

埃みたいな種が全部飛んでいってしまうと、こんな形のお花みたいな種の器だけが残ります。着色してアレンジとかしたらきれいだろうなあ。

duabanga_grandifloraa10

シンガポール植物園の国立らん園の管理エリアで見たんだけど、左の写真の通り、大きな木でした。人の大きさと比べてみてくださいね。

******************

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月20日 (月)

ビルマの誇り

Amherstia nobilis

amherstia_nobilis1s マメ科 Leguminosae

原産地:ミャンマー

Common name: Pride of Burma , Queen of Flowering Tree 、ヨウラクボク

シンガポール植物園のジンジャーガーデン脇の駐車場近くに何本かあります。先週行ったときにきれいなお花を何個も咲かせていましたし、つぼみもいっぱいあったので、しばらくまだ見られると思いますよ。(2006.2.17撮影)

木はそんなに高くありません。せいぜい8mくらいでしょうか?でも枝の下がスッキリしていて、そこに、こんな美しいお花が垂れて咲いています。

花びらの1枚が色が変わっているところなど、同じマメ科の「フレームオブザフォレスト」と、似ていますね。

インドのカルカッタ植物園園長Dr.Wallich が、ビルマの森の中で、この花を発見したのだそうです。こういう花の付き方だと森の外からは見えないだろうから、きっとビックリしたし、喜んだでしょうねぇ。学名の Amherstia は、インド植物の研究に後援した Amhert伯爵夫人にちなんでつけられたものだそうです。

amherstia_nobilis2s和名のヨウラクボクの「瓔珞」は広辞苑によれば「インドの貴族男女が珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具」とありました。豪華なアクセサリーみたいに美しいと言うことなんでしょうね。英名も「ビルマの誇り」とか「花咲く木の女王」なんて、お花としては最高の賛辞を込めた名前をもらっています。

資料:シンガポール日本人会自然友の会「Singapore Botanic Gardens」P78

*************

(^_^) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! (^_^)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月18日 (土)

バナナはどうやってバナナになったか?

バナナはどうやってバナナになったか?

バナナが自然じゃない…ってことはちょっと考えれば誰でもわかるよね。だって種がないじゃん。種がなくてどうやって子孫を残すのよ???

バナナが何者か?

熱帯でよく食べられている調理をするプランティンバナナと、生で食べるバナナとは何が違うのか?(現地の人は全く違うものだと言う人もいますが、どう見たってバナナじゃんって思っていたのです)

300種類もの食べられるバナナはどうやってできたのか?

疑問を持ちながら、ここ2年くらいずーーーと気持ちのよい解答を見つけることができずに、悶々としていたのですが、ついに見つけたよー!!!!資料は栽培植物と農耕の起源」中尾佐助著 岩波新書 ちゅうことで超テキトーバナナ論しゅっぱーっつ!musa_acuminata1s_050

世界にはたくさんの果物が生産されているけど、その中でも生産量・消費量が一番多くて、人類の食料として最も重要な果物がバナナなんだって。

そんなバナナの一番先祖になっている野生種

Musa acuminata

というマレー半島付近が原産地のバナナ

大きな果実ができるんだけど、アズキ粒くらいの堅い種子がいーっぱい入っていてとても食べられるシロモノじゃないんだそうだ。でも味も香りもGOODなんだって。(写真はシンガポール植物園にあるMusa acuminata の園芸品種とその樹名板)

それでも私たちの先祖は、甘い果実を「この種じゃまだー!」なんて思いつつ、食べたりしてたんだろうね。そして彼らはある日発見。

そんな中に「種無しのバナナがある!!!こりゃ、うまい!」

musa_acuminata3sじつは、これは何かのきっかけ(突然変異?)で、雌しべに花粉が付かなくても種無しの大きい果実ができる性質を持った変わりもんが本当にごくたまたまできただけだったんだけど、美味しいものを見つけた我らの先祖はこれを見逃さなかった!

美味しい果実を付けるその株を数多あるMusa acuminataの中から選び出して、掘り取り、植えて、栽培し始めた!

中尾氏によれば、これを「人類最初の農業」と考える人もいるんだそうだ。その時代は1万年以上前と言う人もいるんだそうで、そんな人生30年とか50年とかいう私たちの先祖の一生から考えると、気の遠くなるような時間をかけてバナナは人類の食料となるべく、品種を分化し、変化し続けてきました!musa_acuminata5s

まず、Musa acuminata は、アキュミナータどうし交雑して色々なバナナを作り出していきます。その中には多くの4倍体、8倍体(あるいはそれ以上)などの倍体のバナナがありました。特に3倍体のバナナは種無しの性質に優れていて、たくさんの優れた品種ができたんだそう。台湾バナナってあるでしょ。あれはアキュミナータの「同質3倍体品種」なんだそうです。

美味しいバナナたちはすぐに周辺の人たちにも受け入れられて、アキュミナータバナナたちはどんどん周囲のアジアへと広がっていきました。

そしてアキュミナータバナナたちは、インドやフィリピンで、自分とは全然違う別の野生種

Musa balbisiana

と出会います。アキュミナータとバルビシアーナは色々なパターンで交雑し、アキュミナータ単独の時とは違う、さらに複雑な品種群ができ、今プランティンバナナと呼ばれる料理用など果実として無味なものも、たくさん誕生していきました。

現在、世界の熱帯で食用にされている300種類あまりのバナナの先祖達は、このアキュミナータバルビシアーナ、たった二つの野生種から生まれたんだそうです。

バナナはこんな風にして、まずはアキュミナータバナナたちがマレー半島付近から東西の熱帯へ伝播。

東へ向かったものは、フィリピンでバルビシアーナと交雑してニューギニア→ポリネシア、もう一つ別系統でアキュナータ純粋3倍体たちがジャワ→ポリネシアへと広がっていきました。

西へ向かったものは、ビルマ→インドでバルビシアーナと交雑。アフリカへはまずアキュナータ純粋3倍体たちがペルシャ湾沿岸沿いの航路を経て紀元前2000年ごろに到達。その1000年くらいして、バルビシアーナとの交雑群がアフリカおよびマダガスカルに到達したと考えられているそうです。

こうして。バナナは全世界の果物で「1番!」と言う地位を、1万年近くかけて確立したのでした。

うーーーん。なんて壮大なバナナちゃんの旅。ちょっと面白いでしょ?

関連記事 バナナの花

***********************

( ^ _ ^ ) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! ( ^ _ ^ )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月17日 (金)

バナナの花

これなーんだ?

banana-2s答。バナナのお花。知ってたー??こんな形をしていて、ちゃんとオシベとメシベがあるんだよ!どこがどうか、写真でわかるかな?

おとといくらいに「ウツボカズラの花が小さいけれどスミレとかに似てる…」なんて書いたら、何気に見ているお花が実際にどんな形なのか気になりだしちゃって…、昨日はバナナと出合ったので、写真を撮ったのです。

実際の長さは3cmくらいかな?このお花の1つ1つがバナナになります。花粉のつき方とかちょっと普通のお花とは違ってますよね。

以下だんだんと大写しに…

banana-3s

banana-1s

全体像はこんな風。下に垂れている大きな塊から、右上のような花びらみたいなのが(実際は包?)1枚ずつめくれ上がってその間にこんな小さな花がいっぱい付いています。これらが受粉して左上のように私たちが見慣れている房のバナナになるわけ。

食べられるバナナは世界の熱帯に300種類くらいあるんだそうですが、その元になったのはたった2種類の野生のバナナなんだそうです。300種類がたった2種類から???どうやって作られたの??自然に?それとも人間が品種改良をして?…というのが私の長い間の疑問だったのですが、その気持ちのよい解答が栽培植物と農耕の起源」中尾佐助著 岩波新書 に載っているのを発見。この報告はまた明日。

とりあえずは熱帯に来ると、たくさんのバナナに出会えます。お花も様々。面白いよ!ってなメッセージでした。

***************************

後日の追加とお詫び:すみません!バナナは両性花ではなくて単性花でした。上の記述、間違ってます。この続きを読んで、まちがいを確認してくださーい!

******************************

Musa sp.

バショウ科 Musaceae (ユり(単子葉)綱 ショウガ亜綱 ショウガ目) 

( ^ _ ^ ) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! ( ^ _ ^ )

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月16日 (木)

頭が赤い毛虫???

誰か教えて下さ~い!!

musi-2d

今日シンガポール植物園を歩いていたら、足元をうにゅにゅ這っていた毛虫くん。

頭が赤くて体に模様があって、すっごく変で面白い!長さは3cmくらいだったと思います。

いったいあなたは誰ですか??

( ^ _ ^ ) 面白かった?こちらをクリック!して1票お願いしまーす! ( ^ _ ^ )

****************

って書いたら早速松沢さんがコメントしてくださいました。コメント欄からそのままコピペします。ありがとうございました!!

可愛い毛虫くんですね。色鮮やかなところが、熱帯の昆虫らしいです。 熱帯の昆虫はものすごく種が多いので、私では種の同定まではできません。でも、たぶん、この毛虫くんは、ドクガ科のガの幼虫だと思います。背中に歯ブラシ状の毛の塊があるのが特徴です。この写真は、ブドウドクガや、マメドクガの幼虫にちょっと似ています。

 ドクガ科の幼虫は、名のとおり、ほとんどのものが毒のある毛を持っています。触るとかぶれます。気をつけましょう。 けれども、観察するにはとても面白い対象ですよね。何といっても、形がユニークです。どんな成虫になるのでしょうね?

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年2月15日 (水)

ウツボカズラ(ラフレシアーナ)

Nepenthes rafflesiana

nepenthes_rafflesiana1s.

.

.

.

.

.

.

.

.

ウツボカズラ科 Nepenthaceae (ビワモドキ亜綱 ウツボカズラ目)

原産地:シンガポール、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島

nepenthes_rafflesiana2s子どもの頃、父が園芸店を始めて自宅で開店した頃に、よく仕入れてきたのがウツボカズラでした。食虫植物というものを見る機会は今以上に少なくて、近所の小さな男の子が興味津々で毎日のように見に来ていたのをよく覚えています。花とは違う魅力を持つ植物があるのだということを知ったのはこの頃だったかもしれません。

そんな子どもの頃のワクワクした気持ちを思い出させてくれたのが、シンガポールでのウツボカズラとの出会いでした。こちらではピッチャープラントと呼びます。こんな風にピッチャー型をした不思議なものが植物の形だなんて不思議ですね!シンガポールでは自然の中で自然に生活するウツボカズラを目にすることができます。鉢の中に納まっていない自然の姿!新鮮です!

2枚目の写真は株の姿。これは小さなもので、成長するとつるになってどわどわーーーっと長~く伸びます。

シンガポールで一番良く見るのは、ラフレシアーナちゃんではなくて、もっとピッチャーが小さなタイプのグラシリス(gracilis)ちゃん。ラフレシアーナちゃんは、運が良いと見つけられるって感じかな?この写真は3年位前にロアーピアスで撮ったものです。でも、ブキティマでもケントリッジパークでもウビン島でも見ることができます。nepenthes_rafflesiana3s

ラフレシアーナちゃんはピッチャーの大きさが長さ20cm太さの直径が7cmくらいにまでなるそうです。でっかいです。つる植物で、長さが10mにもなって他の植物をよじ登って光を得ます。

3枚めの写真はピッチャーの赤ちゃん。葉の先が変化して形が変わっています(写真がボケボケでごめん)。花ではなく、葉っぱの変化したものだったんですねー。

分類上は特別な場所にあるものではなくて、クロンキストの分類体系だとビワモドキ亜綱の中で、スミレ目とサガリバナ目の間に位置しています。「スミレーーー??」って思ったけど、本で花の写真を見たら、小さいながらスミレとも良く似た愛らしい花が咲くんですよ。びっくりーー。今度花を見かけたらアップで撮ってみよう!

ラフレシアーナの名前は、シンガポールを開いたラッフルズさんの名前をもらったものだそう。でも、ラフレシアとは全然違う植物でーす。

資料:「A Guide to the Carnivorous Plants of Singapore」 P85

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月14日 (火)

ゴールデンペンダ

Xanthostemon chrysanthus

xanthostemon_chrysanthus1s .

.

.

.

.

.

.

.

.

フトモモ科 Myrtaceae (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地:オーストラリア北西部

Common name: Golden Penda

シンガポールの街路樹で8cmくらいの黄色のボンボンがたくさん咲いていたら、ゴールデンペンダだと思ってよいかも。上の写真は拡大したものなので、大きいんだけど、じつはこのボンボンは小さなお花が集まってできています。可愛いでしょ。

最近は樹形が整いやすいことや、高さが10mくらいでまとまることや、お花がきれいなことから本当によくシンガポールの街路樹に使われています。

お花が終わると下の写真のような実がつきます。観察してみてね!

xanthostemon_chrysanthus2s .

.

.

.

.

.

.

.

.

.

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月13日 (月)

タイプーサム

taipusam-4 シンガポールの名物と言えば、タイプーサム。(言い切っていいのか??)何かと言うとヒンズー教の人たちのお祭りです。今年は2月11日の土曜日がこのお祭りの日でした。近くだからのぞきに行こうかな…なんて思っていましたが、体調不良であえなくダウン。3年前の写真をのっけてご紹介します。

「タイプーサム」はヒンズー教の暦の「タイ」の月の満月の日に、ムルガという神様に捧げものをするお祭り。「ムルガの神さまにお願いをかなえてもらったお礼」にするものなんですって。

「捧げものをしに」行きながら、「苦行」も一緒にするというのが、この行進の姿なのです。

別名「針刺し祭り」の通り、体に針を刺すのが「苦行」。そしてインド人街の「スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院」からフォートカニングパーク近くの「チェッティア・ヒンズー寺院」まで歩きます。元気なら1時間ちょっとの距離だけど、針を刺しての何時間もの行程。さぞかし大変だろうと思います。

taipusam-1 2枚目の写真は前夜祭と言うのかな?みんなが歩き始める前に、こんな感じの神輿みたいのがまずはやってくる。夜9時半から10時ごろだけど、どこから沸いてくるのか、次から次へと沸いてくるインドの人たち!!!
女性も子供もみな、きれいなインドの衣装を着て、とても美しーーーー!taipusam-2-1

苦行は1枚目の写真のような格好で行われます。針が本当に刺さってるんだよ!!それぞれの人が工夫を凝らしたデザインの飾りを付けていて、けっこう興味深いものがあります。

あんまり悲惨なので、現在、本国インドではタイプーサムは「禁止」されてしまっていてシンガポールとマレーシアのクアラルンプールまたはペナン島でだけ見ることができるのだと聞きました。

「ムルガ」というのはヒンズーの神様「シバ」の息子さんだということです。
祭りの由来となった伝説は以下の通り。

ある日、シバお父さんは、二人の息子「ムルガ」と「ビガナ」に世界を一周してくるように言いました。真面目な「ムルガ」はすぐに孔雀に乗って旅立ったのですが、要領の良い「ビガナ」は、シバお父さんに「両親と世界は同一概念ですか?」と聞いて「YES」と応えてもらったのをコレ幸いに、両親の周りを1周して世界一周の旅を終えてしまいました。
「ムルガ」は苦労に苦労を重ねて世界一周の旅から戻ってきますが、「ビガナ」がシバお父さんの命令を楽ちんに完了してしまったことを知り、いじけて山にこもってしまいました。
シバお父さんは、そんな「ムルガ」をかわいそうに思って、ヒンズー教徒たちに「タイ」の月の満月の夜に「ムルガ」に祈りを捧げることを命じたということです。

taipusam-7 なんだか笑っちゃう、可愛いお話ですねー。

左の写真のように、子どもも参加していたりします。でも針は刺していないみたい。

taipusam-2

最後の写真は苦行の終点寺院、チェッティア・ヒンズー寺院の写真です。ライトアップされたヒンズーのお寺は本当にきれい。うっとりしてしまいますね。

針を刺して痛くないのか?という疑問があると思いますが、話に聞くところによると、「一種のトランス状態に入っているので痛くない」のだそうです。

でも断食をしたり、色々な準備を経て、この日を迎えるので、体にかかる負担は並大抵ではないよう。今にも倒れそうになっているのを、家族が支えていたり、周りで励ましているのをみた覚えがあります。今年も救急車のサイレンを、誰か倒れてしまったのかな?って思いながら聞いていました。

何はともあれ、運が良くなきゃ見られないシンガポールのお祭りのご紹介でした。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

帰ってきたよ!

シンガポールへ戻ってきました!

ほっとしたのか体調を崩してしまい、暑い中で寒い寒いとがたがた震えて寝込んでしまいました。おかげでとうとうブログもお休みをしちゃったよー。悲しい。

体調を整えて復活します!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月12日 (日)

ブキティマ自然保護区

時々記事を寄せさせてもらっている「花いっぱい.com」の海外レポートで、ブキティマ自然保護区のレポートをしました。公開されたので、こちらをごらん下さいね。ブキティマへのアクセス方法など紹介しています。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月11日 (土)

タンピネスツリー(ブキティマ自然保護区説明版 -11 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.11  Flora: The Tempinis Tree 植物相:タンピネスツリー

bukit_timah11  .

.

.

.

.

.

.

タンピネスツリー(Tempinis tree)はシンガポールでよく知られている木の1つ。

タンピネスの地元でのつづり「tampines」は、道路名に使われていたり(タンピネスロードとかタンピネスアベニューとかタンピネスストリートとか…37個もあります)、ニュータウンの名前に使われていたり、GRC(Group Representation Constituency…選挙区のことかな?知ってる人がいたら教えて下さい)の名に使われていたりします。

タンピネスの木の木材は、堅くて重く、それでいてフレキシブルで耐久性があるので、価値があって、床やドアや窓枠に使われてきました。そのため現在、大木はとても少なくなっています。若い木や普通サイズの木は自然保護区で見つけることができ、このことからタンピネスツリーの自然保護区での再生が進んでいることがわかります。

学名 Streblus elongatus  クワ科 Moraceae (マンサク亜綱 イラクサ目)

TOM情報: タンピネスは自然のものは絶滅した…と書いてある何かの記事も読んだことがありますが、自然保護区では復活してきているんですね。この看板を見て知りました。花が面白いんだけど、写真が見つからなかったので、またの機会に…。タンピネスの名は上記の通り、シンガポールに住んでいる日本人なら誰でも聞いたことがあるんですが、これが木の名前から付けられたということを知っている人は少ないようです。

タンピネスツリーについての記事をUPしました。コチラをどうぞ

タンピネスについて書かれた面白いブログ記事を発見!こちらもごらん下さい!

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年2月10日 (金)

地衣類(ブキティマ自然保護区説明版 -10 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.10  Partnerships for Survival

bukit_timah10

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

多くの植物と動物には有機的な相互関係があります。その中でも、最も深い相互依存関係の1つが、一部の菌類と藻類の関係です。

その菌類と藻類は一緒になって「地衣類」となります。地衣類は菌類にも藻類にも似ていないので、まるで独立した1つの植物のようです。

糸のような菌類の菌糸は、藻類の丈夫な膜に守られて成長します。

菌類からは「水とミネラル」を、藻類は葉緑素で光合成をして作った「でんぷん」を供給します。

菌類は酸を作って剥き出しの岩を侵食し、岩の上にきっちりと自分の居場所を確保します。

地衣類は大気汚染にとても敏感です。硫黄酸化物のような空気中の汚れは、地衣類に染みこんでしまいます。地衣類がいなくなることは大気汚染の1つの指標となっています。

******************************

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月 9日 (木)

着生植物(ブキティマ自然保護区説明版 -9 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.9  High up in the Canopy 着生植物

bukit_timah9

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

他の植物の枝の上など、植物の上で暮らすタイプの植物を「着生植物(epiphytes)」と呼びます。

着生植物たちは、他の背が高くなる森の木の上で育つことによって、暗い熱帯雨林の中でも、光をめぐるレースに参加することができるのです。

では着生植物たちはどうやって、光あふれる林冠の上へと到達することができるのでしょうか?

着生植物は小さな種(あるいは胞子)をとてもたくさんつけます。胞子やあるいは羽のあるタイプの実は、風で飛ばされて広がるのです。何百万個もの種(or胞子)のうち、ほんの少しだけが、ついには高い木の枝の小さな裂け目などに辿り着いて、芽を出し、成長します。枝の裂け目には、雨水や腐った葉や動物の糞などが貯まっているので、これらから水分や養分を得て成長をするのです。

着生植物たちは、水や養分を十分に確保するためにじつに様々な工夫をしています。例えば、オークリーフファーンは、支えになっている木(ホストツリーと言います)の落ち葉を自分でキャッチし、それを腐葉土にして、養分を吸収しています。

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 8日 (水)

みかげ石(ブキティマ自然保護区説明版 -8 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.8  Granite みかげ石

bukit_timah8

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

ブキティマやウビン島を含むシンガポールの北部と北東部の岩盤は、みかげ石です。火山活動で地球はマグマを作り、それが冷えてみかげ石のような火成岩が作られました。

かつて、みかげ石はブキティマ周辺で大量に採石されました。それらの石は、シンガポールの初期の開発やインフラの整備のために使われました。1920年代にブキティマ周辺から採石されたみかげ石は、シンガポールとマレーシアを結ぶ、コーズウェーの建設に使われました。

ブキティマ自然保護区の隣にある「ヒンデイト自然公園」では、かつての採石場あとが池になって残っており、当時のことを偲ぶことができます。

TOM情報:この説明板の周辺には、岩盤が見える場所があり、そこにはまぎれもなく御影石が露出しています。日本で墓石とかによく使う、あの石です。探してみてくださいね。

ヒンデイト自然公園はブキティマのビジターセンターに向かって、左側にある小道を行くと、すぐにたどり着けます。子供用の遊び場などがあるので、在住者は子供づれで遊びに行ってみてくださいね。

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 7日 (火)

タコの木(ブキティマ自然保護区説明版 -7 )

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.7  Flora:Screw Pines ( タコの木)

bukit_timah7

.

.

.

.

.

.

.

.

.

タコノキの根っこは、まるでタコの足のように幹から何本も地面に降りてきていて、おまけに長いつり革のような葉は、幹の一番てっぺんの部分からロゼッタ状にわしゃわしゃ出て垂れています。そんなわけで、私たちは森の中で簡単に「タコの木」を見つけることができるのです。

ヤシとちょっと似ていますが、ヤシの仲間ではありません。

タコノキの葉の繊維はバスケットやマットや紐などを作るのに、使われてきました。

タコノキの仲間でよく知られているのは「パンダン(英名:Pandanus  学名:Pandanus amaryllifolius)」です。葉に甘い香りがあって、アジアの国々では様々な料理の香り付けに使われています。

写真のタコノキは「Pandanus tetrodon

タコノキ科 (ユリ(単子葉)綱 ヤシ亜綱 タコノキ目)

TOM情報;パンダンリーフはシンガポールではとってもポピュラーな植物。料理に使うので、庭先にもよく植えられているし、スーパーでも葉っぱが売られています。タコの木は英名をスクリューパインと言うので、松の仲間と勘違いしている日本の方もいますが、実の形が松笠に似ているために、この名前が付いているだけなので、全く違う植物です!パンダンリーフについてはまたいつか詳しく説明しまーす。

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

まだ日本…

1月31日にシンガポールを発って日本へ来て、いろいろなことが片付いたのだけど今もまだ日本にいます。飛行機の席が取れずにシンガポールへ戻れない!!娘を早く学校に行かせたいのだけどね、しょうがない。

ちゅうわけで、ごめんね。書きためた「ブキティマ説明板」シリーズが連日続いています。あっちへ戻ったら、植物のレポートを再開します。

今は宇都宮にいるのだけど、今朝は雪景色でした。1月のときは豪雪が降った翌日にシンガポールへ戻ったので、「成田で何万人が飛行機が飛ばずに宿泊!!」のニュースのごった返した中にいました。今回はあんまり降らなかったので、助かったー! 明日は機中の人になれるかな??

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月 6日 (月)

ワイルドペッパー

Piper sarmentosum

piper_sarmentosum2s

コショウ科 Piperaceae (モクレン亜綱 コショウ目)

原産地:マレー半島 ボルネオ島 ジャワ島

Common name: Wild Pepper, Sirih Duduk , Cabai , Kaduk などなど

piper_sarmentosum1s1

上の写真を見てくださいね。緑の葉がつやつやしてきれいでしょ?

シンガポールでは街路樹の下や、公園の木の下などで頻繁に見かけるグランドカバーです。シンガポールに元々あった草なので、気候もあっていて強い強い!

高さはせいぜい50cmくらい。暗い場所にかなり強いらしく、他のグランドカバーが弱っているような場所でも、ワイルドペッパーだけは青々と美しい葉を茂らせています。

piper_sarmentosum1s2 白いのは「花」…かな?「つぼみ」…かな?この白い塊の長さが6mmくらい。たぶん1つ1つの粒々が花の部分だと思います。小さすぎてね、いつ花が咲いているんだか全然わかりません。

花が終わると左のような茶色の粒々ができてきます。最終的には黒い粒々になります。

ワイルドペッパーの名前からもわかるようにコショウの仲間ですが、これからコショウは取りません。

ただ、昔から薬として使われてきたようです。この葉を頭に湿布して子どもの頭痛の薬として使ったり、根っこをベテルナッツと一緒に噛んで、喘息とかしつこい咳の薬として使ったり…そんなことが本には書いてありました。

piper_sarmentosum1s3 シンガポールやマレーシアの田舎では野菜として使うそうです。話を聞いて、私も食べてみました。ちょっとぴりっとするけれど、慣れてしまえば嫌な感じではないのでは?って思いました。庭のシソの葉を食べるとかなりの刺激があるでしょ。風味は違うけどあんな印象。

資料:「A Guide To Growing The Native Plants Of Singapore 」P109

人気blogランキングに参加しています。役に立つ!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 5日 (日)

ペタリン(ブキティマ自然保護区説明版―6)

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.6  Flora: Petaling  植物相 Petaling

bukit_timah6 .

.

.

.

.

.

.

.

クアラルンプールのツインタウンPetaling Jayaの名前は、この木の名前から付けられました。

この木の幹の表面には、浅いくぼみがあります。古くなった樹皮が剥がれ落ちた痕です。

ぺタリンには材木用の樹木としてもよく知られています。この木の材木は、堅くて、耐久性が高いので、建築用の柱として使われてきました。

Ochanostachys amentacea

ボロボロノキ科 Olacaceae ( バラ亜綱 ビャクダン目 )

原産地 :マラヤ、スマトラ、ボルネオ

Common name: Petaling、ペタリン

TOM情報 : この説明版の近くを探せば、この写真のような幹肌を持った木が見つかるよ!丈夫だけど材木の表情に特徴がないので、あんまり家具とか内装材には使わないって本には書いてありました。森の中では目立たない木で、花とかも見かけない木だけど、人間が利用している、役に立っている木や植物ってたくさんあるんだなあって、この説明版を訳しながら思いました。

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 4日 (土)

ツンベルギア-2

Thunbergia laurifolia

thunbergia_laurifolia1s .

.

.

.

.

.

.

.

キツネノマゴ科 Acanthaceae ( キク科 ゴマノハグサ科 )

原産地 : ミャンマー、マレーシア

thunbergia_laurifolia2s .

.

.

.

.

.

.

.

1枚目の写真は、シンガポール植物園のビジターセンターを入って、右に曲がると見える風景。このパーゴラに絡ませてあるのが、このツンベルギアです。吊り下がるように薄い紫の花がいっぱい咲いていてとってもきれい。同じパーゴラに白いお花も絡んでいます。花の直径は7~8cmくらい。

実はこの花、ブキティマとか色々な場所で咲いています。勝手に増えたのか、誰かが植えたのかわからないけど、「あ、また…」って意外なところでよく出会う植物。

真ん中に穴が開いているでしょ。ここによくカーベンタービーという大きなクマンバチの仲間が入り込んで、蜜を吸っています。アリも大好きみたいでいっぱい群がっているから、きれいなお花と思っても不用意に手にとったりしない方がいいですよ!

人気blogランキングに参加しています。役に立つ!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P33

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月 3日 (金)

ヘビの話(ブキティマ自然保護区説明版ー5)

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.5  Let Hissing Snakes Lie ヘビを見つけたらそっとしておこうね!

bukit_timah5 .

.

.

.

.

.

.

.

.

ヘビは1億2000万年もの長い長い時間、地球で生活してきました。でもね。それなのに、たぶん、地球上で人間に一番理解されていない動物の1つです。(残念、残念!)

ヘビは自然界でとっても重要な役割を果たしているんですよ。

例えば、パイソンのようなヘビは、ネズミをえさにすることで、無料で害獣駆除をしてくれていますし、何種類かのヘビは自分とは違う種類のヘビをエサにしたりしています。

おまけに、ヘビの多くは、料理や薬や、装飾品の自然の材料としても人の役に立ってくれているんです

シンガポールでは75種類のヘビが生息していることがわかっていて、そのうち28種類(約4割)を自然保護区の中で見つけることができます。

もし自然保護区の中でヘビにあったら、ゆっくりと5歩下がって、ヘビが逃げれるようにしてあげて。ほとんどのヘビは毒を持っていないし、あなたが驚いてるのと同じくらい、ヘビちゃんだって驚いているんですよ。

前の説明← ● →次の説明

説明版の目次のページはこちらです。

*************************

役に立った?ここをクリック!すると1票投票できてブログランキングが表示されます(^0^)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年2月 2日 (木)

ボロボロの花

Clappertonia ficifolia ( or Honckenya ficifolia )

clappertonia_ficifolia1s シナノキ科 Tiliaceae (ビワモドキ亜綱 アオイ目)

原産地:熱帯アフリカ 

Common name : Bolo-Bolo

シンガポール植物園のビジターセンター裏の駐車場前でいつも咲いている、ピンクがかった紫色の花。花の直径は7~8cmってところかな?1.5mくらいの潅木で、ずーっと気になっていたんだけど、名前を調べる機会がなくて、そのままになってました。

clappertonia_ficifolia2s2 お花はきれいなんだけど、そんなに花数も多くなくて、実がこんなの。葉はきれいだけど、特徴があるわけでもない…そんな訳なのか、シンガポール植物園以外ではあんまり見かけたことがありません。

検索をしてみたら、切手のサイトにはいくつかこの花を図案にした切手が載っていました。現地ではポピュラーな植物なのかもしれません。

パンガと呼ばれる繊維を茎から採る植物のようです。

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」 P86

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 1日 (水)

暗い中でのサバイバル(ブキティマ自然保護区説明版ー4)

こちらの記事は、ブキティマ自然保護区のビジターセンターから頂上への道に設置されている説明版の超てきとー訳です。てきとーだから合ってるかどうかわかりません。間違いは指摘してください。TOMなりの付加説明もてきとー訳の中に入っています。

No.4 Surviving in the Gloom 暗~い森の中でのサバイバル

bukit_timah4 .

.

.

.

.

.

.

.

熱帯雨林の森の地面の近くは、とっーても暗いです。葉っぱのスクリーンを幾重にも通り抜けて、地面まで行き着くことができる太陽の光は、ほんの1~5%なんだそうです。

シダ類やヤシ類、その他の草たちは、こんな暗い森の地面で成長を始めます。だからこういった植物達は、この暗くて湿っぽい環境に適応して進化して、少ない光を効果的に集める濃い緑色の葉を持つようになりました

また森の中には、本来とっても大きくなる樹木の若木がたくさんあります。これらの若木たちは、成木とは似ても似つかなくて、すっごく細くて葉っぱもまばらですでもこんなに細くても樹齢20年とかなんですって!ビックリでしょ?お日様の光が充分にないと、これらの若木たちは、本来、巨木になる能力を発揮することができないんです。

この若木たちが待っているのはチャンス。古い木が倒れたり、枝が折れたりして、日の光をシャットアウトしている森の天井に光の穴が開くチャンスです。このチャンスが訪れた時に初めて、お日様の光は森の地面まで到達することができて、若木達は「森の天井に到達するレース」を一斉にスタートさせるんです。

そして。レースに勝ち残った若木は時代の巨木へと育っていくのでした。ちゃんちゃん!

*************

ワンポイントレッスン

ウォーキングの杖用に若木を折ったり、切ったりしないでね!森の次の世代の木々がいなくなっちゃうからね!

*************

前の説明へ← ● →次の説明へ

説明版の目次のページはこちらです。

人気blogランキングに参加しています。面白い!って思ってくださったらこちらをクリック!して優しい1票をお願いしまーす!お願い!V(^0^)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »