ウツボカズラ(ラフレシアーナ)
Nepenthes rafflesiana
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ウツボカズラ科 Nepenthaceae (ビワモドキ亜綱 ウツボカズラ目)
原産地:シンガポール、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島
子どもの頃、父が園芸店を始めて自宅で開店した頃に、よく仕入れてきたのがウツボカズラでした。食虫植物というものを見る機会は今以上に少なくて、近所の小さな男の子が興味津々で毎日のように見に来ていたのをよく覚えています。花とは違う魅力を持つ植物があるのだということを知ったのはこの頃だったかもしれません。
そんな子どもの頃のワクワクした気持ちを思い出させてくれたのが、シンガポールでのウツボカズラとの出会いでした。こちらではピッチャープラントと呼びます。こんな風にピッチャー型をした不思議なものが植物の形だなんて不思議ですね!シンガポールでは自然の中で自然に生活するウツボカズラを目にすることができます。鉢の中に納まっていない自然の姿!新鮮です!
2枚目の写真は株の姿。これは小さなもので、成長するとつるになってどわどわーーーっと長~く伸びます。
シンガポールで一番良く見るのは、ラフレシアーナちゃんではなくて、もっとピッチャーが小さなタイプのグラシリス(gracilis)ちゃん。ラフレシアーナちゃんは、運が良いと見つけられるって感じかな?この写真は3年位前にロアーピアスで撮ったものです。でも、ブキティマでもケントリッジパークでもウビン島でも見ることができます。
ラフレシアーナちゃんはピッチャーの大きさが長さ20cm太さの直径が7cmくらいにまでなるそうです。でっかいです。つる植物で、長さが10mにもなって他の植物をよじ登って光を得ます。
3枚めの写真はピッチャーの赤ちゃん。葉の先が変化して形が変わっています(写真がボケボケでごめん)。花ではなく、葉っぱの変化したものだったんですねー。
分類上は特別な場所にあるものではなくて、クロンキストの分類体系だとビワモドキ亜綱の中で、スミレ目とサガリバナ目の間に位置しています。「スミレーーー??」って思ったけど、本で花の写真を見たら、小さいながらスミレとも良く似た愛らしい花が咲くんですよ。びっくりーー。今度花を見かけたらアップで撮ってみよう!
ラフレシアーナの名前は、シンガポールを開いたラッフルズさんの名前をもらったものだそう。でも、ラフレシアとは全然違う植物でーす。
資料:「A Guide to the Carnivorous Plants of Singapore」 P85
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