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2006年2月28日 (火)

コカコーラの実

Cola nitida

cola_nitida2s

アオギリ科 Sterculiaceae (ビワモドキ亜綱 アオイ目)

原産地:西アフリカのガーナ~象牙海岸の森林

コカコーラってどこからきた名前かと思っていたら、コーラは「コラの木」の「コラ」だった。ビックリ。植物の名前だったんだー。

シンガポール植物園のシンフォニーレイクの近くに樹名札は付いていないけど、コラの木だろうという木がある。

cola_nitida6s花は左の写真みたいなのが咲きます。これは私たちがいつも観察している木に咲く花なんだけど、本にはコラの木の花は「黄色」と書いてあるので、色違いか、ともすると違う種類の木なのかもしれません。でも、実や種の様子は本の写真にそっくりだし、色以外はお花も本の記述とそっくりの大きさと形をしてるんだよね。誰か分かる人がいたら教えて下さい。

cola_nitida3s

実は15cmくらい。中を割るといくつかの種が入っていて、種は白い果肉に包まれています。白い果肉を取ると表面が赤い種が出てきます。

cola_nitida4s

この種は現地ではコラナッツと呼ばれ、市場でよく売られているのだそうです。カフェインを含んでいるので、そのまま生のまま噛んで興奮作用を楽しむのだと資料にはありました。そのほかにはコラニン、デンプンを含んでいて、このナッツを食べると疲労回復に効果があると言われています。

この種がコカコーラの原料になるのだそうで、あの薬みたいにいやーな香りは(あくまで個人の好みです)この種から来ていたものなのかしら?とにかくコカコーラに原料になる植物があるなんて考えたこともなかったので、ビックリでした。

資料:朝日百科「植物の世界」7-P115

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いつも色々教えてくださる松沢さんがコラの木情報をコメントしてくださっています。ぜひぜひコメント覧も読んでくださいね。

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コメント

びっくりです。そうだったんですね。コーラの実。なるほど~。

投稿: モーク | 2006年2月28日 (火) 23時20分

そうだったんですね。コーラの実か。何でコーラなのか初めて知りました。なるほど~。

投稿: モーク | 2006年2月28日 (火) 23時23分

 こんにちは、TOMさん。いつも楽しく読ませていただいています。

 上の写真の花は、ずいぶん紫っぽいですね。Cola nitidaではなくて、同じCola属の違う種かも知れませんね。
 nitidaの近縁種で、同じように果実が利用される種に、Cola acuminataというのがあります。ひょっとして、この種かも知れません。
 Cola属の種は、お互いに似ているものが多くて、種の同定がしにくいです。私も断定はできません。頼りなくてごめんなさい。

 かつてのコカコーラCoca Colaの原料には、確かにCola nitidaの果実が使われていたようです。けれども、現在のコカコーラには、この果実は入っていないそうです。
 コカコーラの成分は厳重な企業秘密なので、本当のところはわかりません。

投稿: 松沢 千鶴 | 2006年3月 1日 (水) 16時58分

松沢さん
いつもとーっても役に立つ情報を教えてくださってありがとうございます。本当に!感謝しています!別の場所で白っぽいCola nitidaの花を発見。こちらが本物かな?樹名札もそうなっていました。残念ながら、花が遠すぎるのと、暗くて写真はボケボケ。いつかうまく撮れる機会があるといいなあと思っています。

投稿: TOM | 2006年3月 2日 (木) 09時51分

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