モンキーポット
Lecythis ollaria
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サガリバナ科 Lecythidaceae ( ビワモドキ亜綱 サガリバナ目)
原産地:熱帯アメリカ
Common name: Monkey Pot
人の顔ほどもある大きな実。20cm~25cmもあるかなー。何でこんなに大きい必要があるんだろうなんて考えて、初めて見たときに思わず笑っちゃったのがコレでした。写真で伝わるかなー。
シンガポール植物園のスワンレイクの脇に1本と、バンドスタンド近くのサンロッカリーの脇に2本あり、けっこうな大木になって枝を横に広く伸ばしています。
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1枚目の写真はポットの蓋がまだ開いていないんですが、中の種が熟すと蓋が取れて、中身がどさっと落ち、上の写真のようなまさに「ポット」が大きく枝を広げた枝にいっぱいくっついています。このポットが落ちてくるのを期待していつか拾ってやるぞーーと思ってるんだけど、なかなか拾えないでいる私たち…。
お花は上の写真みたいに淡い紫色。4~5cmってところかな。
落ちているお花は左の写真のように色があせて白くなっています。上の写真と見比べてみてね。
さて。このお花どこにメシベやオシベがあるのでしょう?
真ん中の膨らんだ部分をそーっと開いてみました。なんかあるある…。
じゃーん。たくさんのオシベ発見!
にせものオシベと花粉を出すオシベとに分かれていそうだけど、どこがどうだか資料不足で不明。 花を観察した時にちょうど小さめのハチのようなものが、このオシベの大草原にまさに踏み込もうとしていました。こんなオシベの大草原に入ってしまったら虫はいやおうなしに体いっぱいに花粉をつけてしまうことでしょうねぇ。 次はベローンと開いてみます…。 メシベは当然のことながら枝に残りますが、左の写真はたまたま落ちていたもの。どこがどうなってモンキーポットの大きな実になるのか、簡単に想像できますねー。うーん、これがあの大きさになるなんて…。 資料には1ヶ月で小指大、3ヶ月でテニスボール、4ヶ月で子どもの頭くらいの大きさになると書いてありました。
おまけのようですが、葉はこんな感じ。
実の蓋が開いて出て来る種は、パラダイスナッツと呼ばれて柔らかく、甘味や風味があり、肪分が高いので灯用や石鹸に利用されているそうです。
資料:シンガポール日本人会自然友の会「Singapore Botanic Garden」P92
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コメント
シンガポールに住む友人から先ほど国際電話で「シンガポールに咲く花を使ってワークショップをしないか」という誘いがあり、シンガポールの植物を調べていたら、このブログにたどり着きました。
造園関係のお仕事をされていたそうで、植物に関するコメントに「樹形がきれい」とか「葉が暴れる」等という記述があって同業者としておもしろいです。
このブログを読ませていただいていると、やはり昔のプラントハンターが熱帯を旅した気持ちがわかります。温帯には見られない興味深い植物がテンコ盛りですね(笑)
これからもブログ、楽しみにしています!
投稿: COCA-Z | 2006年3月 4日 (土) 07時45分
COKA-Zさん
遊びに来てくださってありがとうございます。京都のランドスケープ関係の方なのですね。ホームページを拝見しました。府立植物園のすぐ近くでガーデンデザインショップをしている友人がいるので、意外とつながりがあるかも…なんて思ってしまいました。ランドスケープの方にも抱腹絶倒の熱帯植物を楽しんでいただけると嬉しいです。またいらしてくださいね!
投稿: TOM | 2006年3月 4日 (土) 07時49分