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2006年3月14日 (火)

菩提樹の数珠の木

Elaeocarpus angustifolius

西岡直樹氏の「インド花綴り」のインドボダイジュの項には、「インドの仏教の聖地では…。また菩提樹の数珠として、しわのある丸くて堅い実を綴ったものを売っているが、これはインドボダイジュの種実ではなく、インドジュズノキというホルトノキ科の樹木の種子である。」というくだりがあります。このインドジュズノキがコレ。

elaeocarpus_angustifolius5sホルトノキ科 Elaeocarpaceae ( ビワモドキ亜綱 アオイ目 )

原産地:北東インド、インドシナ、マレシア、熱帯オーストラリア

Common name: Blue Marble Tree, Blue Fig, New Guinea Quandong, Quandong, Snowdrop Tree, Bead Tree of India

elaeocarpus_angustifolius2s

古くなった葉が紅葉して落ちる性質があり、木の下を見ると、こんなきれいな赤い葉を見つけることができます。それと同時に、こんなキレイな青い実も!直径は1.5cm~2cmくらい。英名のブルーマーブルツリーって名前もうなづけますね~。この果肉の部分が腐ってむけてしまうと、くしゃくしゃの模様がある種が中から1個出てきます。これが上の写真。

これに穴を開けて、数珠にしたり、アクセサリーにしたりするわけ。

下のネックレスは友人のOさんがしていたものを、撮らせてもらいました。手作りだそうです。いい感じだよねー。

木は下の写真のような感じ。紅葉した葉がぱらぱら見えるので、ブルーマーブルだーとわかります。

elaeocarpus_angustifolius3s

elaeocarpus_angustifolius6s

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コメント

 沙羅双樹に続いて、仏教樹木シリーズ第二弾は、インドジュズノキですか。
 時々、日本でも、この種で作った数珠を売っていますよね。でも、元になった樹木を知る機会は、日本ではなかなかありません。
 TOMさんみたいな方が活躍してくれませんと(^_^)


> 沙羅双樹のコメントの続き

 「幻想植物図鑑」は、単行本になったらお知らせします。先は長そうですが……。
 連載している雑誌は、植物とまったく関係のない雑誌ですので、ここに紹介するのは遠慮しておきます。場違いな書きこみになってしまいますから。

投稿: 松沢 千鶴 | 2006年3月14日 (火) 17時53分

シンガポール植物園ビジター・センター近くにある木の下でタネを拾っていると、インド人のおじいさんが「何を拾っているの?」と聞きました。名前が出てこなかったので、「ヒンドウー教の僧侶がつけているネックレスです」と説明したら、ちょっと考えて「ルドラークシャ」と言いました。「おじいさん、それよ」と返事すると、同行の一族6人くらいに合図して一斉にタネを拾いだしたのでビックリ。昨年12月初めのことです。サンスクリット語でも、ヒンドウー語でも”Rudraksha”とよび、一粒でも身につけるとご利益があるとヒンドウー教の信者は信じていて、仏教徒が数珠にするだけではありません。ルドラークシャとは、「ルドラ神(シヴァ神のこと)の目」という意味だそうです。

投稿: 熱帯樹 | 2006年3月15日 (水) 18時12分

松沢さん
「幻想植物図鑑」楽しみにしていまーす。

熱帯樹さん
ヒンズー教でも数珠にするんですね。仏教はインドで発祥したのだから関係が深いのもわかりますが…。楽しいエピソードをありがとうございました!

投稿: TOM | 2006年3月16日 (木) 13時44分

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