大砲の弾の木
Couroupita guianensis
サガリバナ科 Lecythidaceae ( ビワモドキ亜綱 サガリバナ目)
原産地:熱帯アメリカ
Common name: Cannonball Tree, ホウガンボク(砲丸木)
左の写真は花の中が見えるように指で開いてみたところです
お花はね、同じサガリバナ科のモンキーポットに似ています。比べてみてね。まるでカスタネットみたいな構造をしています。
2種類のオシベがあって、手前の目立つ黄色の部分は虫を呼び寄せるための花粉の付かないダミーのオシベなのだとか…。奥までよいしょよいしょと入り込むと本当のオシベがあって、虫の体にいっぱいの花粉が付きます。
キャノンボールツリーと私たちは呼んでいます。なぜかは実の様子を見ればわかるよねー。キャノンボールっていうのは大砲の弾のこと。
15~20cmもの大きな実がぶら下がっています。花が咲いてからこの大きさになるまでには1年くらいもかかんだって。
幹生果という幹に直接花が咲き、実がなる熱帯植物がよく持っている性質を持った植物で、左の写真のように、幹の下部に花が咲くためのわしゃわしゃした枝が出ています。光合成をするための葉たちはこの写真に入りきらなかった上~~の方にあります。
こんなめっちゃ変な全体の形といい、花の奇妙さといい、実のデカサといい、一度見たら忘れられない木の一つ。私はこの木で熱帯植物にハマリマシタ。
こんな変な木がシンガポールではよく街路樹に使われています。クロスストリートやタングリンロードなど気をつけていると車の中からもよく見つけられるよ!
実は種子の周りの柔らかい果肉を食用にすると「自然友の会」の資料にはありましたが、熟すと嫌な臭いになるので、怖くて試そうという気が起こりません。だから未熟な実を食べるんだとも書いてありましたが、いったいどのくらいが未熟な実なんだろう?手を出さないのが無難そうです…。
サイトで調べてる最中にこれでもかーってくらいに写真がいっぱいのサイトがありました。コレです。
下の写真は花が咲いた後の、実の赤ちゃん。あんまり可愛かったので、無意味にアップで登場です。(笑)
資料:「1001Garden Plants in Singapore 」P341
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コメント
私も以前シンガポールでCanonballtreeを見たことがありますが。この木が、お釈迦様にゆかりの本物のサラの木という話を聞きましたが、本当でしょうか教えてください。
投稿: 吉永一郎 | 2008年5月26日 (月) 09時33分
吉永さん
コメントありがとうございます!
サラの木はこちらです。フタバガキ科の植物です。
というわけでキャノンボールツリーは関係ないはずなんですけど、何かあるのかなあ?どちらにしてもアメリカ大陸原産なのでお釈迦さまの時代にはキャノンボールツリーはインドには存在しなかったと思いますよん。
http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2006/03/post_5ced.html
http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2006/03/2_68d5.html
また何か疑問があったらお気軽にコメントしてください!
投稿: | 2008年5月26日 (月) 19時54分
トムさん、私もこのキャノンボールツリーをサラの木とおもっていたんですよ。バンコク観光でよったところにあってガイドさんがそう言っていたの。
ところでトムさんのサラの木のページってなかなかジャンプできません。。。
投稿: ウリ | 2010年3月18日 (木) 00時05分
ウリさん
2006年3月の7日あたりの記事です。カレンダーから行ってみてもらうと行きつけるかも。なんでなのでしょう?
タイでガイドさんがそう言っていたんですか?そうかもしれないですね。シンガポールのガイドさんがガイドをするのをそっと聞いていても「おい、間違ってるよ!」ってのはいっぱいありました。文句を言ってもしょうがないので、本当はこうよ…とひっそりと言い続けていきます…(≧∇≦)。
投稿: TOM | 2010年3月18日 (木) 13時42分
はじめまして。
熱帯植物大好きな中学生です。
私は小学生のときに本でみたこの木が
忘れられず最近探していたのですが。。。
こんなところで出会えるとは。
ビックリです!
投稿: みー | 2013年2月18日 (月) 12時13分