シャワーオーキッド
Congea tomentosa
国立ラン園(シンガポール植物園内)のクールハウスから出ると、両側の手すりに絡ませてあるツル植物があります。これがシャワーオーキッド。
オーキッドなんて名前がついているけど、ランではなくて、クマツヅラ科の植物。クマツヅラ科の植物はたくさんあるけれど、日本の人がよく知ってるのは、「ゲンペイカズラ」あたりでしょうか?3枚の葉(包?)の上にちょんと乗って咲いているかわいい花が、ゲンペイカズラとよく似てるでしょ?
このお花は実は植物全体から見ると全然目立ちません。目立つのは数個の花の元にある3枚の葉(包?)。本当のお花はこんなふうにひっそりと咲いています。
この3枚セットの葉が、遠くから見るとランの花のように見えて、しかも大量に咲いているように見えることから、シャワーオーキッドの名前がついたのかな?って思います。
3枚セットってところが、ちょっとブーゲンビリアに似ていますね。
シンガポールの公園で見かけるものは、この3枚セットは白い産毛をつけて銀色に見えるものがほとんどですが、日本のサイトで見つけたものはこの部分が薄いピンク色でした。
つる本体の葉は下の写真のように濃い緑色をしています。そこから花の季節になると(シンガポールに花の季節があるかどうかわからないけど)左の写真のようなお花のための茎が無数に出てくるのです。
1つ1つの花の命は短いけれど、ブーゲンビリアなどと同じように、この花を支えている3枚セットの葉は長持ちして人の目を惹きます。人と同じように、花粉を運んでくれる虫も遠くから見つけることが出来るのでしょうね。
クマツヅラ科 Verbenaceae (キク亜綱 シソ目)
原産地:マレーシア、ビルマ
Common name: Shower Orchid, Lavender Wreath
資料: 「1001 Garden Plants in Singapore 」P14
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