スパティフィラムの花
Spathiphyllum cv.
街路樹の下や公園によく植えられているスパティフラム。熱帯の島、シンガポールでは日本で言うところの観葉植物は屋外の植物達なので、街路樹の下ばえとしてよく出会うことができます。
スパティフラムを含むサトイモの仲間たちはツルやシュラブの形で本当によく見かけるのだけど、TOMはこのサトイモ科の植物に特徴的なお花…仏炎苞を持った肉穂花序…のことがよくわからないでいました。
この中に見えるものがたくさんのお花が集まったものだということは理解できるのですが、じゃあ、オシベとメシベはどうなってるの?1つ1つの花はいったいどんなんだろう?と思い、肉穂花序の植物を見かけるたびにじーーーっと探していたのですが、毎回、敗北。(わからんということ)
そんなわけで道路っぱたにあったスパティフラムを今回も懲りずに観察してみました。
咲き始めは白い苞に包まれています。多分この状態ではどんなお花にしても咲いていない状態だよね。パチッ!
拡大してみます。あれ?
ブツブツの1つ1つの根元部分に花びらみたいなのがついてる。もしかしてコレは花びらやガクの痕跡?単子葉植物の例に漏れず、もしかして内側3枚外側3枚の構成になっているのかしら?写真だけではよくわかりませんが…。もしコレが花びらなどの痕跡なら、このブツブツはメシベに当たるものかも…?。
別の新しめのお花を撮ってみました。拡大…。もしこれがメシベならブツブツの先っぽにメシベの柱頭らしきものが見えるはず…。ありましたぁ!よくわからないけど、メシベの柱頭に見えませんか?コレ。
ちょっと黒づんだ別のお花も撮影。拡大…。メシベと思ったブツブツの脇から「おおお!オシベが出ています!!」。 びーっくり!
もし最初に見た花びらやガクの痕跡らしきものが、本当に花びらやガクなら、このブツブツの1つ1つはメシベ、オシベ、花びら、ガクと上から順番についている普通のお花と同じ構造になります。えー?、全然知らなかったし、気がつかなかったよー。スゴイスゴイ。
今までも肉穂花序の別の種類の花を何度も写真に撮って来たけど、ハエとかの虫はちゃんと来ていて、盛んに花の上をはいずっているのに、花がどうしても見つけられないということがありました。多分、同じことが起きてるのだけど、TOMの目には小さすぎて見えなかったのでしょう。次からはオシベとメシベが時期をずらして別々にでてるんだ…と思いながら観察をしたいと思います。
どなたか、「オマエの観察と想像、間違ってるよー」って真相を知っている方はどうぞお知らせください。
メシベとオシベをつけて受粉を完了したサトイモのお花は、人知れず花の生涯を終えて、実を結ぶ段階に入っていきます。
この段階になると仏炎苞は虫を呼び寄せる人寄せパンダの役割を終えて、白い輝きをなくしていきます。緑に変わったこの様子を見ると、仏炎苞も葉から出来ていたんだなあということがよくわかりますねー。
この子よりずっと花がわかりにくいスパティフラムちゃんはコチラ。
ブログランキングの投票にご協力を!…ぽちっ!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
先生のブログを読むと、その時だけ賢くなったような気になります。
ウチにもサトイモ科のカラーがありますので庭に出てじっと観察してみました。
が、ブツブツと根元までは見えましたがその先に何か付いているのか、いないのか見えませんでした。
老眼なもので。(;´д`)トホホ
投稿: kusaki | 2006年5月31日 (水) 16時07分
kusakiさん
いつも見てくださってありがとうございます。老眼でなくても多分、見えません(笑)今回写真を載せたのは1個1個の花が大きなものなんだと思うんです。今日にでも別のスパティフラムの写真を載せますね。比べてみてくださーい。
投稿: TOM | 2006年5月31日 (水) 22時09分
初めまして、こんにちは。〃⌒ー⌒〃
感動です!家で育成はしているものの・・
じっくり見てもお花がよくわからなかったのですが
お写真見て「おぉ!」と声が出てしまいました。o(*^▽^*)o
シンガポールだからなんですかね、「ホウ」の
大きさがぁぁぁ!手が一緒に映っているからこそ
よくわかるデカサ!にも感動でした。
投稿: hiyoko | 2006年6月 3日 (土) 19時13分
hiyokoさん
本当にスパティフラムのお花ってよく見てもわからないですよね。虫眼鏡で見るときっとよく見えます。お花のことが理解できると植物がより可愛くなりますよねー。hiyokoさんちのスパちゃんもますます可愛くなりますよー!
投稿: TOM | 2006年6月 5日 (月) 11時07分