厚化粧のイゼベル
Delias hyparete metarete
5月の始めにシンガポール植物園を歩いていたら、きれいでかわいい蝶さんと遭遇。わーい、写真、写真。新しいカメラは手ぶれ補正機能がついているので、こういう被写体もけっこういい感じで撮れるようになったので、嬉しくてしょうがない。でも、見れる写真はこれ1枚だけでした。腕が悪いのねー。
この子のコモンネームは「Painted Jezebel」というのだそう。「Jezebel」ってなんだ?英和辞典によると①{聖書}イゼベル(イスラエル王Ahabの妻 ②(文)男を誘惑するふしだらな女 ③(遠まわしに)売春婦…とありました。さてどの意味で使われてるのでしょう? 確かに②や③が当てはまるくらい魅力的な子でしたよ。
大きさは前羽が35mm~40mm。森の中や市街地に住んでいるそうです。市街地で見られる一般的な蝶の1つだそうですが、森の中でも同様によく見られるとのこと。幼虫はヤドリギに群生して住むと本には書いてありました。
資料「A Guide to Common Butterflies of Sinagpore」P67
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イゼベルちゃんに松沢さんからコメントをいただきました。そのままコピペしますね。
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TOMさんのおっしゃるとおり、きれいなイゼベルちゃんですね。
このチョウの和名は、ヒパレーテカザリシロチョウといいます。シロチョウ科カザリシロチョウ属の一種ですね。ベニモンシロチョウとも呼ばれます。
カザリシロチョウの仲間は、翅の表側より、裏側のほうがきれいという特徴があります。普通は逆ですよね。この理由は解明されていないようです。
イゼベルとは、『旧約聖書』の中の「列王記」に登場する女性です。紀元前九世紀頃の、古代イスラエル王国の王妃です。
『聖書』では、ものすごい悪女という扱いです。王のアハブをそそのかして、『聖書』の神以外の神を崇めさせたり、無実の人を処刑させたりした、ことになっています。本当のところはわかりません。
『聖書』の逸話により、西洋でJezebelといえば、悪女の代名詞となっています。中国の妲己【だっき】みたいなものですね。
painted Jezebelという名は、西洋の感覚では、「厚化粧の悪女」といった意味になります。こうしてみると、ひどい名前ですねえ。
でも、私のような非キリスト教徒にとっては、『聖書』のイメージは関係ありません。素直にチョウの美しさを鑑賞できます。
信心が足りなくて良かったです(爆)
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イゼベルという名はそんなイメージを持つ名前だったのですね。きれい過ぎて嫉妬されてこんな名前をつけられちゃったのかな?かわいそう…。 「Painted」の訳は最初にUPするときどうしようかすごく悩みました。「厚化粧」…すみません、タイトルにいただきます。
「翅の表側より、裏側のほうがきれいという特徴」は今まで気付いたこともありませんでした。言われてみればそうですねぇ。こんな羽をたたんだ状態で模様がきれいに見えるというのも、あんまりないことでした。気づかせてくださってありがとうございました!
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コメント
TOMさんのおっしゃるとおり、きれいなイゼベルちゃんですね。
このチョウの和名は、ヒパレーテカザリシロチョウといいます。シロチョウ科カザリシロチョウ属の一種ですね。ベニモンシロチョウとも呼ばれます。
カザリシロチョウの仲間は、翅の表側より、裏側のほうがきれいという特徴があります。普通は逆ですよね。この理由は解明されていないようです。
イゼベルとは、『旧約聖書』の中の「列王記」に登場する女性です。紀元前九世紀頃の、古代イスラエル王国の王妃です。
『聖書』では、ものすごい悪女という扱いです。王のアハブをそそのかして、『聖書』の神以外の神を崇めさせたり、無実の人を処刑させたりした、ことになっています。本当のところはわかりません。
『聖書』の逸話により、西洋でJezebelといえば、悪女の代名詞となっています。中国の妲己【だっき】みたいなものですね。
painted Jezebelという名は、西洋の感覚では、「厚化粧の悪女」といった意味になります。こうしてみると、ひどい名前ですねえ。
でも、私のような非キリスト教徒にとっては、『聖書』のイメージは関係ありません。素直にチョウの美しさを鑑賞できます。
信心が足りなくて良かったです(爆)
投稿: 松沢 千鶴 | 2006年5月17日 (水) 16時51分
松沢さん
いつも詳しい説明を寄せてくださってありがとうございます。ここまで来るとただのコメントではありえません!今回のお話も本文の方にアップさせてもらいたいって思っています。いいでしょうか?タイトルも「厚化粧の…」に変更したいです。ペインテッドっていうのはそういう意味だったのですね。英語が不自由なもので思いつきもしませんでした。
松沢さんのブログも拝見させていただいています。コメントをしたいと思いつつ、なぜかはねられてしまったコメントできずにいますが、キレイな写真、的確な説明、いつも娘と共に感動しています。
投稿: TOM | 2006年5月17日 (水) 21時32分
本文へのコメント引用は、OKですよ。どんどんやって下さい > TOMさん。
私が書いたものだとわかれば、全く問題ありません。
うちのブログも見ていただいているそうで、ありがとうございます。
コメントがはねられてしまうのですか? うーん、なぜでしょうね? ちょっと調べてみます。
もしかして、gooブログの仕様かも知れません。「海外からのコメントは不可」とかだったら、困りますねえ……。
投稿: 松沢 千鶴 | 2006年5月18日 (木) 17時19分