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2006年6月29日 (木)

虎のラン

Grammatophyllum speciosum

Grammatophyllum_speciosum6s

世界中にはランの原種が2万~3万種類(なんてアバウトなんだー???)もあるんだそう。

その中で 「世界NO.1 のラン」がコレ。タイガーオーキッドちゃんです。

何が世界一かというと、「花の美しさ」でも「花の大きさ」でもなく、「株の大きさ」なんだそう。本来は木の途中にくっついて暮らす「着生ラン」なんだけど、とっても株が大きくて、成長すると2000kg…つまり 2トン を越えるくらいにもなるんだそうだ。そのくらいの株になると花の時期には7000もの花をつけると資料には書いてありました。

2トン?重い!

枝が折れちゃうんじゃないの?

確かに着生植物をいっぱい付けた枝とかがたまに落っこちていたりするけど…。

フォートカニングパークのタイガーオーキッドちゃんは左の写真のよう。2トンはいっていないと思うけど大きいでしょ。下に垂れた暴れまくりの葉がなんともユニークです。

葉はこんなふうに暴れまくり、長さが3mにもなります。小葉を触ってみると、そんなに分厚い葉ではないです。そのかわり葉の軸が太い。3~4cmはあるでしょうか?

1~3年に1回しか咲かない花がこのときは咲いていました。写真は下のとおり。花はしょっちゅうは咲きません。とてもレアー。看板には1年に1回花が咲くと書いてあるけど、2~3年に1回しか咲かないときもよくあります。

Grammatophyllum_speciosum4s

こちらはフォードの工場後にできた戦争記念館の敷地にあったタイガーオーキッドちゃんの株。着生ランだけど、地面に植えられています。シンガポール植物園にもあちらこちらにこんな株が植えられています。このときはランの実ができていました。

横の照明灯の柱からどのくらいの大きさの株か想像できますか?

Grammatophyllum_speciosum1s

Grammatophyllum_speciosum5s

これがタイガーオーキッドちゃんの実です。熟すと中から細かい種が風に乗って運ばれていき、他の枝にくっついて、芽を出します。

ランの種ってこんな形をしているんだよ。タイガーオーキッドちゃんは大きさこそ大きいけど。ランの実や種は日本ではあまり見る機会がなかったので、最初はすっごく驚きました。

こちらはシンガポール植物園でお花が咲いたときのもの。1つ1つの花の直径は10cmくらいあります。長く伸びた花序は1.5mくらいもあるかな?

とにかく大きいです。

Grammatophyllum_speciosum2s

Grammatophyllum_speciosum3s

ラン科 

原産地: ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、ボルネオ、フィリピン、シンガポール

Common name: Tiger Orchid、タイガーオーキッド

原産地は上記の通り、東南アジア一帯シンガポールでは野生では絶滅してしまい、オーナメンタルな形や花が魅力的なことから、シンガポール植物園を始めとした公園などに植えられています。植物園のランの先生のどなたかは、シンガポールの原産のものだからと言って、「花咲か爺さん」のように、タイガーオーキッドちゃんをあちこちの街路樹や公園の木にくっつけてまわっている人がいるそうです。

そのおかげか、タイガーオーキッドの株自体はあちこちの街路樹にくっついているのをよく見つけます。でもまだ、株が小さいし、花はごくごくたまにしか咲かないので、きっと多くの人はそこに「すごいラン」があることも知らずに横を歩いているんだろうなぁ。へっへっへー(優越感で満足してる時の不気味な笑)。

資料:「A Guide to Growing Nature Plant of Singapore」 P78

「1001 Garden Plants in Singapore」P132

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2006年6月28日 (水)

ソーセージの木

Kigelia pinnata  synonym Kigelia africana

シンガポール植物園のスワンレイクからバンドスタンド方面へ緩やかな芝生の傾斜を登り、細い園路を超えてまたほんの少し行った所に、こんな感じの木があります。高さは10mかそのくらいで、枝が横に伸びています。

Kigelia_pinnatas04

見つけられたら、木の下に入ってみてください。

Kigelia_pinnatas03

こんな感じの変な実が時にはいっぱいぶら下がっています。

これがソーセージの木こと、ソーセージツリー

ソーセージが連なってぶら下がっているようでしょ?

日本からのお客様をご案内した時、「これがソーセージの木です」と紹介したら 「えー??ソーセージってこんな風に木になるものだったんですか!!」と驚かれた方がいて、(もちろん一瞬後には「そんなバカな…」と我に帰られたんですけどね) そのくらいにリアルなソーセージがぶら下がっています。

友の会の資料には「茶色で堅く、中に多数の種があり、数ヶ月にわたってぶら下がる。食用にはならないが、ゾウは好物らしい。」と書いてありました。TOMが自分で開いてみたことはありません。

ノウゼンカズラ科なので、ノウゼンカズラに似た感じの、でも中が毒々しい濃い赤色のお花が、夜に(それも明け方がよいとのこと)咲きます。私達が植物園をお散歩するのは、お日様があがりきった9時半ごろ以降なので、お花は既に落ちてしまって、お花の季節は木の下が赤いじゅうたんのようになっていたりします。筒型のお花で長さは8cmくらい。

Kigelia_pinnatas1

Kigelia_pinnatas02

私達が見られるのはこんなつぼみの状態。

3つのお花が輪生についているのがわかりますか?

夜にお花が咲くのはコウモリや蛾に花粉を運んでもらうからだそうです。

それにしても「大砲の玉の木」とか「ソーセージの木」とか「猿のポット」とか、熱帯は変なものが多くて、刺激がいっぱいだねー!!笑えます。

ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae ( キク亜綱 ゴマノハグサ目)

原産地:熱帯アフリカ (モザンビーク)

Common name:Sausage Tree , Cucumber Tree , ソーセージツリー、キューカンバーツリー

Kigelia_pinnatas022

資料:熱帯植物要覧 P460

「1001 Garden Plants in Singapore」P393

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P90

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2006年6月27日 (火)

近況

 20050916_018s

2ヶ月にわたって8回のコースで行ってきた「シンガポールガイド養成講座」が今日で終了。講座自体は1週間に1回だけなんだけど、散策の下見とか、講義の準備とかで時間がかかることが多く、4月からこっちずーっと突っ走っていたような気分。 ちょっと疲れましたぁ。

でも。とても大変だったけど、とても楽しかった!講座に参加してくださった皆さん、ありがとう! ガイド仲間のみんな、お疲れ様! (TOMはイラスト描きとマクリッチの地図づくりのお仕事(?)に専念するために、しばらく隠遁生活に入ります…)

最後の散策の今日はセントラルキャッチメントエリアにあるマクリッチリザーバーの周りの「プルヌストレイル」を散策しました。全体から見るとほんのちょっとのエリアを約2時間半かけて。水辺の気持ちのよい木道を歩くだけのコースなので、風も適度に吹いて気持ちよかったです。TOMはマクリッチをご案内するのは初めてだったので、ちゃんと所定の植物を見つけて紹介できるだろうか?…と、かなり緊張。まあ、なんとか説明しないといけないものはとりあえず探し出して、伝えることができました。ホッ。

マクリッチは熱帯の二次林を、初期から後期まで色々な状態のものを見ることができるエリアです。二次林の特徴的な植物を色々見られるにもかかわらず、もともと「お花!」が大好きなTOMには、葉や樹形は色々な形があるものの、「全部おなじ緑色じゃーん!」ってな感じで、何度行っても、何度教えてもらっても、なかなか植物の名前を覚えられなくて四苦八苦してきたエリアです。今日、ガイドをするに当たっては「やるって言っちゃったけど、やっぱりシマッタかも…」と思いつつ、3日くらい前から準備をして本番に向かいました。

でも、難しい、って思っていた場所だけど、やっぱりやってみると面白い!二次林…もっと知りたくなりました。ブログにもこれからはどんどん二次林の植物を載せていくつもりです。

TOMがはじめて、自然友の会の皆さん達と散策した時の様子はコチラ「TOMの初めてのマクリッチ散策」をご覧ください。最初はみんな暑さでバテルンダヨーー!でも歩くことを続けているうちにだんだん大丈夫になってきます。

ガイド講座を受けてたみなさーん、講座が終わっても、どうぞ引き続きシンガポール自然散策を楽しんでくださいねー!一緒に散策したい方はどうぞTOMまでメールしてください。(tomtom77の後に @nifty.comをつけたのがE-mailです。) ほんでわ。もう限界。今日はもう寝ます。おやすみなさい!

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2006年6月25日 (日)

キキョウラン

Dianella ensifolia

Dianella_ensifolias05

科: Phormiaceae (単子葉 ユリ亜綱 ユリ目)

原産地: 日本紀伊半島以南~インド

Common name:  Umbrella dracaena, Dianella ,ディアネラ、 キキョウラン

シンガポール植物園のミンデンゲートの近くに植えられている単子葉の植物。

目立たない存在ではあるけれど、1cmくらいの青い色の実がとってもきれいで、TOMはぐぐぐっと惹かれてしまいました。

Dianella_ensifolias01

ん? でも日本でも見たことがあるし、確かうちの庭に植えたような気がするぞ?花は見たことがなかったけど、この実、この草姿、見覚えがある…。

って思っていたら、下記のウェブサイトに日本にも紀伊半島以南の海岸に自生すると書いてありました。そっか。だから見たことがあったんだね。

Dianella_ensifolias04

葉に斑入りのものなどもあり、花や実を観賞するというよりはフイリヤブランのように日陰のグランドカバーとして植えられていることが多いようです。でもご覧の通り、フイリヤブランとかよりもちょっと暴れる感じなので、街路樹の下ばえとしては見たことがなく、公園に植えられています。

お花の大きさは1~1.5cmくらいの小さなもの。でもよく見るとすっごくかわいいです。ご覧あれ。Dianella_ensifolias03

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P108

参考にさせてもらったウェブサイト: http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/kikyouran0.htm

ごめんなさい。科がよくわかりません。上記サイトには  ツルボラン科(ユリ科)とあったのですが、「1001」にはPhormiaceae とありました。Phormiaceae を調べると、リュウゼツラン科をさらにわけるという考えもあって、その中に、Phormiaceaeがあると書いてありました(コチラのサイト)。単子葉類、ユリ亜綱 ユリ目までは確かだと思いますが、ユリ科の仲間なのか、リュウゼツラン科の仲間なのかよくわかりません。知ってる方がいらしたら教えて下さい。

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2006年6月23日 (金)

コモンプライの種

Alstonia angustiloba

6月の始め頃に「ボタニックガーデンのマレーターミナリアの近くのプライがいっぱい種を飛ばしてるよー」とHataさんから聞いて、早速出かけました。

おお、落ちてる落ちてる!サヤがいっぱい木の下に落ちてました!

Alstonia_angustilobas02

Alstonia_angustilobas01

サヤの中には木の上で飛ぶことができなかった種がいっぱい!しっかりGETしてきましたヨ。

コモンプライの種はこんなふうな長いサヤの中に、並んで入っています。それでもって、タンポポの種のようなふわふわの毛が両側についていて、風に乗って遠くまで飛ばされます

Alstonia_angustilobas03 

サヤでひとしきり興奮した後に、上を見上げました。

今回見に行ったシンガポール植物園のコモンプライは高さが50m近くあって、遠すぎてよく見えません。でも風が吹くたびにフワリフワリと種がサヤから飛び出していく様子がなんとなーくわかりました

ね、遠いでしょ。

カメラでめいいっぱいアップ!!

ほらほらコレが木にぶら下がっているサヤです。

Alstonia_angustilobas04

この後、ブキティマやマクリッチにも行きましたが、あちらでも、どこからかプライの種がフワリフワリと飛んできていましたよ。シーズンなんですね。

コモンプライはシンガポールの街路樹にもよく植えられていて、とってもポピュラーな木のひとつ。葉っぱや樹形のわかる写真を探したけど、あんまりポピュラーすぎて手持ちの中に見つけられなかったです。これはまたそのうちに…。

以前紹介したインドのプライこと「シチヨウジュ」はコモンプライの仲間。細かいところまで見ないと見分けが付き難いくらいよく似ています。お花や葉や葉の付き方もよく似てるからコチラも見てみてね。

キョウチクトウ科 Apocynaceae (キク亜綱 リンドウ目)

原産地:フィリピン、マラヤ、スマトラ、ジャワ、ボルネオ

Common name: Common Plai , コモンプライ

資料:熱帯植物要覧 P404

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2006年6月22日 (木)

マルメラ?マルメロ?カリメロ?

Bunchosia armeniaca

Bunchosia_armeniaca001s

シンガポール植物園のビジターセンターから、本などを売っているショップの横の屋根のある園路をエボリューションガーデン方面に進むと、その左側にはフルーツなど実が面白い木々が植えられています。

6月のはじめに歩いていたら、今まで気がつかなかった黄色の花と赤い実が目に飛び込んできました。高さは3mくらいの低木。だからお花も実も間近で見られました。

樹名板を見ると一般名「マルメロ」とあります。マルメロって聞いたことがあるけど、どんなものだっけ?カリメロと混乱しそうな名前だなあー(TOMだけ?)などと思いつつ、観察。

きれいー。黄色のお花!

Bunchosia_armeniaca011s

お花は直径が3~4cmくらい。大きなお花ではないけれど、まとまって咲くので、きれいです。

お花の正面から撮った写真。5枚ある花びらのうち3枚しかまだ開いていないけど、構造はよくわかるでしょ。

左に写ってるつぼみも見て!めっちゃ、かわいい!!!

Bunchosia_armeniaca006s

Bunchosia_armeniaca005sお花を横からアップで撮ったもの。すっごく面白いなあって思ったのは、オシベとメシベの形。そう思いませんか??

花びらの出方もなんかおもしろーい!

熱帯植物要覧によると、高さは10mくらいにまでなるそうです。 

下のは、花序の写真と若い実の写真。ガクだったところかなあ。しっかりと形が残っていて、フリルみたい。

Bunchosia_armeniaca008s

Bunchosia_armeniaca009s

Bunchosia_armeniaca014s

最終的には実は3~4cmの大きさになって、赤くなります。ガクのフリルは大きくなっても健在。Bunchosia_armeniaca015s

熱帯植物要覧には「果はほぼ球形、径2~4cm、淡緑。果皮薄、果肉クリーム色。やや厚、甘酸味。果は現地で生食。」とも書いてありました。ちょっと実際に見たものとは違います。本の記述は若い実を見て書いたのかな?

でも食べられると書いてあったので、かじってみました。赤いところがジューシーではないけど、カリカリと食べられました。「ん?甘くはないぞ。」どちらかと言うとアーモンドか何かのように香ばしい感じ。TOMは幸いにもおなかをこわしませんでしたが、誰もが大丈夫とはかぎらないので、挑戦してみる方は自己責任で。

Bunchosia_armeniaca

キントラノオ科 Malpighiaceae (バラ亜綱 ヒメハギ目)

原産地:エクアドルのアンデス山地原産、Pastaza河渓谷

Common name: Marmela, Ameixa, Ciruela , Ciruela de la China, ブンチョシア、アメイシャ、マルメラ

Bunchosia_armeniaca013s名前なんですが、樹名板には確かにマルメロと書いてありましたが、「1001 Garden Plants in Singapore」P315には「Marmela」とありました。どっちが正しいんでしょ。ちなみに他の資料には、似た名前さえも無かったので、どっちが正しいのか全然わかりません。

マルメロの名で「熱帯植物要覧」を調べたら、まったく別のミカン科の植物(Aegle marmelos)で、ヒンズーの聖木の木でした。色々使える植物らしいです。

*************************************

TOMの悩みに松沢さんが情報をくださいました。コメント欄をついでに是非お読みください。マルメロと呼ばれる植物はじつは複数あるのだそうです。

資料:熱帯植物要覧 P259

「1001 Garden Plants in Singapore」P315

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2006年6月20日 (火)

案山子

Rimg0043s2jpg先週の金曜日16日に、自然友の会のみんなと「ウビン島」へ行ってきました。

ウビン島はシンガポールの古きよき時間を感じさせてくれる数少ない場所ですが、そんな雰囲気を観光客に味わってもらうためか、最初に行っていたころよりも「樹名札」や「説明板」が増えて、散策もよりしやすくなったような気がします。

今回はカンポンの跡を通って、マングローブの脇やココナッツのプランテーションの中を通り、村長さんの家の前まで行って戻ってきました。

カンポン跡は食べられるフルーツの木( ノニ とか カスタードアップル とか パパイア とか) がたくさん植えられて、畑などもあります。その中に案山子が立ってました。TOMは「かわいいーーー!!!」と叫んでいましたが「これをカワイイと言うその感覚はどうよ」と突っ込まれました。ぐっすし。

カワイクない?Rimg0041s

日本の田舎とは違うけど、こんな風景を見ると心がほんわか暖かくなるのを感じませんか?

ちゅうことで「ほんわか」をお裾分け。案山子くんのUPでした。

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近況:サッカーが引き分け…は、まぁ、いいか。ちょっと多忙すぎて疲れ気味。ブログのアップがなかなかできなくてすみません。

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2006年6月17日 (土)

ブラックリリーのお花の構造

Tacca sp.

先日のガイド講座で、ブキティマを歩いた時にはブラックリリーの株しかお見せできなくて残念!でも自然相手だからこういうときもあります。でもだからこそ、偶然に出会えたときは嬉しさ倍増!こんな感動を共有できる人が増えたら良いなと思って「ガイド講座」やブログをやってます。

060427045sで、今年3月にマクリッチをS先生(こちらの大学の植物の先生)と歩いた時には、ブラックリリーが咲いていて、長年の疑問をぶつけてみました。「先生、ブラックリリーのお花ってどこがオシベで、どこがメシベなんですか?」

そのとき見せていただいて、ちょっとわかった感じがしたので、自分の記憶のためにUPです。

左の写真は花のアップなんだけど、花びらやオシベ、メシベがどうなってるのか、よくわからないでしょ。花粉とか柱頭らしいものもよくわからないし…。

Photo_2

結論を言うと、縦に切って、横から見るとこんな感じの構造になってます。

060427051s

周りの花びらとかオシベを取って、上から写したもの。一見、この上の部分が柱頭みたいに見えるでしょ。でもどうも上ではなくて、図のように下に回りこんだ部分が柱頭にあたる部分みたいです。(図参照)

土台になってる周囲の部分の色が変わっているところは花びらをはぎとった痕。

060427053s

上のと同じ物を真横から撮った写真。柱頭みたいなところが見えますか?

060427049s

でもって「はぎとった花びら?」と「オシベ」。

左の方に見えるオシベがわかりますか?

真ん中に花粉がついていました。この花粉がついている部分は花が咲いているときには下向きになっていて、外から花粉を見ることはできません。だから、花を見たときに花びらのほうから出ている突起のようなものが「オシベ」とはわからなかったのですね。

つまり、花が咲いているとき、普通のお花なら外から見えるメシベの柱頭やオシベの花粉が、ブラックリリーでは全然見えないわけ。

小さな虫になって一生懸命ゴソゴソっと花の中に入っていかないと花粉にも柱頭にも出会うことができません。中にはオイシイ蜜でもあるのかな?

ブラックリリーはその名の通り、黒い色をしていて、暗い森の中では全然目立ちません。何で虫を呼び寄せているのかコレも不思議。臭いか何かで引き寄せて、蜜で奥まで誘い込むのでしょうか?だとしても全体の姿は普通の花の常識からすると奇怪至極。この姿の意味も知りたいなぁって常々思っています。Tacca_chantrieri4s

左の写真はシャントリエリの花の終わった後の写真。前にアップした時はなんなのかわからなかったけど、オシベメシベのことが今回わかって、はっきりと実だってわかりました。

オシベは花が終わると用がなくなるので、落ちてしまって付いてた痕だけ残っています。柱頭だったところも痕になって残っているのがわかりますね。

単子葉植物だからか、柱頭がチューリップなどと同じように三角形をしているのがおもしろーい!オシベも6本。3の倍数をちゃんとしてますね。おお、よく見るとチューリップとよく似てる構造をしてるんじゃん。…と思ったら同じユリ亜綱でした。学者さんはよく見てるねー。

こんなネタばっかりでごめんねー! お花ってキレイの観点も面白いけど、どういう構造をしているかを知ると、虫とかをどう利用しようとしているのかとか、植物の知恵がすっごく感じられて、とにかく面白いんだもん。ついつい、はまってしまいます。

ブラックリリーの前の記事は下記のとおり。詳細はこちらに書いてありますので、こちらも遊びに行ってみてね!

Tacca sp. (園芸種)

Tacca integrifolia (森の中のブラックリリー)

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下の写真は3月に見たブラックリリー。うさぎの耳みたいなのと、オヒゲが面白いよねー。

060427043s

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2006年6月16日 (金)

ノボタンの仲間の高木

Bellucia pentamera

synonym Bellucia costaricensls

Rimg0448s_1シンガポール植物園は今、正門周りを工事中。(2006.6.16現在) なので仮ゲートが何箇所かにできています。プラントハウスと呼ばれるエリアの近くの仮ゲートの近くには、こんな実が落ちている場所があって、自然友の会の先輩方に「ノボタンの仲間だよ」と教えてもらっていたのですが、花はとーんと見たことがありませんでした

先日、アンブレラツリーのお花を見に行ったときに、帰りにこのゲートを使ったら、なにやらいつもと違う雰囲気が…。

060614194s_1

なんだなんだ?

枝になんかいっぱいついてる…。

え、まさか。花?

060614183s2

あった、あった!花だよー。

しかも幹生花!

シンガポールで普通によく見かけるノボタン科の「シンガポールロードデンドロン」は幹生花ではないので、大きさの差こそあれ、葉や実の形がよく似ているこの植物が、シンガポールロードデンドロンとは全然違う「花の付き方」をしているのをすっごく面白いと思いました。

左の写真でつぼみや、花が落ちた後の様子を観察できますか?

次は無意味にアップ。

1つの花の大きさは直径5~6cmってところでしょうか?

花びらは5枚だったり7枚だったり…。オシベの形が可愛いね”

060614181s_2

「お花が遠くてよくわかんないよー」って思っていたら、汚くなってしまったお花が落ちていました。

060614187s_1

060614188s_1

花びらがね。薄くて華奢なのを想像していたら、全然違いました。堅い。分厚い。1mmはありそうな厚さ。どうしてこんなに分厚い花びらをつけるようになったんでしょ。植物達は、無意味なことはしないので、不思議です。何か意味があるんだと思うけど、想像も付きません。

060614184s_1

はこんなふう。

縦に3本の太い葉脈がはしっています。これが他のシンガポールでよくみるノボタンの仲間とよく似ています。でも、こちらは大きさは15cm~20cmはあろうかという大きなものでした。

木自体は、花とかが付いていなかったら全然目がいかないような地味めの木。でも人知れず、こんな面白いお花を付けている事がわかってハッピーなTOMでした。

ノボタン科 Melastomataceae ( バラ亜綱 フトモモ目 )

原産地:中央アメリカ

資料:まったく見つけることができず撃沈…(誰かもっと詳しいことを知ってる人がいたら教えて下さい)

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2006年6月15日 (木)

お山のトカゲ

Varanus nebulosus

火曜日にガイド講座の散策会でブキティマに行ったとき、ビジターセンターの前を散歩していたトカゲちゃん。

90cmくらいだったか、もうちょっと小さかったか、そんなくらいの大きさで、地面を鼻先でごそごそと探りながらゆっくりと歩いていました。食べ物でも探していたのかな?

060613045s

Common name: Clouded Monitor,クラウディッドモニター

体長は95cmくらい森に住んでいて、小動物を食べます。

060613046s

ふつうは陸上で暮らし、昼間に行動。マクリッチやブキティマで大きめのトカゲが時々森の中でごそごそやっていますが、多分この子。

ウォーターモニターと比べると小さめで色のパターンも違っているそうです。

060613047s

鼻の穴の位置が違っていて、ウォーターモニターは水の中で浮いたときに鼻が上に出るように鼻先についていて、クラウディッドモニターでは鼻先と目の中ほどにあるということだけど、 わかる?

資料:「A Guide to the Amphibians & Reptiles of Singapore」 P99

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2006年6月13日 (火)

アンブレラツリー

Brassaia actinophylla 

synonym Schefflera actinophylla

アンブレラツリーは下の写真のように「木のてっぺんに赤い傘をさしているようなお花」が咲いていて、その特徴的な形からわりとすぐに覚えられる木です。

20040521_016sウコギ科 Araliaceae( バラ亜綱 セリ目 )

原産地:熱帯オーストラリア、パプアニューギニア

Common name: Australian Ivy Palm, Umbrella Tree, Octopus Tree, アンブレラツリー、オクトパスツリー、ハナフカノキ

原産地が熱帯オーストラリアなんですが、何年か前にケアンズに旅行に行って、「世界最古の熱帯雨林」と銘打っているケアンズの森の上を渡るロープウェーに乗ったら、この特徴のある赤いお花がいっぱい咲いているのを見ることができました。ケアンズとかの熱帯雨林の木だったのだなと、そのとき思ったのを覚えています。

060603166s

シンガポール植物園でもよく見かけるこの木、見るは見るんだけど、「お花がいったいどんな形をしているのか」詳しいことが全然わかりませんでした。お花が遠く上の方にあるので、見ることができないんですぅー!

プラントハウスとシダコレクションの間のスペースには何本かのアンブレラツリーがあるので、ここでだったらお花の詳しい様子がわからないかなぁーと思い、出かけてみました。

060614112s 行ってみると木の下に左の写真のような長さ7mmくらいの片側が赤、片側が白のかけらがいっぱい落ちていました。このたくさんのかけらに混ざってあったのが、お花とおぼしきもの。下の写真がそうです。大きさは直径1cmちょっと。真ん中の黄色が印象的で、多分この部分がメシベ。よーく見ると柱頭らしい模様がありました。お花のまるで花びらのように見える部分はオシベ。その外側に白と赤のかけらがくっついていて、かけらはこの部分が落っこちたのだなってわかった次第。

060614114s

060614115s

横から見たところと裏返したところ

060614113s

060614118sメシベの拡大写真です。なんか模様があるのがわかる?これが柱頭にあたる部分かな?

地面をもうちょっとしつこく探してみました。あったあった。

お花が付いていた塊。

060614121s丸くいっぱいお花が付いていた軸みたい。下から見て丸く見えるのは1つ1つの花ではなくてこの塊なんですね。

赤く見えるのは、このつぼみの外側部分が赤だからみたいです。

赤い色を見て「なんだなんだ?」って虫が目をつけて集まってくるでしょ。開いたお花は「かけら(これは花びら?)」を落っことすから、上の写真のようなキレイな黄色が虫にはぱっと見えるんでしょう。赤い中に黄色がぽっと見えたら…虫ちゃんは、そそられるだろうねぇ…(へへへ…)

下の写真は、遠くに見える花序を思いっきり拡大してみたもの。おおーー、予想通り。こんなお花だったんだねぇーと感動!

花だけ見つけて満足してしまったTOMでしたが、山渓の「観葉植物」には「種子は小さく、球状の小果の中に10~12個入っている」と書いてありました。「熱帯植物要覧」には「核果は暗紫色」とも。そのうち探してみます。

060614130s

葉っぱはこんな感じです。面白い形だねえ。前に紹介したゴーストフットに似ているなって思ったら同じウコギ科でした。

060603171s060614135s

資料:「観葉植物」山と渓谷社 P72

「熱帯植物要覧」P373

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お疲れさまー

今日は日本人会のご協力で企画し行っている「シンガポール植物ガイド講座」の6回目、「ブキティマ散策」でした。最近は乾季のくせに雨ばっかしで、今日のお天気も心配でしたが、幸いにも降らずに無事終了。参加してくださった皆さん、そしてガイドのみんな、お疲れ様ーーー!

でもって歩いている最中とかに安易に「アップするよー」と宣言してしまったものがいっぱいなので、1日1個ずつ、アップしていきまーす。…というお知らせです。

今日(火曜日) アンブレラツリー

水曜日 今日ブキティマでみんなで見た「小さめのオオトカゲちゃん」の紹介

木曜日 昨日ちょこっと触れたノボタンの仲間のお花(Bellucia pentamera)の紹介。ベルシアちゃんはシンガポール植物園のプラントハウス近くの出入り口付近にある木です。TSさん、これでわかるーー?

金曜日 ブラックリリーのお花の構造:前にアップしたブラックリリー関連のページはコチラ(ブキティマで咲いてる種類)とコチラ(おそらく園芸種)とコチラ(ブラックリリーの仲間のお花のアップ写真)です。

土曜日 コモンプライ

その他に何か宣言しちゃったっけ?思い出したら教えて下さいね!

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2006年6月12日 (月)

ぐっすし

本日ワールドカップ観戦のため、ブログはおやすみします。

あー。悲しい。ハーフタイムまではハッピーだったのになぁーー。ぐっすし。060614181s

近況だけ。

シンガポール植物園のコモンプライの種がいっぱい飛んでいます。ふわりふわり。ほのぼの…。

シンガポール植物園のBellucia pentameraが咲いています。枝いっぱいに枝生花をつけています。けっこうインパクトがあります。

ほんでわ。

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2006年6月11日 (日)

ポインセチアの謎

シンガポールに来てから、ずっと疑問に思っていたことがありました。

シンガポールの街路樹や公園の樹木にポインセチアが全く使われていないのは何故?

沖縄にいた友達が、沖縄ではポインセチアが外でいっぱい咲いていてきれいだったとか聞いたことがあります。原産地メキシコでは、5~6mもの低木になり、クリスマスシーズンには木が赤く染まっていって、とっても美しいとのこと。日本にいたときに、ポインセチアは南国ではきっとすごくいい造園材料になるのだろうと思っていたのに、シンガポールでは全くといって見かけません。

シンガポールはクリーン&グリーンシティを作り出すために、世界中の熱帯・亜熱帯から8000種にも及ぶ植物を集め、この地で育つ植物を研究し、選抜して、この国の緑化をはかってきたそうです。そのため、私達が街中で見る植物のじつに8割はネイティブではなく、外来種で占められています。

丈夫で美しいポインセチア、どうしてシンガポールでは全然、植えられていないんでしょう?(もちろんクリスマスシーズンの鉢植えはいっぱい出回りますよ。)ものすごく不思議でした。ポインセチアが使えない理由が絶対になにかあるはず。

TOMなりに考えていたのは、ポインセチアは短日植物だから、夜昼の長さがあまり変わらないシンガポールでは、つぼみをつけることができないのでは?という理由。

でもサンダカン(ボルネオ島)に行った友人の話ではサンダカンではたくさん植えられていて、赤い色がきれいだったよとのこと。

サンダカンとシンガポール、そんなに違うのか?

気になったら調べてみるのがTOM。

シンガポールの夜の時間。一番短い時で11時間48分。一番長いときで11時間58分。その差たったの10分

サンダカンの夜の時間。一番短い時で11時間33分。一番長いときで12時間13分。その差46分

サンダカンは北緯5度54分。シンガポールは北緯1度22分。気候もそんなに違うとは思っていなかったけど、お日様の出ている時間にはけっこうの差があったのですね。

ちなみにポインセチアの原産地メキシコでは、北部のGuaymasでの夜の時間は、10時間5分~13時間38分(差3時間33分)、南部のSalina Cruzでの夜の時間は、10時間55分~12時間50分(差2時間5分)

ポインセチアのつぼみは夜の長さが11時間30分よりも長くなると作られるのだそうです

ん?シンガポールはずーっと1年中11時間30分以上の夜の長さがあるぞ? ってことは、短日植物ってことと、シンガポールにポインセチアが植えられていることは関係がない???

ということで、調べれば調べるほどわからなくなる、ポインセチアの謎なのでした。

ところで。ここまでいっぱい「夜の長さ」という表現をしました。これに注目をしたのは「つぼみたちの生涯」という本を読んだからです。この本には、植物がつぼみをつける原因と、つぼみが実際に植物につき、開花するまでの不思議の謎解きがされていて、面白いです。

TOMは単純に短日植物(昼が短くなるとつぼみをつける植物)とか長日植物(昼が長くなるとつぼみをつける植物)という言葉で覚えていたのですが、その定義がはっきりできてスッキリもしました。

植物がつぼみをつけるきっかけとして昼夜の長さが関係する場合、大切なのは「夜の時間」だということがこの本には書いてありました。以下、ポイントだけまとめて。

・植物は夜の長さを葉で計っていて、15分の差も正確に知ることができる。 (すごい!)

・つぼみをつけるのには「ある一定の長さの暗黒の闇の時間」が必要。この闇を照明をつけたりして中断すると、暗闇の効果は消えてしまう。

・短日植物は限界暗期以上の暗闇を感じるとつぼみをつけるもの。長日植物は限界暗期以下の暗闇を感じるとつぼみをつけるもののことを言う。限界暗期とは「つぼみが生まれるか生まれないかのギリギリの境目の暗闇の長さ」のこと。

上記のTOMのまとめを一読してわからない方は是非、本をお読みください。わかりやすく書いてあって面白いです。

で。ポインセチアに戻ります。

メキシコの気候も調べてみました。メキシコは北部のGuaymasでも1年の気温は20℃~30℃。植物が花を咲かせるのは、植物にとって都合の悪い季節を種で越したいからのはずですが、気温だけを見ると、寒さをこらえるために種を作るとは考えにくいなあーと思っていたら、ありました。

種を作りたがる原因。降水量。たぶんコレだ。

1月~6月くらいに、ほとんど雨がない時期があるのですたぶんこの時期を種で過ごしたいのでしょう。

で、ポインセチアちゃんはクリスマスシーズンに花をつけたいわけだ。で、それまでに花を咲かせるために、夜の長さが11時間30分を越えると「せーの!」でつぼみをつける習性を持つようになったんだろうなとTOMは予測しています。

ちなみに2006年に「夜の時間」が11時間30分を越えるのはGuaymasで9月8日、   Salina Cruzで8月27日でした。つまり8月後半から9月の頭にかけて、つぼみをいっせいに作り始めて、来るべき乾季に備えるというわけ

日本でポインセチアをクリスマスシーズンに咲かせたい場合は、この習性を利用して、8月後半から夜の長さを確保するためにポインセチアの鉢植えにダンボールをかぶせたりしてつぼみをつけさせます。コレは常識。(赤い部分は花ではありませんが、花が咲くときに一緒に赤くなるので、つぼみがつかなければ、ポインセチアの観賞価値である、あの赤色のホウは色づかないのです。)

再びシンガポール。「何故、シンガポールの街路樹にポインセチアが植えられないのか」結局わかりません。一定の暗黒の時間が必要ということなので、もしかしたら都市で明るいために、必要な「暗闇の時間の確保」ができずにつぼみをつけることができず、植えられることがないのかもしれません。もしくは、限界暗期がじつは11時間30分ではなくて、12時間以上必要で、シンガポールは夜が12時間を越えることはないので、つぼみがつくれないから…のどちらかかな?と思います。

謎は解決しませんが、つぼみの謎がちょっと解けたということでTOM的には、ま、いいか…と。

真相をご存知の方がいたら、教えて下さい。

原産地でのポインセチアに興味がある人はコチラを参照して:

          メキシコに住む人が書いたブログです。  

          メキシコを紹介してあるホームページです。

参考資料:つぼみたちの生涯

      理科年表1997年版

      世界の気象情報に関するホームページ(スゴイ役に立ちます。今回あげた夜の時間は6/22と12/22の昼の時間から出したものです)

長文におつきあい、ありがとうございました。

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2006年6月 9日 (金)

ルリダマの木の雄花

Sauropus androgynus

Sauropus_androgynus2s2

前にもルリダマノキを紹介したことがあったんですが、ブログにアップしながら「あれ?このお花のオシベはどこにあるんだ?」とはたと不思議に思いはじめてしまいました。(左の写真は雌花の写真)

次に散策した時に「オシベちゃん、どこぉ?」って探していたところ、Sさんが「雄花が別にあるんだよー」と教えてくれました。教えてもらった枝を捜したところ、ありました。雄花ちゃん。

ひとつの枝の根元に近いところに先に雄花が咲いて、同じ枝の先の方に雌花が咲いて、実がなるというのがルリダマちゃんのパターンみたいです。

Sauropus_androgynus15s

Sauropus_androgynus13s

雌花と違ってペッシャンコの形がなんともユーモラス。真ん中のY字の部分にちゃんと花粉らしきものがくっ付いていましたよ。

雌花と雄花、どうしてこんなに違った形をしているんだろうねぇ。

おまけにこんなペッチャンコのオシベでどんなものにどうやって花粉を運んでもらうんでしょう?不思議。

雌花と実もかわいいよ!前の時のも見てね!

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2006年6月 8日 (木)

チョコレートの木

Theobroma cacao

言わずと知れたチョコレートの木。チョコレートがカカオから作られたってことはみんな知ってるけど、カカオがどんな木かは意外と知らないんじゃないかな?

ってわけで。じゃーん。カカオの実です。

長さが15cmくらいのラグビーボールみたいな形幹生果って言って、幹や枝に直接実ります。

シンガポール植物園の果樹エリアには何本ものカカオの木が植えられていて、いつでも実も花も観察できます。

Theobroma_cacao1s

で、お花がコレ。

Theobroma_cacao3s

Theobroma_cacao5s

かわいいでしょー!!!

不思議な形でしょー。

芸術的!!!

Theobroma_cacao9s

こっちは横からの写真。構造とかわかりますか?

しつこく写真を載せてしまったけど、じつはこのお花、1cmかそこらしかない、ものすごーーーーく小さなお花なんです。でも、よく見ると、ものすごく繊細なつくりをしていて、かわいいの!!

そう思うでしょー!!

こんな風にお花も幹に直接咲きます。

Theobroma_cacao9s2

Theobroma_cacao10s

花の小ささを感じてもらうためにしつこくもう1枚。

実が2つ見えるでしょ。その左上の小さな白い点。これがお花です。

ある時たまたま、キレイな状態の実が落ちていたので、2つに割ってみました。普段は少し大きくなってくると、リスに表面をくりぬかれて中身を食べられてしまうのです。そのため、なかなかよい状態の実を見ることはできません。(TOMの場合、後にも先にもこのとき1回だけでした)

Theobroma_cacao2s

小さな白い塊がいっぱい入ってるのがわかりますね。この白いものを恐る恐る食べてみました。

クリーミィで甘酸っぱい感じ。おいしいです。これならリスが食べるのもよくわかります。

白いものの中身は種。この種を加工してチョコレートを作ったり、ココアやココアバターを作ります。でもその周りの部分が食べられるなんて知らなかったー。

野生の状態では、この白い果肉に惹かれて小動物がやってきて、タネごと食べ、タネをどこかに糞としてばら撒いてくれるのでしょうね。

Theobroma_cacao12s 葉はこんな感じでした。長さが30cmくらいもあったかな。

アオギリ科 Sterculiaceae 

原産地: 中央アメリカ

Common name: Cocoa , Cacao, ココア、 カカオ

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2006年6月 7日 (水)

クイーンズランドの青いアーモンド

Terminalia muelleri

Terminalia_muelleri10s_1

シクンシ科 Combretaceae (バラ亜綱 フトモモ目)

原産地: オーストラリア

Common name: Queensland Blue Almond , Muellers Terminalia . クイーンズランドブルーアーモンド、ミューラーズターミナリア

1ヶ月前くらいにフォートカニングパークで咲いていたお花。

木の高さがまだ5mくらいなので、枝が低く、目の前でお花を見ることができました。

木のあった場所は、リャンコート側からフォートカニングパークに上り、ラッフルズテラスの広場に入る角。数本、まとめて植えられています。

Terminalia_muelleri12s_1

1つ1つのお花は小さくて、1cmくらいの大きさ。花びらに見える部分は肉厚です。つぼみは花序によっては赤く染まってとっても可愛かったですよ。

実は熟すと青くなります。この青い色と、長さが2~3cmの大きさから、コモンネームの「青いアーモンド」という名前が付いたのだろうなと思いました。クイーンズランドというのはオーストラリアの北東部の暖かい地域の州。オーストラリアのこのあたりが原産地なんでしょうか?

Terminalia_muelleri15s_1

Terminalia_muelleri1s_2

葉は長さが20cmか、それ以上。先がとがっていなくて丸いです。

例によって樹名板がなくて名前も何もわからなかったので、ガイド仲間のMさんに学名を教えていただきました。手持ちの本には資料がなかったので、学名でネット検索しました。でもあんまりよくわからなかったなあ。

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Terminalia_muelleri7s_1

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2006年6月 5日 (月)

パームバレー

数日前に「ラテンコンサートがあるよー」ってPRしたんですが、シンガポール植物園(Singapore Boranic Gardens ) で屋外ステージがあるエリアが「パームバレー(Palm Valley) 」と呼ばれるエリア。

Palm_valley1s

ヤシの谷ですね。

ここではたくさんのヤシコレクションを観察することができます。

お花がキレイな熱帯植物は、日本の熱帯植物園でもたくさん見られるし、観葉植物や、夏の花木・鉢植えなどで日本でも出回ることがあるんだけど、色々なヤシを目にする機会はあんまり無いように思います。

Palm_valley4s 大きくなると30mを優に超える種類とかたくさんあるし、なんたって地味!!!花も小さくてやっぱり地味だし、いつも咲くわけじゃない。日本でそんなに場所ばっか取るもの植えられないよーってなもんだと思うんだよね。

だから、ヤシは全部で2000種類以上もある のに、日本ではよく見る機会も、考える機会も無くて、TOMの印象と言えば、「ココナッツ」「カナリーヤシ」「棕櫚」ってくらいだったのでした。

だったんですが、最近ちょびっとヤシにはまっています。

葉も同じようだし、花も地味だし、…なんだけど、でも千差万別なんだよーー。面白い!!

でもでも。ヤシコレクションのエリアのくせに、樹名板がなくて名前もわからないヤシがけっこうあるし、花が咲いててもはるか遠くの木の上でわけがわからないし、本も日本語のヤシの専門書とか見つけられなくて英語で全然わけがわからないし、学名がわかって調べても本でも見つからない、Googleあたりで検索かけてもちっともヒットしないし…なんてわけで、よーするにわからないことばっかなのだ!!

それでも、本を読めば読むほどヤシって熱帯の人たちの生活には深く深く入り込んでいて、日本にいたときは気がつかなかったけど、日本人の私達の生活にも深く深く関係していることがわかって、もっともっと知りたいって思ったわけ。

ってわけで「ヤシの谷」を徘徊中のTOMです。

ヤシ関連の役に立ちそうなサイトをご存知の方は是非、教えて下さい。本も教えて下さい。

ヤシ?自分もココナッツくらいしか知らないよーって思った方はコチラのページも合わせてご覧下さいね。

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2006年6月 4日 (日)

ハトのラン

Dendrobium crumenatum

Dendrobium_crumenatum10s

この写真はオーチャードロード、タイ大使館前のイエローフレームの木。目線をちょっとあげると、こんなもんが幹にくっ付いています。

知ってた?気がついてた?

シンガポールでは多くの街路樹にこーんなものがくっ付いています。

Dendrobium_crumenatum9s

根元を見るとこんな風。

左に緑に見えているのは葉っぱ。遠目で見ると、薄くてぺらぺらの葉っぱのように見えるんですが、近くで見ると意外と肉厚です。

根元のふくらみは何かに似ているような…。って思い出すものはありませんか?

じゃじゃーん。見てみて!

白いものがくっ付いています。何?

お花だよー。

膨らんでいたのはバルブ。デンドロビウムのバルブでしたぁ。

Dendrobium_crumenatum2s

Dendrobium_crumenatum12s

Dendrobium_crumenatum13s

じつは、これはランの株でした。実際の花の大きさは3cmくらい。真っ白なんだけど、唇弁だけ黄色をしています。

このお花は「ピジョンオーキッド」。シンガポールじゅうの街路樹にくっついています。でもお花が咲くのはごくごくたま。(って言っても1年に何回も見かけますけど…)朝、花が咲いたら、午後には花が閉じてしまうので気を付けていないと花に気がつかないのです。

シンガポールに何年も住んでいるアナタ。見たことあるかな?

ピジョンオーキッドは、気温が急激に5.5℃かそれ以上下がると、つぼみをつける性質を持っています。例えば暑く晴れた日に激しいスコールが降ったりすると急激に気温が下がるので、つぼみをつけ、花を咲かせる準備をします。その日から数えて、9日めにお花を咲かせるそうです。スコールが降るのは局地的だったりするので、同じエリアのピジョンオーキッドは一緒にお花を咲かせたりしますが、シンガポールじゅうでいっせいに開花するということは滅多にありません。

学名を見ればわかるように、日本で家庭によく飾られるデンドロビウムの仲間。よく見るとバルブの感じとか、葉っぱの感じとかよく似ていますよ。

分布範囲は広くて、インド、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア一帯で広く見ることができます。もちろんシンガポールでも。街中の街路樹とかにランがいっぱいくっ付いているっているのは、日本人のTOMにはない感覚で、この緑の塊が「ラン」だって知ったときには、ものすごく嬉しくなったし、初めてお花を見つけた時は「やったー!」てな感覚でした。

ピジョンオーキッドのピジョンは「ハト」という意味。つぼみがハトみたいなかっこうしてるんだよ。かわいいです。(写真がどこかに入ってしまって見つかりません。ごめん。)

ラン科 

Common name: Pigeon Orchid , ピジョンオーキッド

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2006年6月 3日 (土)

ラテンコンサート

060603202 シンガポール植物園では、わりと定期的にシンフォニーレイクというところにある屋外ステージで無料コンサートが開かれています。

中身は、良い時もあれば、たまにはうーーーんって首をひねる時もあるし、屋外だから音響も決して良いわけではないですが、芝生の広場にビニールシートを敷いて、夕方から夜の風に吹かれる中でかしこまらずに音楽を楽しめる時間は最高! 

TOM一家は冷やした缶ビールとつまみ持参しますが、西洋人はガラスのワイングラスとワインを持参している人も多く、あんな屋外に持参するのに「ガラス」で「ワイングラス」ですかー??!!と西洋人のコダワリを感じます。

来週の日曜日にはラテンのコンサートがあるそうです。

シンガポールに住んでいるなら、1度くらいはお時間がある方は行ってみては?

20050919_034s 6時からコンサートが始まる場合は、5時過ぎには現地に到着、芝生の広場にビニールシートを広げて場所を確保しておくことをオススメします。駐車場はありますが、コンサートがある日は入れないことが多いです。タクシーやバスで行くか、先日のクラシックコンサートの時はTOM一家はタングリンモールに車を止めておいて、お散歩がてら会場に向かいました。(正確にはTOMと娘だけ先にビジターセンターで降ろしてもらって、場所取りをし、主人だけがタングリンモールからテクテク歩いてきた…。帰りはちゃんと歩いていって、タングリンモールでお食事をして帰りましたよ。)

夕方の風に吹かれて…と最初に書きましたが、夕方は鳥さんたちがねぐらに帰る時間。鳥たちが空を飛び、犬は寝そべり、調子のよい曲が流れると小さな子ども達が踊りだす…アルコール片手にのーんびり…なーんかよいのよーー。ただひとつ、いただけないものがあるとしたら、シンガポーリアンののりの悪さかな?手拍子とかどうしてしないんだろう?

ここで開かれるイベント情報についてはhttp://www.nparks.gov.sg/calendar/cal-cal_of_eve.shtmlで確認できます。って今回のはアップされてないよー。ナショナルパークスボード、怠慢!

何か質問があれば、コメントで質問してくださいね!

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2006年6月 1日 (木)

イポメア 2種

Ipomoea sp.

日本でイポメアと聞くと、夏に葉の色を楽しめるグランドカバーとしての存在を思い浮かべます。それは多くの場合、Ipomoea batatas の葉がライム色や赤色のもの。バタータちゃんはじつはサツマイモでして、日本にいたとき何年も植えっぱなしにしていた鉢植えを掘り出したら、立派なサツマイモが出来ててビックリしたことがありました。

シンガポールではそんな色の装飾のためのイポメアはあんまり見かけないような気がします。ポトスライムみたいな感じのが代わりによく使われているかな?ヒルガオ科イポメア属の仲間たちはむしろ花がきれいで通年観賞できるのでツル植物として公園などのフェンスで使われています。

Ipomeasp4s_010この子はシンガポールに来たばかりの5月に写真に撮ったもの。雑草みたいにゴルフの練習場のお庭に生えていました。

何かな?と思いつつずーっと放置してあったのですが、先日シンガポール植物園でフェンスに絡ませてある下のイポメアちゃんに遭遇。ラベルを見て、「あ、あのわからなかったのもイポメアかも…」と思い至って調べたら、やっぱりありました。

学名: Ipomoea cairica

ヒルガオ科 Convolvulaceae

原産地: 熱帯~亜熱帯のアジア~アフリカ

Common name: Cairo Morning Glory. モミジヒルガオ、タイワンアサガオ、モミジバアサガオ

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P18

一方、先日シンガポール植物園のエボリューションガーデン出口付近のフェンスに絡ませてあった子はこちら。

Ipomeasp1s

Ipomeasp2s同じ種かと思っていたら、葉が全然違ってました。こちらは

学名: Ipomoea digitata

原産地:熱帯に広く分布

Common name: ヤツデアサガオ

でした。花の大きさは7cmくらいで上のよりちょっと大きめだったと思います。アサガオという名前が付いていますが、午後までちゃんと咲いていましたよ。コモンネームの「ヤツデアサガオ」っちゅうのはなんとも覚えやすいですねー。この手のひら状の葉は5~7裂します。

Ipomeasp3s

Rimg0376s こういうラベルから学名をさがします…。読める??TOMはなかなか判読できずに苦労しとります。ワハハ…

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