ハトのラン
Dendrobium crumenatum
この写真はオーチャードロード、タイ大使館前のイエローフレームの木。目線をちょっとあげると、こんなもんが幹にくっ付いています。
知ってた?気がついてた?
シンガポールでは多くの街路樹にこーんなものがくっ付いています。
根元を見るとこんな風。
左に緑に見えているのは葉っぱ。遠目で見ると、薄くてぺらぺらの葉っぱのように見えるんですが、近くで見ると意外と肉厚です。
根元のふくらみは何かに似ているような…。って思い出すものはありませんか?
じゃじゃーん。見てみて!
白いものがくっ付いています。何?
お花だよー。
膨らんでいたのはバルブ。デンドロビウムのバルブでしたぁ。
じつは、これはランの株でした。実際の花の大きさは3cmくらい。真っ白なんだけど、唇弁だけ黄色をしています。
このお花は「ピジョンオーキッド」。シンガポールじゅうの街路樹にくっついています。でもお花が咲くのはごくごくたま。(って言っても1年に何回も見かけますけど…)朝、花が咲いたら、午後には花が閉じてしまうので気を付けていないと花に気がつかないのです。
シンガポールに何年も住んでいるアナタ。見たことあるかな?
ピジョンオーキッドは、気温が急激に5.5℃かそれ以上下がると、つぼみをつける性質を持っています。例えば暑く晴れた日に激しいスコールが降ったりすると急激に気温が下がるので、つぼみをつけ、花を咲かせる準備をします。その日から数えて、9日めにお花を咲かせるそうです。スコールが降るのは局地的だったりするので、同じエリアのピジョンオーキッドは一緒にお花を咲かせたりしますが、シンガポールじゅうでいっせいに開花するということは滅多にありません。
学名を見ればわかるように、日本で家庭によく飾られるデンドロビウムの仲間。よく見るとバルブの感じとか、葉っぱの感じとかよく似ていますよ。
分布範囲は広くて、インド、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア一帯で広く見ることができます。もちろんシンガポールでも。街中の街路樹とかにランがいっぱいくっ付いているっているのは、日本人のTOMにはない感覚で、この緑の塊が「ラン」だって知ったときには、ものすごく嬉しくなったし、初めてお花を見つけた時は「やったー!」てな感覚でした。
ピジョンオーキッドのピジョンは「ハト」という意味。つぼみがハトみたいなかっこうしてるんだよ。かわいいです。(写真がどこかに入ってしまって見つかりません。ごめん。)
ラン科
Common name: Pigeon Orchid , ピジョンオーキッド
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