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2006年6月28日 (水)

ソーセージの木

Kigelia pinnata  synonym Kigelia africana

シンガポール植物園のスワンレイクからバンドスタンド方面へ緩やかな芝生の傾斜を登り、細い園路を超えてまたほんの少し行った所に、こんな感じの木があります。高さは10mかそのくらいで、枝が横に伸びています。

Kigelia_pinnatas04

見つけられたら、木の下に入ってみてください。

Kigelia_pinnatas03

こんな感じの変な実が時にはいっぱいぶら下がっています。

これがソーセージの木こと、ソーセージツリー

ソーセージが連なってぶら下がっているようでしょ?

日本からのお客様をご案内した時、「これがソーセージの木です」と紹介したら 「えー??ソーセージってこんな風に木になるものだったんですか!!」と驚かれた方がいて、(もちろん一瞬後には「そんなバカな…」と我に帰られたんですけどね) そのくらいにリアルなソーセージがぶら下がっています。

友の会の資料には「茶色で堅く、中に多数の種があり、数ヶ月にわたってぶら下がる。食用にはならないが、ゾウは好物らしい。」と書いてありました。TOMが自分で開いてみたことはありません。

ノウゼンカズラ科なので、ノウゼンカズラに似た感じの、でも中が毒々しい濃い赤色のお花が、夜に(それも明け方がよいとのこと)咲きます。私達が植物園をお散歩するのは、お日様があがりきった9時半ごろ以降なので、お花は既に落ちてしまって、お花の季節は木の下が赤いじゅうたんのようになっていたりします。筒型のお花で長さは8cmくらい。

Kigelia_pinnatas1

Kigelia_pinnatas02

私達が見られるのはこんなつぼみの状態。

3つのお花が輪生についているのがわかりますか?

夜にお花が咲くのはコウモリや蛾に花粉を運んでもらうからだそうです。

それにしても「大砲の玉の木」とか「ソーセージの木」とか「猿のポット」とか、熱帯は変なものが多くて、刺激がいっぱいだねー!!笑えます。

ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae ( キク亜綱 ゴマノハグサ目)

原産地:熱帯アフリカ (モザンビーク)

Common name:Sausage Tree , Cucumber Tree , ソーセージツリー、キューカンバーツリー

Kigelia_pinnatas022

資料:熱帯植物要覧 P460

「1001 Garden Plants in Singapore」P393

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P90

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コメント

ハワイでこの不思議な木に出会い感激しました。木の名前を調べていて貴サイトにたどり着きました!花もいいですね~~!花の季節を見てみたくなりました。コウモリが花粉を媒介するシーンをみてみたいです。素晴らしい情報をありがとうございました。

投稿: cotyママ | 2006年10月24日 (火) 16時17分

cotyママさん
熱帯地方にはよく植えられているみたいですね。たくさんあるサイトの中からこちらに遊びに来てくださってありがとうございました。コウモリが花粉を運ぶのにこんなにどくどくしい赤って珍しいなあと思いつつ謎のままになっています。これからもよろしく!

投稿: TOM | 2006年10月25日 (水) 02時18分

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