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2006年6月13日 (火)

アンブレラツリー

Brassaia actinophylla 

synonym Schefflera actinophylla

アンブレラツリーは下の写真のように「木のてっぺんに赤い傘をさしているようなお花」が咲いていて、その特徴的な形からわりとすぐに覚えられる木です。

20040521_016sウコギ科 Araliaceae( バラ亜綱 セリ目 )

原産地:熱帯オーストラリア、パプアニューギニア

Common name: Australian Ivy Palm, Umbrella Tree, Octopus Tree, アンブレラツリー、オクトパスツリー、ハナフカノキ

原産地が熱帯オーストラリアなんですが、何年か前にケアンズに旅行に行って、「世界最古の熱帯雨林」と銘打っているケアンズの森の上を渡るロープウェーに乗ったら、この特徴のある赤いお花がいっぱい咲いているのを見ることができました。ケアンズとかの熱帯雨林の木だったのだなと、そのとき思ったのを覚えています。

060603166s

シンガポール植物園でもよく見かけるこの木、見るは見るんだけど、「お花がいったいどんな形をしているのか」詳しいことが全然わかりませんでした。お花が遠く上の方にあるので、見ることができないんですぅー!

プラントハウスとシダコレクションの間のスペースには何本かのアンブレラツリーがあるので、ここでだったらお花の詳しい様子がわからないかなぁーと思い、出かけてみました。

060614112s 行ってみると木の下に左の写真のような長さ7mmくらいの片側が赤、片側が白のかけらがいっぱい落ちていました。このたくさんのかけらに混ざってあったのが、お花とおぼしきもの。下の写真がそうです。大きさは直径1cmちょっと。真ん中の黄色が印象的で、多分この部分がメシベ。よーく見ると柱頭らしい模様がありました。お花のまるで花びらのように見える部分はオシベ。その外側に白と赤のかけらがくっついていて、かけらはこの部分が落っこちたのだなってわかった次第。

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横から見たところと裏返したところ

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060614118sメシベの拡大写真です。なんか模様があるのがわかる?これが柱頭にあたる部分かな?

地面をもうちょっとしつこく探してみました。あったあった。

お花が付いていた塊。

060614121s丸くいっぱいお花が付いていた軸みたい。下から見て丸く見えるのは1つ1つの花ではなくてこの塊なんですね。

赤く見えるのは、このつぼみの外側部分が赤だからみたいです。

赤い色を見て「なんだなんだ?」って虫が目をつけて集まってくるでしょ。開いたお花は「かけら(これは花びら?)」を落っことすから、上の写真のようなキレイな黄色が虫にはぱっと見えるんでしょう。赤い中に黄色がぽっと見えたら…虫ちゃんは、そそられるだろうねぇ…(へへへ…)

下の写真は、遠くに見える花序を思いっきり拡大してみたもの。おおーー、予想通り。こんなお花だったんだねぇーと感動!

花だけ見つけて満足してしまったTOMでしたが、山渓の「観葉植物」には「種子は小さく、球状の小果の中に10~12個入っている」と書いてありました。「熱帯植物要覧」には「核果は暗紫色」とも。そのうち探してみます。

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葉っぱはこんな感じです。面白い形だねえ。前に紹介したゴーストフットに似ているなって思ったら同じウコギ科でした。

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資料:「観葉植物」山と渓谷社 P72

「熱帯植物要覧」P373

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コメント

レインフォーレストの案内、ご苦労様でした。
早速、アンボレラツリーの紹介、見せてもらってます。
遠くからではわからない花の姿。よく調べられましたね。黄色い色で虫を誘う。そのとき自分のおしべはしっかり閉じている。種を残す営みは神秘的ですね。
貴重な資料ありがとうございました。

投稿: miyomama | 2006年9月13日 (水) 19時52分

miyomamaさん
こちらこそ、つたないガイドにお付き合いしてくださって、ありがとうございました。アンブレラツリー面白いでしょう?こんな発見があるから、植物園歩きも止められません。楽しいよね!

投稿: TOM | 2006年9月14日 (木) 06時53分

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