« シンガポール植物園の新ビジターセンター | トップページ | 子宝弁慶 »

2006年7月 5日 (水)

豆鹿(マメジカ)の木

Anisophyllea disticha

ヒルギ科 Rhizophoraceae ( バラ亜綱 ヒルギ目 )

原産地: マライ、スマトラ、ボルネオ

Common name:  Mousedeer Tree , Mousedeer Plant , Leechwood , Kayu Pachat, マウスディアツリー

020517_036sマクリッチリザーバーの周辺の二次林を歩いていると出会うのがマウスディアツリー。高さはせいぜい1.5m程度の潅木で、面白いのが葉っぱ。

大きな…と言っても長さが2cm程度の葉が連なっている上に、小さな葉がまるで編みこみをしたようにくっついているので、マウスディアツリーとすぐにわかります。

葉は つやつやした黄緑色をしていて、とってもキレイ!ただし、古い葉は深緑色をしています。

マウスディアツリーの木を見つけたら、葉を裏返してみてください。1mmかもっと小さい丸くて白いつぼみがついていることがあります。運がよければ幾つかは咲いています。

下の写真からわかるでしょ。すっごく小さいです。06062507s

花はこんな感じ。巨大な指でしょ!花も本当に小さいんだよー。06062513s

今までは赤い実に出あったことは何回かあったのですが、お花に出会ったことはありませんでした。ここのところ、マクリッチリザーバー沿いのプルヌストレイルにつぼみがいっぱい付いている株があることを知っていたので、今日友人と散策した時によく見てみました。咲いていました!1週間くらい前に行ったときも咲いていたのですが、夕方だったので、写真がうまく撮れなかったけど、今日は昼間。上手く撮れるかな…とドキドキしながら、チャレンジ。

戦果はこの通り!

きれいに撮れてるって思いませんか?褒めて褒めて~~!!!

小さすぎて構造とかよくわからなかったのですけど、こんな格好をしてるんですねー。

06070503s 06070514s

花が終わるとほんのちょっとの実がなります。大抵は1個だけ…。そこそこの大きさに育って、赤く色づきます。

マウスディアーというのは、日本ではマメジカと呼ばれる、体長30cmほどの鹿みたいな哺乳類。シンガポールの森にもわずかながら残っているそうです。ナイトサファリやシンガポールズーには沢山いるので、見たことがある人も多いと思います。どうして、この木をマウスディアーと呼ぶのかわかりませんが、愛らしさの度合いは同じくらい!というのは確かなようです。

調べて知ったけど、マングローブによくあるオオバヒルギとかの仲間のヒルギ科。花とか…似てる???ヒルギ科の仲間→オオバヒルギコヒルギ 

「Illustrated Guide to Tropical Plants」P576

ブログランキングの投票にご協力を!…ぽちっ

06070515s

|

« シンガポール植物園の新ビジターセンター | トップページ | 子宝弁慶 »

コメント

なんか変わった植物ですね。
花も透き通ったグリーンでなんてかわいらしいんでしょう。
ほんとにちっちゃい花なんですね。アップで見れて
良かったです。
しかも・・・
記事を見ていくにしたがって
こんな葉の付き方・実の付き方があるんだと
興味深く拝見しました。
葉の表面にツヤがあって、しかもながーくって
なんかウネウネと動きそうな感じですね。

投稿: ryu | 2006年7月 7日 (金) 21時48分

Ryuさん
見たことがない人には想像し難い植物かもしれないですね。でも森の中で見かける限りはわりと普通の植物なんです。でもよーく見ると色々な世界がひろがってるのが面白くて、はまっています。ワハハ。

投稿: TOM | 2006年7月 9日 (日) 06時13分

この記事へのコメントは終了しました。

« シンガポール植物園の新ビジターセンター | トップページ | 子宝弁慶 »