フィリピンの崑崙花
Mussaenda philippica cv.
シンガポールの街路樹の下でブッシュになっていて、きれいな色を町並みにくれているのが、この子。
丈夫で重宝なのか、街路樹だけでなくて公園とか、本当にあちこちで使われているので、大抵の人は見たことがあるよね。
ポインセチアと同じように本当の花は小さくて、周りのガクの部分が大きくて色が付いていて、長い間、お花が咲いているように見えます。
TOMが「シンガポールの街路樹にポインセチアがない!」と気がついたのはこのムッサエンダちゃんのおかげでした。姿形はポインセチアとあまり変わらないはずのムッサエンダがこんなにあるのに、どうしてポインセチアがないの???この疑問についてアレコレ悩んだページはコチラです。ついでに見てみてね。
下記の資料には「フィリッピカは高さ1~3mになり、花弁状のガク片は白色卵形で大きい。結実はほとんどしないが、花粉親として有用で、エリトロフィラとの交雑などにより多くの園芸品種が作出されている。」と書かれていました。
色々見てみたけど、今回こちらに写真を載せたムッサエンダちゃんたちは、この元々は白くて色が変わっているガクも一重のフィリッピカちゃんと、先日紹介した真っ赤なガクがきれいなエリトロフィラちゃんとの交配で作り出された園芸品種のようです。あんまりたくさん見かけるので、このタイプが原種なのかと思っていましたけど、違ったんですね。
フィリッピカちゃんについて調べていたら、こちらのホームページに面白いことが書いてありました。
ムッサエンダ・フィリッピカ(Mussaenda philippica) の突然変異種の一つ、ドナ・オーロラ(Dona Aurora)は、70年くらい前にフィリピンのマキリング山で発見されたそうです。こちらのページに載っていた写真はガクは白くて、色つきのガクはまばらな、コンロンカにとてもよく似たものでした。園芸品種、ロセア(Rosea)は「ドナ・オーロラとアフリカ原産のヒゴロモコンロンカ (M. erythrophylla)と のF1に、もう一度ヒゴロモコンロンカを交配して作られたという」と書いてありました。
ムッサエンダ(コンロンカ)属はエリトロフィラとフィリッピカ(今日の御題)とパルウィフロラがよく知られています。パルウィフロラは日本では鉢花としてよく見ていたけど、シンガポールの街中では見かけません。派手じゃないからだろうなー(笑)。なので下のみのりさんのページに行って見てみてくださいね。
エリトロフィラ:ヒゴロモコンロンカ
パルウィフロラ:コンロンカ(みのりさんのホームページ) ハンカチノキとも呼ばれているらしいよー。
葉っぱはこんな感じ。葉脈のところに毛が生えていました。これがごわごわの原因だったんですね…。
こちらはグレーイーグルス病院の前で見かけたムッサエンダちゃん。白いけれどフィリッピカの原種とも違うようです。白にオレンジのお花が清楚できれいでした。
アカネ科 Rubiaceae
原産地:フィリッピカはフィリピン、ニューギニア 街中にあるのはこれの園芸種が多い
Common name: ムッサエンダ、ハンカチノキ(本当は違う木の名前だそう…。詳しくは下記のみのりさんのページで。)
資料:「観葉植物」山と渓谷社 P382
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