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2006年8月 6日 (日)

エコツーリズムの正体

2s_1 オランウータンを知らない人はいないと思うけど、オランウータンがアフリカとかアマゾンにもいるって思っている人はまだまだ、いるんじゃないかなって思います。オランウータンはスマトラ島とボルネオ島にしかいない動物だって、アナタは知ってた?
(TOMはダチョウがオーストラリアにいると思っていて、子どもに思いっきりバカにされた経験があります(涙!)

植物と同じように動物にもその地域なりの動物相というものがあります。動物園に行けば、全世界でゾウもオランウータンも見られはしますが、彼らをそのままその場所で野に放しても決して生きてはいけません。彼らが進化してきた場所でなければ、エサも環境も無くて、結局は死んでしまいます。

だから本当の意味で動物を守るためには、彼らが生きてきた環境を守らないと駄目なんです。
動物園で動物を見るとき、せめて親くらいは「私達人間のために、生きていける環境から無理やり切り離して連れて来たのだ。」という感覚はきちんと持っておくべきだと思います。

20年くらい前から、動物園は従来の「単に動物を展示して人に見せる場所」から「種の保存」をする場所へと変わってきています。それだけ生息地での生存が危ういってことなんですけどね。
展示方法も「コンクリート張りの檻の中に入れて見せる」という形から、「その動物にとってできるだけ快適な環境であるように工夫する」という形へと変わってきています。旭山動物園は生態展示と呼んで、日本でも話題を呼んでいますよね。

一方で、動物達が生きてきた環境の中で、エコツーリズムとうまく折り合いをつけながら動物達を守っていこう という動きもあります。

つまり、今までは
「動物を自然から切り離して、人間の生活環境の中に連れてきて、檻に入れて人間が外から眺める」
という方法だったものを、逆に
「人間が動物の生きている自然環境の中に出かけていって、人間が(ある意味)檻の中に入って檻の中から動物を眺める」
という方法も出てきているということかな。
これが最近流行のエコツーリズムの正体かななんて思います。

どちらが動物にとってストレスフルなのかは一目瞭然。
考えてみて。
「今、この瞬間に自分がわけもわからず捕まえられて、
中東とかの言葉も分からない国に監禁されて3度の食事だけ与えられたら…」

…やだよね。生きていく元気がなくなっちゃうよね。

4_3 オーストラリアのパースへ行ったときに、イルカを見に行くツアーに参加しました。
そのとき、「水族館で飼われているイルカの寿命はせいぜい15年くらいだけど自然の中で生きているイルカの寿命は50年なんだ。だから私達は捕まえて飼育するのではなく、こうやって人間を友達と思ってくれている自然のイルカと遊ぶツアーをして、少しでもイルカのことをわかってくれる人を増やしたいと思っているんだ」と説明されてショックを受けました。

5_3 (確認していないので本当はどうかは知りません。水族館での寿命についてご存知の方がいらしたら教えて下さい)

動物対象のエコツーリズムというのは…

自然の中に動物がいて、人間が追いかけるのも十分ストレスフルだと思うけど、それでも自然から切り離してしまうよりはずーっとマシ。

エコツーリズムのようなお金に換算できるものがなければ、人間は際限なく、環境を破壊していくから、その歯止めをかけるものとして、やはり必要なもの。

という感覚をTOMは持っています。

何より実際見て聞いたもの、触ったもの、そういったものから得られる実感や感動は何にも変えられないです。そこから自分がこれからどう行動していけばいいのかが見えてくることもあります。だから、TOM出かけちゃうのかもしれません。(こちらは昔、日本でアカウミガメの放流に参加したときのレポートです。良かったら見てみて)

Photo_24 エコをうたっていたとしても、お金が絡むからにはお客も色々な人間がいるし、ガイド側にも色々な人間がいます。お客は自分だけはできるだけいい位置で動物の写真を撮りたいし、ガイドもお客に喜んでもらいたい…というわけでマナーを忘れてるんじゃないの?と思う輩もいっぱい。
ボルネオゾウを見たときもたくさんのボートがゾウの前にひしめき合って、中には強引に割り込んできて、必要以上にゾウに近づきすぎるボートもあって、そんなわけでお食事を邪魔されたゾウたちは早々に食事を切り上げ、陸の方へ消えていってしまいました。

食事をこんなふうに邪魔されるのは、動物達にとってストレスフルだけど、エコツーリズムという手段が無ければ、動物は連れ去られ、生きていく環境が破壊されるしかない…
そう考えるとこの程度のストレスは動物達に我慢していただかないといけないのかもしれないです。
ごめんなさい。動物さん。

この乱暴なエコツーリスト達、アフリカのサバンナでも南米のアマゾンでも同様のよう。
くれぐれもエコツアーに行くこと自体に酔うこと無かれ…自戒です(涙!)

今日は今回行ってきたセピロクのオランウータンのリハビリテーションセンターについて書きたくて、こういう出だしになったのだけど、もう既にあまりにも多く書きすぎてしまったので、明日に回します。
しばらくシンガポールではなくてボルネオの記事が続きます。すみません。熱帯での自然散策の場所としてのシンガポールの位置付けはボルネオ島とかの現実と無関係ではないので、ちゃんと書いておきたいのでした。
ほんでわ。

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