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2006年8月 9日 (水)

ナショナルデー

Photo_30本日8月9日は何の日でしょう?
日本では長崎への原爆投下日ですが、シンガポールでは建国記念日、ナショナルデーで、国民の休日です。
1965年8月9日にシンガポールは独立をしました。

シンガポールへ来た最初の年(4年前)は見るもの聞くものみんな珍しくて、ナショナルデーが近づくとあちこちに掲げられていたシンガポールの国旗に「おおー」と思ったものでしたが、さすがに慣れてしまって、ここのところは感動も薄くなってます。

とかなんとか言いながら「やっぱ見ないとね…」と、夕方6時過ぎからテレビの前に座って「ナショナルデーのパレード」を見ていました。なので、今日の原稿は書けませんでした。ゴメン。

4年前に友人に送ったメールがあったので抜粋です。

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8月9日。我が家ではせっかくナショナルデーなのだから、雰囲気だけでも 味わおうと、ナショナルデーの式典が行われるナショナルスタジアムの周辺に散歩に出かけました。日本と徹底的に違っていたのは、警備に当たっていたのが 迷彩服を着た、軍隊の人たちだということ。迷彩服のお兄さんたちに小学生の子どもはすっかり震え上がり、(日本ではあまり見かけませんものね)「チケット持っていないんだから帰ろうよー」 と駄々をこねていました。(笑)

スタジアムにはもちろん入れないので、外をうろうろしていたら、大きなモニターが据え付けられた、出店などが色々出ている場所に出ました。このモニターではテレビでやっているパレードの生中継を映していました。モニターでパレードの様子を見ながら出店で買い物をしたり、食べ物を買ったり…日本の縁日みたいで面白かったです。

Photo_31 どんな式典だったかと言うと、一言でいえば、オリンピックの開会式とか閉会式みたいな感じのもの。
スタジアムいっぱいに次から次へと 様々な趣向を凝らしたパフォーマンスが繰り広げられ、その中で首相のあいさつや軍隊のパレード、戦闘機が飛んだり、空砲の発射などもあっ て、 「シンガポールはこんなに素晴らしい国、みんなでこの国を 守り発展させていこう!!」という国威高揚のメッセージを 国民に送るための式典となっていました。

日本ではこういうもの見ないよね。あからさまな「国が国が…」という行為はあえて避けられているような気がするし、ましてや軍隊がこういった華やかな場所で、英雄のように扱われるということはありません。
都会的な生活の中で、日本とほとんど変わらないように錯覚してしまいがちなシンガポールの国についてあらためて思いをめぐらした日でありました。 (2002年に書いたお便りより)

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2_9わはは。次の年からはパレードは、家で賢くビール片手にテレビで見ていますのことよ。

パレードの様子は今年も大差はありませんでした。でもシンガポールへの親近感が増しているので、ちょっと感動したかも…。

4年たって思うのは、これだけイスラム教の国々に囲まれている中で中華系、マレー系、インド系が、民族は関係なくみんなシンガポーリアンだと言い切って平和に暮らしていることはスゴイことだなとしみじみ感じています。(一党独裁に色々な意見があることはわかってるけど)

4月に子どもが学生交換プログラムでシンガポールの地元の学校に3日間通ったのですが「毎朝集会があって、国家を歌い、その後に今日のパレードの最後に全員で唱えていた誓いの言葉みたいなのを言うんだよ」と教えてくれました。
今日はぼーと見ていたので何を言っていたのかよく分かっていないのですが、「民族、宗教、言葉は関係なくみんなシンガポールの人だ」みたいなことを言っていたと思います。こういうことの積み重ねで今の国を作ってきたのだろうなあ…。

パレードを見ながら子どもが「建国の立役者(リークァンユーのこと)がこの場にいることがすごいよね」と一言。確かに、日本の建国記念日は神武天皇が即位した日だもんね。(何千年前の話??)たった41歳の国シンガポール。これからも幸あれと願いつつ、今日は寝ます…。

4年前の地元の新聞に掲載された「国旗の掲げ方の注意事項」。
・国旗を掲げる期間は8月1日から31日まで。
・9月の第1週目には、国旗をあしらった色々な飾りを撤去しないといけない。
・国旗を洗濯したときは衣類とは分けて室内に干さないといけない。
・他の洗濯物と一緒に外に干すのは厳禁。
・ 古くなった国旗を捨てるときは黒いゴミ袋に入れて捨てるか、
・コミュニティーセンターなどの職員に直接手渡すこと…などなど。

今も同じかどうか知りません…。

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