ビンロウジュのお花
Areca catechu
ボルネオで泊まったコテージで、甘いジャスミンのような香りがふわふわっとしてきました。「お花?何の?」と思って正体を探ったらヤシでした。それも前にも紹介したことがある、シンガポールでもおなじみのビンロウジュ。
…だと思います。もし違っていたら指摘して~~!!
ビンロウジュは前にも紹介しているので、先にコチラを見ていただいて戻ってきてあらためてお花を見てくださいね。
ヤシ科 Arecaceae ( 単子葉植物 ヤシ亜綱 ヤシ目)
原産地: マレー半島原産???(実を使うために東南アジア一帯で栽培されているけれど、wild plantは知られていないと書いてありました)
Common Name: Betel Nut Palm, Pinang, Areca Palm, ビンロウジュ
普段シンガポールでビンロウジュを見るときは、大抵は背が高くて、ずっと上の方でお花が咲いていたり、実がなっていたりして、細かく見たことが無かったのですが、泊まったコテージはレストランまでの通路がみんな高さ3mくらいのボードウォークになっていたので、ちょうど目の前に花序があって、そのせいで香りが漂ってきていたのでした。
ヤシのお花がよい香りがするなんて、そんなことは想像もしたことがなかったので、ジャスミンのような強い甘い香りにビックリ。
お花と言えば…小さいの!長さ2~3mmってところ。こんなに小さいのに香りで自己主張。すごいね。小さな蜂みたいなのや、1cmやそこらの小さな甲虫が群がっていました。
上の写真は花序全体の様子、下の写真は拡大したものです。白いお花が米粒みたいに咲いています。
よく見てみると、米粒みたいな白いお花には花粉がありました。どれどれ。
ん?
メシベがないみたいだぞ?もしかしてオバナ、メバナが別々?
よく見ると花序の根元に近いところに変な塊があります。
もしかして、これはココナッツの花のパターンと同じかな?
根元の塊を解体。
あったー。子房とメシベの柱頭らしき場所。やっぱりココナッツの花パターンだー。 根元の変な塊が雌花で、雄花が咲いた後に咲くんだねー。たぶん。
ちなみに、花序ですが、 葉が落ちたところの根元から左のような剣みたいな塊が出てきます。その中に花序がきれいに入っています。まるで蓋が取れるかのようにカバーが取れて、花序が広がります。カバーの取れ方の写真は今まで撮れなかったのでパチリ。何かかわいくない?(お前だけだって…(^_^;)
近くの同じ木で実が大きくなっていました。長さが4cmもあるかなというくらい。これが色づくようです。雄花の咲いていた花序が残っている様子がわかりますね。
ヤシのお花も面白いよ!
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コメント
ビンロウヤシの花っていい香りなんですね。
知りませんでした。
この実って
タバコの変わりに噛むビンロウと同じ物ですか?
名前からそんな気が・・・
投稿: ryu | 2006年8月24日 (木) 23時05分
ryuさん
いつもコメントしてくださってありがとうございます。お返事が滞りがちでごめんなさい!
そうです。嗜好品として使うあのヤシの実です。簡単な説明を前の回でしていますので、立ち寄ってみてくださいね。
投稿: TOM | 2006年8月24日 (木) 23時38分