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2006年9月 6日 (水)

シンポエア

Dillenia suffruticosa synonym Wormia suffruticosa

「2種類の花が咲いてるー!!」
と最初に不思議に思うのがシンポちゃん。2種類のお花が下の2つです。

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左がお花で右が実が開いたもの。まるでお花みたいでかわいいでしょ。

シンポちゃんはシンガポールの二次林の外縁部でよく見られる潅木。
公園や町の中ではあまり見ませんが、マクリッチなどの自然保護区に行くとまず確実に出会います。株の高さは2~3m。葉っぱが大きいのですぐにシンポってわかります。

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黄色のお花は直径10cmくらい朝にうつむきかげんに下を向いて咲きます。そこへ虫ちゃんがやってきて下からつんつんってやって花粉を運んでくれます。
黄色のお花は甲虫とかによく見える色なんだって。だから黄色のお花で「虫さん、来て~!」と誘っているわけ。

このお花は1日花。午後になると花びらが散り始めます。だから夕方に行くともう花びらがなくなっちゃっていて悲しいのー。

シンポちゃんの面白いところは花びらが散ると、ガクが閉じ始めること。お花の咲いた晩にはガクが閉じ始めて、翌日の午後には5枚のガクがきっちり閉じ終わって まるでつぼみに戻ったみたいに見えます。

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見てみて!

1つの枝に並んで蕾がついているように見えます。でも全部が蕾じゃないのがミソ。
先っちょについている幾つかが蕾。枝元に近いところのがお花が咲いた後にガクが閉じたもの。見分け付く?ちょっと難しいけど、こんなのがいっぱいシンポちゃんの株では見ることができます。

さて。お花が終わってガクが閉じた蕾もどき。どうなるんでしょう?

気になりません?

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コーナーさんの本には、花びらが落ちてから36日後に、ガクが再び開くと書いてあります。そうすると、こーんなお花みたいな実が開くわけ。面白いでしょ。

中に見える赤いのがタネ。赤いのはタネの周りをくるんでいるもので、ほの甘い味がします。この赤いのを小さな鳥ちゃんが大好き。

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シンポちゃんの実が開くとやってきて、パクパク。お昼頃にはもうすっかり平らげられてこんな姿になっています。
鳥ちゃんの目に付きやすいように、お花のときはうつむきかげんだったのが、36日かけて上向きに動いていき、実が開くときには上向きに開きます。

すごいねー。虫や鳥をうまーく利用するためにあの手この手を使ってるんだー。

シンガポールでは、ほっとかれている場所では本当によく見かける植物。鳥ちゃんのウンチとしてあっちこちに運ばれるんだね。

大きな葉っぱは、ちょっと昔までは色々なものを包むのに使われていたんだって。

とにもかくにもあまりによく見るお花なので、意外と写真を撮っていなくて、PCの中を探し回ったけど、全体の写真とかがない!そのうち撮ってきて機会があればUPしまーす!

ビワモドキ科 Dilleniacea

原産地:マレー半島南部、シンガポール

Common name: Simpoh Ayer, Shrubby Sinpoh , シンポエア

資料: 「Wayside Trees of Malaya」Corner  P232

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コメント

こんにちはー(^^)
いつも楽しませていただいています。

こちら日本は、9月に入って、ようやく朝晩が涼しくなりました。

この記事を読んでいて、あ、ミッキーマウスと同じ?
と思いました。オクナ キルキーも、受粉がすむや否や蕚を閉じてしまうんですねえ。
最近知りました。
蕚が赤くなって反転することは、あちこちに書かれていますが、一度蕚を閉じるというシステムは、育てた人か、TOMさんのようにしっかり観察している人にしか気がつかないでしょうね。
こんな仕組み、植物界にはよくあることなんでしょうかね。
ミッキーの場合は、妊娠中しっかり子供を守り、子供がお母さんもう大丈夫だよ、という何らかの合図で、蕚が徐々に開き始めて反転するんですね。
イヤー、自然界は、感心することばかりです。

投稿: minori | 2006年9月 7日 (木) 10時14分

みのりさん
いつもありがとうございます。ミッキーマウスも送なんですか?知りませんでした。今度、ちゃんと観察してみます。子房で包むだけではあき足らず、ガクで再び包んでしっかり守る…被子植物の周到さ頭が下がりますねー。

投稿: TOM | 2006年9月 7日 (木) 22時40分

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