インドのバラ
Lagerstroemia speciosa
シンガポールでは雨季の前のこの時期、2度目の花の季節がやってきます。先日紹介したタベブイアと同じで、花がきれいで「なんだろう?あのお花…」って思わせてくれてのがこのローズオブインディア。
お花は神社の鈴みたいな花序になっていて、下からだんだん咲きあがっていきます。
ローズオブインディアと言うけれど、バラとは何の関係もなくて、日本の夏を彩ってくれるサルスベリとご親戚。花の直径は5cmくらい。花が大きな品種は10cmくらいはあるかな?けっこう見事です。サルスベリの花よりもお花はずっと大きいけれど、形はよく見ると似ているんだよ。
花が終わると、子房が大きくなって、本当に神社の鈴みたいな格好になります。かわいい!
中のタネが十分熟すと、こんな風に鈴が割れて、中のタネが飛んでいきます。
ミソハギ科 Lythraceae
原産地: インド、インドシナ、西マレーシア
Common name: Bungor Raya , Pride of India , Pride of Bolivia , Rose of India、ローズオブインディア、オオバナサルスベリ
資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P398
ブログランキングの投票にご協力を!…ぽちっ!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
やっぱりサルスベリの仲間だったんですね。最近よくどこでも咲いているのを見ますよね。最初見た時は「あっ、シンガポールにもサルスベリが咲いている!」と感激いっぱいでした。でも、いつも遠めにしかみていなかったので、ある時じっくり見てみたら、花はサルスベリよりもかなり大きいし、木の幹もそれほどスベスベしてないし・・・で、自分の勘違いかと思ったりもしていたのですが。やっぱりサルスベリの仲間だとわかってまた嬉しくなってしまいました。単純・・・。ところで、日本のサルスベリもこんなに大きな実がなるのでしょうか。記憶にないのですが。
投稿: kaoru | 2006年9月29日 (金) 00時17分
kaoruさん
よくわかります。知っている木に似てるけど違う…でもやっぱり関係があったんだー、自分の感覚が間違ってなかったんだーって思うときって嬉しいです。
日本のサルスベリの実は1cmくらいですけど、そっくりの実がいっぱい夏の後半になるとついていますよ。
投稿: TOM | 2006年9月29日 (金) 15時42分
これって「オオバナサルスベリ」とどう違うのでしょうか?
もし同一種でしたらオオバナサルスベリの和名があるのに
インドノバラ?なんて英名直約を記すのはどうか?と思いますが・・・・・
投稿: Loka | 2008年3月 1日 (土) 13時09分
Lokaさん
はじめまして。コメント、ご指摘ありがとうございます。
あまりに遅いレスなのでご本人がこちらの返事を見ることはないかもしれませんが、ようやく生活が落ち着きましたのでお返事します。遅くなってごめんなさい。
ご指摘のとおり「インドのバラ」では全然なく、オオバナサルスベリそのものなんですが、イギリス人がどんな花でもきれいなものならバラと呼んでしまうのがおもしろいなぁと思って、読んでいる方に興味を持ってもらうために敢えて英名直訳をタイトルに使ったと記憶しています。内容に「バラじゃないよー」と書いてあればいいかなと思いまして。こちらのブログのタイトルはこんなんがとっても多いのです。学術書ではないので、たまたま来てくださった方が、楽しんでくださって、そのお花が印象に残ればいいなあと思って書いています。ご理解いただけると嬉しいですが、ご意見があったらお教えくださいね。
投稿: TOM | 2008年4月11日 (金) 11時27分