火炎木(カエンボク)
Spathodea campanulata
熱帯の3大花木と言えば、火炎木、鳳凰木、キリモドキ。この3つとも、シンガポールではよく見ることができる木です。原産地ほど見事ではなくても、お花も見ることができます。今日のお題はそのうちの1つ、アフリカンチューリップこと火炎木。
車の窓からシンガポールの二次林を眺めていると目に飛び込んでくるのが、下の写真のように(あまりいい写真ではないけど)樹冠に濃いオレンジ色の花が咲いている高さ20m程の木。
もちょっと近寄るとこんな花が咲いているのがわかります。
よく見ると、いくつもの花がまとまって咲いているのがわかります。
木の下に行くと、お花がいっぱい落ちているので詳しく観察することができます。
長さは10cmくらい、花の直も10cmくらいってところかな。火炎木の名が示すように燃えるような鮮やかな色合いです。
下の写真は花の中を覗いたところ。メシベとオシベの両方がある両性花みたいでした。
花が終わると当然のことながら実がなります。左の写真は実が裂けてタネがふわふわと飛んでいるところ。
下に落ちているのを、あるとき発見。おおーこんなのだったんだー。
中を見ると薄いセロファンみたいなタネがきれいに並んでいます。
上から落としてみました。ふわーりふわり。じっくりと時間をかけて落ちていきます。なるほど~。こうやって遠くまで運ばれるのね。
下の写真は左がアフリカンチューリップのさや。タネは既に飛んでいってしまっています。こんなサヤは花と同じく木の下で見つけることができます。
右は蕾の写真。
葉っぱはこんな感じです。高い木の葉だったので、下から見上げた形です。
ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae
原産地: 西アフリカ
Common name: African Tuliptree, Flame Tree, Fountain Tree, 火炎木(カエンボク)、アフリカンチューリップ
「熱帯植物要覧」 P461
「観葉植物」山と渓谷社 P140
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コメント
アフリカンチューリップの殻果を見たことがなかったので、どの様なものかいろいろ想像しておりました。今回のブログで取り上げていただき様子がよく分かりました。ありがとうございます。ところでアフリカンチューリップの種子の散布時期はいつ頃なのでしょうか。ジャカランダと同じ時期でしょうか。また、日本のジャカランダはやっと花を咲かせることができますが、種子を付けるところまでは至らないようです。ジャカランダの殻果も機会がありましたらブログで紹介していたください。宜しくお願いします。p.s.こんど殻果もお願いします。
投稿: 塗々木和男 | 2006年9月12日 (火) 11時59分
塗々木さん
見てくださってありがとうございます!
ジャカランダなんですが、写真が良いのが撮れないんです。いつも逆光の形になってしまっていて、ただただ真っ黒。これからも注意して観察していきますね。
投稿: TOM | 2006年9月12日 (火) 18時29分