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2006年10月29日 (日)

大実(おおみ)ヤシ

Lodoicea maldivica 、L. seychellarum

昨日のオオマメ(大豆)に続き、大きいものシリーズ。植物界で世界最大の種子を持つのがこの子。セイシェル諸島原産で珍しいんだけど、シンガポール植物園では雄株と雌株の両方を見る事ができます。

実がデカイ。タネもデカイので有名で、その名も「大実(オオミ)ヤシ」と呼ばれるヤシ。大きくなると直径60cmにもなるんだそう。シンガポール植物園のタングリンセンター近くにあるオオミヤシの雌株にぶら下がっている実も直径30cmはゆうに超えています。

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上の写真は実の写真ですが、この一番外側の部分がはがれると、硬い内果皮の部分が出てきます。おみやげ物にされているのはこの部分。セイシェルに旅行に行った友人がきちんと焼印を押したものを買ってきて見せてくれたことがあります。

この部分はまるで女の人のおしりのような形をしていて面白いのですが、手元に写真がありません。ごめんね。ネット検索すればきっとでてくると思うので探してみて!

資料によると、これが昔からインド洋の浜辺に打ち上げられて、珍しいので高く売られたり、呪術や医薬品の原料にされたりしたんだそう。1743年にフランス人がセイシェル諸島に上陸してこの木を発見するまでは、「この変な女の人のおしり」は謎のシロモノだったんだって。モルジブの海底には木が生えていると信じられもしていたらしいです。面白いねー。

3_40木の高さは雄株で35m雌株で15~20m

雄株は植物園のパームバレーにあります。ダブルココナッツと書いた大きめの看板がついているので、すぐにわかると思います。(左の写真の子)

お花はこんなふう。直径10cmもありそうな花序にくっついています。下に落ちていたのはこんな雄花でした。

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シンガポール植物園では2002年12月頃から女の子の株があるエリアが工事中になっていたので、長い間まだいるのかいないのかTOMたちは気をもんでいましたが、先日そのエリアがリオープンしたらちゃんと元の場所にいてくれました。そんなわけでようやく写真も撮れてアップができて嬉しいよー。それ以来気を付けて見ていますが、雌花の写真はまだ撮れていません。雌花の花序の残骸らしきものが落ちていたのでパチッ。

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10_7少し前まで、タネがこんなふうに囲まれてパームバレーに植えられていました。今はありません。失敗しちゃったのかなー。

植えられているのが核。例の「女の人のおしり」みたいな部分です。「核は大型、2個の楕円体が連結した牛の睾丸状、凹部に黒色繊維、重さ20kg前後。好色的置物として珍重。花瓶、水がめに加工。」と熱帯植物要覧にはありました。好色的置物って…なんかスゴイ表現ですね(笑)。

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葉っぱが1枚出るのに1年かかるとかで、左の写真は幼木ですが、こんなふうになるまでにも10年近くかかってるのかな?と思いました。

前に読んだ本(今、手元にないので確認ができない)では、オオミヤシの実が熟すまでには10年かかり、おまけに芽が出るまでに数年かかり、とっても気の長い植物だ…といった記述を見たような記憶があります。下記の資料でも「開花までに30年(熱帯植物要覧)」とか「直径60cmにもなる果実は数年がかりで熟す」とあり、確かにそうなんだなーと確認した次第。

ヤシ科 Palmae

原産地:セイシェル諸島のプラリン島とキュリエーズ島にだけ分布

Common name: Double coconut , Moldive nut , Sea coconut , オオミヤシ、ウミヤシ、フタゴヤシ、ダブルココナッツ 

資料:「熱帯植物要覧」P527

「朝日新聞社 植物の世界」 P11-108

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コメント

たまたまセイシェルに旅行したいなぁと思って、数日前だったか、双子やしの写真のページをお気に入りに入れました。偶然!ですね。写真を見たのがきっかけで、もうちょっと詳しく知りたいな!と思ったばかりでした。ありがとう!確かに好色ちっくですよ。http://www.jnt.co.jp/area/seychelles/praslin/index.html

投稿: まゆり | 2006年10月29日 (日) 14時11分

まゆりさん
オオミヤシ情報ありがとうございました!ばっちり核の写真がありましたねー。雄花の花序まで男性器に例えられているとは知りませんでした。うーーーん。

投稿: TOM | 2006年11月 1日 (水) 15時05分

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