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2006年10月20日 (金)

テントウムシダマシ

先日紹介した、マクリッチで見た4つの黄色の星がある虫について、ガイドグループのHitomiさんが情報を寄せてくださったのでご報告です。

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先日紹介した「ルリイロテントウムシダマシ」ではインターネットでヒットをしなかったので色々な言葉で検索をしてくださったそう。

以下Hitomiさんからのメールから転載です。

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ちょっとしつこく、あれこれやってみたところ、“ルリテントウムシダマシ”だの“ルリテントウダマシ”だのでヒットするものがあるのを発見。どうやら彼?の お仲間らしい(でも違う子です)ムシさんも出てきました。この周辺の記述をあれこれ読んでいくと、テントウムシダマシと呼ばれるものにはふたとおりあるようです。

★テントウムシダマシ科という甲虫のひとつの科をなしているグループがひとつ。
★テントウムシの中の害虫にあたるものを、いわゆるテントウムシと区別してテントウムシダマシと呼ぶグループたちがひとつ。

実は両者は別物で、混同してはいけないらしい。
そして後者はテントウムシモドキとも呼ばれているのが分かりました。

・・・・・で、長々と書いて、何が言いたかったかというと

私たちが見た虫さんは、前者のテントウムシダマシ科(テントウダマシ科とも言う)のグループの虫さんにほぼ間違いなさそうです。和名で呼ぶとしたら、テントウダマシ(テントウムシダマシ)の仲間とかルリテントウダマシ(ルリテントウムシダマシ)の親戚(ただし属が違うのでそんなに近くはない)、とかというところでしょうか。

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それから、確かどこかで、学名の載った写真を見たことがあるーー、と思って探したところ、私の好きな本のひとつ、“Ours to Protect”22ページに出ていました。

それによると、彼の本名はEumorphus dilatatus とあります。ただ、この学名でネット検索しても、何にもヒットしませんでしたけど。属名だけにして検索してみたところ、いちばん似通っていたのが、こちら。
同属(Eumorphus)でいちばんたくさん出ていたのがタイワンオオテントウムシダマシでした。
こちらは翅は黒く見えるけれど、実は藍色なんだそうな・・・・
ルリテントウダマシと通じるところがありますね。

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Hitomiさん、ありがとう~~!!!

このキノコの裏にいるテントウムシダマシちゃんは、マクリッチのトレイルのパンフレットにも写真が載っています。マクリッチではポピュラーな種類なのか、はたまた珍しいから自慢したくて写真が載っているのか理由はわかりませんが、サルの腰掛けのようなキノコちゃんを見つけたら、ぜひぜひ裏側も観察して、この子もちゃんと見てあげてくださいね!

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コメント

Tomwさん こんにちは。
植物の事を調べていてこのブログに辿り着く事は度々ですが、今回はEumorphusを探していて辿り着きちょっと驚きました。
私も似たような虫をこのキノコの裏で見かけました。
しかも10ヶ月前は幼虫、先日は成虫に姿を変えずっと同じキノコの裏で生活しているようでした。
きちんと写真を撮ってこなかったので正しく判別は出来ませんが。。。
Tomさんは虫もへっちゃらなんですね~、凄い!Tomさんの虫コレクションの多さに驚きました。

投稿: katsu | 2008年1月24日 (木) 21時28分

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