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2006年11月30日 (木)

クモ 2種類

1つお仕事が片付いたので、何をブログにアップしようかなーって悩んで写真を眺めていたら、かえって時間切れになってしまいました(涙!)。

シンガポールで見たクモ君です。例によって名前も何もわかりません。すみません。

2_77 1つ目は小さなクモ君。全体で1~1.5cmくらいだったと思います。葉っぱを裏返したら、小さなクモがいたので、撮ったのだけど、家に帰ってちゃんと見たら、こんな模様がついていて、小さいのに立派で驚いてしまった子。

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2つ目はでっかかかった。全体で10cmはあったかと思います。とは言っても、足が長いから体はそんなには大きくないけどね。

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虫はいっぱいいます。生き物の中で一番種類がいっぱいあるのが虫の仲間だっけ?うーーーん。TOMごときがたちうち出来ません。

keikoさんのとこのAkkeyが虫マニア少年で、こんな面白いサイトを紹介してくれました。お暇なときにでも遊びに行って、お勉強をするといいですよー!

海野和夫先生の昆虫教室  です。

そうそう、まゆりさんのブログにもマクリッチで見た動物達がいっぱい出てました。こちらもまだ見てない方はどうぞ!まゆりさん、お帰りをお待ちしてますよー!

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2006年11月29日 (水)

どんぐりころころ2

Lithocarpus sp.

10_16 昨日アップした「どんぐりころころ」ですが、リトカルプスというようです。コーナー先生の「Wayside Trees of Malaya」 P334にはどんぐりの絵がいっぱい載っていて楽しいです。でもこの子がどれかTOMにはよくわからん。わかる人がいたら教えて下さい。ペコリ。

わからないけれど、写真は撮って来たのでアップです。誰かが教えてくれることを祈ろう…。

コーナー先生によれば、リトカルプス属はヨーロッパ、アジア、ニューギニア、北アメリカ、赤道近くの南アメリカと世界に広がり、約400種あり、マラヤでは40種類以上が低地と山の森に生息しているとありました。

書くのを忘れていました。

ブナ科 Fagaceae

です。

まずはお花を紹介。こんなのが落ちていました。蕾みたいなのと、雄花みたいのの花序です。

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  5_44 

蕾のようなのは三つの蕾がくっついているように見えました。それが花序にらせん状に並んで付いています。

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よくよく見てみると、先が割れているように見えるものもありました。この中から何が出てくるのでしょう?オシベ?メシベ?

英文の拾い読みなので、間違っている可能性が大きいのですが、雄花と雌花は別々の花序に付いて、でも同じ枝に付くのだそう。(あるいは雌花の花序の先に雄花が付くこともあるとか。)この花序は雌花、雄花…どちらの花序なんでしょうか?

そして上の写真の下に写っているのは明らかに雄花の花序。アップで撮ってみました。

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無意味なほどに拡大してます(笑)。雌花に対して雄花の花序はすごく数が多いんだって。でもって雄花はヤナギの花のような強い甘い香りを出して小さなハチなどを惹きつけるそうです。でも蜜はないんだって。おいおい。惹きつけておいて、何もないの?

雌花は香りを出さないそうです。

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かんじんのドングリちゃんです。横に線が入った帽子がかわいいねぇー。

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ドングリの大きさは見つけたものの中で大きなものでも3cm強ってところでしょうか

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帽子の中にしっかり入っていたのが、ドングリが大きくなるにしたがって飛び出してきます。

実際は1.5cmくらいのものを可愛さのあまり、拡大しています。笑ってくれて良いです。TOMのかわいい…のツボにはまってるんですぅ。

8_21 2_76

葉っぱはこんなんでした。追加の情報をお待ちしてます!

コーナー先生の本は面白いんだけど、英語が苦手はTOMには読みきれませんでした。Keikoさん、訳してパリから送って頂戴ね!ワハハ…

資料:「Wayside Trees of Malaya」Corner P331~343

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2006年11月28日 (火)

どんぐりころころ

ちょっとサボってます。時間が足りない…。

5_43 先日シンガポールの中にほんのちょっと残っているスワンピィフォレストのニースンに行ったときに、よく探すと沢山のどんぐりが落ちていました。熱帯にもどんぐりってあるんだって。

日本のクヌギにちょっと似ていますね。

12月でパリにスライド転勤してしまうkeikoさんが「熱帯雨林とお別れが悲しいよー、えーんえーん」と言いながら作っていた顔。

4_43

実も葉っぱもお花もみんな同じ種類の木のものを使って作っています。

この子が何者か知りたい方はこちらへお越しください。

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2006年11月27日 (月)

莫大海(バクダイカイ)

Scaphium macropodum   or    Scaphium affine

去年の9月にブキティマ自然保護区のメインロードを歩いていたら、上からクルンクルンと回りながら落ちてきたものがありました。その、クルンクルンのまわり方がクルクルではなくて、まさにクルン…クルン…って感じで、「なんだーー??」と一緒に歩いていたkureちゃんと近寄ってみたら、落ちてきたのはこんなもの。

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左側にくっついているタネみたいなのを重しにしてそれを中心にして落ちてきたのでした。

右についている葉っぱみたいなのはちょうどささ舟のような格好をしていて、これが羽の役割をしていたらしいです。

正体は…莫大海(バクダイカイ)こと、スカフュームちゃんの実でしたぁ!!

話には聞いていたんだけどね、実際に落ちてくるのを見たのは初めてだったし、「実がこんなふうなんだよ」という話は聞いても、どういうふうに落ちてくるかなんて聞いたこともなかったので、感動!!!

このタネの部分ですが、漢方薬のお店で「莫大海」と言えば売ってくれるそうです。「袋1杯数ドルだったよ」とのこと。買ってきたタネをいくつかもらって、家で水につけてみました。

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みるみるうちに表面がもやもやしてきました。おおーーー。面白い!!

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1日置いたらこんなふうになりました。本当のタネの部分は、このボヤボヤボワボワの中にあったのを、外に出してみました。

触ってみると最初の硬い状態とはうってかわって、タネはぷよぷよ状態。タネ(実?)の表面の繊維が水を吸うとこんな風に変化するんですね。

森の中で地面に落ちたら、すばやく水分を吸収し、水分たっぷりの膜をタネの周りに作った上でゆっくり発芽モードに入るのが、この子の発芽の仕方なんだな…というのが見ていてよくわかりました。

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去年、TOMがクルリクルリと落ちてきた実を見たときには、周囲の森の中を探すと、こんなブヨブヨになったタネばかりが落ちていて、(ちょうど雨上がりだった)、「ああ、なるほどねー」と思ったのを思い出しましたよ。

で、しつこく紹介してきたブヨブヨですが、食べます。

食用になります。

マクリッチのペタイトレイルには、こんな看板があります。ここで「チェンティンツリー」と呼ばれているのが莫大海ちゃん。

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チェンティンホーカーなどで売られているデザート。1.5ドルとか2ドルくらいで、こんなふうに茶色をしていて、中にはフルーツやキクラゲみたいな具がこんな茶色の甘い汁の中にいっぱい入っています。あったかいのと冷たいのと両方出来ます。さっぱりしていて、けっこう美味しいです。

この茶色の部分が、よくわからないけど、莫大海のブヨブヨの部分らしい。だからチェンティンツリーなんだね。

日本ではこの部分を刺身のつまにしたりするそうです。高級料理なんだって。うそだと思ったら「莫大海」でグーグってごらん。色々出てきて面白いよー!

こちらのサイトには「中国ではのどや便秘の薬として用いられている」なんてことも書いてありました。

実(み)だけで終わってしまった…。木の紹介はまたそのうちに!

アオギリ科 Sterculiaceae

原産地: タイ~中国南部、スマトラ、ボルネオの熱帯低地林

Common name: Kembang sumankok, クンバンスマンコ、バクダイカイ、莫大海

資料:「熱帯植物要覧」P307

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2006年11月26日 (日)

イエローレインツリーとバンドスタンド

Samanea saman 'Yellow'

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シンガポール植物園はどこもいいんだけど、ちょっと赤道直下じゃないみたいな場所が「バンドスタンド」と呼ばれるエリアです。

白いガゼボに白と黄色と緑をテーマカラーにした植栽たち。ガゼボをぐるりと取り囲む葉っぱが黄色の樹木は昨日ご紹介したレインツリー葉っぱが黄緑のタイプ。色以外は全てレインツリーと同じなので、上のページを見てくださいね。ただ、突然変異種だからなのか、お花は咲きにくく、めったに咲いているところを見ません。でも皆無ではなうようです。

ともあれ、このエリア

ここだけイングリッシュガーデンか…(笑)というエリアです。

植物園に来たら、是非ここでも記念写真を撮って下さいね。

バンドスタンドを含む最近リオープンした正門付近、スワンレイクのあたりは1859年にシンガポール植物園がこの場所にオープンした頃からのエリア。1861年にはこのバンドスタンドでバンド演奏が行われていた記録があるそうです

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当時は日の出から日の入りまでが植物園のオープンの時間だったのですが、バンド演奏が行われる日は夜11までオープンしていたんだって。日本がまだ江戸時代だったこの時代、イギリスはビクトリア女王の統治の時代。どんな服装をしていたか知ってますよねー!

ドレスを着た淑女と紳士達がこのバンドスタンドでバンド演奏をバックにおしゃべりしたり、ダンスをしたり…うーーーん、想像しただけでワクワクするわー!

マメ科 Leguminosae

Common name: Yellow Rain Tree, イエローレインツリー

資料:「1001 Garden Plants in Singapore」P439

元祖レインツリーちゃんのページはこちらです。

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2006年11月25日 (土)

レインツリー

Samanea saman

Synonym : Enterolobium saman , Mimosa saman , Pithecellobium saman

シンガポールの街路樹で多いのはこの子です。チャンギ空港からECPを通ってシティエリアに向かう時には、大きな樹冠を広げた街路樹が日陰を作ってくれています。日本の街路樹の常識からすると、とても大きくて、「これはなんだろう?」って思うのですが、この子。

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じつは「この~木何の木気になる木~」と日立のコマーシャルで使われている木は、このレインツリーちゃん。

日立の樹オンラインというサイトでは、歴代のCMを見る事ができます。現在は9代目のCM、第2代でレインツリーちゃんは初登場、3~5代目はなんと別の樹で、6代目以降がレインツリーに定着しています。撮影場所はハワイのオアフ島。地元では何の変哲もないのに、日本人旅行者が行きたがる不思議な樹として有名らしいです。(笑)ハワイではモンキーポッドと呼ばれています。

このサイトでコマーシャルをあらためて見ていただくと、レインツリーがどんなに大きくなる木か想像が出来ると思います。大きくなると言っても樹高は30mくらい、横に枝葉が広がるんですね。それでCMのような形の樹になるようです。シンガポールでは街路樹として下の枝が切り払われているので、CMのイメージとはちょっと違います。

葉っぱはこんな感じの2~4回羽状複葉。小葉2~6対で、いびつな楕円形をしています。1枚の小葉は3~4cmくらいの小さなかわいい葉っぱです。

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夜になるとこんな風に葉を閉じます。

資料には「降雨前に雨を予知し葉をたたむのでレインツリーと言う」と書いてありますが、単に暗さを感じて葉っぱをたたんでいるだけのようです。でも見ていると夜は確かに葉を閉じているけど、本当に昼間でも葉を閉じているのだろうか?と疑問に思う部分があり、この記述は眉につばを付けて読んでいます。

レインツリーの名前はこういった理由で付けられたのは確かなんでしょうね。

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お花が咲いているときに遠くから見るとこんなふうに見えます。ピンク色の花が咲いているのをよく街路樹や公園で見る事ができますよ。

近づくとピンクの細い糸のようなものがいっぱい集まっているのだということがわかります。

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この花なじみの花に似ていると思いませんか?

そう。ネムノキです。レインツリーちゃんはネムノキとはご親戚。この花の形と原産地から和名をアメリカネムと言います。覚え易いでしょ。

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さらにアップにします。左と上と下の写真3枚はKeikoさんが提供してくれたもの。Keikoさん、ありがとーーー!樹の高いところにお花が咲いていることが多くて、TOMは結局アップの写真が撮れていないのです。(涙!)

ピンクの部分はじつは花びらが目立たない小さな花のオシベの花糸の部分でした。この小さなお花が集まって、1つの花みたいに見えてるんですね。

花びらの部分とガクの部分がわかりますか?

11_12 小さな花が集まっている真ん中には大きめの花があります。ここにメシベと子房があるって聞いた覚えがあります。

レインツリーのお花を見る機会があったら、1つだけ違うお花があるのを探してみてくださいね。

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こんな感じのサヤがなります。中のマメが熟しても開きません。サヤには糖分を含むので、家畜の飼料として使われると資料には書いてありました。

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どこに書いてあったか忘れましたが、レインツリーというのはもともとはアメリカ大陸に1万年くらい前まで生息していた大型の哺乳類にタネを運んでもらうように進化していたのだろうと言われているそうです。人間がアメリカ大陸に入ってきて、動きがのろめの大型哺乳類たちはあっと言う間に絶滅してしまいました。その後、タネを運んでくれる生物がいなくて絶滅への道を歩んでいたところを救ったのがスペイン人たちが連れてきた馬や牛たち。…ってどこかに書いてあったと思うのだけど、資料が手元になく、根拠を示せないです。ゴメン!

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樹皮がごつごつしているので、着生植物がくっつきやすいらしく、こんなふうにいっぱいバーズネストファーンやらシダやランがいっぱいくっついている様子をよく見る事ができます。

人に日陰を提供してくれるだけでなくて、他の植物たちにも住処を提供してくれる。太っ腹な樹ですねーーー。

マメ科 Leguminoaeae

原産地: 熱帯アメリカ

Common name: Rain Tree , Pukul Lima , Cow Tamarind, Monkeypod Tree , レインツリー、モンキーポッド、アメリカネム、アメフリノキ 

「1001 Garden Plants in Singapore」P438

熱帯植物要覧」P200

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2006年11月22日 (水)

ゴールデンチェーン

  Lophanthera lactescens

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この子の学名を教えてくれてありがとー!!Tomokoさん!

教えていただいた学名で検索したら、まさにこの子が出てきました。決まり…かな?

イギリスの庭園できれーでみんながあこがれるキングサリのお花を思い出したのは私だけかしら?いやいや、そうじゃないから、ゴールデンチェーンなんて名前で呼ばれていたりするんでしょう?

ただし、この一般名、ネット上では見つけてません。本でもこの子は見つけられなかったので、本当に一般名なんだかよくわかりません。

大きさは10~20mくらいの低木で、こんなふうに総状花序がぶら下がって、茎に近いほうから順々に咲きます。

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1つ1つのお花は1.5cmくらいの小さなもの。総状花序全体の長さは20~30cmもあるかな?かわいいです。

お花が咲いているところをアップにしてみました。蕾の状態、咲いているところ、終わったところ、色々な状態を1つの花序の中で見る事ができます。

この子はつぼみです。ガクもかわいい!

花びらが開くとこんなふう。

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メシベは3本の柱頭を持っていて、その周りにオシベが見えます。そのまた周りに5枚の花びら。

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花びらが落ちたところ。

そして下のが子房が膨らんできたところ。

キントラノオ科 Malphigiaceae

原産地:南アメリカ(アマゾン)

Common name:Golden Chain、ゴールデンチェーン

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葉っぱはこんなふう。大きめです。  6_32

全体像はこんな感じ。ここ数年で急に出回るようになった樹種で、シンガポール植物園でも数年を経て、いい感じに育った株に、こんなふうに金色の鎖がいっぱい垂れてぶら下がっているのをよく見る事ができます。

同じキントラノオ科の植物たちは下の子たち。お花がどれも個性的でかわいいよ!

アメイシャ Bunchosia armeniaca

レインオブゴールド Galphimia gracilis

コウシュンカズラ Tristellateia australasiae

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学名で検索をして、沢山ヒットはしましたが、英語ではない言語が多くて、ギブアップ。詳しく知りたい方は自分で検索して調べてみてくださいね。(無責任!)しつこいと知りつつも、垂れ下がったお花がやっぱりかわいいので、もう1枚。

どうしてこの子を今アップしたかったか…、それはまた明日のお楽しみです。ふふふ。

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ゴールデンチェーン

この子の学名を知ってる人いませんかぁー??

1_73 3年くらい前からシンガポールの公園にいっぱいお目見えしている黄色の花がキングサリみたいにきれいな木。

キントラノオ科だと記憶しています。ゴールデンチェーンという一般名があるんだよとも教えてもらったと思います。

でも学名をメモしたはずなのにどこにも見つけられません。きっと誰か知ってますよねー。知ってる方、どうぞどうぞ教えて下さいーーー!!!!

アップをしたいけど、学名がわからなくて困ってます…。HELP!!!!

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2006年11月21日 (火)

パラダイスツリースネーク

Chrysopelea paradisi

今日、シンガポールに残るスワンピィフォレスト(湿地の森)ニースンを歩いていた時に出合った、ヘビくん。水道管の上を歩いていたら、前をするすると滑っていきました。長さは1mくらい。細いです。水道管がのっていたコンクリートの土台をするする降りていくところをパチッ!写真の左側の方まで伸びている細い木の根のようなのもこの子。

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資料によると、体に赤い花模様があるものもいるそうですが、この種類全部にこの模様が出るわけではないとありました。この写真の子は顔だけがちょっと赤くなっていました。

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森の中、マングローブから街中まで色々な場所にいる一般的な種類のヘビくんのようです。

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英文の意味がよくわからなかったんだけど、この属のヘビくんはある能力があるために、高い木の上から落ちる時のスピードをコントロールできるのだそう。そんでもってこれはまるでムササビかなんかのように「滑空」しているように見えるらしい。そのためにこの子たちは「フライングスネーク」とも呼ばれたりするんだって。

テレビの熱帯雨林の映像を見ていると、森をしゅっと飛ぶヘビの映像が出てきたりするけど、この子の仲間だったのかな??

Common name: Paradise Tree Snake , Flying Snake, パラダイスツリースネーク、フライングスネーク

資料:「A Guide to the Amphibians & Reptiles of Singapore」P68

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2006年11月20日 (月)

これはなんでしょう?

この子何者???

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えっと…。

自然の中を歩いていると、はっきり言って…わからないものばかり、不思議なものばかりに出会います。わからないもの9割、知ってるもの1割、名前は知っていたけど見たことがなかった花や実…。

ブログを始めて1年になるけれど、まだまだ載せていない植物の写真がいっぱいあります。

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名前がわかっているけれど調べたいことがあって載せていないもの、写真が揃わないで載せていないもの、そして全然わけがわからないので途方にくれているもの…。

いつも自然保護区を一緒に歩いていただいているS先生に「GENERA PALMARUM -A classification of palms based on the work of Harold E.Moore,Jr.」というヤシ科についての本を貸していただいて、英語に気が遠くなりそうになりながらも読んでいます。(最近のTOMはヤシオタクなのだ…)

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前書きを読みながらなんか感動してしまったのは…

まずは L.H.Baileyさんという人が1935年に彼のhortoriumを立ち上げます。彼は30年以上にわたってヤシの研究をした人でした。Baileyさんは、1948年にDr.Harold E. Moore,Jrさんを彼の研究室に引き入れて、1954年に96歳で亡くなりました。つーことは、少なくともBaileyさんは1920年代からヤシの研究をしていたんですね。ヤシを研究して分類しようというアイディアは彼が考えたものなんだそうです。

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でもって、引き込まれてしまったMoore,Jrさんは研究を引き継いでヤシの研究を続けたんですが、思いもかけずに早くに1980年にお亡くなりになって、研究を完成させることが出来ませんでした。48年から80年だから、やっぱり30年以上。TOMがお借りした本は1985年に出版されていて、Moore,Jrさんの研究を引き継いだ2人の研究者(Natalie W. Uhl  と John Dransfield)によってまとめられて出されています。(ドランスフィールドさんは朝日の「植物の世界」のヤシ科の項をたくさん書いておられるので名前だけは知ってましたぁ)

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ヤシ科は200属2000種くらいの植物の群ですけど、それらを分類するのに何人もの研究者が人生をかけて歩いたり、収集したりして、研究しているんだなぁ、その結果をこういうふうに本で見せていただけるのだなあ…と思ったらなんか感動してしまって一人でウルウルしていました。

ヤシ科…たった一つでもそんなんですから、熱帯雨林の残るシンガポールの自然保護区に出かけて「わからないーーーーー!!!!」とTOMが叫ぶのはアタリマエのこと…。なにせ熱帯雨林には23万種(25?)と言われるお花が咲く植物のうちの、2/3の種類があるって言われてるからね…、単純計算で15万種は世界の7%かそこらの熱帯雨林にあるんだよね。日本の3000とか4000種なんてカワイイ、カワイイ…。

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ちゅうわけで、歩きながら「わからないものを見つける」という果てのない日々を過ごしているTOMです。町の中はね、まあ大体は同じ植物ばかりだから、新しい発見も少ないんだけど、(それでも歩けば知らないものにあたる…)マクリッチとかのトレイルは何度同じ場所を歩いていも「違うものがいっぱいある」んだもん。

そんでもって今日の写真。

何者でしょ???

わかりません。

1番上が全体像。2番目が裏返して見たところ。花柄みたいなのはこちら側にくっついています。3つの羽つきのタネがくっついているように見えます。これがもっと茶色になってバラバラに1つ1つになったものは見たことがあるようなないような…。それもなんだか分からなかったのだが…。

3枚目と4枚目は2枚目をアップにしていったもの。

ガクみたいなのが見えます。その次にオシベが落ちた痕みたいなのが見えませんか?

この羽みたいなのはやっぱり実なのかな?

5枚目は真横から見たところ。左側が花柄側です。なんかメシベのような変なのが見えますか?

6枚目最後のがメシベみたいなののアップ。うーーん、3つの心皮で出来てる??単子葉植物?

ガクとオシベの間には花びらがあった?どんな色で、どんな大きさの花びらがくっついていたんでしょう?

そして、この子のくっついていた植物本体はどこ???

落っこちていた変なわからないものからどんどん想像(妄想?)が広がります。またまた夜も眠れなくなるよー!!!

どなたか耳より情報がある方はお知らせください(涙!!!)

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2006年11月19日 (日)

オオタニワタリのご親戚

Asplenium nidus

シンガポールで…いやマレーシアとかでも、ちょっと湿気がある場所の木にボコボコとついているのがこのシダ。バーズネストファーンって言います。「鳥の巣のシダ」って意味。本当にその通りでしょ。

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大きさはかなり大きくて、直径2mを超えそうなものもいっぱい。こんなにいっぱい木にくっついていて、木は重たくないのかしら?って思っちゃいます。

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くっついてはいるけれど、この木に寄生しているわけではなくて、ただ場所をお借りして暮らしているだけなので、こういう子たちを「着生植物」って言います。熱帯雨林は下部は日があたらないので、他の背が高い木の途中に住まいを借りて、少しでもお日様の光をいただこう…というのがこういうタイプの子達の戦略なんだそうです。(同様の戦略を取っている子が絞め殺しの木の仲間たちです。こちらも合わせて見てくださいね

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寄生しているわけではないので自給自足をしないといけません。どうやって自給自足をしているかと言うと、上から落ちてくる葉を大きな鳥の巣のような体で受け止めて、そこで腐葉土にして栄養にしたり、自分の枯れた葉っぱも絶対に落とさないでいつまでもぶら下げていて、最後は栄養に戻してしまう…という工夫をしています。(あっぱれーーーー!!!)お水も雨を待ったり、自給自足。すごい!

日本のガーデニングって「枯れた葉を見ると取り除きなさい」ってすぐに言うけど、いらぬ親切心。枯れた葉もついたままにしてあげましょうね。

1_70本来は木の上に暮らす子たちですが、シンガポールでは地面に植えられてグランドカバーの一つとして使われていることもよくあります。

日本でオオタニワタリって言われている子たちや観葉植物やテーブル観葉として使われている子達とはどう違うんだろうと思っていたので、資料をよく読んでみました。

オオタニワタリ日本の南部や台湾に分布する子達(Asplenium antiquum) で、「常緑性で、根茎は塊状となり、葉は単葉で短い葉柄をつけ放射状に広がる。胞子嚢群は葉の裏面の葉脈について、主脈から葉脈へ2/3より外側まで伸びる。また主脈は基部の1/3が黒紫色で、上部は緑色となる。主に山地の樹木や岩の上に着生して生育する。」と資料にありました。

4_38

対して、日本ではシマオオタニワタリと呼ばれるバーズネストファーンちゃんは「アジアから太平洋諸島にかけて分布し、姿はオオタニワタリと似ているが、胞子嚢群は主脈から葉脈の1/2までとなる。また主脈の1/2まで黒紫色となる。」

確かに写真で見ると半分くらいまでしか胞子嚢群の茶色は見えないですね。

オオタニワタリとバーズネストファーンちゃん、何が違うのかと思っていましたが、よくわかりました。うーーん、はっきり言ってTOMにとってはどうでもいいやーってな違いですぅ!

チャセンシダ科は世界に広く分布しているけど、特に熱帯地域に多くて、10属700種くらいもあるそう。そのほとんどがチャセンシダ科に属している。地上に生育するが、樹木や岩に着生するものもある…と資料にはありました。 下の写真は胞子嚢群のアップ。胞子嚢の形も色々あって面白いんだよー!

チャセンシダ科 Aspleniaceae

原産地: 熱帯アフリカ、熱帯アジア、太平洋

Common name: Bird's Nest Fern , バーズネストファーン、シマオオタニワタリ

資料: 「1001 Garden Plants in Singapore」 P37 

「観葉植物」山と渓谷社 P590

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2006年11月18日 (土)

ペタイの追加の画像

17_2 Parkia speciosa

先日紹介したペタイちゃん、追加の画像です。

17日(金)は自然友の会の定例散策会の日で、お当番だったTOMはkeikoさんと6人のグループで(計8人)で、ペタイトレイルを散策してきました。

実がいっぱい木にぶら下がっているのを見る事ができましたよ。

かなり笑える、実の赤ちゃんがいっぱい花序の棒にくっついている映像です。なんか変。

終わった後は、アッパートムソンロードまで出て、ペラナカン料理のお店で昼食。喉が渇いていたのでライムジュースをみんなで取り、デザートも食べて10.4$。いつもは8$くらいなので、今日はいっぱい食べました。

ペラナカン料理というのはシンガポールの料理なので、シンガポールやマレーの食材を使ったお料理がいっぱい。

15_3

ペタイもあるよー」とのオネエサンの言葉で、ペタイの料理を取ってみました。ちょっと辛かったけど、おいしい。TOMははまりそうです。みんなも別に抵抗無く食べられるよね…って言っていました。

お店は下。安くて、美味しくてオススメです。TOMはマクリッチのお散歩の後はかなりの頻度で行っています。

IVINS (www.ivinsivins.com)

207/209 Upper Thomson Road Sinagpore 574346

tel  : +65- 6254-1877

定休日 木曜日

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最後に…。コールドストレージで売っている豆の写真。長さが2cmくらい。

ペタイの前の記事はこちらです。

マメ科 

原産地:マレーシア

ネジレフサマメノキ

資料:熱帯植物要覧 P191

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2006年11月16日 (木)

肩たたきの棒の花(ペタイ)

Parkia speciosa

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とある日。マクリッチネイチャートレイルを歩いていたら、こんな変なタコ?みたいな形のものが落ちていました。

???なんじゃ?これ?

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えっとえっともしかして…。もともとはこんな形???

周りで拾ったとあるものと組み合わせてパチっ!

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違ったらゴメンって感じだけど、もしかしてペタイの実がくっついていたものかな??タコの頭の黒いボッチはマメのサヤがくっついていたところのように見えます。右側に見える黒いのはペタイの実。長さは50cmくらいもあります。

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ちなみに木になっているときにはこんなふう。

ペタイっていうのはシンガポールとか東南アジアで食べるお豆。このサヤから出したものがコールドストレージとかで売っています。1本のサヤに12~18個入ってる…と資料にはありました。けっこう大きいマメ。TOMは経済メシの具の一つで見つけて食べたことがあるよー。かなりスパイシーな味付けでした。(スパイシー中毒のTOMには○)

コールドストレージで買って茹でて食べたYasudaさんは、「えぐかった…」との弁。だからスパイシーな味付けが合うのかもね。

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和名をネジレフサマメと言います。名前の通りだー。ね、そう思うでしょ。

ペタイちゃん、面白いのは実だけではありません。最高におかしいのはお花です。

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木に咲いているところはこんなシルエット。遠くてよくからないけど、時々花序ごと落ちていてじっくり観察することができます。

下の写真が花序。まるで肩たたきの棒のようでしょ?

でもお花はどれ???

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はい、拡大写真でーす。

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11_11

棒の先の肩をたたく部分はじつは小さな小さな花が沢山集まったもの。ちょっとカワイソウだけどむしっちゃいました。

1つ1つがお花なのが分かりますね。

さらに拡大します。

このあたりは多分、雄花が沢山あつまったあたりじゃないかな。オシベがいっぱい見えるでしょ。

10_12

花序の全体写真の左側のほうには雌花たちが咲き、右側には雄花、それから送粉者をひきつけるための蜜を出すお花が咲いているとどっかに書いてありました。(いいかげんでスマン)

雌花が先の方にまとめて咲くので、サヤはあんなふうな付き方をして、ぶら下がるんですね。おもしろーい!

送粉はコウモリが行い、コウモリが近づきやすいように花序の柄を長くしているのではないかと言われています。

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葉っぱは2回羽状複葉。細かい葉っぱがきれいよー。TOMは涼しげで大好き!

幼木もこの葉っぱで簡単に見つけられます。マクリッチにはトレイルがいくつもあるんだけど、このペタイの名前を付けたトレイルがあって、実際にお花や実が落ちているのを見る事ができます。チェンペライトレイルやプルヌストレイルでも、もちろん観察できます。

マクリッチプルヌストレイルにあるペタイの説明版には「マクリッチで見られるペタイの木の一部は、昔カンポン(田舎の村って感じかな)だった頃に植えられていたペタイたちの子孫かもしれない」と書いてありました。

資料には「未熟な種子、若葉、花を生で食べる。漬物。サヤはマラヤでニンニクの代用の薬味。種子も食用。」とあって、花も生で食べるんですかーーー??とビックリしたTOM。カンポンではお庭に1本ぜひ欲しい木の一つだったんでしょうねぇ。

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この写真はプルヌストレイルからペタイトレイル方面にあるペタイの木を写したもの。房になったサヤの薄い緑色が見えます。あちらこちらにぶら下がっている様子を見て取れますか?

マメ科 

原産地:マレーシア

Common name:  Petai , ネジレフサマメノキ

資料:熱帯植物要覧 P191

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2006年11月14日 (火)

ドロンゴ

Dicrurus Paradiseus

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シンガポールの森に行ったら、ぜひとも出会いたいのがドロンゴちゃん。尾の羽が2本長く伸びているのが特徴小さめのカラスみたいな大きさの鳥です。

森に行くとよくいて、木々の間を優雅な尾をなびかせながら飛んでいるのを見かけるんだけど、暗い森の中のことだし、すぐに動いてしまうので、写真はいつも超ピンぼけ。先日はじーっと明るい枝の上で留まっていてくれたので、少しはマシな写真を撮ることができました。

森の中の大きめの虫をすばやい動きで取って暮らしているんだそうです。

それにしてもこの大きな尾っぽの羽、邪魔じゃないのかしら?やっぱり異性を惹きつけるために付いているものなのかしら?

Common name: Greater Rachet-tailed Drongo 

資料:A Guide To The Common Birds Of Singapore p102

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2006年11月13日 (月)

ブッシーカッシア

Cassia Surattensis

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シンガポールの公園などでよく見られる低木。ガーデンシティを彩るのにこの黄色のきれいな花が欠かせないようです。

高さはせいぜい大きくなっても4m。見るのはせいぜい2.5mくらいかな。

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花の大きさは4cmかそこら。

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花が終わるとマメがぶら下がります。

薄いサヤです。

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最後はサヤは黒くなって二つに割れて、黒いマメが落ちます。小さいけど、きれいなマメだよ!

マメ科 Leguminosae

原産地: 東南アジア

Common name: Bushy Cassia , Scrambled Eggs

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2006年11月12日 (日)

幸せを呼ぶサガの実

Adenanthera pavonina

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シンガポールで子ども達が一生懸命集めるのがサガの実です。○個集めると幸せになれると言われています。これが100個だったか1000個だったか人によって違うことを言うので正しいのがどっちなのかわかりません。でも集めて赤いきれいな実を見つけているとそれだけで幸せな気分になれるのはTOMだけではないと思います。

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高さが25mにもなる高木で(時には40mにもなることもあるそう)、公園や街路樹で時々見かけます。その下に行くと、落ちているきれいな実を拾うことが出来るわけ。

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写真はシンガポール植物園のバンドスタンドの近くにあるヘリテージツリーにも指定されているサガの木。樹名札が付いているのですぐに分かりますよ。でも植物園はすぐに掃除をしてしまうので、ここではあまり沢山は実は拾えません。

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実のサヤが目立つのでお花を忘れがちですが、一見するとマメ科の花らしくないお花を咲かせます。と言っても1つ1つの花は小さいのでマメ科らしくない様子を見るのも一苦労。

遠くから見るとこんな感じ。右上に黄色っぽい棒のようなものが見えますか?これが花序です。小さなお花が沢山まとまってくっついているのでこんなふうに見えます。

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緑の葉っぱの中に茶色の塊みたいに見えるのがサヤがはじけてくるくるっと丸まったものです。

落ちていた花をノートの上に置きました。小さいでしょ。

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たまたま近くで写真が撮れるような位置でお花が咲いているのを発見。狂喜乱舞して写真を撮りました。花序はこんなふう。

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お花1つはこんなふう。面白い!!こんなに小さいのにマメの元がちゃんとマメの格好をしてあるよー。(メシベの根元の子房の形ね。)

受粉が完了するとこのお花1つ1つがマメのサヤになります。サヤがまだ青くてぶら下がっている時は本当にサヤエンドウみたいなマメみたい

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でも中の実が熟してサヤが茶色になると、サヤがくるんとはじけて赤いかわいい実を飛ばします。落ちていたサヤを拾ってきましたよ。実がまだくっついています。

資料の本には「葉っぱは野菜として使われる。ジャワではローストしたマメをご飯と一緒に食べる。大豆と似た味。未熟なマメを食べると中毒を起こすと言われている。」とあります。

一説には猛毒と書いてある本もあるというのを聞いたことがあって、混乱しそうなので、ちょっとよく「熱帯植物要覧」を読んでみました。

サガ自体には上記のように未熟なものを食べるとおなかをこわすよ…という記述はあっても「猛毒」という説明は見られませんでした。TOMたちがアカクロサガ(Adenanthera bicolor)と呼んでいる、サガの近縁の木があります。木の感じや葉っぱの感じ、実の形までよく似ていて、シンガポールの森の中などに自生する木です。ただ、実の1/3黒い色をしていて、そのために「アカクロサガ」と呼ばれているわけ。(本にはナンバンアカクロアズキという和名が載っていました)で、そのアカクロサガの項に「根は猛毒」とありました。でも実についてはなんの記述もありませんでした。結論として、サガの実が猛毒という記述はどこにも見つけることができなかったし、食べてもいいよ…と書いてあるので、猛毒ってことはないんじゃないかな…と。(だからと言って食べろと進めているわけではないですけど)

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サガについては他にも用途はいっぱい書いてありました。薬にもなるし、材木としてもよく使う…と。詳しいことが知りたい人は下記の資料を自分で読んでね。

サガの実は重さが均一なので、昔、金の重さを量るのに使われていたそう。サガという言葉はアラビアの金細工士を指す言葉に元をたどることができる…と資料には書いてあったような…(英語なのでちょっと自信がない)

葉っぱは羽状複葉。1枚の小葉は長さが3cmくらいってところかな。

マメ科 Leguminosae

原産地:インド、中国南東部、東マレシア~モルッカ諸島

Common name: Saga , Circassian bean , Red Sandalewood Tree , サガ、サガノキ、ナンバンアカアズキ

資料:「Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chin P119

熱帯植物要覧 P148

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2006年11月11日 (土)

プルメリア

Plumeria alba

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街路樹にも個人の家の庭にも、公園にもコンドミニアムの庭にも、そして何よりテンプルフラワーの名の通りに、お寺とかによく植えられている お花がきれいなこの木。TOMたちは学名からプルメリアと呼びますが、西洋人とかにはフランジパニの方が通りがいいみたいです。

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プルメリアという名は17世紀後半のチャールズ・プルミエというフランシスコ修道会の僧の名から付けられたもの。彼は植物学者でもあり、ハワイなどを訪れ、そこで出合った植物の詳細な絵を描いた人でもあります。昔の修道僧や商人や役人にはこういうプラントハンター的な人が多いですね。こういう人たちが世界各地に出かけていって、世界の植物を本国に持ち帰り、また別の世界に広げる役割を果たしました。

しかーし。
アルバちゃんをはじめ、プルメリアの仲間たちは中央アメリカの出身。でもお花がきれいだったからなのか、はたまたとかに利用したのか、スペイン人によって太平洋をわたって私達のいるアジアまでも運ばれてきました。(本にはmedisinal  valueと書いてある)今はイスラム教、仏教、ヒンズー教などのお寺にも植えられていて、どこが出身なんだかわからなくなっちゃってます。プルメリアが元々東南アジアにあったものと思ってる人も多いんじゃないかなあ。

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シンガポール植物園にはフランジパニコレクションのエリアがあって、色々なプルメリアが植えられています。このエリアは第二次世界大戦よりも前には既にあったらしく、イギリス人のこの木への関心の高さがうかがえるようです。(左の写真。バンドスタンドの脇のエリア)

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アルバはプエルトリコ、アンティル諸島原産で、高さは10m以上になる。(中略)オブツサ(obusa)はキューバ、メキシコ原産の低木で、径6~7cmの花をつける。ルブラ(rubra)はメキシコからパナマに分布し高さ数mにもなる。変種が多く、花色もいろいろある。」と「観葉植物」にはありました。街中でも白だけでなくてピンクやオレンジがかったものなど色々なものを見ます。今日のお題の種名はalbaですが、これは「白」という意味で、赤い品種はrubra(赤色の種)などと交配して作ったもののようです。

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「観葉植物」ではアルバとオブツサは上記のように違うもののように書いてあったけど、写真を見る限りは見分けるポイントがまったくわからず、「Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chinではまるで同じもののような書き方をしてあって、???? ま、いいや、あんまり深く考えると白髪が増えるからヤメヨウ…。

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お花が終わると、がなります。この実、けっこう注意してないとなかなか出会えません。お花の多さに比べると本当にレア―な感じがするのはTOMだけでしょうか?

こんな変な対の実がなります。

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形が面白いのでもう1枚。(しつこい?)この実が熟すと棒状の1辺がが裂けて中からタネが顔を出します。見える?

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薄いヒラヒラの種は風で運ばれていきます。お花は見るけど、こんなのあんまり見たこと無いでしょ。でしょ??TOMはこの写真が撮れたときはルンルンでしたぁ。

言い忘れていましたが、キョウチクトウの仲間なので、幹や葉っぱから出る白い樹液は毒があります。大量に取らなければ死ぬほどではないようですが、誤って目に入ったりするとすごく痛くて目が見えなくなったりすると聞いたことがあります。取り扱い注意です。

ハワイではお花のレイに使われ、マレーではお墓に植えられます。植物の使われ方もお国によって違うのが面白いですね。

キョウチクトウ科 Apocynaceae

原産地:中央アメリカ

Common name: Great Frangipanni , Frangipanni , Temple Flower , フランジパニ、プルメリア、インドソケイ

資料:「観葉植物」P68

Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chin P113

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オマケ

めっちゃかわいい、葉っぱが出てくるところの様子。

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2006年11月10日 (金)

セネガルマホガニー

Khaya senegalensis

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数回にわたって紹介してきたマホガニーと呼ばれる木たちですが、セネガルマホガニーちゃんで打ち止めです。(ようやく終わるか…と言われそう…) TOMたちがマホガニーちゃんと呼んでいるのは4種類。他にもあるかもしれないけど、親しんでるのはこれだけです。

4種類のうち2種類が中央アメリカ出身のSwietenia属たちで、本家本物マホガニーとそれをデッカクしたような大葉マホガニー。それから残りの2種類が中央アフリカ出身のKhaya属たちで、アフリカマホガニーセネガルマホガニー

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一番高級で人気があるのは本家本物マホガニーだけど、他のも家具や装飾用に使われるようです。

セネガルマホガニーの葉っぱはこんな感じ。羽状複葉で、アフリカマホガニーよりも全体に小ぶりで、小葉の長さは10cmくらい。(アフリカマホガニーは15cmくらい)

友の会の資料には「明るい緑色。新葉は目のさめるような一段と明るい緑色で木から噴出している様はとてもきれい」とありました。

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花は5mmくらいで、他のマホガニーちゃんと同じように小さいです。でもってかわいいです。

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なんと中にこんな鮮やかな赤いリングがありました。外から見ると分からないけど、中がこんなふうに鮮やかな色になっているお花は今までも何回か見たことがあります。どんな虫にどんなメッセージを送って花粉を運んでもらってるんでしょうか?

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実とタネはこんな感じです。昨日紹介した大葉マホガニーと似ているところもあり、似ていないところもあり。比べると面白いねー。TOMが写したこの実は直径8cmくらいの球でした。セネガルマホガニーは4つに裂けることが多いです。

センダン科 Meliacea

原産地:中央アフリカ (セネガル~コンゴ 、スーダン~ウガンダ )

Common name: Senegal Mahogany , Dry Mahogany

マホガニー4兄弟

中央アメリカ出身のSwietenia属 本物マホガニー  大葉マホガニー

中央アフリカ出身のKhaya属 アフリカンマホガニー セネガルマホガニー

資料: 「熱帯植物要覧」P256

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183

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2006年11月 9日 (木)

オオバマホガニー

Swietenia macrophylla

こんな街路樹見たことありますか?植物園の正門前とかにも街路樹として植えられています。

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先日「高級木材として有名なマホガニーはこれだよー!」と紹介しましたが、イマイチ、シンガポールでは育ちが悪いからなのか、シンガポールでよく植えられているのはこちらのオオバマホガニー。

大葉マホガニーと呼ばれるだけあって、何もかも本物のマホガニーより大ぶりです。さやさやそよそよのイメージが本物マホガニーだとしたら、しっかりがっしりというイメージでしょうか?

羽状複葉なんだけど、小葉が左右対称でなくて、ゆがんだ感じなのが、特徴。こんなところも本物マホガニーにそっくりです。でもデカイ。小葉の長さが12cmくらい。本物マホガニーの3倍くらいあります

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木の上を見上げると時々こんな実が立ってなっています。なんだこれ??って感じだよねー。

6_25 あるとき実が落ちていました。こんなんです。長さが15cmはあります。miyomamaさんが持ち帰って、経過を教えて下さいました。

写真の右側のほうからだんだん割れてきます。つまり茎にくっついていた方からです。木の上で裂けたらきっと傘が開いたような感じなんだろうね。

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どんどん裂けてきました。おお、タネが整然と並んでいるよー。きれいねー。以下3枚の写真はmiyomamaさんが撮って送ってくださったものです。miyomamaさん、快く写真を送ってくださってありがとう!!

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タネ単体ではこんなふう。1枚羽だけど、重りがついてクルクル回って飛距離を伸ばすんでしょうね。

センダン科 Meliacea

原産地:中米、南米北部

Common name: Broad-Leaved Mahogany , King Mahogany , ブロードリーブドマホガニー、オオバマホガニー

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上の実が完全に裂けて割れたところです。

オオバマホガニーの実はこんなふうに木の上でばらばらになってしまうので、アフリカンマホガニーのようにかわいいチューリップ型の実の残骸は残りません。こちらも見てぜひ比べて見てね。

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完全にタネも飛んでしまい、外側の殻も落ちてしまったのが木の上に残っていました。

よく見る街路樹なんですが、めぐり合わせが悪いのか、TOMはまだ花を見たことがありません。本物マホガニーとよく似ているそうですが、葉っぱと同じように花も一回りも二まわりも大きいのかなぁ??

資料: 「熱帯植物要覧」P258

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183

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2006年11月 8日 (水)

赤いテントウムシ…かな??

マクリッチのペタイトレイルを歩いていたら、赤いテントウムシみたいなのを見つけました。日本のナナホシテントウよりちょっと小さいなくらいの大きさ。これってテントウムシなんでしょうか?

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なんだか分からないけど、写真がとれたのでアップ…なんて言って、明日までのお仕事がまだ終わらないからちょっとサボってます。ごめんねー。

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2006年11月 7日 (火)

クルクリゴの実

Curculigo latifolia

前にクルクリゴって不思議な植物を紹介したことがあったんですが、不思議の正体の実を見たことがありません…で終わってました。今日マクリッチを歩いていて発見。これがきっとそうに違いない!って思うんだけど。

「ラッキョウみたいなのだよ…」と聞いていましたが、本当にラッキョウみたいなのがついていました。「実」だよね。ねっ!(違ってたら教えて下さい…)

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お花や何が不思議なのかは前の記事と合わせてお読みください。面白いよ!!!

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2006年11月 6日 (月)

マホガニー

Swierenia mahagoni

高級木材として知られる本家本元のマホガニーと言えばこの子なのだそう。高く売れるので生まれ故郷の西インド諸島だけでなくて、東南アジアでも植林しようとしたのだけど、上手くいかなくて、代わりにオオバマホガニーとかアフリカンマホガニーとかが東南アジアではよく植えられています。材としては1ランク落ちると言うのを昔読んだような記憶があります。(未確認)

1_59この写真はシンガポール植物園の国立ラン園前にいる子。アイスクリームとかの売店の横で、柳のように小さめの葉っぱをそよそよと揺らしています。TOMが知ってるのはこの1本だけなんだけど、他の場所にも植えられているのかな?知ってる人がいたら教えてね。

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幹はこんな感じに樹皮がぼろぼろごつごつって感じです。

羽状複葉小葉は長さが4cmくらい。他のマホガニーと呼ばれるものに比べると葉っぱが小さくて、イメージが全然違います。とにかく優しげな感じ という表現があってます。

オオバマホガニーと呼ばれるお仲間(Swietenia macrophylla)とは葉っぱの形も花の形も身の様子もみんな似ているそうですが、全部小さめ。オオバマホガニーについてはそのうちにアップするので比べてみてくださいね。

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4_32 今年の6月の初めにこの木の下を通ったら、直径5mmくらいのクリーム色のお花がいっぱい落ちていました。かわいいでしょ。前に紹介したアフリカンマホガニーのお花ともよく似ているような気がします。残念ながらTOMはこの木の実は見たことがありません。

センダン科 Meliaceae

原産地:西インド諸島

Common name: West Indian Mahogany , Mahogany 、マホガニー、ウェストインディアンマホガニー

資料: 「熱帯植物要覧」P258

「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183

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2006年11月 5日 (日)

熱帯雨林保全のためにワンクリックお願いします

シンガポールで出合ったものを日々スケッチで届けてくれているまゆりさんから、こんなん紹介するからPRして~との連絡が。

サイトに行ってクリックすると1日1回1円の募金を私達に変わって企業がしてくれるんだって。

熱帯雨林保全を掲げているのはコスモ石油。詳しいことは下のまゆりさんのブログを見てくださーい。

シンガポールスケッチダイアリー ワンクリックで救える命

www.dff.jp

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2006年11月 4日 (土)

タピオカのお花発見

Manihot esculenta と Manihot glaziovii

ご存知タピオカ(本物)とニセタピオカですが、「ニセタピオカはお花も実も見られるけど、シンガポールではタピオカのお花はほとんど咲かない」と言われています。その通り、ニセの方のお花はよく見ますが、本物の方は全然見かけなくて、やっぱりお花を見ることはできないのかなあと残念に思ってました。

マクリッチで見つけましたよ!!

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シンガポールアイランドカントリークラブの横の散歩道にタピオカが沢山あるところがあって、注意深く見ていたら、これ!!

何が「これ」かと言うと、実に「」があるのです。お花が咲き始めだったので、これ以上大きなものは見つけられなかったけど、確かにある!

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左の写真はニセタピオカの雌花。子房に同じように線は入っていますが、全然飛び出していなくて、翼がないの。

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これもニセタピオカ。実の写真です。翼はありません。

やった!上のは確かにタピオカの実の赤ちゃんです。

嬉しいよー!やっと出会えたよー!

下のは花序の写真。上がタピオカ、下がニセタピオカです。

そう思って見てみると、お花の大きさがニセタピオカの方が少し大きめに感じます。本物のタピオカが1cmくらいならニセの方は1.5cmくらいでしょうか。

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タピオカの雌花の写真です。この段階で子房に既に翼があるのが分かりますね。

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でもそれと大きさ以外はニセにそっくり。

左の写真はニセの方です。見分けがつかないでしょう?

.

では次!

雄花に行ってみよう!

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左のは本物のつぼみです。やっぱ雄花も小ぶりです。

開いてみたのが下の写真。

ちゃんとオシベが入っていました。下のほうにある黄色のリングも本物もニセも同じです。

さらに下にあるピンクのかわいいお花の写真がニセの雄花。

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お花に夢中になって見ていたら、なぜか道におイモが!!タピオカイモだよって一緒にいた人が教えてくれました。まだ、土も乾ききっていなくて、いったい誰がこんなところにおイモを置いて行っちゃったんでしょう???ちょっと大き目のサツマイモって感じでした。

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ちょっとは役にたったかな?下記のページも合わせてご覧ください。

タピオカ Manihot esculenta

ニセタピオカ Manihot glaziovii

タピオカとニセタピオカ徹底比較

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2006年11月 3日 (金)

マクリッチの新しいトレイル

   TOMがシンガポールの自然策スポットでイチオシしているマクリッチエリアに新しい散歩道ができました。

何かと話題のツリートップウォークへは今まではネイチャートレイル往復3kmを歩いてしか行くことが出来ませんでした。だから結構大変だったんですが、こちらのお散歩道がいつの間にやら出来ていて、「気持ちがいいよー」とのkeikoさん情報をいただいていたので、日本からいらしていたお客様と歩いてきました。

3_43左の地図をクリックしてね。

アッパートムソンロードのB11のバス停近くの駐車場が出発点。近くには高級ゴルフクラブのシンガポールアイランドカントリークラブがあります。

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アッパートムソンロードからビーナスドライブ(Venus dr.)に入ります。少し歩くと駐車場が見えてきます。

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20台ちょっとしか留められない小さな駐車場です。多分週末は朝から混むと思うので、この駐車場を使いたい人は朝早くに行くか、午後に行くのがいいかなと思います。平日の午前中はガラガラでした。

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駐車場の奥まで進みます。ツリートップウォークの入り口だよーの看板があります。

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看板の右側の生垣の隙間を抜けます。

するとこんな広場が…。気持ちいい~!

道がちゃんと通っているので迷うことはありません。道の通りに進んでいきましょう。

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しばらくすると広場が終り、土の道を行くようになります。

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さらに行くと小さな沢沿いを歩く道になります。いい感じですよー、これも。08

ん?沢の中洲になんか変なものが…。

09

拡大。

ヘビの神様を祭ってありました。シンガポールでは今まで見た事がないものです。すごく不思議な感じ。詳しいことを知っている方がいらしたら教えて下さい。10_8

散歩道に沿っては色んなものが見られます。こんな絞め殺しの木の立派なのにも出会いました。

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クワズイモやココナッツやアブラヤシやタコノキなどがいっぱいあるエリアもありました。「昔のカンポン跡かなぁー」と言いながら歩いて行くと、階段が…。やはり、そう遠くない昔にカンポンがあったんでしょうね。

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14_3 沢沿いの道からちょっと森の道へとはいっていきます。

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アフリカンチューリップが沢山咲いていて、お花がいっぱい道に落ちているのがきれいで印象的でした。

坂道をちょっと行くと、目の前にきれいなアルビジアの林が開けました。アルビジアはシンガポールの木ではないのですが、明るいところにいち早く生えるので、シンガポールではよく見かける木です。見上げるとレースのような林冠の葉っぱの様子を見る事ができます。(写真では伝えられなくて残念)

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アルビジアの林に気を取られていたら、見覚えのある道に出ていたのに気が付きました。シンガポールアイランドカントリークラブの建物の近くまで来ていました。ここからは何度も歩いたことがある道。

なので、ここからツリートップウォークまでの道のりはまたの機会に紹介しますね。

この日のお散歩はあまりダラダラと歩かなかったので、駐車場からツリートップウォークまで行って、帰って、2時間半位。しゃきしゃき歩けばもっと早いと思います。

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何度も話題には出しているツリートップウォーク。どんなところかまだ紹介していませんね。とりあえず写真だけ。シンガポールに住んでいるなら一度は行ってもらいたいスポットの一つです。

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2006年11月 1日 (水)

ヨナグニサン

Attacus atlas

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honda family のパパがヨナクニサンの写真をくださいました。公開してもいいよーとの快い返事をいただいたのでアップ。

世界最大の蛾なんだって。すごいねー。

以下、honda family パパからのメールです。

<ヨナグニサンについて>

ヨナグニサンは昨年も同じ時期に学校に現れてそのときは死んだ個体でした。今回は教室の廊下で止まっていたのをクリーナーさんが捕まえて私にとどけてくれました。(私が生き物に興味をもっていることを、みんな知っていますので・・・)

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「必ず逃がしてね」という約束で預かり、子どもたちにも飼育ケースにいれて一日展示しました。ケースの中で産卵していましたが、そのあと、ウエストコーストパークに行ってバードサンクチュアリの付近に逃がしてきました。

「毒がある?」と最初はドキドキの子どもたちも、次第にその姿に見入り、大きさだけでなく、そのうちに美しさ?気づいた子どもも多くいました。

5_31 図鑑で見ていたとき気づかなかったのは、羽の△が透明であることです。大きさも、透明になっていることも青い画板の上で撮影したものが参考になるかとおもいます。(羽を中途半端にひらいたときの、このサイズで20㎝以上ありますから、実際はもっとおおきなことがわかるかと思います。)

7_18 さらに死んだ個体で気づかなかったことは、脚の強さ、羽はたき強さ、そして脚の先の吸盤状?の構造です。ぺたぺたとくっつく脚先にはびっくりしました。

食草がどれ?ということがわかりませんが、見つかったら探してみたいです。
ヨナクニサンは沖縄県で天然記念物にしていされている、日本では珍しい蛾です。

****************************

6_24ネットで見つけたヨナグニサン情報で面白かったのは「メスの方がオスより大きい」「怪獣モスラのモデルになった」「前翅の先っちょの模様がヘビ(コブラ?)の顔をしている」(本当だ!!!)「与那国島やインドネシアでは、“まゆ”の糸を織物に利用」「八重山諸島のみに生息」などでした。 

こんな蛾さえも学校に迷い込んでくるシンガポール。スバラシイって思いません??ちなみにこの学校はクレ校です。

*******

この後、幼虫にも遭遇。こちらをごらんください。

チョウ目・ヤママユガ科( ガの一種)

分布:台湾・中国・インドネシアから、インド・ヒマラヤ地方

Common name: ヨナクニサン、与那国蚕, Atlas Moth

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熱帯植物図鑑 (目次…時々更新中)

 

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色々

先日紹介したディーパバリのライトアップですが、まゆりさんがスケッチを描いたよーとお知らせしてくれたので紹介。同じブログのライトアップを写した写真もきれいでした。

スケッチ1枚目  スケッチ2枚目

先週の土曜日についでがあってドライブをしてきましたが、ディーパバリもハリラヤもまだライトアップをしていました。今年は例年よりもライトアップをしている道路が増えていることにも初めて気がついてびっくり。力入れてるわねー、シンガポール。もしかしてオーチャードのクリスマスのライトアップが始まるまでやるつもり??

オーチャードのライトアップの準備も着々と進んでいます。日本人の感覚から行くと「んんん??」といった飾りも多いんですけど、それもご愛嬌。TOMは大好きです。

昨日は日本人小学校の子ども達へのブキティマの森へ(過去のお散歩記事はこちらもどうぞ)のガイドボランティアの日でした。これもまゆりさんが報告してくれているのでこちらの記事をどうぞ。

http://sketchdiary.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_585f.html

熱帯に来て、熱帯雨林のことを勉強するにつれて、日本の人にもっと知ってもらいたいなと思うようになりました。遠い国の話と片付けていい話ではないのだということも知りました。植物園でのガイドやこういった子ども達へのガイドは自分にとっては「将来地球の環境がにっちもさっちも行かなくなった時、子どもに「お母さんは何をしていたの?」と聞かれたら「やれることはやった」と言うための免罪符」のような気持ちもあってやっています。ボルネオ島で見たえんえんと続くアブラヤシの畑も本当にショックでした。

昨日の子ども達は何を感じたかなぁ?

動物園にできること」という本には、いたずらに「動物達が絶滅の危機にさらされている!」とか、「このまま自然が破壊されたら怖いことが起こるぞー」とかマイナスの情報ばかり与えられると子どもは大人になった時に自然を敬遠するような傾向があり、「動物達はかわいいねー。素敵だねー。すごいねー。」ってな経験をした子ども達は成長した時に自然に「自然を大切に思う心」を身に付けて育っている…というようなことが書いてありました。(これもスゴク曖昧でゴメン)その通りだろうなって思います。

だから昨日のブキティマ散策でも「面白い!でかい!すげぇー!めっちゃ暑い!etc…」そんなことを心に留めてもらえていたら素敵だなあって思っています。

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