オオバマホガニー
Swietenia macrophylla
こんな街路樹見たことありますか?植物園の正門前とかにも街路樹として植えられています。
先日「高級木材として有名なマホガニーはこれだよー!」と紹介しましたが、イマイチ、シンガポールでは育ちが悪いからなのか、シンガポールでよく植えられているのはこちらのオオバマホガニー。
大葉マホガニーと呼ばれるだけあって、何もかも本物のマホガニーより大ぶりです。さやさやそよそよのイメージが本物マホガニーだとしたら、しっかりがっしりというイメージでしょうか?
羽状複葉なんだけど、小葉が左右対称でなくて、ゆがんだ感じなのが、特徴。こんなところも本物マホガニーにそっくりです。でもデカイ。小葉の長さが12cmくらい。本物マホガニーの3倍くらいあります。
木の上を見上げると時々こんな実が立ってなっています。なんだこれ??って感じだよねー。
あるとき実が落ちていました。こんなんです。長さが15cmはあります。miyomamaさんが持ち帰って、経過を教えて下さいました。
写真の右側のほうからだんだん割れてきます。つまり茎にくっついていた方からです。木の上で裂けたらきっと傘が開いたような感じなんだろうね。
どんどん裂けてきました。おお、タネが整然と並んでいるよー。きれいねー。以下3枚の写真はmiyomamaさんが撮って送ってくださったものです。miyomamaさん、快く写真を送ってくださってありがとう!!
タネ単体ではこんなふう。1枚羽だけど、重りがついてクルクル回って飛距離を伸ばすんでしょうね。
センダン科 Meliacea
原産地:中米、南米北部
Common name: Broad-Leaved Mahogany , King Mahogany , ブロードリーブドマホガニー、オオバマホガニー
上の実が完全に裂けて割れたところです。
オオバマホガニーの実はこんなふうに木の上でばらばらになってしまうので、アフリカンマホガニーのようにかわいいチューリップ型の実の残骸は残りません。こちらも見てぜひ比べて見てね。
完全にタネも飛んでしまい、外側の殻も落ちてしまったのが木の上に残っていました。
よく見る街路樹なんですが、めぐり合わせが悪いのか、TOMはまだ花を見たことがありません。本物マホガニーとよく似ているそうですが、葉っぱと同じように花も一回りも二まわりも大きいのかなぁ??
資料: 「熱帯植物要覧」P258
「Singapore Botanic Gardens シンガポール日本人会 自然友の会」P183
ブログランキングの投票にご協力を!…ぽちっ!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
写真掲載ありがとう。偶然落ちているのを拾ったのですが、
堅い殻がどんどん裂けて、中の種が見えてくるのが楽しかったですが、
トムさんの、木になってる実を見てびっくり!!
アフリカンマホガニーのように上向きに開くとばかり思ってました。
何かの理由で未熟なまま落ちてきたのでしょうが、本来なら木の上で
傘を開いたようにはじけて、種も殻もばらばらに落ちてきたのでしょうね。完全な形で中の様子を見ることができたのはラッキーでした。
多くの方に見ていただけて光栄です。
投稿: miyomama | 2006年11月10日 (金) 20時05分
miyomamaさん
miyomamaさんにとっても驚きがあったとのことで載せたかいがありました。タネの写真をどうしても紹介したかったので、本当に助かったの。ありがとう!また一緒に色んなものを発見できるといいですね!
投稿: TOM | 2006年11月11日 (土) 09時37分
こんにちは!
私が見たマホガニーもこれみたい。
実がおんなじです。
この実 とっても興味深いですよね。
見ていてほんとに飽きません。
投稿: 夏のそら | 2011年12月12日 (月) 10時57分