タピオカのお花発見
Manihot esculenta と Manihot glaziovii
ご存知タピオカ(本物)とニセタピオカですが、「ニセタピオカはお花も実も見られるけど、シンガポールではタピオカのお花はほとんど咲かない」と言われています。その通り、ニセの方のお花はよく見ますが、本物の方は全然見かけなくて、やっぱりお花を見ることはできないのかなあと残念に思ってました。
マクリッチで見つけましたよ!!
シンガポールアイランドカントリークラブの横の散歩道にタピオカが沢山あるところがあって、注意深く見ていたら、これ!!
何が「これ」かと言うと、実に「翼」があるのです。お花が咲き始めだったので、これ以上大きなものは見つけられなかったけど、確かにある!
左の写真はニセタピオカの雌花。子房に同じように線は入っていますが、全然飛び出していなくて、翼がないの。
これもニセタピオカ。実の写真です。翼はありません。
やった!上のは確かにタピオカの実の赤ちゃんです。
嬉しいよー!やっと出会えたよー!
下のは花序の写真。上がタピオカ、下がニセタピオカです。
そう思って見てみると、お花の大きさがニセタピオカの方が少し大きめに感じます。本物のタピオカが1cmくらいならニセの方は1.5cmくらいでしょうか。
タピオカの雌花の写真です。この段階で子房に既に翼があるのが分かりますね。
でもそれと大きさ以外はニセにそっくり。
左の写真はニセの方です。見分けがつかないでしょう?
.
では次!
雄花に行ってみよう!
左のは本物のつぼみです。やっぱ雄花も小ぶりです。
開いてみたのが下の写真。
ちゃんとオシベが入っていました。下のほうにある黄色のリングも本物もニセも同じです。
さらに下にあるピンクのかわいいお花の写真がニセの雄花。
お花に夢中になって見ていたら、なぜか道におイモが!!タピオカイモだよって一緒にいた人が教えてくれました。まだ、土も乾ききっていなくて、いったい誰がこんなところにおイモを置いて行っちゃったんでしょう???ちょっと大き目のサツマイモって感じでした。
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コメント
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投稿: BlogStation | 2006年11月 4日 (土) 20時49分
すごいですね!!何がすごいって、タピオカの花までたどり着いた事。
真実を極めようとする熱意に本当に頭が下がります。今までの経緯をたどってみて、発見の喜びが一層良くわかりました。
それにしても、本当によく似てますね。偽タピオカはイモを作らないのでしようか?そのエネルギーが木の大きさにいったのでしょうか?
偽○○ってよくありますが、植物の場合、突然変異なのか進化なのか、
住み分けることでお互いに何かメリットがあるんでしょうかねえ?
投稿: miyomama | 2006年11月 5日 (日) 15時39分
miyomamaさん
いつもありがとうございます。偽○○の件ですが、人間の勝手でつけてる名前で植物にとっては迷惑極まりないかも…。植物にしても動物にしても住み分けてるんじゃなくて、自分の居場所がそこにしかなかったからそこに居る…と言うのが本当のところじゃないかな?でもって、その場所に合わせて変化したら元の形と違ってしまった…という流れの方が自然だと思うんですけどどうでしょうか?
投稿: TOM | 2006年11月 6日 (月) 14時57分