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2006年12月 8日 (金)

プテリサンテス

Pterisanthes eriopoda

6_39何日か前にプテリサンテスというブドウ科の本当に けったいなお花の紹介をしました。
葉っぱみたいなのにブツブツがついていて、 「どうも花らしいぞ」ということはわかるのだけど、それ以上のことがわからないので、ブドウ科について調べたら何かわかるかな?と思って朝日の「植物の世界」を見てみました。

そしたら…ありましたよー!!!

さすが「全ての属を紹介」っていばっているだけあるわー。「植物の世界」…エライ!! いい本だわー。やっぱり手元に欲しいわー。でも10万円もするのよねー。買えない…。ううう(涙)

葉上に花が付く植物が日本でも身近にないわけではない(ハナイカダとか)が、「それでもプテリサンテス属の花のつき方には、思わず好奇の眼差しを向けてしまう」とまずは説明してあります。

そうだよね。本当に誰でもそう思うよ…(ため息…)。

TOMが「花だよねー」と言っていた部分は やっぱり花で、 「葉状に広がった扁平な巻きひげの一部」と「葉の面、縁」につく とあります。
また、「雄花と雌花、両性花があり、さらに不稔の中性花を持つ種もある」そうです。

「植物の世界」には、TOMが撮ってきた写真より少し長めの花序の、でもそっくりな花序の写真が載っており、写真説明はこんなふうになっていました。

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「奇怪な形をしているが、花序である。肉色をおびた部分が扁平に広がった巻きひげ」「花は表面と辺縁についている。辺縁の花は中性花か雄花らしく、肉色の長い柄がある。表面に点在する小さな緑色の部分が雌花か両性花で、緑色の球は果実。おそらく腐った肉と勘違いしたニクバエが訪花し、受粉を助けるのだろう。」とあります。

ううう。面白すぎる…。

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プテリサンテス属の一般的な花の形状の項には、「花のガクは杯状で、低いがく歯を持つ」「花びらは4枚、多くは卵型で、雄花では開花期にも残っている。

←雄花の蕾かな? 

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(ブドウ科のお花の花びらは花弁が先端部分でくっついて帽子状になっていて、花が開く前に脱げ落ちてしまう種類もあるそうなので、雌花は花弁が落ちてしまうけど、雄花は残るという意味なんだと思います) 

←咲き終わった雄花かな?

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オシベは4本」「メシベの柱頭は頭状で、短い花柱を持つ」「雌花には仮オシベがある」となっていました。

←咲き終わった雌花かな?

イメージできる??

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左のは、全然違う植物、でもたぶんブドウ科だろうと思われるお花の花の写真です。明らかに両性花だし、1つの花が3~4mmしかないのを拡大しています。花の大きさとか4枚の花弁に4つのオシベがある様子はもしかしたら、ちょっと似た感じかも…と想像して載せてみました。どうぞ、皆様、妄想の世界へ飛んでくださいませ!

葉っぱみたいなのの面の部分に雌花が咲くのは、きっとそうでないと実を支えることができないからなんだろうなぁ。

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それにしても、あの毒々しい赤色は何を誘ってるんだろうと不思議に思っていましたが、「ニクバエ」だったとは…。腐ったような臭いでニクバエを呼ぶ一部のサトイモ科の植物とか、ラフレシアちゃんとかと同じ戦略を取っているんですね。恐れ入りましたぁ!

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「プテリサンテス属は、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島にいたる西マレーシア地域に分布するつる植物」で約15種が知られているのだって。ブドウ科11属のうちの1つ。こんな変な奴なのに、私たちにはとっても身近なフルーツのブドウを含む「ブドウ属 Vitis」の近縁にあたるところにある属なんだって。ほんとー??

葉っぱは複葉と単葉の種があり、複葉のほとんどは3つの小葉に分かれる葉を持つのだとか。約15種のうち、単葉はほんの数種と書いてあって、この子はそのうちの1つなんだなあって思いました。

資料:朝日「植物の世界」P4-26

:「The Concise Flora of Singapore 」Hsuan Keng P119

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コメント

本当に面白すぎますね!ぐっと引き込まれて見てしまいました。きっと、このブログを見た人の脳の中に変化あり、ですよね。常識が覆されるようなものを見ると、ワクワクしてしまうのは私だけではない筈。一番言いたいのは、私も見たかったぁ!!!もしかして、宇宙への発信装置だったりして。。。

投稿: まゆり | 2006年12月 8日 (金) 21時45分

まゆりさん
宇宙への発信装置…うーーん、そうかも。ここまで1つの地味な植物にこだわってしまうようになったのは、宇宙からの洗脳装置で脳内改造されてしまったからかもしれないです(涙)。

投稿: TOM | 2006年12月 9日 (土) 07時35分

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