きょの長いラン
Jumellea commorensis かな。
昨日ご紹介したシンガポールガーデンフェスティバル。サンプルガーデンとは別にランの展示会が行われていました。
じつはTOMは東京ドームとかで行われていたラン展には一回も行ったことがありません。日本にいた時、ランは育てるのに手間がかかるので、一番嫌いな植物のカテゴリーだったんです。でも今回は事情が違いました。シンガポール植物園の国立ラン園のおかげですっかり「原種」のとりこになってしまったTOMには宝の山また山。しかし。残念。国立ラン園のようにアウトドアーだと光量が多いので、結構いい感じの写真が撮れるのだけど、今回は全然ダメ。敗北でありました。
あんまり写りはよくないけど、ちょっと紹介したかったので。
この子。距(きょ)がとっても長いんです。
花から下に垂れている長い長いひものようなもの。これが距です。
このランの場合、花が小型だったにもかかわらず、15cmか、それ以上の長さがありました。
普通のランの距はもっと短いです。
距の中には、蜜が入っているそうです。それを昆虫が飲みに来て、ついでに受粉のお手伝いをしてくれています。
ある特定の昆虫と共進化を遂げている種が、ランには多いのですが、ある特定の昆虫だけに蜜を与えて、確実に仲間のランに花粉を運んでもらおうとするランの中には、その昆虫の口の長さに対応して距を伸ばすものも現れました。
朝日の「植物の世界」によると、そんな仲間の中でも最も距が長いものは、長さ30cmもの距を持つそうです。その名は「アングラエクム・セスクィペダレ(Angraecum sesquipedale)」。セスクィペダレというのはラテン語で1フィート2分の1という意味なのだそうです。距がとても長いのでこういう名前が付けれらたんですね。おもしろーーーい!
朝日にはさらに面白いことが載っていました。
1862年にダーウィンがこのランを熱帯アフリカで見つけました。彼は「この長い距の底にある蜜を吸える長い吸管をもつ蛾が存在するはずだー!!!」と予言したんだそうです。そして40年後にキサントパンスズメガが発見されたんだそうです。
今回の写真はアングラエクムちゃんとは全くの別人です。でも距が長くて面白かったので紹介しちゃいました!!
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