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2006年12月21日 (木)

シーリングワックスパーム

Cyrtostachys renda

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シンガポール植物園のシンボルツリーに選ばれて、パンフレットやベンチの模様など色々な場所に図案として使われているヤシの一種。

株立ちだし、幹が竹の幹のようなので、「タケ」と勘違いされやすいですが立派なヤシの仲間です。

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←シンガポール植物園ビジターセンター入り口の透かし彫り。

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幹の一部が鮮やかな赤で、きれいなのと、中華系の人たちは赤をおめでたい色と喜ぶので、公園や個人の庭によく植えられています。

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じつはこの赤い部分は葉っぱの元の部分の葉鞘(ようしょう)と呼ばれる部分。だから葉っぱが取れてしまうとこの赤い部分も取れてしまって、幹はただの緑色になります。

シーリングワックスパームという名前は、封蝋(ふうろう…シーリングワックス)の色に似ているので、こんなふうに呼ばれるようになったんだそうです。

猩猩椰子の猩猩(しょうじょう)はオランウータンとかサルのこと。サルは赤い顔をしているでしょ。だから赤い椰子ということでこんな名前が付けられたんでしょう。

花序は葉鞘が取れたところから出てきます。下の写真のような感じです。

右側の花序が若い花序で、まだお花が咲いていません。左側は咲き終わった花序です。

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つぼみの拡大写真です。

資料によると1つの雌花の横に2つの雄花がくっついている。というふうに書いてあるんだけど、記憶がないなあ。隣り合っている大きな方が雄花の蕾。小さな方が雌花の蕾だと思います。

お花はねー。何故か遭遇しないのだよ。残念なんだけど。

かろうじて見つけた開きかけの雄花。資料の写真によるとちゃんと開いて、オシベが伸びて、花らしい格好になるようです。

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割れてきている部分が緑色をした花びらの部分。ガクは軸にへばりついているのがかろうじて見て取ることができます。

上の写真の蕾がくっついているベースは緑色をしているでしょ。何故か、雄花が咲き、続いて雌花が咲き終わるとこの部分が赤く変化するようなんだな。

TOMはいつも赤い軸になった花序のなれの果てばっかり見つけて、お花が見つけられません。ぐっすん。

下のは雄花が咲き終わって、雌花が咲き終わったところか、雌花がこれから咲くところ???資料によると、雌花はメシベの3本に分かれた柱頭が、緑色をした花びらからちょろっと顔を出しているだけのもので、花らしさはありません。

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雌花も完全に終わってしまった花序。赤い色が目立ちますね。ところどころに実った実が黒く色づいています。

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ヤシ科

原産地:マレー半島、ボルネオ島

Common name: Lipstick palm , Sealing Wax Palm,シーリングワックスパーム、ショウジョウヤシ(猩猩椰子)

「Tropical Trees And Shurubs」Wee Yeow Chin P173

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コメント

おぉ!ショウジョウヤシの実!こんなんなんですねー。花を見てみたいものです♪
ところで、「猩猩」なんですが、広辞苑によると、「中国の想像上の怪獣(=神様に近い?)で、長い朱紅色の毛を持った、人面で人語を解し、酒を好む」といのが最初に出てくるんですけど、もしかしたらこれから来てる名前なのかしらとも思うんですが、どうでしょう?

投稿: hal | 2006年12月22日 (金) 01時56分

 TOMさん、御無沙汰しています。halさんとは初めまして。

 halさんの御推察どおり、猩猩【しょうじょう】は、本来、「中国の想像上の怪獣」です。
 人に似ていて、お酒が好きで、いつも赤い顔をしているとされます。怪獣とはいえ、おめでたい存在です。人に害を与えるどころか、会うと幸運だと思われたようです。
 日本にも、猩猩の伝説は伝えられました。能の演目に、そのものずばり『猩猩』というのがあります。

 オランウータンのことを「猩猩」というのは、伝説の怪獣の猩猩から名付けられたものです。
 中国には、あんなに大きなサルはいませんから、初めて見た中国の人は、びっくりしたでしょうね。その驚きのために、伝説の怪獣の名を取ったのではないかと思います。

投稿: 松沢 千鶴 | 2006年12月22日 (金) 16時01分

halさん、松沢さん
ご指摘ありがとうございます。東南アジアなのでオランウータンの方で説明してしまいました。確かにその通りです。そこで気がついたのですが、猩猩ヤシという言葉は中国から来たのかな?それとも日本人がつけたのかな?気になり始めてしまいました。本題と違うところが気になってすみません。

投稿: TOM | 2006年12月22日 (金) 18時05分

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