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2006年12月18日 (月)

プルヌス

Prunus polystachya

先日、チェンペライトレイルのチェンペライを紹介したので、今日はプルヌストレイルのプルヌスを紹介します。

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プルヌスというのはこの植物の属名。Prunus属には、杏や桃、プラム、梅、桜などが含まれていて、じつは私たちにもおなじみの植物たちのお仲間のようです。

実を見て!梅の実みたいでしょ。大きさもそんな感じ。

お花は写真が撮れていないのですが、梅のお花の花びらをぐぐぐっと小さくして変わりにオシベをもしゃもしゃにしたような感じ。だから一見、梅や桜のお仲間の花とは思えなくて、フトモモ科の花のように見えたりします。言い忘れてました。花びらもオシベも白い色をしています。

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面白いのは葉っぱ。葉っぱの付け根のところが2つ、1~2mmくらいの大きさでブクっと膨らんでいる のです。街路樹とかで見る木ではなくて、マクリッチなどの二次林でよく見かける木なので、木を見分ける時は落ちている葉っぱを見て判断することが多いのですが、このポッチを見つけたら一目瞭然。葉っぱは長さが15cm~20cmくらいかな。落ちてるのはこんな濃い茶色をしています。

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何でこんなポッチが付いているのかなぁと常々不思議に思っていたら、ある時、こんなふうにアリがいっぱいポッチのところに群れているのを発見。人に聞いたら「いつもアリがいるわよね」とのこと。「何かここに美味しいものがあるに違いない!」TOMは思って、パチっ。何かあるように見えませんか?ここからある種の蜜みたいなものを出しているんじゃないかなあ。どうでしょ?

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植物がアリを呼び寄せるときには何かしら理由があるのですが、プルヌスちゃんの場合、アリを葉っぱの付け根から出る甘い汁で誘って、他の葉っぱを食べる虫などから守ってもらっているんでしょうか?

プルヌストレイルにある、プルヌスについて書いてある説明版は、この子のことを「ローカルプルヌス」と呼んでいます。ここには、「シンガポールのプルヌスは人間にとっては美味しいフルーツではないけれど、オナガザルなどにとってはよい食料となる。そして、彼らがプルヌスのタネの運び役をしてくれている」と書かれています。食欲を誘うような香りを出して、オナガザルを誘うらしいです

アリに蜜を提供して葉っぱを守ってもらい、サルを香りで誘ってタネを運んでもらう。花粉は誰に運んでもらうんでしょ?小さなハチかしら?こんなふうに動物と…1対1ではなく、色々な動物を利用、利用されつつ生きている熱帯の森の動植物たち。複雑に絡み合う関係の一端を見たような気がしました。

バラ科

原産地:シンガポールのあたり

Common name : Bat's Laulel ,Prunus 、プルヌス、バッツローレル

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