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2007年1月31日 (水)

緊急速報 タイプーサム

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針刺し祭り ことタイプーサム。いったいいつやるのか、毎年わからないまま、気がついたら「あれ?終わってた…」なんてことも多いんだけど、今日は発見。

今晩から明日にかけてタイプーサムがあります!テントとか設営していて、怪しいなあと思っていたら、この看板が出ていました。

興味がある人は、2月1日の朝クレメンシューアベニューとリババレーロードの交差点の角に来て見るといいですよ。

多分、今晩が前夜祭で夜10時ごろかなあ(??)おみこしがやってきます。

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タイプーサムに挑戦しているの人たちにふるまうのか、毎年こんなテントが用意され、食べ物が分けられているよう。

この写真の真ん中を拡大。

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そして針をさしてトランス状態になったヒンズー教徒の人たちが到着します。

お昼頃までにはかなりの人が到着しちゃいますから、早めに行った方がいいと思います。

けっこう、見てるだけでもイタイ。でも1年にたった1度です。ぜひぜひお見逃し無く。

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お祭り当日はきれいな民族衣装に身を包んだ、インドの人たちで、このあたりはごった返します。今日もどんどん集まってきていました。

タイプーサムに付いてはこちらを読んでくださいね

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2007年1月30日 (火)

サキシマスオウの実

Heritiera littoralis

先日紹介したサキシマスオウ。下に見える黒い実を割ってみようとしましたが、何をやっても割ることができませんでした。悔しいので、家に帰ってキリで穴を開け、無理やりこじ開けました。

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出てきたのはこんな感じ。

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面白いと思ったのは、殻の部分がすっごく分厚くなっていること。下の写真にある緑色の若い実を割ったものはこの部分が薄っぺらで空洞でした。

熟す間にこんなふうに分厚くなるんだということがわかって、面白いと思いました。

殻の分厚い部分は左の写真のようにコルクのように繊維質のもの。軽いです。水に落ちた時には軽くて浮いて何処かへ流れ着き、泥の部分では素早く腐ってタネの寝床に変身するんでしょうねぇ。

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ちょっと面白かったのでご報告です。

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ジョホールツリーの意味

Lepisanthes alata

先日ご紹介したジョホールツリーの名前について、TAKAさんがメールをくださいました。ありがとうございます!

********************

http://mizuryu2.hp.infoseek.co.jp/toukou/kaigai.htmlから
ジョホールバール(マレー語で美しい宝石と言う意味です。Johor=Bahru
で、Johor=宝石、Bahru=美しい)

どうだ??

*********************

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なるほどジョホールというのは宝石って意味があったんですね。

ジョホールツリーの実は左の写真みたいにきれいなので、これを宝石に例えてマレーの人は名前を付けたのかな??

本当のことは分かりませんが、面白かった。TAKAさん、本当にありがとう!

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2007年1月29日 (月)

ナムナムの実

Cynometra cauliflora

先日ご紹介したナムナムちゃん。ブログを見たmiyomamaさんがメールで実の写真を添付して送ってくれました。miyomamaさん、ありがとう!!!

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花はこんなの。すっごく小さいです。(前のブログを見てくださいね)

お花が受粉するとこーんな実がなるようです。下の写真2枚はmiyomamaさんが添付して送ってくださったものです。

「熱帯植物要覧」には「豆果は多肉、半円形、果点分布(これってどういう意味?)。長さ、5~8cm、幅3~5cm、厚2~3cm、果表に皺、果点分布(これってどういう意味?)。種子大、1個。半球形。果肉は白、多酸、寡汁、渋味。果を生食、調理、加工。」と書いてありました。

うーーーん。これを食べるんだ…。

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2007年1月28日 (日)

サキシマスオウ

Heritiera littoralis

「フォートカニングパークのサキシマスオウが花盛りだよー」と聞いて見に行ってきました。

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外側がグレーぽくて、内側が濃いピンク色。釣鐘みたいなお花の先っちょは4つまたは5つに分かれています。

1つのお花のサイズは6mmくらい。小さいです。お花は全体に毛が生えています。

大きさは違うけど内側が濃いピンクと言うか、赤というか…おまけにヘアりーなところは、前に同じアオギリ科で紹介したブッダナッツのお花に似ているなと思いました。興味がある方はご覧あれ。花びらはなくて、花びらのように見えるところはガクなんだそうです。

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資料によると単性花。

落ちていたお花を剥いてみました。これは雌花ですね。雄花は探しそこねました。

花序はこんな感じ。

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今回はお花も実もいっぱい。外からは分かり難いですが、木の下に入るとよくわかりました。

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実はこんなんがいっぱい成っていました。

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実はウルトラマンの顔とよく言われます。どう?

緑色で落ちていた実を割ってみました。こんな白いのがコロンと1つ出てきました。

黒くなった実を割ってみようとしましたが、硬くて硬くて。TOMの全体重をかけて乗っても割れずじまい。残念。中がどうなっているのか見たかったのに…。

サキシマスオウで検索をしていたら、こんなサイトがありました。面白いです。

タネから育てるサキシマスオウ

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フォートカニングパークの木はこんな形。そんなに太くは無いです。パークモールから階段でフォートカニングパーク側に上ってきて、外周道路沿いに3本まとまってあります。

本来はマングローブの後背に生える木で、スンガイ・ブローにもありますが、スンガイ・ブローのは今ひとつきれいでない木で、何回教えてもらっていても忘れかえっていましたが、フォートのきれいなカワイイ花のおかげでばっちり記憶できました。

サキシマスオウと言えば、西表島のものが有名で、板根がとても立派なイメージがありますが、フォートのはこんなん。

よく写真で見るようなスゴイ板根になるのはいったいいつのことになるのでしょう?

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幹肌の感じ。葉っぱは下のような感じ。葉っぱはこの木の場合は長さが15cmくらいかな。大きさはまちまちなんだそうです。

「熱帯植物要覧」によると、

木材は暗褐色で、古い革のような臭いがする。シリカが多く、強靭。木目が美しく、耐久性、抗蟻性が大きい。重構造用、橋梁、造船、帆柱、枕木、舗道木、竜骨、器具柄、木槌、土台。樹皮のタンニンは染料に使う。

とありました。

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アオギリ科 Sterculiaceae

原産地: インド洋岸、南太平洋岸

Common nname: Dungun(マレーシア) , Looking Glass Tree(英)、サキシマスオウノキ

資料:「熱帯植物要覧」P304

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千のバナナの木の名前

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先日、地面までずーっとバナナの花序が伸びている妙なバナナをご紹介して、「名前を知っている人がいたら教えてください」とお願いしたら、名前に関して2件のコメントをいただきました。ありがとうございました。ペコリ。

最初にメールで頂いたのがF先生からのコメント。下記のサイトからダウンロードしたら確かに同じに見える子がいました。ごらんあれ。

****************

バナナは特に詳しいわけではないのですが、テキストとしては以下のサイトからダウンロードできるものが、薄いけれど内容がびっしり充実していておすすめです。(DLは無料です)

http://www.bioversityinternational.org/Publications/pubfile.asp?ID_PUB=713


ブログにあるSun Yat-sen のバナナは、

国際標準名:Seribu (スリブと発音。インドネシア・マレーシア語で1000の意味)
Malaysia : Pisang Seribu
Indonesia : Pisang Seribu
Thailand : Kluai Roi Wi
Vienam : Chuoi Tram Nai

でゲノム構成は、AAB とされています。

ブログに学名とか記述したければ、Musa × paradisica L. cv. Seribu  またはMusa × paradisica L.‘Seribu’とすればいいでしょう。(どちらも同じ意味)

*******************

次に頂いたのが松沢さんからのコメント。

********************

このバナナの標準和名は、センナリバナナです。そのものずばりですね。
学名は、
Musa chiliocarpaです。和名や学名でぐぐると、画像がいくつも見られますよ。

********************

F先生から教えていただいたファイルは英語なので、今のTOM(時間がない!)には斜め読みが出来なくてそのままメールを抜粋してご紹介させていただきました。

松沢さんに教えていただいた「センナリバナナ」でググルと本当にたくさんの日本語のサイトが出てきました。みんなもググッて遊んでみて!センナリバナナは漢字で書くと「千成実芭蕉」。

ただ、観賞用で食べれないとあるものもあれば、甘い…と書いたものまで色々。日本では「こんな小さいもん食べない」と思うかもしれないけど、こちらでは粉にして食べたり、焼いたり、色々と利用方法があるので、一概にコメントできないなあというのが感想。ローカルの文献も探してみようかなと思います。

F先生、松沢さん、本当にありがとうございました。

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近況

近況報告です。

3月後半に子どもの学校の関係もあって本帰国することを決めました。5年のシンガポール生活でした。

今は荷造りや、やり残したことがないようあちこちへ出かけていて、前にも増してバタバタモード全開です。

日本から持ってきてそのままだった禁断のダンボールをうっかり開けてしまい、未整理の子どもの写真を発見してしまいました。うーーーん。カワイイねぇ。つい、うっかり整理を始めてしまったらPCを開けることも忘れていました。これがここ2日ほどの近況です。

そんなこんなで休みがちになっているブログですが、mayuriさんからのプッシュもあり、休みがちですけど続けますのでよろしくお願い致します。ネタだけはいっぱいあるので、日本に帰ってからも写真が尽きるまで続けます…。

今日は夜にはアップの予定。も一度遊びにいらしてください。

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2007年1月25日 (木)

ジョホールツリー

Lepisanthes alata

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先日のテマハウちゃんの近くにあった気になる木。気がついたときは3cmくらいの緑色の実がついていたんですが、少したってから行ったら、きれいな深紅の実に変身していました。

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ムクロジ科 Sapindaceae

原産地:ボルネオ、ジャワ、フィリピン

Common name: Johore Tree

ね、きれいでしょ。

つぼみは下のようなのがついていました。

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でもって1個1個のお花はこんな格好をしています。1cmかそこらの小さなお花です。

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全体の感じはこんな感じです。十分な資料がないので、最終的にどんな大きさに成るのかはわかりません。

今はまだ3.5mくらいの高さのオコチャマって感じです。

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葉っぱを拡大。遠目で見ると細い葉っぱが集まっているように見えますが、複葉なのがわかります。

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もっとよく見ると小葉と小葉との間に翼がついてる。お花や実が無い時でも、この葉っぱの形で見分けられそうですね。

資料にはコモンネームがジョホールツリーとあったのに、原産地はマレー半島ではない。どういうこと??

どうしてこの木をジョホールツリーと呼ぶのか知ってる方がいたら教えてください。

「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P639

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2007年1月24日 (水)

ナムナム

Cynometra cauliflora

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シンガポール植物園の新しくオープンしたエリアで見つけたナムナムノキ。名前が面白いよね。

Common name: Nam-nam, ナムナム ノキ

マメ科 Leguminosae

原産地:インドネシア・スラウェシ島、熱帯アジア

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マメ科で幹生花・果。

幹に直接花や実がなってるんだけど、なんだかきれいでないのだ。ぐちゃぐちゃって感じ。

おまけに何か強力関係にあるんだろうけど、小さめのアリがそれはそれはいっぱい。近寄る時はちょっと注意が必要です。

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「熱帯植物要覧」には「豆果は多肉、半円形、果点分布(これってどういう意味?)。長さ、5~8cm、幅3~5cm、厚2~3cm、果表に皺、果点分布(これってどういう意味?)。種子大、1個。半球形。果肉は白、多酸、寡汁、渋味。果を生食、調理、加工。」と書いてありました。へぇー、食べるんだ。見たときには小さな豆の赤ちゃんしかいなかったけど、本当はけっこう大きくなるんだね。

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お花はわずか1cm足らず。小さいです。かわいいです…。

Cynometra属にはお仲間にCynometra malaccensisという子がいます。この子のコモンネームは「カトンカトン」。カトンラクサで有名なカトンの町(シンガポールの中にあります)の名前の下になったと聞いたような聞かないような…。本当かな??誰かしらない?はっきりしたこと。

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葉っぱはこんなん。2枚一組の複葉。長さが8cmくらい。新葉は下の写真のようにピンク色をして下向きに下がって出てきます。かわいいよ!

資料:  「熱帯植物要覧」P168

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2007年1月22日 (月)

インド人街のバナナ

今日は時間が全然ない!ので、写真をちょっとだけ…。

バナナのお花です。

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インド人街ではこんなふうにバナナのお花が八百屋さんで売られています。

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これがどこの部分かは、こちらを見てくださいね。

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2007年1月21日 (日)

ピンクのかわいいテマハウ

Kleinhovia hospita

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シンガポール植物園のタングリンゲートの近くの新しくできたエリアには、新しい植物がたくさん植えられていて、わからないものがいっぱい。

このピンクのかわいいお花を咲かせていた木もその一つでした。

ブログに「わかんなーい!」とアップしたらHitomiさんから早速コメントをいただけて、めでたく学名が判明。Hitomiさん、ありがとうございました!

まだ、植えられて間もなくて、2m~3mの低木の状態です。

なんか、ピンクのお花が咲いてるよ!

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1つ1つの花は1cmくらいの小さなお花。でも1つ1つを見ると意外なくらいにかわいい顔をしていました。2_104

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無意味な写真??

オシベとメシベが付いているところ、黄色のくるんと巻いた旗弁(?)がよく見ると面白い形をしています。

きっと虫との何か面白いやり取りがあるに違いありません。4_64

虫たちとこのお花のやり取りについて、知ってるよ、こうじゃないかな?ってな予想をお待ちしています。

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葉っぱはこんなふう。大きめで、手の平よりも一回り大きい感じ。熱帯では珍しく薄っぺらい印象の葉っぱです。

実は下のような面白い形のができていました。

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開いて見ると1つ1つの部屋にこんなふうにタネが入っています。

アオギリ科 Sterculiaceae

原産地:東アフリカ、熱帯アジア

Common name: Guest Tree , Temahau

「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P630

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2007年1月20日 (土)

シンガポールスケッチダイアリー

友人のまゆりさんが作っている「シンガポールスケッチダイアリー」なるブログ。面白いです。楽しいです。左上にリンクを新たにつけました。TOMのところのついでに是非是非お出かけください。

みんなで出かけたスンガイ・ブローの記事もさっそくアップされていて、そのパワーにいつもいつも脱帽状態のTOMです。金曜日は、テッポウウオが実際に虫を捕まえようと水鉄砲を撃っているところを目撃。感動でした! (イラスト入りで載っています)

以下、最近の記事でぜひこちらも見てねという記事を紹介。(いずれもTOMも一緒にいた…)

シンガポール植物園の国立ラン園で、ジェードバインが咲きそうです。ジェードバインの開花情報を知りたい人はこちらへ行って見て!

ジェイドバインってのはこんなお花です。お花とは思えない本当にきれいな色。「翡翠かづら」と呼ばれるのも納得です。 2_103

先日はジョホールバルまで「乞食鳥」を食べに行ってきました。こちらも面白かったー。乞食鳥って何?って状態だったTOMでしたが、これを体験できて大満足。

乞食鳥の記事はこちらです。その後に寄ったハイアットのお茶はこちら

最近書いてくれていた「地球は大丈夫?」ってな記事も面白かった。

「人のふんどしで…」状態ですまん。「ここの記事がいいよー」って進められてもすっと飛べない世代が身近にいるので、こんなふうにリンクだけの日を作っちゃいました。

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クロトン

Codiaeum variegatum cultivars

日本でも観葉植物としてとってもポピュラーなクロトンちゃん。正直言って今回こんなにいっぱい発見があるとは思わなかったので、嬉しい驚きでした。

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クロトンって知ってますよね。シンガポールでは中国系の人たちのお墓にたくさん植えられています。公園や街路樹で使われることはあんまりなかったのか、クロトンを街中でじっくり観察することはあんまりないまま、月日が流れていました。

去年の7月にオープンしたシンガポール植物園のタングリンゲートの周囲には結構色々な種類のクロトンが使われていて、TOMがずっと気にかけていた「クロトンのお花」を観察することがようやくできました。

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で、遠めに見るとこんなん。「観葉植物」には「花は雌雄異株で総状花序に多数つくが、小さく観賞価値はない。」と書いてあるとおり、色鮮やかな葉に比べて、あんまり目立つものではありません。でも、そこまで言うほどかわいげがないとも思わないけどなあ…。

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でもって、だんだん拡大していきます。

いやん。かわいいじゃん。確かに小さいけど。直径1cm未満のお花でした。

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よく見るとオシベの奥の方に黄色い小さな弁が見えます。最近、気が付いたんだけど、こんなふうに黄色い弁や、輪っかが花の奥のほうにあるものって結構多いんだよね。それも小さめのお花。

以前、別のこう言うタイプのお花の小さな弁を舐めてみたら、甘かったことがありました。もしかしたら、「ここに美味しいものがあるよー!」という花粉を運んでくれる虫たちへのコマーシャルなのかも…って最近は思ってます。どう思う???

「お花がかわいいー」と騒いでいたら、変なもの発見。

むむ。これは何?

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2本に分かれている下のほうに伸びている花序は…、もしかしなくても雌花じゃん

ぱっと目に付く雄花で「花だー!」と騒いでいたけど、あのかわいいのは雄花だったのでした。

それにしても花っぽくないぞ、おまえ。メシベだけで、色もなくて、どうやって虫くんを呼んでいるの???蜜とかがどこかにあるの?不思議です。トウダイグサ科のお花はどうもアピールが弱いです。だって、この雌花だって長さも1cm未満。小さいの!!!

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話は飛びますが先日の話。 ラフレシアはトウダイグサ科だった!」の記事を読んだ方で、トウダイグサ科の花って普通はどんなん?って思った人もいると思うんだけど、こんなんです。ラフレシアとクロトン、この子たちのお花の共通項ってどこ????

一生懸命長年にわたって研究をしてきた植物学者たちが、ラフレシアをトウダイグサ科に入れることができなかった…という事実、本当に心底理解できます。花や実の形態から一生懸命調べていた人たちは、「生命の進化の妙」に先日のニュースで打ちのめされたに違いない…なんて、クロトンのお花をじっくり見ながら思っちゃいました。

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でもって雌花が受粉をすると、実がなります。左上が実の赤ちゃん。熟すと左のような実がなります。

クロトンは雌花の花序と雄花の花序が2本一組で出るのが普通のようです。クロトンを観察した時に、TOMは雄花ばかりを見つけたのですが、その横にもう実の段階になった雌花の花序が必ずくっついていました。

面白いことに、植物は雄花やオシベ先行のことが多いけれど、クロトンは雌花が先に咲いて、自家受粉を避け、先に実を成らせるようです。

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熟した実を割ってみました。3つの部屋に分かれて1つずつタネが入っています。おおーーー。この形は何かにそっくり!!! (友の会の人たちなら一目瞭然だよね)

楕円形のタネは長いほうで5mmくらい。小さいです。カワイイです。

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家に帰って、その何かの実と並べてパチっ!

ねね、そっくりでしょ。

右側が何かの実とタネで、左側がクロトンの実とタネです。同じトウダイグサ科というのがよくわかりますねー。

何か については近いうちにアップします。あまりにもアタリマエの基本の木で、紹介するのを忘れていましたぁ。

「観葉植物」には、「原産地がはっきりしないが、変異を生じやすいので、多数の選抜された園芸品種が、熱帯各地で生垣や庭園樹として広く栽培されている」と書いてありました。日本には観葉植物として紹介されていますが、お日様が大好きなようで、熱帯の直射日光の下で元気に育っています。原産地はどんな環境だったんでしょうね。知りたいなあ。

園芸品種がたくさんある…という言葉の通り、色々な葉の色、形のものがいっぱいあります。観葉植物の本を見るといっぱいパターンが載っているので、興味がある人は見てみてね。

トウダイグサ科 Euphorbiaceae

原産地: マレー半島、太平洋諸島、オーストラリア北部に15種(「観葉植物」)

Common name: Croton 、クロトン、クロトンノキ

資料:「観葉植物」山と渓谷社 P208

「1001 Garden Plants in Singapore」P90

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2007年1月18日 (木)

千のバナナの木

「Sun Yat Sen」 …なんだかわかりますか?人の名前です。

答えは 「孫中山」 こと 「孫文」。中学の歴史で習った、辛亥革命を起こして成功させた人です。

孫文記念館がシンガポールにもあるということで、誘ってもらいました。

孫文が少しの間滞在していた家が2001年に改修されて庭と共にオープンしていて、彼の一生を資料と共に学べるようになっています。孫文については、私はほとんど知識が無かったので、すごく面白く見学することができました。

で。前庭。

こんなんあります。

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ん。何かある。なんじゃこれ。バナナだよね。

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上から下までずーーーーっとバナナ。バナナ。バナナ。え、雄花はどこに行っちゃったの????

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記憶の糸を辿って資料を探しました。

あったー。「Tropical Plants of Malaysia & Singapore」子供用に作られている絵本みたいな小さな本。

バナナの中には美味しくもないし、タネがいっぱいで食べるには適さないものもあるが、園芸的な興味からは面白いものがいっぱいある。長い長い花序にくっついた、このバナナはインドネシアやマレーシアでは「the 1000 banana plant」と呼ばれている。花序はとても長いので、地面にまで達してしまっていることがよくある」

なんてことが書いてありました。学名とかは分かりません。知ってる人がいたら教えてね。

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バナナの世界は奥が深い!!!

普通のバナナの咲き方に付いてはこちらを是非見てね。

資料:「Tropical Plants of Malaysia & Singapore」P12

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2007年1月17日 (水)

天皇陛下のラン

  Renanthera Akihito

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シンガポールの国立ラン園では、ランの品種改良を1920年代からやっていて、たくさんの品種を創出し、英国王立園芸教会に登録しています。

でもって、作られたランにシンガポールにやってきた要人などの名前を付けてプレゼントをする…なんてこともやっていて、そういうランは「VIP オーキッド」と呼ばれています。

ラン園の中のバーキルホールという建物には VIP オーキッドの写真が飾られ、その裏側に VIPオーキッドガーデン という場所があって、日本や韓国、中国その他の要人たちのランのお花が植えられています。

天皇陛下や美智子様、マサコ様のランもあるんですが、ここしばらくの間、天皇陛下のランは写真のみで、実物は見る事ができないでいました。

1月に入ってラン園に行ったら、久しぶりにありましたよ。

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美智子様やマサコ様のランは白い色で清楚な感じのお花ですが、天皇陛下のランはとても鮮やかな赤色です。TOMはけっこう潔い感じが好き。華美でもなく、だからといって地味でもなく。

国立ラン園については以前「花いっぱいドットコム」で紹介しました。こちらを見てね。

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2007年1月16日 (火)

グネツム科

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昨日、グネモンノキをご紹介したんですが、グネモンノキを含むグネツム科は裸子植物

これがTOMにとっては大きな驚きでした。

だって裸子植物といえば、松でしょ、ヒノキでしょ、杉でしょ、針葉樹のことじゃないの?(もちろん針葉樹も含みますけどね)

イチョウとかソテツとかちょっと違うものもあるとは知っていましたが、厳密な意味での裸子植物の定義や進化の過程を知らなかったTOMにとって、グネツムが裸子植物というのは天地がひっくり返るくらいの驚きだったのです。

広辞苑によると

裸子植物―種子植物を2大別した1つ。神秘が子房を形成することなく、胚珠が心皮の上に裸出している植物の総称。受粉の際、花粉はただちに胚珠の上に付着する。系統学上はシダ植物との類縁が近く、精子を有するものもあり、シダ植物と被子植物とをつなぐものと考えられる。マツ・イチョウ・ソテツの類。

13_10普通は裸子植物と言えば、風媒、でもグネツムは虫が花粉を運びます。

葉っぱはまるでアカネ科のような被子植物のような葉っぱをしています。

お花だって、お花っぽいものが咲きます。

なのに、どうして裸子植物?って最初は思いました。お花をよーく観察すると、確かにイチョウやソテツなんかと似ているところもあるかも…。今もよくわかりませんが、そんなわけでグネツム科はけっこう特別だったりするのです。

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「植物の世界」によると、

グネツム科は東南アジアを中心に全部で37種。(東南アジア28種、中央南アメリカ7種、西アフリカ2種)

8_31低木または高木になる2種(この中にグネモンノキがあるわけだね。)をのぞくと、全て木本性のツル植物。(裸子植物と言えば、木と思ってるTOMにはこれも驚きでした)

とのこと。今まで2種類のグネツム科の植物をご紹介しています。ぜひ見て、これで裸子植物ですかぁ?とTOMと驚きを共有してくださーい!

ツルのグネツムはこちら

グネモンノキはこちら

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2007年1月15日 (月)

グネツム

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Gnetum gnemon

グネツム科 Gnetaceae

原産地: インドシナ半島、マレシア

Common name: Bago , Belinjau , Meninjau , グネモンノキ

左の写真はブキティマ自然保護区のビジターセンター横にあるグネツムちゃんのご夫婦。雌雄異株で、オスノキとメスノキが1本ずつあります。

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雌木にはこんな実がなります。10_21

緑色から熟すと赤く色づきます。

グネツムは種子を食用にしたりするのですが、この赤い実の中に入っているのが食用にする部分です。

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赤い実を割ってみました。中に白いものが見えます。この部分がデンプンをたくさん含んでいるので、これを潰して油で揚げるとグネツムせんべい ができます。

ほろ苦くてビールには最高のおつまみ。シンガポールではスーパーなどでBelinjauという名前で普通に売られています。TOMは大好物です。食べたことの無い飲兵衛は是非是非お試しを!

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でもってどんな花が咲くかというと…こんなん。

これは雌花の花序。花序全体の長さがせいぜい10cmくらい。

雌花の先っちょからはこんな風に汁のようなのが出ています。この汁で花粉を引き込むのかな?

「植物の世界」P11-168には花についてこんな説明がありました。

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グネツムちゃんの雌は、日暮れ頃から菌類の一種のような香りを出し、同時に珠孔から糖分を含む甘い受粉滴を分泌するんだって。先っちょから出ているのはこれなんですねー。

雄株も不稔の胚珠があって、受粉滴を出します。

夜行性のメイガやシャクガの仲間がにおいに誘われて、雌雄の区別なくやってきて、この受粉滴を吸って回り、受粉の手伝いをするのだそうです。

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こちらは雄花の花序のつぼみ

下のは雄花が開いたところ。

下の写真にはたしかに胚珠のようなものがくっついています。ここから受粉滴が出るんですね。2_98

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葉っぱと幹は下の写真のような感じ。

幹はこんなふうに横に線が入るのが特徴です。

グネツムちゃんには、TOMにはびっくり仰天のお話があったんだけど、また明日。

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2007年1月14日 (日)

ラフレシアはトウダイグサ科

週末は時間がなくてろくな記事がアップできないんですが、だからというわけではなく、ビックリしたーので皆さん、もう知ってると思うけどアップです。

ラフレシアはトウダイグサ科の仲間だった!!!ぜったいに信じられない。自然の命のスゴサを感じます。

これがどういうことかわかりますか?

トウダイグサ科のポインセチアとかとラフレシアは血のつながりのあるご親戚ってことなんだよぉ!どこをどうやって進化していったら、こんなに違うものになってしまうんでしょう。

いやあ、びっくりです。元の記事はこちら。

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単体の花としては世界最大のラフレシアは、ポインセチアなどの小さな花が多いトウダイグサ科の中で、特異的に大きく進化したことが分かった。米ハーバード大などの研究チームが、細胞内小器官のミトコンドリアや細胞核のDNAを分析し、系統分類を解明した成果を米科学誌サイエンスの電子版に12日発表する。

ラフレシアは東南アジアでブドウカズラ類に寄生する植物。葉や茎がなく、最大で直径1メートル、重さ7キロの赤い花を咲かせ、肉の腐ったようなにおいでハエを集め、受粉する。

長らく分類系統が謎だったが、近年のミトコンドリアDNAの分析で、スミレやトケイソウなどが含まれる
キントラノオ目(もく=科の上の分類)に属することが判明。研究チームは今回、同目のすべての科の代表的な植物を詳細に調べ、トウダイグサ科に属すことを突き止めた。

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最近は目で見て取れる範囲のことではなくて、DNAの変異を元に植物と植物の親戚関係を洗い出すという研究がさかんに行われています。DNAがちょっと1箇所変わるでしょ。その変化はずっと受け継がれて、元に戻ることはないんだって。そのDNAの形を調べると、何から何が進化してきたかということが分かるんだって何億年という時間の流れ をDNAの形から、研究室の中で解き明かすことができるってのは、ロマンだねぇ~~!!!

そんな風に調べた結果が、従来の花や実の観察結果から分類してきたクロンキストとかの分類体系とものすごく大きな違いはない…というところがある意味スゴイんだけど、それでも新たな事実がドコドコ出てきて、目(もく)とか科とかが従来のものとはどんどん変わってきているらしいです。でも全部の植物について、研究がすんでいるわけではないので、従来の分類方法は今しばらくは使われるんだろうけどね。

で、ラフレシア。

ウィキペディアのラフレシア科の説明によれば、今まではラフレシアはラフレシア目のラフレシア科という独立した科になっていました。その中に9属約50種があったのですが、その属でさえほんの3属がラフレシアの仲間でその他のものは別系統ということがわかってきたそうです。 

挙句の果てが、トウダイグサ科 の一員。はふ。自然は人間の想像の域を軽く飛び越えますわ。

ラフレシアについては こちらの記事が分かりやすくてTOMとしては好みでした。

「植物の世界」によると肝心のラフレシア属には11種の色々なラフレシアがあるそうです。うーーーん。そそられます。

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2007年1月13日 (土)

食用になる野生の動植物

「食用野生動植物」 馬來軍政監部  編集:昭南植物園・昭南博物館

の内容を載せます。この本については先日説明したのでこちらを読んでくださいね。

 天地の恵の豊かな熱帯の地ではいたるところ食料は豊富にある。一般に人々が食料としている牛・山羊・鶏・魚など、また米・麦をはじめ野菜・果物のほかに野生の動物、植物で手近にあり、また普通目に触れるもので食用になるものは沢山ある。考えたり工夫したりすることにより食べるものに不自由するということはまずないものである。ただ、今までは贅沢に慣れたのと、食べつけないので判断がつかず、不安で尻込みしていたにすぎないのである。この自然に与えられた恵を知らないで、あるいは、捨て顧みないでいるのはもったいないことである。できるだけ、それを利用しなければいけない。それには最初は若干の勇気と工夫とを要するのである。その参考にもと思ってこの小冊子をまとめてみたが、忽卒の際、拙速を要するので不十分であることは免れない。極めて一部の、わずかに参考になるものだけに止めたのである。
 

 食用になるものが多いと同時に、また食べられないものもある。毒になるもの、硬かったり苦かったり渋かったり、またまずくてしかたのないものなどがある。毒になるものでは草や木の果・皮・葉にもある。豆の類はどれも食べられそうに思われるが、多くのものは青酸を含んでいるから危険である。海の魚には時々有毒なのがあるから注意を要する。できれば現地人について毒の有無、また用法などを確かめておくことも必要である。硬いものや、まずいものなどは処置なしのように思われるが、毒でない限り、工夫をすると存外に食べられるものもある。フグのような猛毒魚でさえ食べている。また気味が悪いので食べないでいるものがなかなか多い。うわばみ、とかげ、ワニなど、最初はそうとうに勇気を要するが、我慢して食べると意外にうまいものである。なまこ、ゲンゴロウ虫、ザザ虫(とんぼの幼虫)など、見るからに気味の悪いものを初めて食べた人のことを考えれば何でもないことである。食べ慣れれば当たり前の食物になってしまう。だいたい、陸生の動物、鳥類、淡水魚には、うまいまずいはあるにしても、有毒なものは殆んど無いと言ってよい。
 
 要するに勇気と工夫と用心とを以って、自然の恵を十分に利用することが大切である。この小冊子が極めて至らないものであるが、その示唆ともなり参考ともなれば幸いである。

 昭和18年11月

全体の内容は…

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第 1 部 野生動物

ゾウ・野牛・水牛・トラ・ヒョウ・シカ・マメジカ・クマ・イノシシ・サル・ムサン・リス・オオトカゲ・ワニ・オオコウモリ・ヤマアラシ・アリクイ・ウワバミ(ニシキヘビ)・毒ヘビ・スッポン・カメ(?? 漢字が読めなくてわからん)・カエル・カタツムリ…などの食べ方。これらの動物の捕獲法のワナまで図解で載っています

第 2 部 淡水魚

鯉に始まってウナギ・エビ・カニ・トビハゼまで色々載ってます。こちらも漁獲法も載っています。

第 3 部 食用植物

1.ヤシ : ココヤシ・砂糖ヤシ・油ヤシ・サゴヤシ・ニッパヤシ

2.野生の果実 : たくさんあって書けないです

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以上、「食用野生動植物」の序文と概要でした。

なんともはや、時代とは言え、全部が面白いと言うか興味深いと言うか…という感じなので、雰囲気だけでもということで「ゾウ」のところだけ、抜粋してみます。

象(ガジャ)

 皮の厚さが2寸以上もあるので、ナイフの刃がすぐに止るから料理の前に砥石の用意がいる。肉は暗紅色で極めて硬い。大味であまりうまくはないが、鼻・心臓・舌・鞍下肉がまずよろしい。硬肉処理法を行えば、象テキ、スキヤキもまた可なりである。

 ジャングルの中に住んでいて、時々ゴム園や畑を荒らしに出て来る。群れているのは危険であるから注意を要する。捕獲は鉄砲で打つのが早い、できるだけ近づいて眉間か「コメカミ」かを狙えば一発で十分である。他の部を打つことは危険である。罠は生け捕りにして飼養して労役に使う時に用いる。

 牙と尻尾の毛は粉末にして媚薬に用いるという。

野蛮とか言わないでね。時代などを考えながら資料として読んでいただければと思います
原文をできるだけそのままにしていますが、読みやすいように句点を打ったところもあります。仮名遣いは読みやすいように変えてあるところもあります。

「媚薬かい?」って叫んでしまいましたよ。中国系の人はこういうのが好きそうですねぇ。

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2007年1月12日 (金)

記事の更新

カブトガニの説明を加えてあらためてアップしましたので、もう一度見てみてください。夜になると眠くて何もできずに寝てしまう日々が続いています。呆れずにお付き合いください。ぼちぼちやっていきます。

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カブトガニだーーー!

Carcinoscorpius rotundicauda

用事があって、珍しく午後のスンガイ・ブローに出かけました。ほとんど満潮に近い状態で、マングローブ林の特徴的な根っこは全然見れません。

でも!!!カブトガニが泳いでましたぁ!二匹くっついて!

何回もスンガイ・ブローには行ったけど、生きてて泳いでいるカブトガニに遭えたのは始めてのTOM。「これを見れるのは超ラッキーなんだよぉー!!!!」とご案内していた方たちに力説してしまいました!嬉しい。毎回こういうことがあるから、自然散策は止められません。はぁ~(ため息)

場所はマングローブボードウォークの入り口に近いところ。普段は塩が引いていて、マッドロブスターやシーホーリーくらいしか見れないところに、昨日は水がいっぱいでTOMたちが歩いているボードウォークのすぐ下をすいすいと泳いでいたんです。浅瀬で水の表面に上がってきてくれないとこういう写真は撮れません。本当にラッキーでした。

3_80

下の説明は資料の説明の超意訳です。(TOMの英語力でできる範囲で訳しています。間違ってたらごめん。( )内はTOMのメモ。)

 他のマングローブで生活している動物達とはちょっと違って、カブトガニは大昔の生き物の生き残り。何百万年も基本的には何も変わらず生き残ってきているので、学者さんたちは「生きている化石」と呼んでいます。事実、4億年以上も前のカブトガニの化石は、今に生き残っているものとほとんど変化がないのです!!母なる自然が与えた「時間という究極の試練」に彼らは耐えてきたと言えるでしょう。
 マングローブに生きるカブトガニは、基本的には
死んだ動物の肉を食べていますが、二枚貝も食べています。そして東南アジア全般に生息しています。
 尾は方向転換をするときに使われていて、一部の人々が言っているように攻撃のためには使われません。
 卵は大きくて、マングローブの陸に近い方の浅瀬に
(Upper Part という書き方がされています)卵を産み、卵から孵ると大人のカブトガニのミニチュアサイズが出てきます。 (脱皮を繰り返して大人になるそうです)卵を産む前の長い期間、オスは奥さんガニにぴったりとくっつくか、後にくっついて動きます。 (なるほど、つまり、写真の後ろにくっついている方がオスってことだね!おもしろーい!)そのため地元の人たちの中には、カブトガニを夫婦仲良しの象徴のように考える人もいます。カブトガニの生息地域ではこの卵を食べるところもあります。カブトガニを料理して切り開いて、中から卵を取り出して食べます。でも、カブトガニには毒があるというレポートもあります。 (でも食べるってことは普段は大丈夫ってことだよね。牡蠣のように食べてはいけない時期とかがあるんだろうか?)
 カブトガニの血はバイオメディカルの分野ではとても重要視されています。バクテリアの毒を検出するテストに用いられたりしています。 (よくわからんので自分で調べてください。ペコリ)

Kabutogani1s

左の2枚は以前ウビン島で撮った死骸の写真です。

ウィキペディアのカブトガニのページ

こちらに載っていたカブトガニの学名はTachypleus tridentatus でした。日本のカブトガニは多分これなんでしょう。

Kabutogani2s

 写真で見る限りTOMがスンガイ・ブローやウビン島で撮った写真と何がちがうのか全くわかりませんが、学名が違うんだから、違うものなんでしょう。下記の資料にはクモの仲間の中に分類されていました。カニじゃなくて、クモ!!! ウィキペディアには「カニよりむしろクモに近い」と書いてありました。難しいねぇーー。

日本ではカブトガニは絶滅危惧種になっています。

こんな珍しいカブトガニも見られるスンガイ・ブローにぜひ一度遊びに行ってくださいね。何が見られるかは運次第だけど、ワニヨナグニサンオオトカゲなんかが見られる、すっごく面白い場所です!

資料 :「A Guide to the Mangroves of Singapore Ⅱ」P99

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2007年1月 8日 (月)

馬來野生食用植物図説と食用野生動植物

今TOMの手もとに「馬來野生食用植物図説」「食用野生動植物」という2冊のコピー本があります。元がどんな本だったわかりません。昔、友の会で廃棄される本の中で見つけて、拾ってきたもの。出版元は両方とも馬來軍政監部、編集は両方とも昭南植物園昭南博物館となっています。

昭南という言葉に聞き覚えのない方も、日本にいる方にはいらっしゃるかと思います。

シンガポールは1942年から1945年の第二次世界大戦中、日本の統治を受けた時代があり、その時代、シンガポールは昭南島と呼ばれていたのです。シンガポール植物園や博物館も、それぞれ昭南植物園昭南博物館と名前を改められていました。

1_103 シンガポールの歴史を勉強している子どもにぜひ読んでねと勧めている本があります。 「思い出の昭南博物館」という本です。このブログの資料にもちょくちょく登場する「Wayside Trees of Malaya」の著者E.J.H.コーナー博士が書かれた本で、日本の占領下で学者達が植物園や博物館の貴重な所蔵品を必死に守った様子が活き活きとした文章で書かれているものです。(TOMはコーナー先生の崇拝者なんだよん…ふふふ)

この中にこんなくだりがあります。

「昭和18年8月、侯爵は、食糧事情が日増しに悪化してゆくのを憂慮して、マラヤの有用植物と動物に関する小冊子を日本語で出版することにした。秘書の大森嬢、バートと私がその仕事を依頼され、バートは動物関係を、私が植物関係を担当した。素人でもすぐに識別できるような挿絵を入れた。挿絵は私たちの画いたもので、お世辞にも上手といえる代物ではなかったが、博物館から立派に出版された。これも数部図書館に入れられた。私は、今も一部手もとに保存している。」    「思い出の昭南博物館―占領下シンガポールと徳川候」P139

      侯爵とは徳川義親候のこと

TOMが手にしたコピー本はこういった経緯で作られたものの、コピーだったのでした。

序文を誰が書いたのかは書かれていません。でもとても興味深いのです。中身も面白い。

興味深い資料なので、もっと活用してくれる人がいたら譲りたいと思っていますが、その前にブログに書き留めて、何かの勉強をしている人の役に立つといいなあと思いつきました。なので、何日か、その文章を書き留めたいなあと思っています。

keikoさんが教えてくれたコーナー先生の記事があるページはこちら

徳川義親候についての記事も面白いよ!絶対に読んで!面白い!現代にもこんな政治家がいたらおもしろいのになあ。

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2007年1月 7日 (日)

ヤドリギ

ヤドリギ オオバヤドリギ科 Loranthaceae の仲間だと思いますが、学名がわかりません。

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ヤドリギというと、日本では木の上にぼこっとできている丸い緑の塊…というイメージがあって、「あれがヤドリギだよ」って初めて説明された時、何を言われているのか全然理解できなかったのがこの子。

左のは、ウビン島で1個だけひろったお花。この森の高い木の上のどこで咲いてるのかな?そんなことを考えながら、写真を撮りました。

シンガポールのこの子は、日本のヤドリギとは科も今は全然違うらしいんだけど、セミパラサイト(半寄生植物)という意味では同じらしいです。

日本でもヤドリギは高い木の上にあって、よく実体を見たことがないように、シンガポールでも高い木の上にあって、なかなか実体を見る機会がありませんでした。

先日クレメンティウッズパークで、低めのコプシアの木にいーっぱいくっついているのを発見。

半寄生植物だから、厳密には公園の植物としては、厄介でやっつけたい植物なんでしょうけど、TOMたちとしては色々な発見ができて、とってもラッキーだったのでした。

日本のヤドリギみたいにボコってなってるんじゃなくて、ツル植物のように木に絡みついているのが特徴です。でもツル植物と違って、地面に根っこがあるんじゃない。木にこんな風にくっついてる。うーーん、面白い。このぼこっとした土の塊みたいなのはどうやって作られたんでしょう?アリがいっぱいいたけど、何か関係があるんだろうか???

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上のはつぼみの写真。長さは3~4cmくらいのがいっぱい付いていました。お花が咲いているのがなかなかないぞー。

ありました!きれいな朱色。すぐに色あせてしまうのか、こんな状態のものはなかなか見つけられません。

何気につぼみに触っていたら、ちょっと先っちょをつまんだりして刺激を与えると、先がぱっと反り返って花が開きます。

えーーーー!おもしろーい!おもちゃみたい!

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下の写真は面白がって触って開かせてしまったお花たち。ちゃんと普通に開いたお花と違って花びらが色づいていません。

ごめんね。ヤドリギちゃん…。

アリが多いので気をつける必要があるけど、これは子どもにあそばせてやりたい発見でした。ほんとに面白いよ!

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そうこうしているうちに本田ファミリーのパパが面白いことを発見。つぼみの下部の膨らんでいるところと指で押さえると、こんな風に汁が出てくるのです。

もしかして…甘い???

ビンゴ!!

甘いです。ほのかに…ではなく、とっても。それでもって指でこんなふうに押さえても、お花がクルっと開きます。

自然の状態ではどんな風に開くんでしょう?知りたいです。

 

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開いてみたらこんなふうになっていました。写真ではよく分かりませんが、オシベは花びらにくっついてはいないけど、花びらにできた溝にはまるようにくっついています。

花びらは肉厚で、花びらじゃなくてガクかな?とも思いましたが、下のほうに短いガクがちゃんとついていました。だから、これは花びら。

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実もありましたよ。赤くて小さな1cmくらいの。鳥が食べてタネを運ぶんでしょうか???

葉っぱはこんなふう。地面に根っこを下ろしていないせいか、着生ランなんかと同じように肉厚です。

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オオバヤドリギ科については今日は調べ切れませんでした。学名などご存知の方がいたら、教えて下さい。お願い!

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2007年1月 6日 (土)

マレーゲール

Myrica esculenta

マレーゲールってヤマモモのことなんだよー。」って言葉が何年も耳に残っていました。

ヤマモモ(Myrica rubra)はTOMが公共造園のお仕事をしていた時代に慣れ親しんでいた植物で、公園などの設計でよく使っていました。赤いボンボンみたいな実がかわいくて、1回食べてみたいなと思いつつ、日本の公園に植えられているヤマモモは薬剤散布されているためにためらって、結局1回も口にしていなかった木です。

そんなこともあって、シンガポールのヤマモモってどんなんだろう?ってずーっと気になっていました。

TOMの周囲の人たちは、みんなよく知っているマレーゲールちゃんだったんですが、何故か縁のない植物はあるもので、ずっと出会えなかったのがこの子。先日マレーゲールちゃんに会いたくて、クレメンティウッズパークに出かけて、ようやくかわいい赤い実に出会えました。

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「Illustrated Guide to Tropical Plants」で、渡辺先生は「高木、果は赤く熟し食用、日本のヤマモモとほとんど同じ。同一種かもしれない。」と書いておられましたが、TOMのイメージの中にあったヤマモモよりは実がずーっと小型で目立たないもので、「なんか違う」というのが正直な感想。

左のが実なんだけど、直径8mmくらい。「日本の樹木」でヤママモモを調べてみたら、日本のは直径が10~20mmと書いてあったので、私が覚えているのは実が大型の園芸品種かなんかなんだろうか?

大きさのことをのぞけば、マレーゲールちゃん、可愛かったです。でしょ?ノイチゴみたい!

お花はどんなんでしょう?

探してみました。

こんなんあったんですけど、花序みたいに見えるけど、うーーーん。

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花序みたいに見えるもの。花みたいに見える小さな突起はわずかに1mmかそこらです。

拡大。

う。なんか2本出てる。もしかしてこれでお花???

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「前はもっと派手な花が咲いていたよ」との言葉があったので、ますます???のTOM。コーナー先生の本なら何かヒントがあるかな?と思って家に帰って探してみました。

あった。

ヤマモモちゃん、雌雄異株。これは雌花でした。日本のヤマモモの雌花のメシベは赤っぽいけど、マレーのはこんな風に緑色をしているようです。こんな目立たない色をして、どうやって花粉が運ばれるんでしょう?

PCをよく探してみたら、雄花の写真がちゃんと撮って保存してありました。先日セントーサ島に行ったときに出会ったマレーゲールちゃんです。でもこのときは赤い実に出会えなくてぐっすんって思っていたのでした。なるほど、雄株だったから、実がなかったんですね。      

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いわゆる、無花被花のたぐいで、花びらとかないタイプの雄花と雌花。日本のヤマモモの雄花はホウの中にオシベが5~8本入っているそうです。

コーナー先生は「マレーゲールの雄花は触ると花粉の雲ができる」と書いています。「風媒花に違いないだろう」とも書いています。

虫や鳥に運んでもらう必要がないから、こんな目立たないお花をしているんですねぇ。

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コーナー先生の本には幼木の葉っぱは全然違う形をしていると書いてあって、写真を探してみたら、「あ、私、ちゃんと撮ってるよ」と幼木の葉っぱの写真もPCの中に発見。

幼木の葉はこんなふうに切れ込みが入っています。もっと極端に切れ込みがはいっているのもあるらしいです。

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成木の葉っぱはこんなん。ずーっと小さいです。

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全体はこんな感じ。高さは13mくらいになる高木。

マレー半島やマラヤ南部ではよく見られる植物。海岸沿いの砂地などに生えます。シンガポールでは二次林でよく見られるのだそう。

ヤマモモ科 Myricaceae

原産地:マラヤ南部、マレー半島、シンガポール

Common name: Malay Gale , Telur Chichak , マレーゲール

資料:「Illustrated Guide to Tropical Plants」P13

「Wayside Trees of Malaya」Corner P559

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2007年1月 5日 (金)

クレメンティウッズとキヌガサダケ

キヌガサダケ…見つけました。クレメンティウッズで本田ファミリーパパが見つけて教えてくださいました。さっそく、まゆりさんがアップしていましたよ。なので、こちらをご覧ください。面白いよー!

昨日のクレメンティウッズパークの散策も面白かったです。アミガサダケだけじゃなくて、メクラヘビとか念願のマレーゲールとか。マレーゲールについて今は書いていますが、今日のアップには間に合いそうになーーーい!ので、まゆりさんの記事を読んでおいてね。TOMもそのうちまとめます。

写真はクレメンティウッズ。銀座プラザの横にある町の中の公園ですけど、都会っぽくなくて、ほのぼのした公園。ほかであんまり見られないウガンボなんかも見られます。

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