グネツム科
昨日、グネモンノキをご紹介したんですが、グネモンノキを含むグネツム科は裸子植物。
これがTOMにとっては大きな驚きでした。
だって裸子植物といえば、松でしょ、ヒノキでしょ、杉でしょ、針葉樹のことじゃないの?(もちろん針葉樹も含みますけどね)
イチョウとかソテツとかちょっと違うものもあるとは知っていましたが、厳密な意味での裸子植物の定義や進化の過程を知らなかったTOMにとって、グネツムが裸子植物というのは天地がひっくり返るくらいの驚きだったのです。
広辞苑によると
裸子植物―種子植物を2大別した1つ。神秘が子房を形成することなく、胚珠が心皮の上に裸出している植物の総称。受粉の際、花粉はただちに胚珠の上に付着する。系統学上はシダ植物との類縁が近く、精子を有するものもあり、シダ植物と被子植物とをつなぐものと考えられる。マツ・イチョウ・ソテツの類。
普通は裸子植物と言えば、風媒、でもグネツムは虫が花粉を運びます。
葉っぱはまるでアカネ科のような被子植物のような葉っぱをしています。
お花だって、お花っぽいものが咲きます。
なのに、どうして裸子植物?って最初は思いました。お花をよーく観察すると、確かにイチョウやソテツなんかと似ているところもあるかも…。今もよくわかりませんが、そんなわけでグネツム科はけっこう特別だったりするのです。
「植物の世界」によると、
グネツム科は東南アジアを中心に全部で37種。(東南アジア28種、中央南アメリカ7種、西アフリカ2種)
低木または高木になる2種(この中にグネモンノキがあるわけだね。)をのぞくと、全て木本性のツル植物。(裸子植物と言えば、木と思ってるTOMにはこれも驚きでした)
とのこと。今まで2種類のグネツム科の植物をご紹介しています。ぜひ見て、これで裸子植物ですかぁ?とTOMと驚きを共有してくださーい!
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コメント
1枚目は貴重な写真ですね。グネツムの「受粉滴」の写真です。
受粉滴とは裸子植物の雌花に見られるもので、条件が整わないとなかなかお目にかかれません。
この受粉滴で花粉とトラップし、胚珠の中に花粉を取り込みます。
これまでにイチョウやスギなどで見たことがありましたが、グネツムのものは初めて見ました。グネツム自身の紹介写真があまりないのに、さらに受粉滴の写真とは!!感動しました。
あれ?でもグネツムって虫媒花ですよね?
となるとその昔受粉滴として使っていた頃の名残なのでしょうか?
いずれにしてもグネツムは進化上興味深い裸子植物ですね。
投稿: 山東 | 2007年6月19日 (火) 00時48分
山東さん
この受粉滴、甘かった気がする。
元々は受粉滴として出ていたものに甘味を加えることによって虫を惹き寄せるようになったんじゃないんでしょうか。思えばこれが花の蜜作戦の始まりだった???そう考えるとワクワクしますね。でも最近の遺伝子解析結果ではグネツムの仲間は今の被子植物の先祖ではないと出ているんでしょう?違う系統の植物が、同時に同じような作戦に出るようになったと考えるとこれもすごく面白いことですね!
投稿: TOM | 2007年6月19日 (火) 09時43分
タイに来て、初めて野生のグネツムを見つけました。しかもここ数ヶ月で立て続けに2種類。うれしい限りです。
どちらもインドネシアやシンガポールで見た木になるものではなく、木本性のツルでした。葉は広いし、これといった特徴もないので、普段は区別が付きませんが、ちょうど今花の時期のようで、そのために見つけやすいんです。
そして、肉眼でしっかり受粉滴を観察できました。
グネツムで検索してたら、2007年の自分の記事に出会ってびっくりでした。
投稿: 山東 | 2012年3月 5日 (月) 18時01分
山東さんとのお付き合いも、もう5年越しですか~? 知らなかったです~。野生のグネツムはツルが多いそうですよね? 現地にいるとやはりいろいろなものに出会いそう。いいなあ。またFBにアップしてくださいね!
投稿: TOM | 2012年3月 5日 (月) 19時26分