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2007年5月27日 (日)

星編:虫のゆりかご?それとも…

山!のようにあるシンガポールで撮った写真を見始めました。膨大すぎて何から手をつけてよいやらわかりませんが…。こんな写真を見つけました。

070210040s

前回にご紹介した日本のオトシブミが作ったゆりかごにも似ていますね。今年の2月にシンガポール植物園で撮ったものです。

残念なことにここでは誘惑に負けなかったのか、このクルクルの中身を調べた写真はありませんでした。

この葉っぱの正体を知っている方がいらしたら教えてください!

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2007年5月23日 (水)

日本編:ヒメクロオトシブミ

皆様、暖かいお言葉をありがとうございます。TOMは今、ぼーーーーっとした頭をリハビリ中。しばらくの間は最近日本で見て「わーーい!」って思ったものをアップしつつ、ブログを書く習慣を取り戻したいと思います。熱帯の話でなくてごめん!

今日の御題は「ヒメクロオトシブミ」。

姫黒 落とし文」って漢字だったら書くんだろうなあ。熱帯の植物の名前も面白いけど、日本の生き物達の名前は漢字を当てはめるとより楽しくなるよねー。

1回前のブログのナミテントウの幼虫ちゃんがいたバラに一緒にいた子。昔からよくうちのバラちゃんには来てます。オトシブミという名前は知っていたけど、他の事はよく分からないので家にあった本で探したら、ヒメクロオトシブミという種類のだとわかりました。

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で、オトシブミちゃんそのものは見かけなくてもよく見る「謎の物体X」がこれ。

じつはこの物体、オトシブミちゃんの赤ちゃんのゆりかごなんです。

こんなふうに葉っぱを丁寧に切り取ってクルクルっとまいてある様子が文(ふみ―手紙)みたいなんで こんな名前が付いたんでしょうか?

うちのバラちゃんに来るオトシブミちゃんはこの文(ふみ)の部分が植物にくっついた状態で着いているんですが、大辞泉には 甲虫目オトシブミ科の昆虫の総称。小形でゾウムシに似るが、首が長い。体色は黒・赤などで光沢がある。クヌギ・ナラなどの葉を巻いて巻物の書状に似た巣を作り、卵を産みつける。その後、切って地上に落とすものや、そのままとするものがある。《 夏》「音たてて落ちてみどりや―/石鼎」とあり、切って地上に落とすものなどがあるので、「落とし文」と呼ばれるようになったのかな?

やぁー、前置きがいつもの如く長くなりましたが、オトシブミちゃん自体はこの子。成虫でも体長は4~5mm。ゆりかごを作ろうとして葉っぱをせっせと切ってるところに5月18日ご対面!!

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「おおー、作ってるよ!」と喜んで見ていたら、このお母さんてば(?お父さんだったりするの???)間抜けで、本当は真ん中の主脈のところを残して切り取らないといけないのに、ついうっかり葉っぱを落っことしてしまいました。ぐっすん。

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で、周りを見渡せば、同じような形で先っちょが落ちてしまった葉っぱがいっぱい。「なーんだ、オトシブミちゃんの失敗の後だったんだー」と一人でゲラゲラ笑ってました。(ご近所の人から見たら本当に変なオバサンだと思うよ…)

そんな中に一生懸命頑張ってゆりかごを作ってる子がいたので、そっちに乗り換えてじーっと観察。

まず、主脈の部分を残して横に切れ込みを入れたら、下からどうやってるのかくるくると葉っぱを巻いていきます。

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うーーーん、器用だ…。

      

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そうこうしているうちに、葉っぱはどんどん巻きあがっ行きます。おおー凄い!

うんしょこらしょ。がんばれー!!!

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あとちょっとだー!

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ゆりかご完成!

完成したらこの子はこのゆりかごの上でじーーーっとしていました。無事に赤ちゃんのための家ができたから、中に卵でも産みつけているんでしょうか?

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誘惑に耐え切れなくて、ちょっと古くて茶色になっているゆりかごを開いてみました。幼虫?なんでしょうか?2匹見えました。

ごめん、赤ちゃん…。

070518s007ってなわけでケナゲな努力をしている我が家の虫ちゃんたちなのでした。

一言付け加えるとバラを育てる立場からするとこの子は害虫です。さぁ、あなたならどうする???自然観察の面白さと厳密・厳格なガーデニングは時々相反します。どのラインを選ぶかは、住まう人の価値観によって違うのでしょうねぇ。(TOMがどうしたかは内緒です…ふふふ)

ほんじゃまた。そうそう、前回の答えは前回のコメント欄に載せちゃいました。

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2007年5月20日 (日)

無事に帰国しています

日本に帰国をしてから約2ヶ月が経ちました。ご無沙汰しております。

思いのほか船便が届くのが遅れたのと、PCがネットになかなか繋がらなかったというのもありますが、「先にやる事があるだろう…」という心の声に従って他の事をやってましたら、そろそろ「おーーーい!」という声がメールやらなにやらで大きくなってきまして、とりあえずご挨拶…という具合です。ぼーっとするのが大好きなので、カメよりものろく…でも少しずつ片付けしながら、受験生の娘と大喧嘩をする毎日であります。(この喧嘩で体力消耗…いっそ見捨てられたら楽なのに…でもね。悩みながらも今、言っておかないと…とやっていることなので、ここは小さな愚痴と流してください…)

日本に帰って来て久しぶりに日本の植物にご対面しました。何度も一時帰国をしていたんだから、日本の植物とも会ってるだろう?と思われるかもしれませんが、子どもの長期休みに合わせて帰っていたので、どうしても季節は偏るし、毎回日本縦断をしてあわただしく用事を済ませてシンガポールに戻っていたので、植物なんて見ちゃいなかったのでした。

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まだ遠出する気になれなくて、家で整理整頓ばかりしているので、お付き合いの対象は我が家の庭。

日本に着いて久々に眺めたリビング前のお庭はこんなふう。もう少し花壇が大きい玄関前のお庭もあります。どちらもとっても小さいのだけど、家主が帰ってくるのを待っていてくれたかのように、春から夏へ次から次へとお花が咲いてきて、この子達を見ているだけで時間がどんどん流れ去る、流れ去る…。

5年前と違っていたのは、植物たちが何周りも大きくなっていたこと。そして植物のTOMの見方。

熱帯植物たちを、造園植物として見るのではなくて、植物そのものとして見てきたクセが、TOMを変化させたんでしょうねぇ。新鮮な驚きでした。

そしたら、見慣れたはずのお花なのに、1つ1つのお花がもっとくっきりはっきり見えるようになっちゃった。その上、お花の上で繰り広げられる虫たちのドラマまで見るのに一生懸命になってしまって小さな庭でも面白さ倍増!楽しいよぉ!前は大きな昆虫くらいしか目に入らなかったのに、今はもっともっと小さな沢山の虫たちが目に入ります。

そして数日前に気がついた虫ちゃん。

アブラムシがバラの木にいっぱいくっついてしまったので、どうしようかなあと悩んでいた時のことでした。

1_141 知ってる?この子。

R0011906s いきなりグロい映像と思う人がいるかもしれないけど、実際は体調1cmにもならない小さな幼虫です。

さてこの子は誰だ?

この子がいたので、TOMはアブラムシ退治を思いとどまったのでした。

そして最後にもう1枚。青い可愛いお花。この子は誰でしょう?R0011127

きれいでしょう?

のっけからクイズ大会になっちゃいましたが、こんな感じで庭のお花たちとお付き合いして一人でキャーキャー言ってます。

答えは次回のブログにて。

熱帯植物の写真の整理に戻るのはちょっと待って~~!!!

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