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2007年7月10日 (火)

カシュアリーナの仲間-1

Gymnostoma nobile

シンガポール植物園のタングリンゲートを入っていって、スワンレイクの手前右側の芝生の中にこの子は何本かかたまって植えられています。

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←怖い顔

最初は単純に「カシュアリーナちゃんの大きい子で怖い顔の奴」と呼んでいて名前も気にしていなかったのですが、ふと見たら属名がGymnostoma でカシュアリーナじゃなかった。

あれ?いや確かカシュアリーナだった筈…と思って樹名札を見ていったら、古い札では確かにカシュアリーナになってました。

かつてはモクマオウ科は1属と考えられていたけど、後で4属に分けられた…と「植物の世界」にはあったので、「なるほど、新しい名札はこの考えに合わせて新しい呼び名にしたのね」と納得。

イーストコーストパークあたりで拾うカシュアリーナちゃんのは直径1.5~2cmくらいの小さなものだけど、この子は大きい。3~4cmくらいはあるかな。

1_155全体の感じはこんな感じ。

葉っぱが細くてふわふわって感じでしょ。

カシュアリーナの名はヒクイドリ「Casuarius casuariusから付いたというのが、このふわふわ感から納得できます。

実際のところどんな感じの葉っぱかと言うと、下のような感じです。

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拡大。

スギナのような葉っぱで節があって引っ張ると節のところでぷちっと切れます。

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今まで葉っぱと書いてきましたが、じつは葉っぱかなんだか分からない部分は小枝の部分。節のところにあるギザギザが葉っぱです。

これが昨日書いたモクマオウ科の特徴の1つ「のある独特の細い小枝をもち、小枝の節ごとの先端に輪生する鱗片状に退化した葉身がある。」という文の意味。

新しい小枝はこの節の部分からこんなふうに伸びていきます。

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節のところでぷっつんって切って葉っぱを映したのがコレ。

葉っぱが鱗片状輪生して4枚あります。

じつはこの「輪生した葉っぱが何枚あるか」が属を分ける特徴の1つ。

モクマオウ科4属のうち、この子が属するGymnostoma(ギムノストマ属)とCeuthostoma(ケウトストマ属)は、この葉っぱが常に4枚。

あと2つの属は、カスアリナ属で5~20枚、モクマオウ属では4~15枚となるんだそうだ。

ほぉーーーーーーーーーー。

花ですが、この子では花は観察できた機会がなかったのでパス。

は木にくっついている時はこんな感じ。ほらほら松かさみたいでしょお!

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落ちてるのはこんな感じ。で、怖い顔してるわけ(笑)

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さて長い間避けて通っていた疑問。

タネはどこ?

多分、ここに入っていたんだと思うんだよ。ね、口が開いてるでしょ。

どんなタネだろう?

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考え始めたら気になって仕方がなくなって、手もとにあった、実を調べ始めてしまった。

あったー!コレ?????

ぱかっと開いた口の中に薄い何かがあります。

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中身はこんなんでした。これがタネかな?

ごめん。楊枝でつついたらちょっと崩れてしまった…。

長いほうで5mmくらいしかない小さなものです。

「植物の世界」のモクマオウ科のところには「雌花序は成熟すると、いくぶん木質化した、球果状の複合果となる。果実は1個の種子のように見える偏平な翼果で、成熟すると光沢を持つ」と書いてありました。

翼果…当てはまるよ。これって果実にあたるんだー。はぁーなるほど。難しいわぁ。

私たちがこの怖い顔を拾うときには、この翼果は既にほとんど風か何かで飛んでいってしまった後で、翼果に気が付いたことは今までありませんでした。

この子は植物園にいる実が大きな子ですが、イーストコーストパークで見かけるカシュアリーナちゃんの実はもっと小さいので、翼果ももっと小さいのでしょう。ほんの2mmとかそんなものかもしれません。

うー。そんなんじゃ、絶対に見つけられないよォォーーー(涙)

モクマオウ科についての記事も読んでね。コチラ。

資料:「朝日新聞社 植物の世界」 P8-66

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