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2007年8月31日 (金)

翁椰子もどき

Washingtonia robusta

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この子の和名はオキナヤシモドキ(翁椰子もどき)。同じ属のオキナヤシによく似ているので、こんな名前が付いているんだそう。

翁ヤシの名前の由来は枯れた葉が落ちてしまわないで木にそのまま残るから。左や下の写真にも葉っぱの枯れたのが残って下がってますよね。自然の状態ではもっとたくさんくっついていて、おじいさんの髭みたいに見えるのかもね。ネットを見てたら こんな写真もありました。 確かにおじいさんっぽい…。

シンガポール植物園のパームバレーに植わってる子も結構大きいですが、高さ30~35mくらい、幹の直径は30~50cmになると資料にありました。ヤシの中では大型なものの部類に入る気がします。

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オキナヤシが幹の基部と上部がほぼ同じ径なのに対し、こっちのモドキちゃんは基部が「とっくり状に肥大する」そうです。

あ、ほんとーだ。

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幹はこんなん。

葉っぱは下の写真の通り、手の平の形の掌状葉。掌の直径は1.4~1.8m。高い木の上にあるからよくわからないけど、そのままTOMがその上にねっころがれるくらいの大きさがあるんだねー。トトロの雨宿りの葉っぱどころじゃありません。

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葉っぱを拡大。「ハスツラは長さ4.5~8cmの正三角形」とあったけど、この高さでは見えないよー。

お花はこの日は観察できませんでした。資料には「長さ2~4mの肉穂花序。花は両性、芳香あり。花冠は白の筒状で3裂、ガクも筒状で3裂。オシベは6本。子房は3室」とありました。日本にもあるって言うから、いつか見られるようになることを楽しみにしてます。

日本に帰った友の会の先輩が「日本にはいっぱいワシントンヤシが植えられているよー」と話していたのを聞いたことがあるのですが、この子はヤシ科の中でも耐寒性がとっても強くて―5℃以上あれば露地栽培が出来るんだって。西日本や関東でも都市部であれば最近は冬もかなり暖かいので、戸外に植えられるんでしょうね。

ワシントンヤシ属はアメリカ南西部からメキシコ北部に2種類あって、オキナヤシはもう1つの子。日本に植えられている子はワシントンヤシと呼ばれていますが、耐寒性が強いモドキちゃんが日本には多く植えられているようです。

ヤシ科 Palmae

タリポットヤシ亜科 ビロウ亜連

原産地:メキシコ北部

Common name: Mexican Washington palm, Thread palm, オキナヤシモドキ、ワシントンヤシモドキ

資料:園芸植物大事典 小学館 P130

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2007年8月30日 (木)

セイシェルの支柱ヤシ

Verschaffeltia splendina

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このヤシの英名は Seychelles stilt palm と言います。

stilt って支柱とか、脚柱って意味なんだそう。

だから「セイシェルの支柱ヤシ(セイシェル スティルト パーム)」。和名は竹馬キリンキリン椰子(タケウマキリンキリンヤシ)なんだって。笑えます。

その名の通り、セイシェル諸島の原産で、左の写真のようにタコノキみたいな根っこを出すので有名なんだって。

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シンガポール植物園ではせいぜい3~5m位の高さのものしか見た事がなかったんだけど、資料を見たら、「幹は高さ25m、径15~20cm、基部に長さ1.5m~2.6mの多数の気根があって幹を支える」と書いてあって、私達が見てるのはせいぜい気根の高さは50cm位なんだけど、気根だけで私達の身長以上もあるんだと知ってびっくり

セイシェル諸島のあらゆる島々の岩場」で見られるんだそうで、そういった不安定な場所に対応してこんな支柱根を持つようになったんだなと思いました。

誰か、セイシェルに旅行に行ったら、ぜひぜひこのヤシを見つけて写真を撮ってTOMに送って~~!!!どんな風に原産地にあるのか見てみたいよ~~!!!

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お花はこんなふうに花序が葉っぱの間から苞に包まれて出てきます。資料によれば花序の長さは0.9~1.8mにもなるんだって。

葉っぱと花序の様子は下の写真の通りです。

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花序の部分を拡大して写真を撮ってみました。お花、小さいです。あんまり高い木ではないとは言っても、TOMのカメラではコレが限界。

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9 上の写真の一部を拡大してみました。おおー、小さな花が確かに咲いてるよー。

「小花軸の大部分にtriad(トリアド)型の花群がつき、先端にのみ雄花が2または1個ずつつく。」と資料にはあったんですが、トリアドになってるように見える??もうちょっと大きな写真がないとわからないなー。

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下を探したらとても小さなお花が落ちてました。

雌雄同株だけど、雄花と雌花があるってことだから、これはきっと雄花オシベが6本ありました。まんなかに見える模様はきっとメシベの名残なんでしょうね。かわいい!

どのくらいかわいいかと言うと、大きさが2mmとか3mmなんだわ。拾うのに苦労しました…。

この写真の時は雄花がいっぱい咲いてる感じだったので、もう少ししたら、雌花が咲くのかもしれません。

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雌花は子房が1個で、大きさが雄花よりちょっと大き目の4mmくらいだそうです。誰か見つけたら写真下さい。シンガポール植物園のヘリコニアウォークに1本ある、あの株です。

上のお花を横から見たところ。

実は緑色で2.5cmくらいの球状。タネは1.5cmくらいなんだそうです。

アレカヤシ亜科 オンコスペルマ亜連の中に分類されているので、ニボンとかに近い仲間らしい。確かに花がトリアドとか、実の感じとかそうかも。そのうち比べてみたいです。属名はフェルスハーフフェルティア属と読むらしい。読めません…(涙)。

ヤシ科 Palmae

アレカヤシ亜科 オンコスペルマ亜連

原産地:セイシェル諸島

Common name: Seychelles stilt palm ,スティルトパーム、タケウマキリンキリンヤシ

資料:園芸植物大事典 小学館 P118

実はヤシマニアのTOM。しばらくヤシ三昧で行きます。私もヤシ好き!って方、色々教えてください。ヤシってねー。地味だけどお花とか似てるけど色々なのがあって、すっごく面白いんだよー!!!!!

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ただいまー

7月30日から8月25日まで古巣のシンガポールに行っていました。

楽しかったー。新しい写真もいっぱい撮ってきました。(主にヤシ)

Tyouzubati

昭南神社跡も特別にS先生が許可を取ってくれて、森の中をのっしのっしと進んで、念願かなってようやく見る事ができました。

日本に帰ってきたらあまりの暑さにうんざり。これってやっぱり異常だよね。

とりあえずご挨拶でした。

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2007年8月20日 (月)

すみません

Dsc000412

予定が大きく変わり、25日までお休みします。

娘が携帯のカメラで撮った写真。人に借りた携帯だからどうするんだよ  と思っていたんだけど、PCに取り込めてよかったね....ということで。

さて、ここはどこだ?

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