翁椰子もどき
Washingtonia robusta
この子の和名はオキナヤシモドキ(翁椰子もどき)。同じ属のオキナヤシによく似ているので、こんな名前が付いているんだそう。
翁ヤシの名前の由来は枯れた葉が落ちてしまわないで木にそのまま残るから。左や下の写真にも葉っぱの枯れたのが残って下がってますよね。自然の状態ではもっとたくさんくっついていて、おじいさんの髭みたいに見えるのかもね。ネットを見てたら こんな写真もありました。 確かにおじいさんっぽい…。
シンガポール植物園のパームバレーに植わってる子も結構大きいですが、高さ30~35mくらい、幹の直径は30~50cmになると資料にありました。ヤシの中では大型なものの部類に入る気がします。
オキナヤシが幹の基部と上部がほぼ同じ径なのに対し、こっちのモドキちゃんは基部が「とっくり状に肥大する」そうです。
あ、ほんとーだ。
幹はこんなん。
葉っぱは下の写真の通り、手の平の形の掌状葉。掌の直径は1.4~1.8m。高い木の上にあるからよくわからないけど、そのままTOMがその上にねっころがれるくらいの大きさがあるんだねー。トトロの雨宿りの葉っぱどころじゃありません。
葉っぱを拡大。「ハスツラは長さ4.5~8cmの正三角形」とあったけど、この高さでは見えないよー。
お花はこの日は観察できませんでした。資料には「長さ2~4mの肉穂花序。花は両性、芳香あり。花冠は白の筒状で3裂、ガクも筒状で3裂。オシベは6本。子房は3室」とありました。日本にもあるって言うから、いつか見られるようになることを楽しみにしてます。
日本に帰った友の会の先輩が「日本にはいっぱいワシントンヤシが植えられているよー」と話していたのを聞いたことがあるのですが、この子はヤシ科の中でも耐寒性がとっても強くて、―5℃以上あれば露地栽培が出来るんだって。西日本や関東でも都市部であれば最近は冬もかなり暖かいので、戸外に植えられるんでしょうね。
ワシントンヤシ属はアメリカ南西部からメキシコ北部に2種類あって、オキナヤシはもう1つの子。日本に植えられている子はワシントンヤシと呼ばれていますが、耐寒性が強いモドキちゃんが日本には多く植えられているようです。
ヤシ科 Palmae
タリポットヤシ亜科 ビロウ亜連
原産地:メキシコ北部
Common name: Mexican Washington palm, Thread palm, オキナヤシモドキ、ワシントンヤシモドキ
資料:園芸植物大事典 小学館 P130
ヤシも可愛いじゃんって思ってくれたら…ぽちっ!
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