パイナップルの花
Ananas nanus だと思うけど…
昨日、パイナップル博物館の紹介をしました。
で、パイナップル(Ananas comosus)ですが、この植物の英語名っていうのは気がついてた?
パイン(松)とアップル(リンゴ)をくっつけてパインアップル(pineapple)→パイナップルってことで、できた英語名。まつぼっくりみたいで、リンゴのように甘酸っぱい味がするからつけられた名前なんだよー。
パイナップルの属名はAnanas アナナスです。これはパイナップルの原産地で、昔から食用に使ってきた熱帯アメリカの先住民族の呼び名から取ったんだそう。彼らはパイナップルのことを「ナナ(香りが高い)」と呼んでいたんだって。
昨日の博物館の表示はこういったことから来ていたんでしょうね。
パイナップル博物館の入り口に植えられていたのがこの子。
Ananas nanus だと思うけど、違っていたら教えてくださいね。
資料には「ブラジル、スリナム原産の多年草。高さ60センチくらいで、小型のパイナップルのような果実は長さ7~10センチになる。やや若い果実が「ミニ・パイナップル」とよばれてフラワー・アレンジメントに用いられている。」と書かれていました。
この子が正確には何者かはともかく、パイナップルのお花の写真が欲しかったTOM。この風景を見た途端目がキラリン。
花だーーーー!
これよこれ。見たかったのーー。きゃー、つぼみの花序もかわいいー!!!
てことで、つぼみの花序です。パイナップル属の特徴の花序の先に頂芽もまだ出ていません。
で、トゲトゲの1つ1つからつぼみが1つずつ出てきます。いっぺんにではなくて、下のほうから(茎に近いところから)だんだんと咲いてきます。下の写真で様子がわかるよね。
頂芽も伸びてきていますね。
同じパイナップル科のサルオガセモドキやネオレゲリアちゃんと比べてみて。似てる??
お店で売っているパイナップルは表面にボコボコがあるけれど、あれは沢山のお花が咲いて1つ1つのボコボコが実になったものだったのでした。
ちょっと考えれば分かることなんだけど、知らなかった人もいるでしょ?
ノニジュースのノニなんかと似てますねー。
で、野生種であれば、この実の1つ1つにタネが入っているはずなんだけど、そうでない突然変異種がたまたま人の目にとまって、果物として栽培されてきたというわけです。人と栽培植物の関係は、本当に興味深いです。
バナナの歴史もご覧あれ。
で、できあがった実がこれ。普通のパイナップルよりもかなり小さめ。表題のアナナス・アヌスに写真を見て似ているなあと思ったんだけど、植物の同定は難しいので「…かな?」に留めておきます。
パイナップル科も面白いよー。
資料:「朝日新聞社 植物の世界」P10-220
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