サラカヤシの仲間
Salacca wallichiana
シンガポール植物園のヤシエリアの国立ラン園クールハウスに近い一角にサラカの仲間がいくつか植えられています。TOMがシンガポール在住の3月頃までは樹名札がないものが多くて、謎が多いエリアでした。今回夏に行ったら手書きだけど名札が付いてる! 嬉しいよー。これで色々調べることができます。過去に撮った写真もいくつか何者か判明するでしょう。
というわけで名前が判明した一つがこの子です。手書きで名前が書いてありました。
サラッカ属(Salacca)は資料によると約11種がマレー半島、ジャワ、スマトラ、フィリピン諸島、まらっか、ビルマに原産するそうです。この子はネットで調べた結果だと、この属の中でも北に原産するものみたいですね。
ココヤシのように1本立ちにはならなくて、と言うか、この1本に立ついわゆる茎の部分がとっても短くて株立ちのように見えるのが普通のようです。だから全体の様子は上の写真のような感じになる…。
葉っぱを拡大。小葉の先がちょっと面白い格好をしています。
トゲがとにかく凄い。痛いです。お花の写真を撮りに近づくのも結構な勇気が入ります。
左の写真の左下に見えているのは花序。葉っぱの間から花序は出て来るので、ふだんは株の中に花序があって、おまけにトゲが凄いもんだから写真が撮り難いの。わかるでしょーー。
小葉のつき方は下のように逆V字型。
ラタンの仲間なので、トゲや葉っぱの様子は似ています。
花序はこんな感じ。
サラッカ属は雌雄異株。この株は雄株で、雄花が咲いていました。
左の写真は若い花序。つぼみが膨らんで下のような感じで雄花が咲きます。
咲き始めの雄花かな。葯がまだ開いていないように見えます。どう思う?
下の写真の雄花はまさに今花粉を出していますね。
1つのホウに2つずつ雄花が咲くように見えます。
咲き終わって枯れた花序と、その一部の拡大写真。ヤシを見始めた頃は何が花で何が実なのか全然分からなくて、枯れた雄花の花序を見て、一生懸命、実がないか、種が無いか探したものでした。
今回は残念ながら雌株を発見できず。雌花と実の写真もありません。
ネットで調べたら、日本語でこんなサイトがありました。
面白ーい!!
タイで買ったサラカの実の種を自分で蒔いたのねーー。
じつはサラカちゃん、実が食べられる種類が幾つかあって、この子もじつは実が食べられる種類のサラカちゃんだったようです。実が見たい方はこちらのサイトをごらんあれ。TOMはシンガポールではサラクと呼んでいたんだけど、実を見る限りTOMが食べてたサラクとはちょっと違う種類のようです。サラクは一般的に本に載っているのはジャワ原産のSalacca edulisのようだけど、ワリチアーナちゃんもやっぱり同じ様に呼ばれているようですね。
上のサイトのTOPページはこちら。http://www.geocities.jp/dameningen7/
ヤシがとってもお好きな方のよう。嬉しいわー。お仲間だーー。
ヤシ科 Palmae
トウ亜科 トウ連 トウ亜連 Calamoideae Calameae Calamineae
原産地:ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、その他
参考にさせていただいたサイト:http://www.geocities.jp/dameningen7/
資料:園芸植物大事典 小学館 P95
ヤシも可愛いじゃんって思ってくれたら…ぽちっ!
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