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2007年9月22日 (土)

サラクの実

Salacca edulis syn.Salacca zalacca

昨日、サラクの実について書いたので、シンガポールで普通に売られているサラクをご紹介。シンガポールでは在シンガポールの長い熱帯樹さんに本当に沢山のことを教えていただいたんだけど、この実を教えてくれて食べさせてくださったのも熱帯樹さんでした。

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ハイ、こんなんです。昨日の子や、同じサラクのワリチアーナちゃんと比べてみてください。スネークフルーツとも言うんだけど、この表面の様子が蛇のウロコそっくりでしょ。ヤシの実と言えばココナッツや、ナツメヤシくらいしか思いつかなかったTOMにとって、この蛇のウロコのような果物も変!だし、それがヤシの実で食べられるってこともモノスゴイびっくりなことでした。大きさは5cmくらいかな

皮をむいて食べます。

なんていうか、食感は生のニンニクって感じか。乾いたリンゴっていうか、まぁ、およそ果物っぽくない。果汁があるって感じじゃないです。クリをもう少し柔らかくしたらあんな感じか???

味はほの甘かった憶えがあります。独特の臭みがあって、それが好きになれるかどうかが、好んで食べるかどうかの分かれ目かな。

060620047s

この白い果肉(?)の中にタネが1個入っています。(入っていないのもある) 

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ヤシって本来はこんな風に1つの実の中に3つの胚珠があって3つのタネが出来ていたものらしいです。

ココナッツやアブラヤシの3つの穴は本来は3つのタネから芽が出るべき穴だったのが、3つのうち2つの胚珠が育たなくて1つだけが育って、あんな実ができるんだと聞いたことがあります。そういうことを考えながら、この3つに分かれた実を見ると進化の不思議さを感じたりします。面白いねー。

サラクの植物本体は、リストによるとシンガポール植物園にもあるようなんですが、TOMが今まで撮った写真の中にはありません。ただ、先日紹介したワリチアーナちゃんとかと全体的な印象は似ているようです。

分からないことだらけなので、手持ちのヤシの資料をそのまま載せておきます。熱帯植物要覧以外は元は英語なので超適当訳を鵜呑みにしないでくださいね。解説できる方、教えてください~~!!!

PALMS OF MALAYA  P106

多くの食用の園芸植物と同じ様に、沢山の品種があり、明確な原産地はわからない。シンガポール植物園の株は花が咲くのはまれだが、おそらくその理由はシンガポールではあまりにもいつも雨が降るためではないかと思われる。非常に多くの果実がシンガポールでは売られているが、これらはRiau島やジャワからの輸入品である。トレンガヌではこの種(しゅ)のサラクの果実が栽培され、売られている。北部マラヤでは時期によっては現地栽培されている。

A GUIDE TO PALMS & CYCADS OF THE WORLD   P184

インドネシアやマレーシアでは広く栽培されている。最もよく育つのは標高1000mまでの温度の高い低地である。わき芽でも繁殖することができるが商業的には、タネで増やす。株が4~5年育った頃に最初の果実が実る。果実のテイストは甘すっぱい。バリの品種 var. amboinensis は、雌雄同種で、1つの株に雄花も雌花も咲く。インドネシアのほかの場所で育つ雌雄異株の品種は、通常 var. zalacca である。.

熱帯植物要覧 P532

ジャワ原産。東南アジアに分布栽培。無幹、開張叢生、高さ4~7m、極めて多刺。雌雄異株。果実倒卵形、光沢褐色の薄い小鱗片に覆われ、剥皮容易。内部はそれぞれ一種子を含む3個の果肉に文理。果肉は象牙色、強臭、甘酸渋味。種子は小石様、褐色。果を生食、砂糖煮。

朝日「植物の世界」P11-109 写真「サラッカの変種」についての説明

サラッカ Salacca zalacca はトゲだらけの小さなヤシだが、果実は食べられる。雌雄異株で、原産地だと思われるインドネシアのジャワ島西部では小さな甲虫が送粉するが、他の場所では人工授粉しないと果実がつかない。ところがバリ島で栽培されるこのサラッカ・ザラッカ・アムボイネンシス Salacca zalacca var.amboinensis は、授粉しなくても果実が実る。

ヤシ科 Palmae

トウ亜科 トウ連 トウ亜連  Calamoideae Calameae Calamineae

原産地:ジャワ

Common name: Salak , Snake Fruit, サラク、スネークフルーツ

ヤシも可愛いじゃんって思ってくれたら…ぽちっ

熱帯植物図鑑 (目次…時々更新中)

 

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コメント

TOMさん、下記を参考にして下さい。
◎ PALMS OF MALAYA P106 
   意味不明という箇所は、下記のような意味でしょう。

 トレンガヌではこの種(しゅ)のサラクの果実が栽培され、売られている。北部マラヤでは時期によっては現地栽培されている。

◎ A GUIDE TO PALMS & CYCADS OF THE WORLD P184
商業的な繁殖方法はsucker(吸枝=地下茎から出た枝で、のちに独立した個体になってふえる。)でも育つが、タネによる。

投稿: Midori | 2007年9月22日 (土) 15時49分

TOMさん、大きな文字の脱字がありましたよ。最初の学名の次の2行目に、赤字の「て」が抜けていましたので、「シンガポールで普通に売られているサラク」となりますね。

投稿: | 2007年9月22日 (土) 22時12分

Midoriさん
早速、ありがとうございます。この文で本文の方を修正させて貰います。sucker は私たちがよく使う言葉としては「株分け」が丁度いいでしょうかねぇ?

投稿: TOM | 2007年9月23日 (日) 21時00分

 suckerは、株分けという動作でなく、一般的には「わき芽」で、芽そのものを指します。下記のように、上の方にあるのと下の方にあるのを分けて呼ぶ場合もあります。
ground sucker(生育初期から中期までに茎の下位節に発生するわき芽)
upstalk sucker(摘心後,茎の上位節に発生するわき芽)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001815565/en/

投稿: Midori | 2007年9月25日 (火) 06時33分

Midoriさん
いつもありがとうございます。そうか。「わき芽で増やす」って感じなんですね。そんな感じで直そうと思います。

投稿: TOM | 2007年9月25日 (火) 20時19分

TOMさん、
 そうですね、そういうふうに直したら、わかりやすいですね。
 

投稿: Midori | 2007年9月26日 (水) 09時35分

今、エスプラネードでの展覧会をするため、シンガポールに来ています。

またいつものごとく枯れ葉を集めて作品の材料にするため植物園にも通っているにですが、去年案内してもらった時にヤシの谷に生えていた巨大な花を咲かせるヤシ、実がたくさんついていました。やっぱり花が咲いて、実もそろそろ熟してきたせいか、葉がだんだん黄色くなってきています。

今日は朝から激しい雨が降っていたので、きっと色々なものが落ちているに違いないと思い、雨がやんだ合間をぬって植物園に出掛けたんですが、そのヤシの実が落ちていていました。色は黄色いんですが、表面がとてもサラックに似ていましたよ。

僕はサラックの味、ちょっとドライフルーツに似た味がして好きなんです。シンガポールではまだ萎びた感じのものしか発見できないので、新鮮なものがあったら是非食べたいです。

投稿: COCA-Z | 2007年9月28日 (金) 02時09分

coca-ziさん
エスプラネードですか。すごい!!
身近にある熱帯植物の枯葉で表現される世界は今までシンガポールにはなかったので、シンガポーリアンにも訴えかけるものがすごくあると思います。がんばってくださいね!
サラク…そうですねぇ。ドリアンが日本で食べるのとは全然違う(たぶん)ように、産地で食べるサラクは全然違うかも知れません。新鮮なサラク、どんな味がするんでしょう?もう少しジューシーなんでしょうか?
それにしても、サラクを好きと言ってくれる日本在住者、私の周りにはいなくて残念だったんですが。coca-ziさんがそんな風に言ってくださって嬉しいです!

投稿: TOM | 2007年9月28日 (金) 21時41分

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