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2007年9月28日 (金)

ドームヤシ

Hyphaene ドームヤシ属

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昨日、ドームヤシを紹介したら、すっごく気になりはじめたので、重い腰をあげて「GENERA PALMARUM」を開きました。(だって英語ばっかなんだもん。目が拒否します…) がんばって超意訳をしてみました。

たくさんのドームヤシ属のヤシが紹介されてきていますが、じつのところはおそらく10種くらいがあると思われます。生息地はNatalまでのアフリカの乾燥地帯、マダガスカル島、紅海、Gulf of Eilat coasts、アラビアの海岸地帯、インド大陸の西岸あたりですが、1種だけスリランカに記録があります。でもこれは多分人間によって運ばれたものでしょう。

ドームヤシ属の仲間は乾燥地帯もしくはそれに準じた in habitats where ground water is near the surface, e.g.along seasonal water courses, coastal sand dunes and flats, and oases.といったエリアに育ちます。アフリカ東部では ドームヤシの仲間のコムプレッサcompressa は標高1400mまで生息しています。

ドームヤシ属の仲間はみな、人間によって利用されてきたので、人によって破壊的なほどに刈り取られたり、たまたま、あるいは計画的に植栽されたりして、その生息地は人の影響をたくさん受けてきました。野生動物の中でも特にアフリカ象やbaboonと呼ばれるサルの仲間は、ドームヤシのタネを運ぶ役割を負っており、送粉に関しては蜂が花に訪れているのが観察されています。

ドームヤシと呼ばれているこのヤシは地域によってはとても重要な植物です。特に農耕をする人々の食料として。葉は屋根を葺いたり、編みこんで何かを作る時の繊維として使われます。その頂端はヤシ酒を作るためにしばしばたたかれます。(ここの部分誰か教えてください。The apex is often semidestructively tapped to make palm wine.ココナッツなどのように花序を切って取り出した樹液を酒にするということか???) 木材としても使われます。 果実は若いときには中果皮(果皮の中層で、ウメやサクランボのような果実の果肉にあたる部分)や胚乳を食べることができますが、かつては熟したものを象牙の代替品の原料として使われました。

熱帯・亜熱帯の海岸沿いのココナッツに匹敵するくらいに、役に立つヤシのようですね。友人が「あっちにはぼこぼこあったわよ」と言っていた意味がよくわかりました。

熱帯植物要覧を開くと、ドームヤシはHyphaene thebaica だけが載っていました。これはエジプトあたりに生育するヤシのようです。説明を写してみます。

「Dum palm, Dom palm, Egyptian doum palm, Ginger bread palm(英)。東アフリカ。茎の分岐する数少ないヤシのひとつ、高さ9~12m。葉は扇状。果実はテニスボール大。果肉を生食、糖蜜、菓子。胚乳は酸味、ショウガ香、固く、ボタン、香函工芸、砕いて食用。実生は野菜。葉の繊維は綱、敷物、帽子、天幕、紙。胚乳粉末は傷薬。」

GENERA PALMARUMの説明と合わせるとなにかイメージが見えてくるような気がします。ちなみに昨日載せたコムプレッサの説明は

Hyphaene compressa  ヒファエネ・コムプレッサ「8~10種からなるドームヤシ属は1種を除くとすべて茎が二又分枝する。アフリカ、マダガスカル島、アラビア半島、インド西部の沿岸部に分布し、本種はアフリカの東海岸に多い。古くから職布、屋根葺きの材料、材木、食料として利用されてきた。果肉はとても香りがよく、ショウガ入りクッキーのような味がする。樹液を発酵させて酒もつくる。

色々な種類があるけど、みんなショウガ入りクッキーのような味がするんだろうか?

食べてみたい…

エジプトに旅行すれば、道端で売っていたりするんだろうか??

さらに何かわからないかなと思って「ドームヤシ」で検索をかけてみました。

興味がわいたのは下の3つだけ。ドームヤシって日本ではとっても知られていないものなのねぇ。

アフリカ旅行のときに見たドームヤシの写真を載せているページ

ケニアのサンブルという民族がかつてはドームヤシ製の首飾りをしていたよ…という記述があるページ

エジプト旅行記 写真はないけど「バスはドームヤシが並ぶ道を走り」という記述がある。写真があったらうれしかったなぁ。

びっくりするほど、Yahooオークションが引っかかってましたねぇ。こんなん買う人がいるんですねぇ。どこで育てるんだろう??幼木を育てても面白くなかろうに…。

TOMが調べられるのはこの辺が限界。ギブアップです…。

誰かエジプトやアフリカ、マダガスカルで二又に枝が分かれるヤシを見たら、ぜひぜひいっぱい写真を撮ってTOMに見せてくださーーーーーい!!!

資料:GENERA PALMARUM  P228

    熱帯植物要覧 P526

ヤシも可愛いじゃんって思ってくれたら…ぽちっ

熱帯植物図鑑 (目次…時々更新中)

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コメント

tapは、TOMさんが( )内で言っているように、いわゆるタッピングのことなんじゃないでしょか?
たぶんそうですよ。(^^)

それにしてもドームヤシ!!面白すぎる!

幼木でもマニアにとっては面白いのかも、ですよ。

投稿: hal | 2007年9月29日 (土) 02時57分

halさん
コメントありがとうございます。
タッピングってパラゴムの幹とかに傷をつけて樹液を出す、あれのことでしたっけ?(すみません。いまさら恥ずかしくて聞けないことを聞いてるかも)だとしたら、ヤシで言うところのタッピングってどんなんだろう?私たちがよく知ってるのは花序を切り取って樹液を採る方法ですが、ここで書かれているのも同じ方法を指すのか知りたいです。東南アジアでは花序を切ってっていうのが一般的だけど、アフリカの方も同様の方法を取ってるんでしょうか?

投稿: TOM | 2007年9月30日 (日) 08時41分

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