バンレイシ科のお花
Polyalthia sclerophylla
シンガポール植物園のスワンレイクの近くにあるバンレイシ科の木。
前回紹介したイランイランと同じバンレイシ科の植物です。
去年の6月に木の枝という枝に幹生花がびっしりくっついているのに出会いました。
すごいでしょ。日本人の感覚からすると、こういう花のつき方って変だよね。でも熱帯ではよく見かけます。
一部を拡大するとこんなふう。
花びらの色は、花びらが開いてから、緑色から赤色に変化していくよう。花びらが開いてから…というところがイランイランと似たところがありますね。
でもって、バンレイシ科の面白いところは、お花の真ん中の部分。
これが、オシベ群とメシベ群なのだ。
真ん中の白っぽいところがメシベ群。周りの黄緑のところがオシベ群。私たちが普通に考えてるオシベやメシベとなーんか違うよねぇ。
真ん中を拡大。
ん? 真ん中はもう受粉時期をすぎてる?? 何となくですけど、メシベはもう盛りをすぎて、一方オシベ群の方がお年頃の感じがするから、メシベ先行タイプ(雌性先熟タイプ)なのかしら???
オシベとメシベが別々に熟する理由や例はこちらをご覧ください。理由 & 例
分からない時は、観察観察…っと。
花びらが落ちちゃった花の終わったのが落っこちてたのがこれ。
メシベと言うか、子房に当たる部分が残ってます。じつはメシベの点々それぞれが子房を持ってて、子房のそれぞれが実になります。オシベ群は役割を終えてなくなっちゃってますね。
そんなわけなので、バンレイシ科はちょっと面白い実のつき方をするんだけど、この子では実は観察できなかったので、別の種類で説明するね。とりあえずはアルタボトリスの仲間を見といてください。
メシベが熟している感じのお花はないかなぁーとしつこく探します。
あー、これこれ。違うかなぁ?
結局、「オシベが花粉を出してるぞー!」って感じのお花は見つけられませんでした。ってことは風媒って感じじゃないよね。どんな花粉がどんな形でメシベに運ばれるのでしょう?うーーん、わからない。
どなたか知ってる方がいたら教えてください…。
イランイランのお花の受粉も似たところがあるのかしら。halさんの写真待ちです。(よろしくね!halさん!)
お花をもうちょっと観察。後ろから見たのがこれ。ガクは3枚?6枚あるのかしら?
葉っぱは下の写真みたいの。
実は観察できませんでした。
「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P685には赤い実がついている写真が載っています。植物園のホームページにもこの子のページがあったけど、実の写真はないみたい。残念。
資料:「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P685
バンレイシ科 Annonaceae
原産地:マレー半島、スマトラ島
Common name: 不明
ブログランキングに投票をお願いしまーす…ぽちっ!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント