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2007年11月27日 (火)

色戻りの木のご親戚

Bauhinia species

シンガポール植物園のタングリンゲート近くの建物に絡ませてあるツル植物。葉っぱといい、花の感じといい、絶対にバウヒニアちゃんの仲間です。

1001で調べてみたら、 Bauhinia species とありました。要するに、バウヒニア属のお仲間の何か…という意味ですね。うーーーん、園芸種かなんかなんだろうか?

まずは壁に絡んでいる様子から。

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葉っぱはこんなん。

葉っぱの裏側が赤っぽい色をしていて、カラーリーフとしても使えるなぁと思いました。

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葉っぱ自体が若いときや、暗いときは掌を合わせるように畳んでいることも多いのですが、こーんなハート型の葉っぱをしています。6

何が可愛いって…。お花もそうなんだけど、TOM的には巻きひげ がつぼにはまりました。

ね、可愛くない??

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最後にお花です。

お花1つ1つの直径としては5cmくらいかなぁ。バウヒニアコッキアナちゃんの色違いって感じです。細かいところはだいぶ違うんだけどね。

お花のアップです。茶色のつぼみが開いて、ガクになってるのがわかります。茶色のつぼみが、特徴的ですね。

お花が黄色っぽいのと白っぽいのがあるのは光の加減かしら?

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いやいや光の加減ではなく、バウヒニアコッキアナちゃんと同じように花の色々な段階で、花びらの色が変わるタイプみたいですね。

見てみて。

花びらが白いものは、オシベもメシベもまだ受粉前って感じ。

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反対に花びらが黄色っぽいものはもう受粉は終わってる感じです。人間にとってはたいした色の違いに見えませんが、蜜を吸いに来る虫にはこの色の違いは一目瞭然なのでしょうねぇ。

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最後に。花が終わるとガクも何もかも落ちてしまって、こんな形でメシベが残ります。マメ科です。どんなマメのさやに育つのでしょうか?

今回タイトルにした「イロモドリノキ―色戻りの木ことバウヒニアコッキアナちゃん」は、こちらです。 共通したところ、そうでないところがあって、比べてみるのも楽しいですよ。

マメ科 Leguminosae

資料:「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P13

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2007年11月26日 (月)

王様のマント

Thunbergia erecta

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シンガポール植物園にあったツンベルギアの仲間。昔、ブキバトで出会って「わかんないーー」と叫んでいたものですが、今回は名札がありました。

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昔アップしたのは2年前。記事はこちらです。写真や記事も合わせてご覧くださいね。つぼみの写真など可愛いです。

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外から見ると紫なのに、虫の目線で行くとちゃんと黄色で、おいでおいでしてるところがなんとも…。

昔アップしたのは2年前。記事はこちらです。写真や記事も合わせてご覧くださいね。つぼみの写真など可愛いです。

キツネノマゴ科 Acanthaceae 

原産地:熱帯西アフリカ

Common Name: King's Mantle, Bush Clock Vine, コダチヤハズカズラ,ツンベルギア・エレクタ

葉っぱはこんなん。5

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2007年11月24日 (土)

とある日のレインフォレストエリア

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シンガポール植物園のレインフォレストエリアの園路が封鎖され、園路をボードウォークに作り変えるための工事が始まったそうです。

8月にシンガポールに遊びに行ったときにはすでにいつも歩いていた園路は閉鎖され、巨大な閉め殺しの木を見ることもできなくなっていました。

でも歩ける部分も…ってことで友の会の友人が歩いているのに合流。3

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植物園のレインフォレストエリアは、かつてシンガポールを覆っていた熱帯の原生林の貴重な名残りです。

そして密集した都会の真ん中にあっては、植物や動物たちの大切な避難場所になっています。

保護計画に沿って、現在のコンクリートの園路を立ち上がった形のボードウォークへと作り変える予定です。

ボードウォークに作り変えることによって、森の状態は改善され、植物や動物たちに、成長したり生息したりする空間を与えることができるでしょう。(TOMの超意訳)

ってな感じで閉鎖されてるわけなんだけど、残ってるエリアで8月2日に見たものをアップ。

いやー、わからない。いつものことだけど。

わかりません。

「これ○○だーーー」とわかる方がいらしたら、お願いです。教えてください。

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まずは上の方で咲いていたピンクの花。なんだ?わかりません。でも可愛いわぁー!

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そして落ちていた白いラッパ状のお花。何?どこで咲いてるの??

わからなーい!見えない!

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アカネ科の仲間???

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落ちていたのはこのエンタダちゃんのアーチのあるあたり。

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こんな花びらみたいな赤いのも落っこちてた。何かのホウかなんかかな?

これもどこから落ちてきたものやら?

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日本でよく見られる形に似たカタツムリ発見。シンガポールではアフリカマイマイの方が普通に見られるので、こういう形のカタツムリちゃんはちょっと珍しいのだ…。

ってなわけで、よーーーく知ってるはずの植物園のレインフォレストでさえも謎が果てしない。これが本当の大きなレインフォレストだったら、どんなにたくさんのものが隠されているだろう?と思うとドキドキしてしまいます。

文明の中で暮らしていると、目に見える美しさがすべてのように感じがちになります。目に入るものがバランスが取れていないと、あるいは美しくないと、とるに足りないものだと自分のものさしで図ってしまいがちです。

ガーデンデザイナーとして植物を見ていたころの自分がそうだった気がします。

今回紹介した植物園のレインフォレストエリアは何の説明も受けなければただの緑のまとまりでしかありません。昔の自分だったらその中にドキドキを、あるいは心にどーーんと来る感動を見出すことはできなかっただろうと思います。

本当に貴重なもの、美しいものって何なのでしょう?

日本に帰って、前の生活に戻っただけなのですけど、身の周りの緑を見る目がまるで変わってしまっていることに気が付きました。さてさて、この日本の中で、どんなふうに植物と向きあっていけばいいのでしょう?自問自答しながら冬への季節を過ごしています。

では。

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2007年11月22日 (木)

パラゴムノキの実

Hevea brasiliensis

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パラゴムの実はよく「三食パンみたいな格好をしているんだよ。」と言われます。

左の写真を見て。3つのふくらみがあて、まさに三食パンのようでしょう?

mayuriさんのブログにとっても愉快な写真があります。こちらもぜひぜひのぞいてね!

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こちらはひっくり返して撮った写真です。

このふくらみの中に何が入っているかというと、タネ(種)が入っています。

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どんなタネかというと、左の写真みたいなの。

大きさといい、表面についている模様といい、まさに  うずらの卵!

日本では絶対に公園では拾えないし、なんかかわいいので(お前だけと言われそうだけど)、見つけると思わず拾って帰ってしまいます。

このパラゴムちゃんのタネがシンガポール植物園からマッドリドレーとも呼ばれた植物園園長によってマレー地域一帯に広がり、一大ゴム産業へと発展していったのは一部の人間にはとっても有名なお話。

keikoさんのブログを見てみてね。

このパラゴムちゃんのタネの散布は虫でも動物でもなく、自力で。

どうやるかと言うと、三食パンが乾燥して最後は爆発するんです

パーーーン!!!って。

で、爆発してこのうずらの卵は遠くへ飛びます。

時々、マクリッチ自然保護区を歩いていると、パー―ンという破裂音を聞くことがあります。

原産地ブラジルでも森の中でパラゴムちゃんの破裂音が季節になると響くのでしょうね。

さてこの三色パン、パラゴムちゃんの木になっているときはこんな感じ。

これはシンガポール植物園のパラゴムノキのエリアで撮った写真。こんなにたわわに目線で実っているのは珍しかったので、思わず撮った写真です。

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こちらは植物園のエコエリアで撮った写真だと思います。

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さて、三食パン状態の実の写真を今回はいっぱい載せましたが、実際はこんな形のものはあんまり写真に撮れません。

なぜかと言うと、三食パンが破裂した後の残骸ばっかがいっぱい落ちているので。

残骸はあまりにもよく見ていたので、改めて探しても1枚も写真がありませんでした。

どなたか三食パンの残骸の写真があったら送ってください!!!

うずらの卵のタネも今回改めて写真を撮ってアップしました。アタリマエのものほど写真がない…という事実。びっくりですーーー。

お花の写真はこちら。

葉っぱはこちら.。/a>ゴム採取はこちら。

シンガポールとパラゴムちゃんについて詳しく載せているKeikoさんのブログ

トウダイグサ科 Euphorbiace

原産地:ブラジル

Common name:Para Rubber Tree, Cautchouc Tree, パララバーツリー、パラゴムノキ

資料:熱帯植物要覧 P223

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2007年11月16日 (金)

パラゴムノキの花

Hevea brasiliensis

パラゴムちゃんネタ、今日はお花編です。

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パラゴムちゃんのようにあまりにも身近で親しんでいた植物に限って、写真がないというのは面白いもので、今回のお花の写真も後の3枚は、Halさんが送ってくれたものです。Halさん、ありがとう! 大感謝!!

あらためて、こんなお花が咲いていたんだーーと思った次第。

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パラゴムノキのネタはネット上にたくさんあるけれど、お花の写真は珍しいと思うよ。見てみてーーーー!

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熱帯植物要覧には「腋生の円錐花序、単性花、雌雄同株。花緑色、白毛、花弁欠。」とありました。同じ株に雌花、雄花が別々に咲くんですね。写真はどちらのお花なんだろう? 花弁欠とあるから、この花びらみたいに見えるのはじつはガクが変化したものなんでしょうか? 白い毛って…。うーーーん、写真だけじゃなくて、やっぱ触ってみたいわー! 緑色とあるけど、実際はこんな緑がかったクリーム色です。

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左は蕾のときの花序。

次はいよいよ実(み)と種だよーん。

葉っぱはこちら

ゴム採取はこちら。

シンガポールとパラゴムちゃんについて詳しく載せているKeikoさんのブログ

トウダイグサ科 Euphorbiace

原産地:ブラジル

Common name:Para Rubber Tree, Cautchouc Tree, パララバーツリー、パラゴムノキ

資料:熱帯植物要覧 P223

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2007年11月14日 (水)

パララバーツリーの葉っぱ

Hevea brasiliensis

パラゴムちゃんと言えば、自然友の会の仲間にとっては特別に思い入れがある木の一つなんじゃないかなあと思います。

私たちが大好きなシンガポール植物園とのかかわりがとても深いので、説明する機会もおのずと多くなっているし、マクリッチ自然保護区に行ったりしても、パラゴムちゃんの昔のプランテーションの後の森にその名残のオコチャマたちがいっぱい幼木の状態でケナゲに生き残っていて、目にする機会も自然と多いのです。

ということで、とても数回では終わらないパラゴムちゃんの説明。今回は葉っぱ特集だよーーん。

パラゴムちゃんの葉っぱは、一見3枚に見える葉っぱが1枚の葉っぱ

下の写真みたいにね。これが3枚の葉っぱではなくて、1枚の葉っぱなの。

きれいに葉脈が出ているのも見分ける方法の1つ。

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でもって小葉の根元がこんなふうに膨らんでいます。

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新しい葉っぱは黄緑ではなくて、こんな濃い色をしていて、しゅんと垂れています。かわいいでしょう??

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だんだん成長してくると左のように緑色に変化し、黒味が消えていきます。

葉っぱが古くなると下の写真のように紅葉するのも特徴かな。全部の葉っぱがいっぺんに紅葉することはシンガポールではありません。

きれいですねー。

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2007年11月11日 (日)

パララバーツリーの林とゴムの収獲

Hevea brasiliensis

先日keikoさんのブログを紹介しましたが、ご覧いただけましたか?

今回からしばらくパラゴムちゃんこと、パララバーツリーのネタで行きます。

詳しいことはkeikoさんがしっかり調べて書いてくれているので、TOMは手持ちの写真をアップして連動していこうと思います。

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まずはmiyomamaさんがマレーシアに旅行に行ったときに買ってきた絵葉書です。

何をしているところだと思いますか?

パラゴムちゃんからゴムを採集しているところです。

こんな風に少しずつ樹皮を少しずつ傷をつけてゴムを採集します。

元々は木を切り倒して収獲していたそうですが、こういう方法をとることによって、長い間収獲することが可能になったのだそうです

この方法を生み出したいきさつなどはkeikoさんのブログでご覧ください。

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こちらはマクリッチ自然保護区を歩いていた時に出会ったパラゴムちゃんの切り株。

スコールか何かで倒れて公園内の道を塞いでしまったので、管理事務所の人が木を切って道を修復しているところに出くわしたのです。17

新鮮なパラゴムちゃんの切り株からは次から次へとゴムがしみ出してきていました。

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こちらはタイのプーケットへ遊びに行ったときに象に乗りながら撮った写真。

シンガポールではもうすっかり見られなくなり、マレーシアでもアブラヤシに取って代わられたパラゴムちゃんのプランテーションがまだあちらにはありました。

その中を象に乗ってお散歩したのです。

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よーくみていただくと、1本1本のパラゴムちゃんに小さなお皿がつけられて、ゴムを収獲している様子がわかると思います。

上の絵葉書のパラゴムちゃんは結構な太さがありましたが、こちらはせいぜい直径が10cmくらい。こんな大きさの時から収獲が出来るんですね。

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こちらは上の写真のアップです。

象に揺られながら、古いカメラで撮ったので、ブレブレ。残念。ごめんなさい!

このときはプーケットから車で1時間のカオラックというリゾート地へ遊びに行ったのですが、カオラックへの道のりの両側にたくさん見られたのが、パラゴムちゃんのプランテーション。

そして、その中に白い洗濯物を干しているような民家の数々を見ました。

??

ありゃなんだ?

洗濯物じゃないのは明らかだけど、なんだかわからない…。

ガイドさんに聞いたら、収獲したゴムを伸ばして干しているのだということでした。

アブラヤシのプランテーションは大規模に行わないと収益が上がらない事業ですが、パラゴムちゃんのプランテーションは、小さめの畑で一家で細々と収獲して出荷することも出来るという話を聞いたことがあります。(つまり、アブラヤシでは安い賃金で使われる労働者が増えるだけだけど、パラゴムでは小さくても事業主であることができた…らしい)洗濯物のように民家の軒先に10枚くらいずつ干してあるゴムの原料を見て、妙に納得していたTOMでした。

でも残念なことに、民家の軒先のゴムは、車窓からはうまく撮影できるわけもなく、残念に思っていたら、miyomamaさんが、やっぱりマレーシアで買ってきた絵葉書にこんなんもあって、わーい!と喜んだTOM。

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TOMが実際に見たのは、こんなに大量のゴムが干してある風景ではなくて、繰り返しだけど、民家の軒先に洗濯物のようにつるしてあった風景。

でも昔、ほんの数十年前、マレーシアでパラゴムちゃんのプランテーションが国の基幹産業の1つであったころには、国のあちらこちらでこんな風景が見られたのだろうなあと思います。

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こうやって干されたゴムの原料はまとめられて、自動車産業が盛んだった先進諸国へと運ばれていきました。

天然ゴムは現在では石油などが原料の安いゴムに取って代わられましたが、飛行機の車輪など、耐久性が要求される現場では、今も役割を果たしているのだそうです。

次回からは葉っぱや花や見など、アップしていきます。

トウダイグサ科 Euphorbiace

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2007年11月 8日 (木)

レッドペンダ

Xanthostemon youngii

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シンガポール植物園の中で出会った2mっくらいの小さな木。花の印象からこの子(

インスタントラーメンのつぼみ シクンシ科)

かなと思って、そのままになっていました。

あらためて見てみたら、「あれれ?花はともかく実が全然違うじゃない!」 …「…ってことはこの子はだあれ?」ということでよーく見てみました。

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花のアップを見てみる。「ん?何かに似てる…」「この間のクローブちゃんと同じフトモモ科の子たちに似てるぞ…」

「なんだー。よく見てみればゴールデンペンダちゃんとお花の形がそっくりじゃん!」

ゴールデンペンダ フトモモ科

ということでゴールデンペンダちゃんの Xanthostemon 属で1001を探してみる…。

ありました…。ピンポーン!Xanthostemon youngii ちゃんでした!

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面白いのは花が終わった後です。

左の写真のように壺みたいな形で子房の部分が残ります。このまま大きくなるとゴールデンペンダちゃんとは似ても似つかない。どっちかと言うと、同じフトモモ科のユーカリの仲間みたいな実になるのかな…と思いきや、しばらくすると、この部分が枯れて落ちて、中からこんな新鮮な青い実が現れるらしいのだ。

えーー、びっくり!

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そしてこれが実が開いたところ。

下の写真にはタネが残っているのも見えますね。

ゴールデンペンダちゃんの実もこんなんだったっけ?いつか確かめられたらいいなあ。10

葉っぱはこんなん。分厚くて、葉っぱの縁に線があるフトモモちゃんの特徴をやはり持っています。

新しい葉っぱは赤っぽいです。

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若い葉っぱは最後に葉っぱの縁に赤さが残るのが、なんともういういしいわぁーって思うのはTOMだけでしょうか?6

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全体はこんな感じ。大きくなるのかなあ。まだ子供って感じでしたけど、1001では潅木のくくりに入っていました。

フトモモ科 Myrtaceae

原産地:オーストラリア

Common name: Red Penda ,レッドペンダ

資料:「1001 Garden Plants in Singapore 2nd Edition 」P452

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2007年11月 7日 (水)

パリのkeikoさんのブログ

仕事に出始めて1ヵ月半。家に帰ると眠くて眠くて…。

でも、このブログを書く為に植物の写真をチェックしている時間が何よりの癒しの時間です。

毎日のアップはできないかもしれないけれど、写真が尽きない限り続けますので宜しくお願いします。

さて。昨日halさんからパラゴムのお花の写真が届き、狂喜乱舞しているTOMです。

パラゴムとは何か??

パリにお引越ししたkeikoさんのブログに詳しく書いてありますので、とりあえず読んでおいていただけると嬉しいです。パラゴムの歴史はシンガポール植物園の歴史の中でも一番面白い部分の一つ。keikoさんの人柄が出たとっても素晴らしい文章です。

パラゴムについては2回先くらいにはアップします。

では。

H.N.リドレーとパララバーツリー 1

H.N.リドレーとパララバーツリー 2

H.N.リドレーとパララバーツリー 3

H.N.リドレーとパララバーツリー 4

H.N.リドレーとパララバーツリー 5 

H.N.リドレーとパララバーツリー 6

H.N.リドレーとパララバーツリー 7  まだ続いています。

この記事のコメントでふなこしさんが、キュー植物園では「リドレー」ではなくて「リドリー」と呼んでいたよと教えてくださいました。とりあえず、仲間内で呼びなれているリドレーで記事はアップしていきたいと思いますが、貴重な情報をありがとうございました!

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2007年11月 6日 (火)

クローブの花

Syzygium aromaticum       or       Eugenia aromatica

クローブの花が見たい!とわがままを言ったら、東方紅さんがネット上に自由に使ってよい画像でこんなのがあるよと教えてくださいました。これです。

Photo やっぱりシーアップルの花みたいにオシベが伸びてるーーー!

この写真で分かりやすいのは、つぼみが花が咲く直前にほんのり赤く色づいていること。

この赤くなった、でもまだ咲かない状態のものが収獲されてスパイスとして使われているんですね!

それから花が咲いた直後は赤みが残っているということ。

東方紅さん、本当にありがとうございました!すっきりしましたぁー。

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2007年11月 3日 (土)

シンガポール植物園のキッズガーデン

シンガポールの植物園ガイドグループで(それ以外にも)とってもお世話になった、熱帯樹さんから、「シンガポール植物園のキッズガーデンがようやくオープンしたよー」との連絡をいただきました。

夏に遊びに行ったときにはまだオープンしていなくて、外から指をくわえて見ていてとっても悔しがったTOM。熱帯樹さんがホームページにもアップしたよと教えてくれたので、皆さんにも情報のおすそ分けです。

熱帯樹さんがキッズガーデンについてあっぷしてくれた記事。

シンガポール植物園の新子供ガーデン

このホームページはシンガポールに住んで○十年。ものすごーくシンガポールに詳しい熱帯樹さんが、お友達のホームページに間借りして時々アップしている「南国ものがたり」というシリーズの1つです。

熱帯樹さんの南国ものがたり

そのお友達が作っていらっしゃるのはこちらの「シンガポールで見つけた南国の花」というページ。

なるほどー!と思うこともいっぱい。ぜひぜひ遊びに行ってみてください。

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2007年11月 2日 (金)

クローブ

Syzygium aromaticum       or       Eugenia aromatica

チョウジとかクローブとか呼ぶスパイスを聞いたことがありますよね。肉料理の本を開けば必ずと言っていいくらいに載っています。

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さて、その正体を知っていますか?

チョウジの木の花のつぼみなんです。

つぼみが緑色から赤っぽく変化して花が咲く直前が一番香りがよいのだそうで、その花が咲く直前に収穫して、4~5日天日で乾燥させて色が茶色に変化したものが、いわゆるスパイスのチョウジ、あるいは、クローブなんだそうです。

もし、クローブなんてスパイスは知らないよって方は、下のサイトに行ってみて。粉にする前のクローブを見ることができます。日本では粉になっている状態で売られているのを見る機会の方が多いかもしれません。

スパイスとしてのクローブ(チョウジ)の写真や説明はこちらのサイト。

確かにクローブのスパイスをよーく見ると、花のつぼみということがわかります。

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シンガポール植物園では、果樹のエリアでクローブの木を見ることができます。2002年にシンガポールに行ったばかりのときに、自然友の会の先輩に「これがクローブの木だよ」と教えてもらってものすごーく感動したのですが、そのときに「ちょうど収穫時かしら?」と思って撮った写真はどこかに行ってしまっていて、今回はアップできませんでした。(あってもピンボケだったと思うけどね)

果樹エリアはちょっとTOMの行動範囲からずれていたので、クローブの木に挨拶する機会もあまりなく、(それでも通りかかるときにはいつも注目していたのですけど)、結局クローブの「収穫時のつぼみ」と「お花」には出会えずじまい。唯一、撮れた写真は花が終わった後の姿でした。

花が咲く季節が一定でないシンガポールでは、本当に花のタイミングに出会うのは難しくて、このときも一緒にいたkeikoさんに、「終わってるー!!!!ショック!」と泣きついたのを覚えています。

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はい。こんな感じの、知識がなければお花!と思ってしまうようなお花の終わったのがいっぱいくっついていました。

お花が咲く直前はつぼみ全体が赤く変化していくので、花が咲いた直後が赤いもの、白いものは時間がさらにたったものじゃないかなと思います。

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赤いののアップ。メシベは明らかに受粉を終えているし、オシベは見えない。お花そのものは、本当はどんな形をしているんだろう?という疑問が頭にもたげてきます。6

しょうがないので検索。でもつぼみの写真は結構あるけれど、お花の写真はとうとう見つけられませんでした。

ボタニカルアートの画像は2点ほど発見。

チョウジについて歴史とか詳しくあるサイトがあって、こちらに、なぞの花本体の絵がついてるお札の写真が載っていました。フトモモ科の特徴の長いたくさんのオシベが見えます。

ウィキペディアには花の構造まで載っていました。すごい。この絵が見たかったのよー。(でも、本当は本物に出会いたかった!!) ウィキペディアに載っていた花の絵。

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じつを言えば、最初はTOMはこの赤いのを花!と思って近寄っていったんです。でもこの右端のお花に花びらかオシベかの残骸が残っているのを発見して、「うわー、お花がすっかり終わっちゃってるよ…」と気が付いたのでした。

つぼみの写真はこちらをどうぞ。

あ、これ書きながら気が付いた。実は最終的にどんな形になるんでしょ。花とつぼみに気をとられすぎて、観察するのを忘れていました。誰か、知ってる人がいて、写真とか撮ってたら見せてー!!!

葉っぱとかはこんなんです。

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コロンブスのアメリカ大陸発見とかでよく知られている西欧諸国の大航海時代はスパイスを直接自分たちで手に入れるための航路を発見するために始まったと言われています。

そこで歴史の教科書に登場するのが「モルッカ諸島」。中学生でも知ってる名前です。でもそれがどこにあるのかTOMには長い間疑問でした。大人になって解決はしたのですが、今回紹介をしたいなあと思って、よいサイトはないかなあと検索。

こんなブログを発見しました。面白いです。歴史がけっこう好きという人、ぜひぜひお読みください。モルッカ諸島はどこ?…の疑問に答えてくれ、スパイス戦争当時の歴史にも触れてくれているブログ。

何が言いたかったかと言うと、コショウやナツメグなんかと共に、現代の西欧諸国の繁栄の礎を築いたスパイスのひとつがこの子、クローブなんだよってこと。

たかが植物、されど植物。植物によって世界の人間の歴史は動いてたりするんだな…。すごいなと思うTOMなのでした。

こちらのサイトには、正倉院のお宝の中に「チョウジ」があるので、かなり古い時代から日本には渡ってきていたと考えられると書いてあり、源氏物語の中にも登場するとありました。へぇーーー!

資料:「熱帯植物要覧」P347

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