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2007年11月 2日 (金)

クローブ

Syzygium aromaticum       or       Eugenia aromatica

チョウジとかクローブとか呼ぶスパイスを聞いたことがありますよね。肉料理の本を開けば必ずと言っていいくらいに載っています。

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さて、その正体を知っていますか?

チョウジの木の花のつぼみなんです。

つぼみが緑色から赤っぽく変化して花が咲く直前が一番香りがよいのだそうで、その花が咲く直前に収穫して、4~5日天日で乾燥させて色が茶色に変化したものが、いわゆるスパイスのチョウジ、あるいは、クローブなんだそうです。

もし、クローブなんてスパイスは知らないよって方は、下のサイトに行ってみて。粉にする前のクローブを見ることができます。日本では粉になっている状態で売られているのを見る機会の方が多いかもしれません。

スパイスとしてのクローブ(チョウジ)の写真や説明はこちらのサイト。

確かにクローブのスパイスをよーく見ると、花のつぼみということがわかります。

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シンガポール植物園では、果樹のエリアでクローブの木を見ることができます。2002年にシンガポールに行ったばかりのときに、自然友の会の先輩に「これがクローブの木だよ」と教えてもらってものすごーく感動したのですが、そのときに「ちょうど収穫時かしら?」と思って撮った写真はどこかに行ってしまっていて、今回はアップできませんでした。(あってもピンボケだったと思うけどね)

果樹エリアはちょっとTOMの行動範囲からずれていたので、クローブの木に挨拶する機会もあまりなく、(それでも通りかかるときにはいつも注目していたのですけど)、結局クローブの「収穫時のつぼみ」と「お花」には出会えずじまい。唯一、撮れた写真は花が終わった後の姿でした。

花が咲く季節が一定でないシンガポールでは、本当に花のタイミングに出会うのは難しくて、このときも一緒にいたkeikoさんに、「終わってるー!!!!ショック!」と泣きついたのを覚えています。

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はい。こんな感じの、知識がなければお花!と思ってしまうようなお花の終わったのがいっぱいくっついていました。

お花が咲く直前はつぼみ全体が赤く変化していくので、花が咲いた直後が赤いもの、白いものは時間がさらにたったものじゃないかなと思います。

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赤いののアップ。メシベは明らかに受粉を終えているし、オシベは見えない。お花そのものは、本当はどんな形をしているんだろう?という疑問が頭にもたげてきます。6

しょうがないので検索。でもつぼみの写真は結構あるけれど、お花の写真はとうとう見つけられませんでした。

ボタニカルアートの画像は2点ほど発見。

チョウジについて歴史とか詳しくあるサイトがあって、こちらに、なぞの花本体の絵がついてるお札の写真が載っていました。フトモモ科の特徴の長いたくさんのオシベが見えます。

ウィキペディアには花の構造まで載っていました。すごい。この絵が見たかったのよー。(でも、本当は本物に出会いたかった!!) ウィキペディアに載っていた花の絵。

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じつを言えば、最初はTOMはこの赤いのを花!と思って近寄っていったんです。でもこの右端のお花に花びらかオシベかの残骸が残っているのを発見して、「うわー、お花がすっかり終わっちゃってるよ…」と気が付いたのでした。

つぼみの写真はこちらをどうぞ。

あ、これ書きながら気が付いた。実は最終的にどんな形になるんでしょ。花とつぼみに気をとられすぎて、観察するのを忘れていました。誰か、知ってる人がいて、写真とか撮ってたら見せてー!!!

葉っぱとかはこんなんです。

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コロンブスのアメリカ大陸発見とかでよく知られている西欧諸国の大航海時代はスパイスを直接自分たちで手に入れるための航路を発見するために始まったと言われています。

そこで歴史の教科書に登場するのが「モルッカ諸島」。中学生でも知ってる名前です。でもそれがどこにあるのかTOMには長い間疑問でした。大人になって解決はしたのですが、今回紹介をしたいなあと思って、よいサイトはないかなあと検索。

こんなブログを発見しました。面白いです。歴史がけっこう好きという人、ぜひぜひお読みください。モルッカ諸島はどこ?…の疑問に答えてくれ、スパイス戦争当時の歴史にも触れてくれているブログ。

何が言いたかったかと言うと、コショウやナツメグなんかと共に、現代の西欧諸国の繁栄の礎を築いたスパイスのひとつがこの子、クローブなんだよってこと。

たかが植物、されど植物。植物によって世界の人間の歴史は動いてたりするんだな…。すごいなと思うTOMなのでした。

こちらのサイトには、正倉院のお宝の中に「チョウジ」があるので、かなり古い時代から日本には渡ってきていたと考えられると書いてあり、源氏物語の中にも登場するとありました。へぇーーー!

資料:「熱帯植物要覧」P347

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