シンガポール
シンガポールへ行ってきます。写真いっぱい撮って帰ってきます。
左は馬の鈴草の仲間のトッテアちゃん(ウマノスズクサ科)。シンガポールの森の中にひっそり咲きます。アップしようと思ったけど時間切れだー。オシベ、メシベの着き方が同じなんだよん。
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シンガポールへ行ってきます。写真いっぱい撮って帰ってきます。
左は馬の鈴草の仲間のトッテアちゃん(ウマノスズクサ科)。シンガポールの森の中にひっそり咲きます。アップしようと思ったけど時間切れだー。オシベ、メシベの着き方が同じなんだよん。
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Aristolochia tagala
「馬の鈴草の仲間の実」を先日紹介したら、お花の写真をmayuriさんが送ってくれました。mayuriさん、ありがとう!! 早速紹介しますね。
じゃーん。こちらがお花。
日本のウマノスズクサととっても似てるでしょう?
花の上のとがった部分(じつはガクが変化したもの)が、日本のはくるっとカールしてるんだよね。
他にも違う部分はあるんだろうけど、TOMは実際に2つを比べたわけではないので、なんとも言えません。こんなマイナーな植物の属の種の違いについて解説してあるものも見つける気も起きないので、細かいことは放置…。 すみません…。
中身の写真も送ってくれました。TOMが日本で見た様子とはちょっと違っているけど、花の段階(オシベ成熟期とメシベ成熟期)によっても違ってくると思うので、詳しいことは日本でもう少し観察してみようと思っています。
あとは実の写真。お花ってこんなに小さかったっけ?だとしたら日本のウマノスズクサちゃんよりもかなり小さい感じですねーー。これなら見分けがつくわ。
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Heliconia rostrata
ヘリコニアのお仲間のお花は大きく分けてプシッタコルムちゃんのように直立するタイプと、今日のお題のロストラータちゃんのように ぶら下がるタイプ の2つのタイプがあります。
ペルーやエクアドルあたりが原産のロストラータちゃんは、葉っぱの高さが1~6mにもなって、こんなふうに植物の陰にぶら下がります。
プシッタコルムちゃんの回でF先生が「オウムバナという名前は、プシッタコルム種より、ロストラータ種の方がふさわしいような気がします。」とコメントしてくださっていたんですが、TOMも個人的には「そうだよねぇ」って思います。
「熱帯植物要覧」には、3種類のヘリコニアが紹介されていて、「Heliconia caribaea を ヘリコニア」「 Heliconia humilis を オオオウムバナ」「Heliconia psittacorum を オウムバナ」 としていたので、オウムバナの名前の元々の花はプシッタコルムちゃんかな と思ったのですが、実際はどうなんでしょう? ネットで調べてみても「psittacorum=Parrot Flower」って感じだったかな。
お花の一般名はいつのまにか、それもなんとなくつけられているものが多くて、何が正しいなんて言えないから難しいねえ。
左の写真はサンバードちゃんがヘリコニアの蜜を吸っているところ。原産地ではハチドリがホバリングして蜜を吸うんだけど、アジアのサンバードちゃんはホバリングが出来ないので、こんなふうに不器用にしがみついて蜜を吸います。受粉がちゃんと行われてタネができてるヘリコニアちゃんが少ないのはこういうわけからでしょうか??
資料:朝日「植物の世界」P10-200
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Aristolochia tagala だと思います…が葉っぱがちょっと違う???
シンガポール植物園の進化園の脇の園路のフェンスには色々なツル植物が絡ませてあるのですが、その中にウマノスズクサちゃんの仲間がいました。
お花の写真はmayuriさんが送ってくれたのでこちらのページにアップしました。
で、ウマノスズクサの名前のもとになった鈴みたいな格好の実の写真はあったのでご紹介。
左の写真は若い実。
タガラちゃんだとしたら、お花は前に紹介した アリストロキア・ギガンテアちゃん や リトラリスちゃん とは違って日本のウマノスズクサちゃんによく似ています。あっちの黒い大きな顔みたいな子たち(ギガンテアちゃんとか)は新大陸方面の子たちで、タガラちゃんはアジアの子。きっとウマノスズクサちゃんとも近い親戚なんでしょうね。
ウマノスズクサ科のウマノスズクサ属(Aristolochia)は熱帯や亜熱帯に広く分布、500種類以上あるんだそう。日本のウマノスズクサ(Aristolochia debilis)は、中国や日本の関東地方以西の河原や土手に生えるつる性の多年草。TOMの今いる所沢近辺にも生えていて、ジャコウアゲハの食草として虫好きには特に有名。資料には「果実は熟すと基部の方から割れて釣り下がるが、この形が馬の首に下げる鈴に似ていることから「馬の鈴草」の名がついた」とあります。左の写真みたいな感じかな?
中にタネが入っているのが見えるでしょ。
中身はこんなタネです。
何かに食べてもらって広がるたぐいのタネじゃないよね。風に乗ってというには翼(よく)が心もとない。
でも、ツル植物だから何かの木に絡んで高いところまで伸びてこの実をつけるとしたら、(例えば30mとか50mとかの高い場所) だとしたら、あんまりふわふわしなくてもけっこう遠くまで飛んでいけるかも。
高い木の上で風が吹いてこの鈴の部分がぶらーーんと揺れたときに、このタネが少しずつ飛び出すとしたら、風にのって少しは遠くまで届くかもしれないなあ って思うとちょっとわくわくしちゃいます。風が吹くときに飛び出すことを狙ったとしたら、この逆落下傘のようなかっこうの実も納得できるよねーー。
中身がみーんな落っこちてしまった落下傘。
ウマノスズクサ科
ARISTLOCHIACEAE
原産地:ヒマラヤ~スリランカ、マレシア、ソロモン諸島、オーストラリア
Common name:
Dutchman's Pipe 、
Indian Birthwort
資料:朝日「植物の世界」 P9-35
「1001 Garden Plants in Singapore」P10
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Aristolochia littoralis
日本に帰ってきて面白いなあと思うのは、日本語の科名の元になっている植物と出会えること。先日はジャコウアゲハの食草として育てているウマノスズクサちゃん(Aristolochia debilis)に会いました。(この写真は撮ったんだけどカメラを忘れたので届くまでに時間がかかるので届いてからUPします)
ウマノスズクサって言ったらTOMたちにとってはコレ。
アリストロキア・ギガンテアちゃん。(A.gigantea) シンガポール植物園のエコエリアのあずまやに2002年に絡んでいたもの。(今は残ってるのか??)茶色のお化けみたいなのが面白いでしょ。でかいでしょ。
もっと写真を撮ってあったかと思ったけど、結局見つからなくて、今日の御題はリトラリスちゃんです。
リトラリスちゃんのお花は一回り小さくてこんなん。それでも大きいよね。
横から見たものと後ろから見た写真。
入り口が狭くなっていて、奥に袋みたいなのがあります。
これは「花粉を運んでもらうための仕掛けが罠タイプだな」ということが今はわかりますが、初めてこの植物を見たときには、この植物の奇妙奇天烈さの意味がまったく理解できませんでした。
ただ面白くてゲラゲラ笑ってましたーー!
罠タイプで花粉を運んでもらうお花は、メシベがまずお年頃になります。そこへどこかで花粉をつけてきた虫が臭いか何かに誘われて罠の中に飛び込むんです。
この子の場合はこの後ろにある袋ですね。
この袋、最初のうちは外に出にくい仕掛けを持つようで、中に入ってしまった虫は、まずはお年頃になったメシベにその花粉を付け、外に出ようと中で暴れまわります。
その後にオシベがお年頃になります。あいかわらず暴れている虫の体にオシベの花粉がつく頃、虫が外に出やすいような何らかの仕掛けがなされて、虫が脱出。再びよそのお花のメシベに花粉をくっつけに行くって寸法。
蜜で誘ったり香りで誘ったりとは違う戦法なんですよ。
同じように罠タイプの送粉の仕掛けを持つものには、「オオオニバス」とかがありますよね。
日本のウマノスズクサの罠の様子を詳しく説明しているページがあります。こちらです。面白いよ!(fumin さん、泉先生教えてくれてありがとう!)
シンガポール植物園の進化園の中にも古いタイプの植物の紹介としてウマノスズクサの仲間が植えられています。ここで実を見ることができました。
実は熟してくると、こんなふうに落下傘を逆さにしたような形に開いて、小さな翼のあるタネが入っています。
ウマノスズクサ科 ARISTLOCHIACEAE
原産地:ブラジル
Common name: Calico Flower
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今月の末にシンガポールへ行く予定です。halさんも少しだけど重なります。mayuriさんが企画してくれてラン園ガイドをする予定です。
7月24日。
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mayuriさんのブログから
参加費無料ですが、いつもながら滝田明日香さんを応援し、ケニアマサイマラ保護区の危機をヘルプする気持ちを込めた企画です。もし、楽しかった!面白かった!などと思っていただければ、ケニアマサイマラ保護区へのヘルプのため少しばかりの寄付をお願い致します。
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とのこと。う、責任重大。歩けなくても口は動くので頑張ります。
せっかく治りかけてた足を油断してぶつけてしまい、今日は再び不自由な人になっているTOM。情けなくて涙が出て来るよーー!!!シンガポールで元気に歩け回れるか不安になってきた…。痛いよーー(涙!!!)
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Heliconia sp.
シンガポール植物園のジンジャーガーデンの中に咲いていたヘリコニア。
ん???
なんか変。
あ、ホウの一枚が先祖帰りして葉っぱになってる!
お花というものが、花粉を運んでくれる虫や鳥ちゃんの気をひきつけるために葉っぱが変化して出来てきたものだという説がありますが、まさにその通りって感じですねぇ。
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Heliconia psittacorum の園芸品種たち
上の写真はシンガポール植物園のヤシエリアにあるヘリコニアのコレクションエリア。
花が咲いているのも咲き終わっているのもありますが、赤いホウの部分はかなり後まで色鮮やかに残るので、花がいつまでも綺麗に咲いているように見えて、熱帯園芸植物の中では彩りに使いやすいので、あちこっちの熱帯の公園や町に植えられています。
←ピンクのホウにオレンジの花。
ヘリコニアは日本の色々な本を見るとバショウ科と書いてあるのですが、朝日の「植物の世界」が採用している「クロンキストによる植物分類」ではオウムバナ科として紹介されています。ショウガ目は8つの科に分かれ、かつてのバショウ科がバショウ科、オウムバナ科、ゴクラクチョウカ科に3つの科に分かれました。
バショウ科と分かれた理由は、
葉っぱが2列に互生すること、
果実に少し(1~3個)の種子しか含まない
ことなどからなんだそう。
オウムバナ科のオウムバナはこのヘリコニア・プシッタコルムの日本名。
園芸品種が多いので、園芸品種名を調べるのが面倒だったので、「こんなお花だよー」で勘弁してください。
←赤いホウにクリーム色の花。
オウムバナ科は中央・南アメリカや南太平洋諸島に約100種あります。
さて、赤い大きなホウに、くちばしみたいなカーブの長い花。そして中南米原産。
何が浮かびますか?
そう!送粉者はハチドリ!!
種類ごとに違うハチドリの種があって、ハチドリちゃんのくちばしの長さやカーブに合わせて花の形が違うんだって。
左は咲いてるお花。受粉が終わるとこの花びらが取れて子房の部分だけ残っています。
ハチドリはホバリングが出来るので、鳥や虫がとまれるような場所はこの植物には用意されていません。
ハチドリと共に進化することで、確実に同じ仲間のところへ花粉を運んでもらえるようにしたんですねぇ。賢い!
受粉がきちんとされた子房はこんなふうに青い果実になります。
ご承知の通り、熱帯アメリカから遠く離れたシンガポールにはハチドリはいないので、替わりにサンバードが送粉を行っていますが、サンバードはホバリングが出来ないので、かなり苦労しているようで、実が青くなっているものの数は少ない感じがします。
サンバードちゃんはmayuriさんのブログのこちらへ。
この青い果実を運ぶのはもうちょっと大きな鳥かなんかなのかなあ。ハチドリは蜜を食べるし、ハチドリにとっては大きすぎますもんね。誰???
ヘリコニアの仲間は湿潤な低地の熱帯林に群生することが多いそうですが、このプシッタコルムちゃんの原種は中央アメリカ日当たりのよい開けた場所に好んで暮らしているんだって。
熱帯の公園の、ガンガンにお日様が当たる場所に、この子の仲間がよく植えられているのはそういうわけだったんですね。
オウムバナ科 Heliconiaceae
原産地:中央アメリカ
Common name: オウムバナ、Parrot Flower
←黄色のホウに黄色の花。プシッタコルムちゃんの園芸品種ではないかも…。(確信がもてないので最後に)
資料:朝日「植物の世界」 P10-200
「熱帯植物要覧」 P541
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Calathea sp.
先日に引き続き、ヘリコニアを紹介しようとヘリコニアの写真ファイルを見ていたら、「あれあれ?この子違う子じゃん。葉っぱの形状だけ見てヘリコニアに突っ込んじゃったんだな?」という子が。
ショウガの仲間だよね。どう見ても…。
誰??
葉っぱを拡大。葉沈があるように見える。…てことはマランタちゃんの仲間??
ってことで「1001」をめくり、お花そっくりさんのカラテアちゃんを見つけました。P162なり。
ただそこにあったのは Calathea 'Wilson's Princep' で葉っぱにとってもきれいな白い斑が入っていたので、カラテアちゃんの仲間ということで紹介しています。
一番上の写真は花序で、沢山のお花が集まっているもの。下の写真はお花だと思うんだけど、ここからまだ何か出て来るよね。だから咲き始めのお花って行っていいのかなあ。
先生、HELP!
クズウコン科 Marantaceae
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Heliconia mariae
ヘリコニアの仲間なのは確かなんだけど、種名までは調べきれませんでした。ごめん。
と書いたら、船越先生とMidoriさんが即座に答えてくださいました。ありがとうございました!!!
きれいでしょ。
変でしょ。
ヘリコニアの仲間についてはそのうち説明をします。まとめて。
長い。隣のシャーペンと比べてみて。
編みこみのように見える1つ1つが1つ1つのお花です。
両端に時々見える突き出たところが本当のお花です。
中南米のハチドリがホバリングをしながら蜜を吸って花粉を運びます。
牛肉のような色なので、ビーフステーキ・ヘリコニアとも呼ばれるそう。
オウムバナ科 Heliconiaceae
原産地:グァテマラ~コロンビア
Common Name: Beafsteak Heliconia
ヘリコニアー2 はこちらです。
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Pinanga sp.
シンガポール植物園のパームバレーで撮った写真です。
ピナンガ属のどれだろう?
昔「ピナンガ…かな?」で載せた子がいたんだけど、その子とも違うんだよね。
でもピナンガ属の特徴は持ってます。
幹が単一(または叢生)で、刺はない。
環状の葉痕が残ってる。
葉柄は短い。
羽状葉は青緑。
小葉は幅が広くて、やや短くて先が尖ってる。
雌雄同種。
肉穂花序が葉鞘が落ちたところから出る。
左の写真、まさに出てきたところですねぇ。
トリアド型の花序がらせん状に並んで着く。
こんなにもこもこではらせん状なのかなんなのかわかりませんが。
見えてる花のつぼみみたいなのは、みんな雄花のつぼみです。
この子の仲間はトリアド型(雌花の周りに雄花が2つ着く)にお花が着くんですが、まずは雄花が咲きます。雄花が散ってしまった後に雌花が成熟して咲きます。
左の写真は雄花が咲こうとしているところ。ちょっとだけオシベが見えていますね。
雄花が散ってしまって1つだけ残っています。
花序の軸が紅くてきれい!
雌花が咲いているところです。
下の写真は1つだけ残った雄花。
こうやって咲くことで、1つの花序の中で雄花と雌花が同時に咲くことはなく、交配が別の個体と行われるような仕掛けをしています。
「TOMちゃんのお花の写真はなんかいやらしいのよね~」と言われることに抵抗がなくなってきた最近のTOM。ふっふっふ。これが雌花だよん。花の両脇にポツンと痕が残っていて、ここに雄花が着いていたことを教えてくれています。これっていやらしい??
「ピナンガかな?」のページのお花は、今回のピナンガちゃんとは種類が違うようだけど、花の咲く順序とかはまったく同じで面白かったよー。
ヤシ科 Arecaceae
アレカヤシ亜科 アレカヤシ連 アレカヤシ亜連
Arecoideae Areceae Arecinae Pinanga
資料:朝日「植物の世界」P11-119
園芸植物大事典 小学館 P113
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Phoenix dactylifera
昨日は本当に久しぶりにアップさせて貰いました。
先月何をやってたんでしょう?浜松に行って「オープンガーデン浜松」の今後の話し合い。名古屋へ行って東山植物園の皆さまとお会いし、旧交を温め(?? シンガポール旅行組は久々の再会、花夢のみのりさんとは実際にお会いするのははじめて!)、知人の家のお庭の相談に乗ったり、古い知人に会ったり、公園のボランティアみたいなことやったり、子供の学校の役員のお仕事したり、バザーの品物作ったり…。
(さて上のお花はなんのお花?)
最後に足の指を骨折したり。(もう大丈夫。びっこだけどちゃーんとお仕事できます) あ、「20世紀少年」もついつい一気読みしてしまった。 ブログは書けなかったけど、あらあら、けっこう詰まっていました。気合を入れれば書けたんだけど…。だめねぇ。
そんなに久しぶりにも関わらず、まゆりさん、ハルさん、早速コメントしてくださってありがとう!(あ、ハルさん、リンク先のアドレス、もう一度教えてー!)
まゆりさんの「Dエリアにあるよ」というコメントを見て「えーーー!!!」と思い、ボタ本を見たら、サトウナツメヤシでした。 Phoenix sylvestris 。原産地がインドのやつ。「熱帯植物要覧」によれば、果実は少し甘いけど食べられる部分が少なくててどちらかと言うと樹液から砂糖を作る方が多いみたい。でもでも花の写真は欲しいです。よろしくお願いします。(ペコリ)
でもって、あらためて植物園の植物リストを見たら、dactylifera(ナツメヤシ)ちゃんがXHにあるとの記述が…。うそ。灯台元暗?? 何で?何で?あんなに探したのに…。ま、あったとしても降水量が多いせいでよい成長はしてないとは思うんだけど。…見たい。今度行ったら一緒に探してください。(ペコリ)
昨日はナツメヤシについて調べているうちに果てしない旅に出てしまい、収拾が着かなくなったので、途中でギブアップ。
さすがに人間とかかわりが深いヤシだけに、日本では認知度が低くはあるんだけど、探したら色々な情報が載っていました。TOMだけで見るのはもったいないので、紹介です。
あ、このページにいきなり飛んでしまった方は、こちらのページを先にどうぞ。
まずはこちらをお開きください。 「ナツメヤシの木」というサウジアラビアの童謡を聞くことができます。これをBGMにしながらネットサーフィンをしていきましょう。(この曲、くせになります) このページの下の方にある記述も面白いです。曲を聴くだけで終わらないでね。
お次はモロッコにお住まいの方のブログ。(輸入雑貨の販売をされている方のようです。)ナツメヤシの収獲風景に出会って写した写真とかが日本ではあまり見る事ができないので新鮮でした。 http://dearmorocco.cocolog-nifty.com/marrakech/2005/11/post_11e2.html
イスラームの色々を紹介している「写真でイスラーム」というサイトの中に、ナツメヤシについて扱った記事がありました。砂の中のナツメヤシの木など、原産地での様子を想像するのにいいなあという写真群。とにかく「写真で」と言うだけあって、写真もすごくいい。ナツメヤシという切り口で幾つかの記事を書かれています。面白いです! ぜひぜひご覧あれ。
ナツメヤシの話(1) ナツメヤシの話(2)…歴史や街の名に残るナツメヤシ
モロッコで撮ったナツメヤシ屋さんの写真がいい!ページ http://fuefukin.exblog.jp/7458913/
生のナツメヤシが売られている様子が載ってるページ http://blogs.yahoo.co.jp/ks02644/11736745.html
○http://commons.wikimedia.org/wiki/Phoenix_dactylifera?uselang=ja
○ナツメヤシ属のヤシたちの写真がけっこういっぱいあるところ。
まみさんの旅行記 ナツメヤシのある風景をまとめてあります。これでもか!というところがいい。http://go.travel.mag2.com/e/mag2/traveler/traveler-mami/album/10054684/
ナツメヤシはエジプト、イラン、サウジアラビアあたりで収穫量が多いようですが、「モロッコ、チュニジアで見てきたよー!」というブログの記事が多かったです。そんなこんなでナツメヤシの栽培、収獲に関わる情報も多くありました。メモ程度に列挙。お暇でしたらどうぞ。
ナツメヤシの収穫始まる!(インド) http://indonews.jp/2008/06/post-598.html
UAEのナツメヤシ事情 http://www.japanese.sch.ae/director/dates.pdf
イラクのナツメヤシ激減 http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2313501/2362559
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/434.html
機械化が進むナツメヤシの人工受粉 http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20070512_230913.html
ヤシを利用するというのは日本ではシュロの皮(葉鞘の繊維)を使ってシュロ縄を作ったりという形で使われていますが、熱帯、亜熱帯地域では、衣食住すべての範囲にヤシ科植物が深く関わっています。以前紹介したアブラヤシもしかり。昔ながらの方法のみならず、最近ではバイオ燃料の材料としても注目をされているのですが、ナツメヤシもそういった面での活用も考えられているとのことでした。また、大量に栽培することから出て来る問題(害虫、防除の為の薬品の害)も、ナツメヤシも同様に出てきているよう。これに加えて、政情が不安定で栽培が出来なくなっているイラクの問題。色々知っておきたいことはありますねぇ。
ということで。
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Phoenix dactylifera ?
ナツメヤシは椰子マニアのTOMが「一度お目にかかりたーい!」と恋焦がれているヤシの1つ。ローマに行った時もいっぱいあるヤシに、「もしかしてナツメヤシ?」とドキドキして、あえなく玉砕。
でもしつこいTOMのこと。自分で行けないなら、友人たちに甘えちゃえ!と「ナツメヤシを見つけたら写真を撮ってねーー、お願いねー」と呪いのように言い続けています。(ごめん。特にmuguさん!)
まゆりさんがモーリシャスで撮ってきた写真に「これは?」と思うものがあったので、皆さんに見てもらおうと思ってアップしてみようと思いました。(もちろんまゆりさんの許可付きよん)
とにかく、おそらくヤシの中では一番長く人間生活にかかわってきた子。
「植物の世界」P11-107には「世界で最も古くから栽培されている植物のひとつ」とあるし、ウィキペディアには「メソポタミアや古代エジプトでは紀元前6000年代にはすでに栽培が行われていたと考えられて」いるともあって、ってことは今から8000年も昔から人間とかかわってきたってことに思いを馳せると、ナツメヤシと聞いただけでうっとりしてしまうTOMの気持ちがわかるでしょーーー!!!!
下の写真はナツメヤシの栽培限界を示した地図。TOMが高校のときに使っていた地理の地図帳の中で見つけました。これを見ると北緯15度から35度くらいの間でナツメヤシは栽培されていて、それよりも暑いところでも寒いところでも栽培はされていないことがわかります。あと、乾燥地帯が好きね。砂漠ヤシと呼ばれたりするのもうなずけます。
上の写真の元の地図。ナツメヤシだけじゃなくて、ココヤシやアブラヤシの栽培限界が書いてあって、面白い!お暇があったら拡大してよく見てみてね。
で、ナツメヤシって何だ?ッて言うとデーツパーム(Date Palm)。つまり、果実であるデーツを収穫するヤシとして有名。
「熱帯植物要覧」の用途には果実を生食したり、保存食にしたり、ラクダの飼料にしたりするとあります。
でも日本でデーツはとってもマイナーな食品。少なくとも所沢の田舎のスーパーにはドリアンは売っていることがあってもデーツは見かけません。
具体的にはこんなん。
あー、袋を取って写真を撮ればよかった。
muguさんの中東土産なので、とってもお上品に箱の中に鎮座してらっしゃいますが、こんなふうに個別包装されずに、10個くらいまとめてパックされて、数ドルでシンガポールのスーパーマーケットで売られたりもしています。
その位置付けは、日本人がイメージしやすいところでは「干し柿」???。生でも食べるんだけど、干してもOK。(干し柿にする柿は違うとか突っ込まない!)高級なものからお安いものまで種類も味もさまざま。近所の朝市でも売ってるけど、千疋屋でも売ってる。庶民の心の味になってるって感じ???
イスラム教の人たちは断食月(ラマダン)の間じゅう お日様が出ている間は食事をしない ことになっているんですが、お日様が出る前と沈んだ後に まずは栄養豊富なデーツを食べる んだって。だからイスラム教の人たちが多いシンガポールでは、ナツメヤシの木はないけれど、実は生や乾燥させたものがスーパーに安くいっぱい売っているってわけ。
上のデーツちゃんのパッケージはこんなん。
ほぉー。これがうわさのナツメヤシの木かぁーー。
1本立ちで、ココヤシよりも羽状の葉っぱが細身って感じ。幹にはゴツゴツが残ってる。
こちらはutsumiさんがドバイに行ったときの写真。ラクダが似合いそうなヤシの形だこと…。夕日かな?幻想的で素敵!
同じくドバイでmuguさんが撮ってきてくれた写真は左と下の2枚。
ふむふむ、なんとなくナツメヤシの全体の形のイメージがつかめてきた感じ。
下の写真は花序なのは分かるけど、雄花なのか雌花なのか、つぼみなのか咲き終わった後なのかはちょっとわかりません。
ナツメヤシ属は雌雄異株なのと、雌株の果実のつき方を思い起こすと、この写真は雄株の雄花かなと思うんだけど。どうだろう?
どなたかナツメヤシのお花の写真を撮った方がいらしたらTOMにください。お願いします!見たい~~!!
そしてここからが、まゆりさんがくれたモーリシャスのヤシの写真。
葉っぱのスマートさと言い、幹のゴツゴツといい、実のつきかたといい、似てるって思うんだけど。違ってたらごめんね。
検索で出てきた画像と比べてみて~。
この花序の葉っぱからの出方とか面白いよね。他のヤシにはあんまり見かけない形です。
いかにも「私を食べて!」って感じ。
それとも収穫しやすいように人間が選択して育ててきた結果、こんなヤシが生み出されたのでしょうか?
小葉の付き方をチェック。ちゃんとV字だ。ナツメヤシ属には間違いない。
あれ?でもモーリシャスでナツメヤシは育つのか??
調べてみたら南緯20度付近にモーリシャスはあります。温度的には問題なさそう。問題は湿度と降水量かな。理科年表を広げましたが、残念ながらモーリシャスのデータは見つけられず。うーーん。どうなんでしょうね?!
確信は得られないものの、とってもよく似ているなあと思います。
栽培植物とくれば気になるのが原産地。
「植物の世界」には
「原産地ははっきりしないが、中東で栽培され始めたに違いない。」
「地中海東部のクレタ島とトルコには、果実の大きさや形、熟した果実の花序へのつき方が多少違っているだけで、栽培種に非常によく似ている野生種のナツメヤシ P.theophrastiがある。」
とあり、同じような味がするけれど、果肉が少ない と書いてあります。
あれ。でもクレタ島とトルコだと今栽培されている場所よりはちょっと北寄りですね。
でもまぁ、8000年も前から人間の歴史とともにあれば、栽培された場所になじんで変化してるかもしれない。
ウィキペディアには「聖書やヨーロッパの文献に登場するナツメヤシは、しばしば「シュロ」、「棕櫚」と翻訳されている」とありました。その当時ヤシ科植物といえば、その当時の日本にはシュロくらいしか知られていなかったからなんだって。調べている間にも混乱してる感じの記述があったので、すっきり。
ま、現代でもヤシと言えば「ココヤシ」という図式は日本では成り立っているようなので、昔の日本では当然なのかもしれません。
ナツメヤシはエジプト、イラン、サウジアラビアなどでいっぱい栽培されていて、カリフォルニアやオーストラリアでも少しだけど栽培されているのだそう。
果実はフルーツとしてというよりは、主食っぽく食べるようです。樹液を飲んだり、酒にしたりもします。ヤシの例に漏れず、葉っぱや幹も構造物や工芸品を作るのに使われるそう。種の中の油を使ったりもしているらしい。ここにもヤシと人との深いかかわりがありますねぇ。要するに余すところなく使えるってわけです。
ナツメヤシについて検索をはじめたら、果てしない旅にでてしまったので、検索結果は次回に。
タリポットヤシ亜科 ナツメヤシ連 フェニックス属
Coryphoideae Phoeniceae Phoenix ( Dachel, Elate, Palma, Zelonops )
原産地:中近東
Common name: Date palm, ナツメヤシ(棗椰子)
資料:朝日「植物の世界」P11-107
「熱帯植物要覧」 P529
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