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2008年8月29日 (金)

タロイモ

Colocasia esculenta

バトゥ・パハへの道中で入った土産物屋に並んでいた野菜や果物たち。

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その中にあったのがこれ。
タロイモです。

シンガポールでよく聞く芋の名前といえばタロ芋とヤム芋

タロ芋は味からして漠然とサトイモの仲間なんだろうなあと思っていたけど、スーパーで見かけるのはこの形の芋。日本のサトイモとは根本的に違うものなのかなあ? どういう関係にあるものかなあ? と問題解決もせずにボーっと過ごしていました。

ちなみにヤムはヤマイモとかの仲間です。

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ハワイ魅惑の花図鑑 熱帯・亜熱帯の花1000種」のカヌープランツの1つとして紹介されていた中に「日本のサトイモは小芋を食べ、ハワイのタロイモは親芋を食べる」と書いてあって、さーーっと霧が晴れました。

芋の形がこんなに違うのはそういうことか。言われてみるとその通りで、見りゃわかるだろうに…と自分の頭の悪さを実感して。あーと頭を抱えたTOMでありました。。

朝日の「植物の世界」にはタロイモはサトイモ科の中の、芋が熱帯地域で食用にされるもの総称とあって、ということはクイワズイモ(Alocasia macrorrhiza)なんかもタロイモと呼ぶんだなと思ったんですが、「熱帯植物要覧」や「ハワイ魅惑の花図鑑 熱帯・亜熱帯の花1000種」ではタロイモの学名をColocasia esculenta としていました。ちなみにサトイモも学名は同じです。そんなもんだと思ってください。

タロイモは世界中の熱帯・亜熱帯地域で莫大な数の栽培品種が選抜、栽培されています。

でも栽培植物の例に漏れず、とーっても昔から人に栽培されているので、実際の原産の起源はわかりません。

野生種の生育は、日本からインドシナ半島、マレーシア熱帯地域の全域、オーストラリアにいたる広い範囲に見られると資料には書いてありましたが、そうは言っても、人間が古い時代に持ち込んだ可能性もあるようでそこが原産地かどうかはわからないって感じなんですね。

日本のサトイモ栽培は稲作よりも古い歴史を持つ と言われているけれど、これが今のサトイモと同じものかどうかは不明で、「栽培型サトイモと同様に、えぐみや有毒成分のある野生型サトイモやクワズイモ属も、食料として日本に持ち込まれたと考えている」と資料で吉野氏は書いています。

野生種地下茎は芋にはならないし、えぐくて毒があるけど、栽培品種地下茎が芋になるし、毒もないか少ない。栽培植物は人間の何千年にも渡る植物選抜の歴史だそうですが、どこでどうやって今のタロイモ、そして、サトイモになってきたんだろうね?バナナと同じで面白い題材だなあと思いました。

ちょっと混乱してきたので、ウィキぺディアのサトイモからコピペしてみました。上記の説明と微妙にずれる部分もありますが、要するに色々な説があるっちゅうことだなとでも思っておきましょう。

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サトイモ(里芋)は、サトイモ科の植物。学名は、Colocasia esculenta  Schott。マレー地方が原産と言われる。茎の地下部分(塊茎)を食用とする。また、葉柄は、芋茎(ズイキ)といい食用にされる。主要な品種は小芋系統(小芋が多数できる)の‘石川早生’品種群で,生産の8割以上を占めるとされている.他にズイキ用(葉柄利用)の‘赤ズイキ(八頭)’群や京料理に使う海老芋用の品種である‘唐ノ芋’,小芋系統で比較的耐寒性がある‘えぐいも’群,親芋(親芋が太り,小芋はほとんどできない)系統の‘筍芋’などがある。

熱帯アジアを中心として重要な主食になっている多様なタロイモ類のうち、最も北方で栽培されているものである。日本には縄文時代に伝わったとされる。山地に自生していたヤマイモに対し、里で栽培されることからサトイモという名が付いたとされる。栽培は比較的容易である。水田などの水分含量の高い重粘な土質で日当たり良好かつ温暖なところが栽培に適する。

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あと、ほおーっと思ったのはタロイモには2倍体と3倍体があり、日本のは3倍体だとか。

日本のサトイモ畑であの仏縁苞のお花を見かけないのはそのためだったんだねと変なところで納得したのはよかったんだけど、じつは違っていました。

松沢さんがコメントで、日本で花があまり咲かないのは気温が低いことが問題らしいと教えてくれました。サトイモの花って葉っぱの下のほうで小さくそそっと咲いているよう。だからTOMの目にはあんまり入らなかったのかもしれません。松沢さんのブログのサトイモのページはこちらです。見てみて!

サトイモ科 (ARACEAE)

原産地:東南アジア (なんてアバウトな…(笑) 

世界中で栽培されているのを示すように、熱帯植物要覧のCommon nameはこんなにいっぱい書かれていました。

Common name:  Arvi, Ghuiyam(インド), Mukhi kachu(バングラデシュ), Kiri-ala, Gahala(スリランカ), Talas(マラヤ、ジャワ), Peu-ak(タイ), Khoai so, Mon(ベトナム), Gabi(フィリピン) , Taro(太平洋諸島), Qulqas(エジプト) , Cocoyam(西アフリカ) ,Dasheen ,Eddo(西インド諸島), 芋(中国)

資料:「熱帯植物要覧」P535

    朝日「植物の世界」P11-89

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あと面白かったサイトの紹介。

ハワイでタロを育てた人のブログ。http://www.kooks.jp/doctor/cat29/post_24.php

「楽園マニア」より http://www1.plala.or.jp/maui/starch/taro.htm

ハワイの植物品評会(ブログ) http://mimi-kealani.at.webry.info/200710/article_21.html

タロイモの花が載ってますhttp://blog.livedoor.jp/honualohahawaii/archives/853733.html

タヒチの植物など色々http://www2u.biglobe.ne.jp/~manuia/tarozoom.htm

カウアイ島の植物に関するホームページ http://alohahanapepe.hp.infoseek.co.jp/indexpage/indexf.htm

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熱帯植物図鑑 目次 (時々更新中)

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コメント

 コメントはお久しぶりです。いつも楽しく読ませてもらっています(^o^)b

 サトイモみたいに、起源が古い栽培植物は、解説に困りますよね。原産地がどこかも、原種がどんなふうなのかも、わからないことが多いです。
 うちのブログに書く時も、困りました(^^;

 日本のサトイモに花が咲かないのは、三倍体だから、ではないようです。むしろ、寒さのほうが問題らしいですよ。

 「サトイモの花」で画像検索してみると、結構たくさん出てきます。

投稿: 松沢 千鶴 | 2008年8月29日 (金) 13時33分

このタロイモ、サトイモの親芋だと言われてみれば、確かにそうだわー!夫の実家では、お芋も家庭菜園で作っていて、全くこの形と同じの親芋を食べますよ。ワタシも送ってもらったりしてよく料理します。でも、これが硬い!(笑)包丁を入れるのが大変です。
お花も見たことがあったような気がしたので「あれ?気のせいかな?」と思ったのですが、松沢さんのコメントで納得しました。
もしまた実家でお花が見られたら、写真を撮っておこうと思います(^^)

投稿: hal | 2008年8月30日 (土) 00時01分

松沢さん
見捨てず遊びに来てくださっているみたいで、ありがとうございます!サトイモの花が見られないのは低温のせいでしたか。ありがとうございました!すぐに記事を訂正しますね。

投稿: TOM | 2008年8月30日 (土) 06時42分

halさん
日本では園芸植物しか知らなかったので、普通の野菜とか山の植物のこととか、今でも「ほおー」、「え、そうなの?」の連続で過ごしています。親芋もスーパーではあんまり見なくてもちゃんと食べるんですね。お味はいかがですか?

投稿: TOM | 2008年8月30日 (土) 06時45分

味はあまりサトイモと変わりません。ただ硬い(笑)のとヌメリが少ない感じがします。なので食感がちょっと違うかな。コイモのほうよりホクホクする感じですね。

投稿: hal | 2008年8月31日 (日) 16時37分

こんにちは、いつも楽しく拝見させていただいています。

昔熊本にいた頃に、サトイモの花が咲いたことがニュースになっていたことがありました。あちらのほうは暖かいので、花を咲かせるのに十分な温度条件になったのかもしれませんね。

同じく、タイの地方の市場で、サトイモの花が野菜などと一緒に売られていたこともありました。たぶん食べるんだと思います。

投稿: 山東 | 2008年8月31日 (日) 16時54分

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