野山北公園2008年10月14日-1
2008年10月半ばの野山北公園の野の花たちの様子です。
里山ガーデナーボランティアのみなさんが、公園の中からタネや株を採取し、蒔いて、苗を作り、野の花の小道を再生しました。
野生のタネは園芸種のタネとは違って、ばらばらに芽を出して、生き残りのための保険をかけています。
なので、芽が出て育ったものは野の花小道に植え付けますが、何も芽がでないものもあります。
でもずっと置いておくと思い出したように芽を出すところが面白いです。
エノコログサ3種(イネ科)
キンエノコロ
アキノエノコログサ
ムラサキエノコロ
ソクズ(クサニワトコ)
Sambucus chinensis
のタネができています。
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コブナグサの穂
Arthraxon hispidus
黄八丈の染料にもするコブナグサ。9月のはじめには草を摘んで手ぬぐいを黄色と茶色に染めました。(鉄で茶色)
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ニガクサ(シソ科)の穂
Teucrim japonicum
ハムシの虫こぶが黒く大きくなっている。
イノコヅチも虫こぶを作る。
アキノノゲシ(キク科)
Lactuca indica
ハルノノゲシに似ているけれど秋に花を咲かせるのでこの名前があります。
タネはこんなに真っ黒。立派に大きいです。
花はそろそろ終わりに近づいているかな?
里山民家とススキをバックに。
うーーん、絵になります。
ツチイナゴ脱皮中。
コセンダングサかな??わかる人教えて!
なんにしてもキク科なのは間違いないねぇ。
ノダケ(セリ科)
Angelica decursiva
紫色の小さな花がたくさん咲くのだけど、よくよく見ると色々な段階のものがあって、どんな段階なのだかはっきりしない。
予想をするにオシベ先熟、メシベが後のタイプかな?
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アキノウナギツカミ(タデ科)
Polygonum sieboldii
アキノウナギツカミとミゾソバ(Polygonum thunbergii)は花も全体の感じもよく似ていて、見分けにくい。
野の花小道ではさらにヤノネグサ(Polygonum nipponensis )、 ママコノシリヌグイ(Polygonum senticosum) も登場して混乱の度合いが増す…。
なんてことはない。
みんなタデ科タデ属の仲間なんだけどさ。
微妙に違うのだ…。
ノハラアザミ(キク科)
Cirsium tanakae
ノアザミと似ているけれど、ノアザミは春に咲き、ノハラアザミは秋に咲くのだそう。
ノガリヤス(イネ科)
Calama grotis arundinacea var. brachytricha
かな。違っていたらごめんなさい。
イネ科の植物たちの花や実りが秋の風情をいっそう増してくれています。
下の2枚は…なんだっけ?
上はヒヨドリバナのタネ??
下は…??? わかる方教えてください。
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ヤクシソウ(キク科)
Youngia denticulata
ようやく咲き始めました。
この1週間後に行ったらたくさん咲いていましたよ。
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オトコエシ(オミナエシ科)
Patrinia villosa
お花は既に終わってタネが紅葉し始めていました。タネは5mm位の小さなもので翼がついています。風に乗って遠くまではいけないけど、そこそこ広がります。
ジョロウグモ
今年はクモがとても多くなったと泉先生が言っていました。
植物が多様になったせいで、それぞれの植物に関係する虫たちがそれぞれに増え、それらを捕食する高次捕食者たちが増えたということのようです。
まだまだ続きます。また次回にね。
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コメント
こんばんは。
ヤクシソウの隣の写真の植物は、キク科の「ヤブタバコ」ですね。
また、「ソクズ」とされているものは、花のつき方からするとタデ科の「エゾノギシギシ」かな?
投稿: 山東 | 2008年10月25日 (土) 20時56分
山東さん
コメントの返事が遅れてばかりでごめんなさい!コメントありがとうございます!教えてくださって本当にありがとうございます!これからもどうぞどうぞご指導お願いいたします…!!!!!
投稿: TOM | 2008年10月30日 (木) 20時02分